久しぶりの更新となってしまいました。申し訳ありません。
今回は、『パーソナルブランディング』についてお話したいと思います。この言葉を知ったのは、
大元隆志さんの著書『
ソーシャルメディア実践の書』がきっかけです。私の中では、パーソナルブランディングとは、
「自分の専門性を主張し、自分自身の価値を高める行為」という理解でいます。ここで重要なのは、ソーシャルメディア実践の書によれば、あくまでも『個人』が主役であり、個人が活躍する時代であるということです。世間では同様の意味で、セルフブランディングやソーシャルブランディングとよばれることもありますが、個人の部分を強調しパーソナルブランディングとよんでいると、大元さんは著書の中で仰っています。
「ソーシャルメディア実践の書」はとても素晴らしい本です!私は、読んだ瞬間に「これだ!」と思いました。当時(2011年7月頃)、大学が抱える様々な問題に対して、
『学生』『大学』『社会』に貢献できる研究テーマを模索していました。それまでソーシャルメディアを何かうまく活用できないかと考えていましたが、大元さんの著書を読んで、頭の中で霞がかったものがすっきりと晴れました。
今のテーマに取り組む決意をした瞬間です。
<パーソナルブランディングで重要なこと>
ソーシャルメディアの時代では、実際に出会う前から第一印象ができてしまうので、Web上での発言内容や人となりが分かることが非常に重要です。そのため、自分が「何をもって覚えられたいか」を常に意識して情報発信していくことが大事だと思います。そうすることで、興味を持った誰かが気付いてくれて、新しい人脈につながる可能性があります。
その一方で、一番大切なのは
リアルでの活動だと思います。ボランティア活動をしたり、面白いアプリを作って公開したり、地域活性化のイベントを開催したりと、実際の活動を通じて得られた経験を発信していくのが大切だと思っています。そのためには、「会いたい人を見つけて、その人に会う」ことです。今、会いたい人がいないという方は、まず会いたい人を探しましょう。そして、その人に会いたいと思ってもらえる人になりましょう。知り合いが増えれば、得られる情報が増え、新たな価値観に触れることができます。この「情報のインプット→アウトプット→新たな人脈→インプットする情報が増える→・・・」というループが情報発信・人脈形成の上で大切な気がします。
私の場合、Twitterで
会いたい人リストというのを作って、会いたい人が見つかったら随時追加させて頂いたおります。既に何名かの方には実際にお会いして、情報交換できるようになりました。こういったものを実際に作っておくと、本当に会えるような気がします。本当に不思議なものです。この辺りの体験談は、SlideShare「
ソーシャルメディア実践と展望」にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
<出会いを通じて感じたこと>
そのような方々との出会いを通じて感じたのは、「自分にとって
よい人脈がやってくることがある」ということです。そのためには、継続した情報発信が大切だと思います。特にTwitterは、思い掛けない人と知り合うきっかけになります。私の場合も、最初のコンタクトはTwitterという方が多いです。
ただし、ソーシャルメディアは単なるきっかけの1つでしかないので、「実際に会って、話しをして、その後の交流」が大切だと思います。こういったことは、実際に使ってみないと分からない部分が多いので、実際に使って体験してみてください。実際に使ってみないと、「
自分のこと」として実感が伴わないので本当には理解できません。
<ソーシャルメディアを活用したキャリアデザイン支援プロジェクト>
現在、東京情報大学では『ソーシャルメディアを活用したキャリアデザイン支援プロジェクト』において様々な活動を推進しています。ここでは、「ソーシャルメディア実践の書」を教科書として採用し、パーソナルブランディングやソーシャルメディアリテラシーについて、学生と一緒に考え議論することを重視しています。その理由は、学生自身が自分に適したソーシャルメディアの使い方、利用スタンスなどを見つける必要があると思うからです。
それを踏まえ、情報収集・情報発信・人脈作りなど、積極的に社会のとのつながりを持つことで、ソーシャルメディアを使いこなすだけでなく、世の中に目を向け、今後の時代を生き抜くヒントを探って欲しいと考えています。