2012年12月17日月曜日

河野ゼミの研究方針

皆さん、河野義広です。
師走も半ばを迎え何かとお忙しいことと思います。いかがお過ごしでしょうか?

私の方は、約3週間に渡る学生のゼミ訪問が終了し、少し落ち着いたところです。年内にはゼミの新体制が決まることもあり、ここで河野ゼミとしての研究方針をある程度打ち出しておきたいと思います。


ここで、皆さんに紹介しておきたいエピソードがあります。先日、情報システム学科でゼミ合同の卒論中間発表会があり、終了後に学科長から頂いたコメントが印象的でした。

「もっとモノ作りを大切にしたい。研究テーマ、タイトルも再検討した方がよい」

これまでソーシャルメディアを中心に様々なテーマに取り組んできたつもりですが、少し耳が痛かったことを覚えています。確かに、企業のソーシャルメディアガイドライン、ソーシャルメディアマーケティング、SNS初心者が抱える不安など調査系のテーマが多く、開発系の研究は少なかったように思います。

そこで今後の河野ゼミでは、『時代を見据えた新しいサービスの開発』ができる人材の育成を目指します!

そのためには、ソーシャルな視点を持ち、ユーザやビジネスに関する分析や最新動向の調査、開発の基盤となる技術力や知識が必要となります。その目指すべきステップは以下のとおりです。
  1. ソーシャルメディアを駆使し、最新の技術動向を追い続ける
  2. 周りの人々を巻き込むようなアントレプレナーシップを身に付ける
  3. 新しいサービスの企画・開発を繰り返す
  4. スタートアップを目指す!
これからのサービスでは、ソーシャル要素の考慮は必要不可欠と考えます。よりよいサービスの企画・開発のためには、自らソーシャルメディアを活用し、社会の流れを感じ、その上で世の中の課題に目を向けることが大切です。ですので、これまでのソーシャルメディア活用による実践研究で得られた経験・知見は十分に活かせるはずです。

以上より、河野ゼミでは上記の観点で研究を推進していきたいと思います。
これからも『学生』『大学』『社会』への貢献を目指して活動していきます!

それでは、また次回もよろしくお願いいたします。

2012年11月18日日曜日

大学生活で切り拓く未来

皆さん、こんにちは。
東京情報大学の河野義広です。

朝晩がぐっと冷え込むようになり、冬の到来を感じる季節となりましたね。受験生の方々にとっては、いよいよ本格的な受験シーズンとなりますので、体調管理には十分留意し、笑顔で春を迎えられることを祈っております。


さて、東京情報大学では来年度の入学者募集に際し、大学での学びを体験できるキャンパス体験会を11月25日(日)に開催します。キャンパス見学ツアー模擬授業個別相談会など大学の「学び」を知る様々な企画が予定されています。また、昼食は今年4月にリニューアルした学生食堂で頂くようです。是非、この機会に東京情報大学を体験して頂ければと思います。

当日は、『高校生から考えるパーソナルブランディング入門』のテーマで私も模擬授業を担当いたします。少し聞き慣れない言葉かも知れませんが、これからの社会を支える高校生の皆さんにとって、非常に大切な考え方だと思います。

現在、Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアが広く社会に浸透しつつあります。今の時代は個人が活躍する時代といわれ、パーソナルブランディングが皆さん一人ひとりの強みを活かす上で非常に大切です。パーソナルブランディングとは、自分の理想と周囲からのイメージを一致させるためのすべての活動のことで、自分の専門性を主張し自分自身の価値を高めていくことが重要となります。

本講義では、パーソナルブランディングにつながるソーシャルメディアの活用方法やリテラシーなどを解説した上で、皆さんと一緒に考える時間を大切にしたいと思います。この内容は特に難しいものではなく、自分自身をしっかりと持って行動できれば問題はありません。

ソーシャルメディアの負の側面(炎上、個人情報流出、ネットいじめなど)ばかりが指摘される中、光ある未来のための活用方法は非常に重要なテーマだと私は思っています。このようなポジティブなテーマに積極的に取り組み、教育として実践する大学は、私の知る限りでは他にありません。

是非、私と一緒に皆さんが『切り拓く未来』について考えてみましょう!
それでは、皆さんとお会いできることを楽しみにしております。

2012年11月10日土曜日

河野ゼミ紹介2012年

皆さん、こんにちは。

もうすぐ12月ですね。大学3年生、院生1年生の皆さんは就職活動の時期ですね。皆さんにとって納得のできる就職活動となるよう応援しています。


さて、私の大学でも来年度のゼミ募集の時期です。東京情報大学では、3年次からゼミ配属です(多くの大学は4年次からの配属)。2年間掛けて1人の教員の元で研究活動を行い、卒業論文を執筆していくため、ゼミ選択は学生、教員双方にとって非常に重要なイベントです。

私のゼミでも『ソーシャルメディアの社会的影響の調査』のテーマでゼミ募集をしています。ソーシャルメディアを「いかに人生に活かすか!」という想いで研究を進めています。ソーシャルメディアの負の側面に関する研究が数多く報告される中、光ある未来のための活用方法は非常に重要なテーマといえます。

ここで、来年度の河野ゼミ紹介資料の中から、ゼミの利点(目指すべき方向)ついて詳しく説明します。資料内で示した利点は次の4点です。
  1. 技術社会の両面から問題を探る
  2. 先端テクノロジーを駆使する
  3. 就活での優位性
  4. パーソナルブランディングは社会に出たときのおみやげ
まず、1について、世の中には「技術だけでは解決できない問題」がたくさんあります。例えば、モラルやリテラシーなどの人々の意識の問題、地域社会との関わりやその中での運用体制などです。これら諸問題に対し、ソーシャルメディアをはじめとする先端テクノロジーを駆使して問題解決にあたるとともに、リテラシー教育の充実、運用体制役割分担を含めた仕組み作りを行います。このような視点を持てることは、これからの時代を生きていく上で非常に大切なことと思います。

2について、これらの活動を通じ、ソーシャルメディア活用による問題解決、情報共有のスキルを向上させることができます。技術や社会の状況がめまぐるしく変化する中、時代の流れに付いていくための重要なスキルといえます。

3について、上記の活動の中で、様々な社会の方と出会うことで、彼らの考え方、価値観を知るきっかけとなります。その中で自分の仕事観、人生観を定め、「入りたい会社よりも、一緒に働きたい人」を見つけることができればと思います。

4について、パーソナルブランディングはこれから社会に出ていく学生の皆さんに対し、私から贈ることのできるおみやげと考えています。どのような会社に入るか、どのような仕事をするか、誰と一緒に働くかなどに関係なく、一生使える考え方です。もちろん、その過程で築き上げた人脈も一生モノです。

河野ゼミでは、あなたの挑戦を待っています!
是非、活用して未来を切り拓きましょう!

2012年11月5日月曜日

ITmedia「マーケター通信」でのブロク掲載

皆さん、こんにちは。

11月になり、だいぶ冷え込むようになりましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、どうぞご自愛ください。かくいう私も科研費や学園祭の準備などで立て込んでいて、少し風邪気味でした。

さて、10月よりITmedia様の「マーケター通信」にてブログを書かせて頂いております。タイトルは『アカデミックが見た社会』です。ここでは、大学教員としてのアカデミックな立場から見た社会の流れ、出来事などについて意見を述べさせて頂く予定です。本エントリの執筆時点で、2本の記事が掲載済みです。


自分の意見を述べる場として、ブログは大変有効ですが、このように2つ掛け持ちするとなると、それぞれの棲み分けも考えなければなりません。それ以外に、Twitter、Facebook、LinkedInなども利用しておりますので、どのようにメディアを使い分けるかは非常に重要なテーマです。

そこで、2つのブログで取り扱うテーマについて考えました。
  • ITmedia「マーケター通信」:注目している出来事、自分の活動実績
  • 個人ブログ:自分の考え方、価値観などの学生に向けたメッセージ
ITmediaの方では、特にソーシャルメディア関連の最新動向やニュースなど私自身が注目している世の中の出来事、研究や講演などの活動実績を紹介したいと思います。主な読者ターゲットは、ビジネスパーソンを中心とした一般の方々と考えています。そのため、研究内容やその意義を分かりやすく伝えることが重要です。

一方、この個人ブログの方では、私のこれまでの経験や研究活動を通じて得られた私の考え方、価値観などを発信していければと思います。主に学生に向けたメッセージとなっております。これから社会に羽ばたく彼らにとって、少しでも参考になればと思い書いております。そのため、私の想いをオープンにして発信していくことが大切だと考えております。

それでは、また次回もよろしくお願いいたします。


2012年8月15日水曜日

自分ブランドを意識したソーシャルメディア活用

皆さんは、『自分ブランド』を意識してソーシャルメディアを使っていらっしゃいますか?

先日、大学の取り組みとして、高校生や中学校・高校の先生方を対象に「ソーシャルメディアを活用したパーソナルブランディング」について授業をさせて頂く機会がありました。資料は前編後編ともにSlideShareで公開しておりますので、ご興味がありましたらご覧ください。

高校生の段階から、「自分のブランドは?強みは何か?」といった問いを自らに投げ掛け、意識して活動することは非常に重要であると感じました。ブランディングには時間が掛かりますし、モラルやマナーなど大切なことも多いので、早い段階から取り組めるといいですね!

自分ブランドの構築には、「自分の強みを明確にする(内面のブランディング)」と「自分の実力を表現する(外面のブランディング)」の2点が大切です(テックセブンより)。これは自分の旗を揚げると言ってもよいでしょう。


そこで今回は、私がパーソナルブランディングとして活用するLinkedInTwitterFacebookについて考えたことを書きます。

1. LinkedIn
LinkedInはWeb上に公開する履歴書であり、自分の専門性のPRに利用できます。LinkedInは履歴書だけでなく、スキルや活動実績、他者からの推薦(referral)など、過去から現在に至るまでの蓄積があります。

つまり、LinkedInを見ればその人にどのような仕事をお願いできるかが分かります。特に信頼の置ける人物からの推薦は重要です。誰に推薦されているか?どのように推薦されているか?といった他者からの客観的評価は、その人を判断する上で重要な指標となります。

2. Twitter
一方、Twitterはいま何を考えているか、何に注目しているか、問題意識や気にしていることなどがインターネット上の誰からも見ることができます。つまり、Twitterを見ればその人が今現在どのような問題意識を持ち、どこに進もうとするのか、現在から未来に向かっての筋道、展望が分かります。

ここまでいうと、LinkedInとTwitterは表裏一体というか、あわせてパーソナルブランディングに活用したいツールです。少し分かりにくいかも知れませんが、研究者の世界で例えると、LinkedInは学術論文(ある程度成果の出た実績)、Twitterは学会発表(いま研究中の課題)のイメージです。

3. Facebook
Facebookは日常の出来事や友達との近況報告などがあり、その人の人間性やひととなりが分かります。

誰と友達になっているか、共有の友達はいるかで、その人の交友関係が把握できるでしょう。その中で重要となるのは、「誰とつながっているか、そして「誰とつながっていないか」(熊坂仁美.comより)です。その人と友達になれるかどうかという観点が大切だと思います。

私の場合、プライベートな側面はFacebookという感じで、家族や旅行に行った時の写真、飲んだお酒の写真などを載せています。交流という意味では、上の例でいうと学会の懇親会が近いですかね。それ以外にも、公開講座や大学の体験授業などの活動実績を自分の意見とともに載せています。少しこってりとした内容はFacebookで書き、そのリンクをTwitterにも流すという使い方です。そして、きちんとした意見を述べる場合は、やはりブログですね。

今回紹介した3つのソーシャルメディアは現在利用している方も多いと思いますが、『自分ブランド』を意識して目的を持って活用されている方はそれほど多くないように感じます。上記はあくまで私の考えですので、ご自身の目的にあわせて活用して頂ければと思います。その際、少しでも私の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

2012年6月25日月曜日

LinkedInをブランディングフィールドとして活用する

皆さん、LinkedIn(リンクトイン)というサービスをご存知でしょうか?

LinkedInとはビジネスSNSと言われており、自分の履歴書をWebに公開しアピールするだけでなく、興味のある人とつながる、課題を解決してくれそうな人を探すなど、実に多くの利用価値があるサービスです。詳細は、谷口正樹氏の著書『LinkedInをビジネスに使う本』をご覧頂くとし、ここではパーソナルブランディングの観点からお話しさせて頂ければと思います。


<プロフィールの充実>
パーソナルブランディングのためには、プロフィールの充実が最も重要です。Web上の履歴書という意味もあるので、自分がこれまでに行ってきたことをきちんとアピールしましょう。ある程度プロフィールが充実したら、あとは定期的に見直すくらいで、他のソーシャルメディアと比べても日々の情報発信はそれほど多くなくて大丈夫です。

まず、まだ登録していない、登録したばかりという方は、ソーシャルリクルーティングの世界こちらの記事を参考にプロフィールを充実させましょう。プロフィールには自分の学歴や職歴だけでなく、スキル・専門知識、参加したプロジェクトや出版物など、様々な情報を登録することができます。多くの情報を登録することで、様々な人に知ってもらいやすくなります。

また、プロフィール写真も重要です。できればプロフィール写真には、自分の顔写真を登録しましょう。顔が見えると、親しみやすくなると思います。顔と名前が一致するので、他人からも覚えてもらいやすいです。

<登録後のステップ>
登録後のステップとして、先程と同様にこちらの記事を参考にソーシャルグラフインタレストグラフの充実を図るとよいでしょう。

そこでまず、ソーシャルグラフ充実のステップとして、つながりたい人を探しましょう。
LinkedInは人探しに使えます。検索窓から名前を入力して検索することもできますが、より詳しい検索を利用すると、会社名や居住地、自分との関係(1次コンタクト、2次コンタクト)などの条件を指定して検索することができます。つながりたい人を見つけ、誰を介せばつながることができるかが分かります。特に、2次コンタクトにあるキーパーソンを見つけることが重要です。 

次に、インタレストグラフの充実には、グループに参加してみましょう。グループでのディスカッション・情報発信を経て、より多くの人とコミュニケーションを取ることができます。直接つながりのない相手であっても、同じグループに属していればメッセージを送ることができます。それがきっかけでつながっていくこともあります。

<LinkedInをブランディングフィールドとして活用する>
ここまではブランディングを行うにあたっての最初の準備段階です。LinkedInをブランディングフィールドとして活用するためには、自分の専門性を意識した情報発信が重要です。

TwitterからLinkedInに有益な情報を流しましょう 
LinkedInはTwitterとあわせて、パーソナルブランディングに利用できるツールです。気になった記事をシェアしたり(shareボタンが付いているサイトも多くあります)、Twitterの投稿をLinkedInに流したりできます(流す情報は有益なものを選別するとよいです)。 私の場合は、気になった記事に加えて、ブログの更新情報、SlideShareでの講演資料などをLinkedInに流しています。

それと、個人的には投稿の連携はLinkedIn→Twitterがオススメです。
理由1:TwitterからLinkedInを見に来てもらえる可能性がある。
理由2:LinkedIn上でいいね!やコメントをもらえる(Twitter→LinkedInだといいね!できない)。

つまり、Twitterで発言を拡散し、他者との意見の交流はLinkedInで行うというものです。

SlideShareの講演資料をプロフィールに掲載しましょう
LinkedInとSlideShareは非常に相性がよいです。以前のエントリでは、LinkedInによるSlideShare買収のニュースを紹介しました。

SlideShareで公開した講演資料をLinkedInのプロフィールに掲載することで、自分の専門性をよりアピールすることができます。特に、SlideShareのPROアカウントを利用すると、自分の資料を6件までサムネイルで表示することができます(表示したい資料は選択可)。



このように、LinkedInとTwitter、SlideShareを連携させることで、LinkedInは非常に強力なブランディングフィールドとなります。これからの時代は、自分の強みを活かすためにパーソナルブランディングが非常に重要となりますので、皆さんの専門性をアピールする上でもLinkedInを活用されるとよいかと思います。 

ご参考までに、私のLinkedInプロフィールをお伝えしておきます。
質問、コメントなどありましたらよろしくお願いいたします。

2012年5月29日火曜日

2012年の自己分析(誕生日を迎えて)

5月29日は私の誕生日です。今年で31歳になりました。まだまだ勉強中ですので、今度ともよろしくお願いいたします!ちょうど誕生日が年度開始の少し後なので、自分を見直すにはよい時期だと思います。




さて、このブログの最初のエントリでバリュー(価値)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)に基づく自己分析を行いました。これは定期的に見直すことが大切だと思いますので、誕生日を機に更新したいと思います。

  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    • 自らの人生を切り開いていける学生を社会に送り出すこと
    • 学生・大学・社会に貢献できる研究成果を挙げること
  • ストラテジー
    1. 学生とのコミュニケーションを大切にすること
    2. 社会センスのある学生を引き込むこと
    3. 意識の高い学生を育てること
    4. 常に時代の最先端を追い続けること
    5. よりよい人脈を築くこと
    6. よりよい研究成果を発表すること
    7. 大学内で一目置かれるように情報発信を続けること
    8. 家族が心穏やかに過ごせること

上記のバリュー「穏やかに楽しく生きること」は人生における価値なので変わりはありません。ミッションに新たな項目として「自らの人生を切り開いていける学生を社会に送り出すこと」を追加しました。これが現在の一番の課題です。パーソナルブランディングを実践し、学生自身が自らの未来を切り開いで生きていけることは、もちろん学生自身にとっても、そして私にとっても非常に大切なことです。私の持っている経験・知見をできる限り学生に伝え、その活動を支援することが私の役目だと思っています。もちろん、その成果は非常に重要な研究成果となります。私自身、非常に価値ある研究だと思っています。

しかしながら、私の想いが思った以上に学生には伝わらない、ある程度伝わってはいても実践するところまで結ぶ付きにくいというのが課題ですね。もっと積極的に学生と関わらなければならないと思います。

そこで、ストラテジーとして「学生とのコミュニケーションを大切にすること」を追加しました。現在、私のゼミには3、4年生で合計24名の学生がおりますが、彼らとのコミュニケーションをもっと大切にしたいと考えています。より多くの時間を掛け、学生と密接に関わることが大切だと思います。

また、私自身のパーソナルブランディング上、7の情報発信も大切にしていきたいと考えています。様々な活動をする上で、大学内でも立ち位置は非常に重要です。幸い、大学の公開講座、出張授業、オープンキャンパスでの模擬授業、シンポジウムでの登壇など様々な機会を頂いております。随時、その様子は発信していきたいと思います。

これからも『学生』『大学』『社会』のために活動していきたいと考えています!

2012年5月4日金曜日

ソーシャルメディアの使い分け

皆さん、いくつのソーシャルメディアを使っていますか?


「いくつも登録しているので使っていくのが大変、もう疲れた」とか、「Twitterだけで十分」、「mixiだけで手一杯」、「面倒だからTwitterのつぶやきをFacebookやLinkedInにも流すようにしている」など、試行錯誤したり、悩みながら使っていらっしゃる方も多いと思います。

この問いに対する私の見解は『ソーシャルメディアの使い分け~Twitter, Facebook, LinkedIn, Google+, foursquare~』で紹介しておりますので、是非ご覧頂ければと思います。

私の結論としては、「ソーシャルメディアはそれぞれの特性が異なるので、各自の目的に合わせて使い分けることが大切」と考えています。どのツールが一番とかはありません。各ツールそれぞれで目的を持ち使っていれば、自ずと使い方も見えてくると思います。

ここで、参考までに私自身の利用目的をお伝えします。

Twitter
自分の考え、気になったことを発信する場(自己PR)
Facebook
友達の近況、勉強会の参加(プライベート、自己啓発)
LinkedIn
履歴書の公開、人脈、企業研究(ビジネス、自己PR)
Google+
「+1」による検索結果のソーシャル化
foursquare
位置情報の共有、Twitter、Facebookとの連動(場所の紹介)
ブログ
自分の考え、活動などをまとめて発信(自己PR)
・mixi
高校時代や地元の友人との交流

上記サービスの中で最も利用頻度が高いのはFacebookですが、パーソナルブランディングの観点でいえばTwitterとLinkedInが重要です。Facebookではプライベートなことも多く投稿しており素の自分という感じですが、対外的な情報発信となると、やはりTwitterとLinkedInになります。ちなみに、Facebookの公開投稿は、Twitterでの投稿と同じ感覚です。

Twitterは思いも寄らない方と知り合うきっかけになりますし、LinkedInは買収のニュースが話題のSlideShareと相性がよく、SlideShareのコンテンツをLinkedInのプロフィール欄に掲載することができます。

もちろん、このブログもまとまった考えを発信する場として非常に重要です。定期的に自分の考えをまとめておくと、後で振り返ることもできます。

特に私の研究室の学生には、ソーシャルメディアの使い分けを意識して、自らの活動に役立てて欲しいと思っています。皆様にも今一度、各ソーシャルメディアの目的を考え、是非活用して頂ければと思います。

ご意見、コメントなどありましたらよろしくお願いいたします。

2012年3月21日水曜日

研究者の仕事:大学教員は自由人

皆さん、大学教員の勤務形態をご存知でしょうか?
大学の先生って、いつも何しているんだろうと思ったことはありませんか?


<大学教員の勤務形態>
大学教員は、基本的に裁量労働制です。授業と会議以外は本当に自由で、どこで何をしていてもOKです。フレックスタイムもありません。例えば、午前中に私用を済ませてから大学に来たり、午後からどこかに出掛けたり、あるいは早めに帰宅してもよいのです。すべて自分の判断で行動します。
※その一方、土日にオープンキャンパスや入試などの行事で駆り出されることも多いです。

さらに、着任して一番驚いたのは、「休暇は事後報告でよい」でした。私の大学では、月初めに前月分の出勤簿を提出することになっています。その際、出勤日とともに休暇日があれば、あわせて報告します。ちなみに、他大学から来た先生に聞くと、出勤簿そのものがない大学もあるようです。忙しく飛び回っている先生にとっては、出勤状況を管理することも大変なのだそうです。

<自由と責任>
ここまで聞くと、大学教員って自由でいいな、あるいは適当だなと思う方もいるかも知れません。しかし、時間的拘束が少なく自由な反面、自らの活動には責任が伴います。つまり、その自由な時間を使って研究業績が出なければ、昇進できない、場合によっては職を失うことになりかねません。

教授や准教授などは、パーマネント(任期なし)であることが多いのですが、私のような助教の場合、3年から5年程度の任期で契約しています。その間に業績が出なければ、テニュア制度があっても再任できず、他大学での採用も難しくなります。

与えられた時間をどう使うかは、すべて自分の自由であると同時に責任でもあるのです。

<大学教員は自由人>
こういった環境のせいか、私を含め大学教員には『自由人』だなと思う方が多い気がします。特に、任期付きの若手研究者より、テニュアを持つ准教授以上の先生方に多い気がします。

さらに、普段の研究も自由にテーマを設定できるため、本当に研究が『趣味』のようなものです。私自身も研究が趣味、趣味が研究みたいな感じで、半分趣味でやっている部分もありますね。そういうこともあり、あまり人のことは言えませんが、大学には少し変わった人も多い気がします。特に、ずっと大学にいて一般の会社に就職したことのない先生と一般の方では、少し違うなと感じる部分があります。それは、時間に対するコスト意識の違いです。
※あくまでも、ごく一部の方です。

大学の先生は、別にお金を儲ける必要もなく、時間で働いている訳でもないので、自分の時間にどれくらいのコストが掛かっているかは、あまり意識していない場合があります。これが他人のコストも関わってくると少々やっかいで、会議で時間どおりに集まらない、議論がまとまらず会議が長くなる、などの弊害が発生する可能性があります。参加者が自由人ばかりだと、会議の議長は本当に大変だなと思います。

一方、自由人のよい面として、好きなことをやっているので比較的ストレスは少ない方だと思います。そのため、休日でも研究しているという方も多くいます。むしろ、休日の方が日頃の雑事から解放され、研究に集中できる時間を確保できます。それがよいのか分かりませんが、大学の先生には長生きされる方が多いように思います。

私も自由人を目指しつつ、一定の節度を持って活動していきたいですね。

2012年3月6日火曜日

研究者の仕事:論文を書くということ

私の職業は大学教員です。大学教員の主な仕事は、「教育」と「研究」です。教育には、講義を行うだけでなく、ゼミや研究を通じて学生を指導し、社会に貢献できる人材を育成するという目的があります(偉そうなことをいっていますが、私もまだまだ勉強中です)。自分自身の生き方を自らの行動で示していければよいと考えています。


<研究機関としての大学>
一方、大学は研究機関でもあるので、研究成果を上げる必要があります。一般にはあまり知られていないかも知れませんが、大学は教育半分、研究半分であるため、授業と会議以外の時間は、各教員の裁量で研究活動を含む自由な活動に充てることができます。そこで大学教員の受け持つ授業のコマ数を調べてみると、平均で週5コマ(1コマ90分)のようです。私の場合、週8コマ(12時間)で週の3分の1が授業となりますので、平均よりは幾分多いですね。

この授業や会議以外の自由な時間を使って研究を行い、学会発表や論文執筆を行う必要があります。大学教員は発表した論文数とその内容によって評価され、業績に応じて昇進(助教→准教授→教授など)する仕組みです。そこで今回は、論文を書くことについて説明します。

<論文の3要素:新規性・有効性・信頼性>
論文を書くには、『新規性』『有効性』『信頼性』の3要素が必要不可欠です。詳細は、「科学技術論文の書き方」を参照して頂くとして、ここでは簡単に紹介します。

新規性:新しい技術や知見など、世の中で誰も明らかにしていないこと
有効性:提案内容が従来のものと比較して優れていること
信頼性:実験結果や得られた知見の根拠が信頼できるものであること

上記3要素を満たすべく執筆した論文は、学会に投稿すると有識者によって査読され、それらすべてが満たされていると判断されれば、論文誌に掲載されることになります。論文の投稿後、査読を受け掲載されるまでには、半年~1年ほど時間が掛かるため、非常に時間の掛かる大仕事といえます。

<ソーシャルメディアで得られた知見を発信>
ここからは、私の研究に関する話です。現在、私はソーシャルメディアを使って得られた経験、知見などを積極的に発信・公開しているつもりです。その理由は、自分の持っている情報を公開し、より多くの人に知ってもらうことで、その情報が皆さんのお役に立てばよいと考えるためです。一方、これまで私が行ってきた技術の新しさを求める研究であれば、得られた知見を公開することで公知の事実となってしまい、そこに研究としての新しさはなくなってしまいます。

しかしながら、ここで私が得た知見というのは、世の中で知る人はそれほど多くないものの、確実に知る人はいると思われる情報です(書籍、講演資料などで発表もされているものもあります)。

私の研究の本質は、これらの知見を発信していくことで、人々(特に学生)の意識や行動がどのように変化したかを評価することにあります。したがって、こうやってブログを書くことも研究の一環ですし、これらの情報を公開しても研究の新規性がなくなる訳ではないと考えています。

それでは、ご意見、コメントなどありましたら、よろしくお願いいたします。

2012年3月2日金曜日

ソーシャルメディアが自分に合っていると思う理由

自分でいうのもなんですが、他人からはよく正直素直な性格だといわれます。自分でも、基本的には誰にでも裏表なく接していると思います。まあ、嘘は付けないタイプですね。というより、すぐにバレます。どうも顔に出るらしいです。。。
あとは他人を疑うことがあまりないので、騙されやすい部分もあると思います。それで他人に迷惑を掛けたり、苦労することもあったと思います。


前置きはさておき、私がソーシャルメディアを始めたのは、2010年4月1日のことです。
Twitterに登録したのが最初です。まだ使い始めてからは2年弱で、周りで活躍されている方々と比較すると割と遅い方だと思います。ただ、これまで使ってみて、「ソーシャルメディアは自分に合っている」と確信しています!

そう思う理由は、いろいろ考えた結果、様々なところでいわれているソーシャルメディアの「透明性」が自分にとって居心地がよいからだと考えています。透明性の時代では、虚偽や隠蔽工作などの後ろ向きな対応は即座に露見し、瞬く間に世間に広がる可能性があります。その結果、企業やブランドのイメージを損なう恐れがあります。この辺りは、斉藤徹氏の著書『ソーシャルシフト』によく書かれています。

私の場合、嘘を付いてまで、自分が得をするために人を騙したり、貶めたりしようとは考えません。これでも、みんなにとって何がよいかを意識し、行動するよう心掛けているつもりです。
こうして考えてみると、ありのままの自分をソーシャルメディア上で発信することが非常に気持ちがよいです。私にとってソーシャルメディアは、生活の一部に組み込まれつつあり、たまに疲れることもありますが、自分に素直になれる心地のよい場所といえます。

2012年2月22日水曜日

パーソナルブランディングで大切なこと

久しぶりの更新となってしまいました。申し訳ありません。

今回は、『パーソナルブランディング』についてお話したいと思います。この言葉を知ったのは、大元隆志さんの著書『ソーシャルメディア実践の書』がきっかけです。私の中では、パーソナルブランディングとは、「自分の専門性を主張し、自分自身の価値を高める行為」という理解でいます。ここで重要なのは、ソーシャルメディア実践の書によれば、あくまでも『個人』が主役であり、個人が活躍する時代であるということです。世間では同様の意味で、セルフブランディングやソーシャルブランディングとよばれることもありますが、個人の部分を強調しパーソナルブランディングとよんでいると、大元さんは著書の中で仰っています。

「ソーシャルメディア実践の書」はとても素晴らしい本です!私は、読んだ瞬間に「これだ!」と思いました。当時(2011年7月頃)、大学が抱える様々な問題に対して、『学生』『大学』『社会』に貢献できる研究テーマを模索していました。それまでソーシャルメディアを何かうまく活用できないかと考えていましたが、大元さんの著書を読んで、頭の中で霞がかったものがすっきりと晴れました。今のテーマに取り組む決意をした瞬間です

<パーソナルブランディングで重要なこと>
ソーシャルメディアの時代では、実際に出会う前から第一印象ができてしまうので、Web上での発言内容や人となりが分かることが非常に重要です。そのため、自分が「何をもって覚えられたいか」を常に意識して情報発信していくことが大事だと思います。そうすることで、興味を持った誰かが気付いてくれて、新しい人脈につながる可能性があります。

その一方で、一番大切なのはリアルでの活動だと思います。ボランティア活動をしたり、面白いアプリを作って公開したり、地域活性化のイベントを開催したりと、実際の活動を通じて得られた経験を発信していくのが大切だと思っています。そのためには、「会いたい人を見つけて、その人に会う」ことです。今、会いたい人がいないという方は、まず会いたい人を探しましょう。そして、その人に会いたいと思ってもらえる人になりましょう。知り合いが増えれば、得られる情報が増え、新たな価値観に触れることができます。この「情報のインプット→アウトプット→新たな人脈→インプットする情報が増える→・・・」というループが情報発信・人脈形成の上で大切な気がします。

私の場合、Twitterで会いたい人リストというのを作って、会いたい人が見つかったら随時追加させて頂いたおります。既に何名かの方には実際にお会いして、情報交換できるようになりました。こういったものを実際に作っておくと、本当に会えるような気がします。本当に不思議なものです。この辺りの体験談は、SlideShare「ソーシャルメディア実践と展望」にまとめてありますので、よろしければご覧ください。

<出会いを通じて感じたこと>
そのような方々との出会いを通じて感じたのは、「自分にとってよい人脈がやってくることがある」ということです。そのためには、継続した情報発信が大切だと思います。特にTwitterは、思い掛けない人と知り合うきっかけになります。私の場合も、最初のコンタクトはTwitterという方が多いです。

ただし、ソーシャルメディアは単なるきっかけの1つでしかないので、「実際に会って、話しをして、その後の交流」が大切だと思います。こういったことは、実際に使ってみないと分からない部分が多いので、実際に使って体験してみてください。実際に使ってみないと、「自分のこと」として実感が伴わないので本当には理解できません。

<ソーシャルメディアを活用したキャリアデザイン支援プロジェクト>
現在、東京情報大学では『ソーシャルメディアを活用したキャリアデザイン支援プロジェクト』において様々な活動を推進しています。ここでは、「ソーシャルメディア実践の書」を教科書として採用し、パーソナルブランディングやソーシャルメディアリテラシーについて、学生と一緒に考え議論することを重視しています。その理由は、学生自身が自分に適したソーシャルメディアの使い方、利用スタンスなどを見つける必要があると思うからです。

それを踏まえ、情報収集・情報発信・人脈作りなど、積極的に社会のとのつながりを持つことで、ソーシャルメディアを使いこなすだけでなく、世の中に目を向け、今後の時代を生き抜くヒントを探って欲しいと考えています。


2012年1月5日木曜日

ソーシャルメディアは実際に使ってみないと分からない

ここ最近、ソーシャルメディアに関する講演をさせて頂く機会が何度かありました。このような機会を頂くのは非常にありがたい事です。

講演資料はSlideShareで公開しており、「第5回SNS講座20111213」や「ソーシャルメディアの使い分け」などのスライドは比較的多くの方に見て頂いているようです。

そういった活動の中、ソーシャルメディアの利用について感じていることがあります。それは、「ソーシャルメディアは実際に使ってみないと分からない」、「目的を持って使わないとあまり効果が得られない」の2点です。

ソーシャルメディアは実際に使ってみないと分からな
ソーシャルメディアは実際に使ってみないと、使うことにどのような意味があるのか、どう活用していけばよいかなど、本当のところは分からないと思います。関連書籍やネットの記事を読み、使い方や最新動向などの知識を得たとしても、実感が伴わないと分からない部分が多くあります。

興味のある情報を収集したり、情報発信して自分のプロモーションに活用したり、旧交を温めたり、勉強会に参加して見識を広げたり、人脈作りに活用したりなど、自ら実践しないと気付かないことがあります。私自身もTwitter、Facebook、LinkedIn、Google+、foursquareなどのソーシャルメディアを実際に(適宜実験を交えながら、かなり意識して)使ってみて、それがリアルでの活動につながり自分の世界が広がったと感じています。

ソーシャルメディアを使うこともせず、「Twitterは炎上しやすいから危険だ」、「Facebookは自己PRに役立つ」、「LinkedInは日本では普及しない」などと言ってもあまり説得力がないように思います。ソーシャルメディアは単なるつながるきっかけの1つですが、実際に使ってみると、どのような意味があるのか実感できると思います。

是非、ソーシャルメディアを実際に使って感じてみましょう!

・目的を持って使わないとあまり効果が得られない
例えば、Twitterを何気ない日常の出来事や独り言をつぶやくことに使っている人もいると思います。そういった使い方もよいと思いますが、自己PRやプロモーションに使おうと思った場合、使い方を考える必要があります。どうでもよいことをつぶやくのではなくて、意味のある(フォロワーにとって価値のある有益な)つぶやきが求められます。

Twitterにそのような使い方があることを知らない人もいるようですが、目的を持って使えば当然得られる効果も違います。自分の専門性(自分の得意なこと、得られた知見など)を積極的にアピールしていけば、注目してくれる人がいるかも知れませんし、そこから人脈が広がったり、何か新しいことができる可能性もあります。したがって、自分自身の目的を持って活用していくことが肝要です。

何かするにしても一人ひとり目的が違うでしょうから、どう活用していくかは各自が考えて実践していく必要があります。使い方や機能を覚えるだけでなく、どう活用していくかを一人ひとりが考えていければと思っています。

2012年1月3日火曜日

2011年の振り返り&2012年の抱負

少し遅いですが、2011年を振り返ってみると、3月の震災、4月の転職&単身赴任、7月の結婚式、9月の新婚旅行と様々な出来事、そして多くの出会いがありました。私にとって、本当に激動の一年でした。

<震災>
3月11日に発生した東日本大震災、当時私は日立市にある茨城大学の研究室にいて被災しました。幸い、家族は無事でしたが、妻とともに3日間避難所で生活しました。電気・ガス・水道のない生活は初めてで、「水」の大切さを痛感しました。ネットにもつながらず、自分達の置かれている状況が分かったのは、震災発生の数日後でした。

自宅のあるひたちなか市はなかなか水道が復旧せず(実際復旧したのは二週間後)、電気復旧後は日立市の妻の実家で二週間ほど避難していました。妻の実家は山水があり、なんとか普通に生活できたことに感謝しています。山水といっても、本当においしい水で近隣でも水道水として使っています。※妻の実家は市の水道が届かない山奥なのです。

震災の影響で、一週間後の新婚旅行は中止となり、6月の結婚式も式場の補修作業で延期となりました。妻も私も楽しみにしていたので本当に残念でした。

このような混乱の中、4月から東京情報大学に赴任することとなり、家族の助けを借りながら茨城から脱出するかのように千葉に引越しました。東京方面に出て驚いたのは、「街が普通に動いている」ことです。茨城では街の明かりが少なく、常磐線も不通で道路も通行できないところが多く、だいぶ印象が違っていたことを覚えています。

震災では、本当に「人と人とのつながり」が大切だと実感しました。

<東京情報大学>
4月には、東京情報大学情報システム学科の助教に着任しました。大学教員というのは初めてで、助教から自分の研究室を持つこともできました。大学ではプログラミング、情報リテラシーなどの授業を担当する傍ら、ゼミでは「ソーシャルメディア」について研究を進めています。授業と会議は仕事という感じがありますが、それ以外の時間は学生と話したり、研究をしたり、いろいろな方々とお会いしたりと自由で、本当に有意義な毎日を過ごしています。大学も学科や各研究室がフラットというかアットホームな感じで、気軽に他の先生方の研究室を訪ねることができ、すごく居心地がいいです。

また、大学前から東京までの高速バスが出ており(乗車時間は一時間ほど)、東京で人と会うときにはよく利用しています。特にTwitterがきっかけで@taniyangさん、@takashi_ohmotoさん、@naokitakagawaさん、@masahirotokumoさんと知り合うことができたのは、私にとって大きな財産といえます。本当に「ソーシャルメディアでのご縁」に感謝しています。

<結婚式&新婚旅行>
7月には、震災で延期していた結婚式を行うことができました。「海の見えるウェディングパーティー」と題し、補修作業の終わったアジュール日立で式を挙げました。茨城大学での恩師や仲間、前の職場でお世話になった社長や先輩など多くの方々をお招きして、これまでの感謝の気持ちを伝えることができました。一番やってよかったなと思うことは、「感謝の気持ちをプレゼン」したことです。結婚式での余興の一つとして、これまでお世話になった方々を紹介するとともに、感謝の気持ちを伝えました。出番が多くあまり料理を楽しむことはできませんでしたが、本当によい結婚式であったと思います。

9月には、新婚旅行でイタリアに行きました。その直前にはアルバニアで学会があり、ローマ経由で成田に着いて一泊し、そのままイタリアに向かうという強行スケジュールでした。旅の軌跡はTripline「NBiS 2011 & HoneyMoon」にまとめておりますので、ご興味がありましたらご覧ください。

<2012年の抱負>
2012年は、今進めている「ソーシャルメディアを活用したキャリアデザイン支援プロジェクト」をさらに推し進めたいと考えています。ソーシャルメディアを通じて知り合った方々、学生、大学の就職課など多くの方々を巻き込んでいきたいと思っています。特に重要となるのが学生の協力で、彼らをどう「inspire」するかが課題ですね。

もしご興味がある方がおりましたら、お気軽にご連絡ください。
それでは、本年もよろしくお願いいたします。

2012年1月2日月曜日

「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設

皆様、はじめまして。

東京情報大学で教員をしております河野義広と申します。
現在、「ソーシャルメディアの社会的影響」をテーマに研究しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

2012年の年明けを機に、自分の考えや活動内容、これからの目標などを書く場としてブログを始めることにしました。

ブログのタイトルは、「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログです。けっこう悩みましたが、自分が最も大切にしていることをタイトルに選びました。まず初回は、このタイトルに決めた経緯をお話します。

これは「理系のための人生設計ガイド(坪田一男著、講談社)」で紹介されている自己分析「バリュー(価値)」、「ミッション(使命)」、「ストラテジー(戦略)」における私の「バリュー」そのものです。ここでバリュー、ミッション、ストラテジーについて簡単に説明します。

バリュー:自分が何に対して価値を感じ、何を最も大切に感じるか
ミッション:本当にやりたいこと、神様にやれと命じられているくらいの使命や天命
ストラテジー:「バリュー」と「ミッション」を具現化するための道筋

この指針をもとに、2011年5月29日(30歳の誕生日)に書いた私の自己分析です。こういった目標を書くのは非常に大切だと思いますので、是非皆さんも試してみてはいかがでしょうか。また、定期的に自己分析の結果を見直すことも大切です。

  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    • 地域社会に貢献できる研究成果を挙げること
  • ストラテジー
    1. 常に時代の最先端を追い続けること
    2. よりよい人脈を築くこと
    3. 社会センスのある学生を引き込むこと
    4. 意識の高い学生を育てること
    5. より多くの研究成果を論文にまとめること
    6. 教授になること
    7. 自分と家族が心身ともに健康であること
    8. 東京・神奈川に住むこと

上記のバリュー「穏やかに楽しく生きること」を大切に、研究者であることを踏まえたタイトルにしました。研究者というと、「朝から晩まで研究室にこもって実験し、俗世間から浮いた人」というイメージを持たれる方もいるかも知れません。ただ私が目指す研究者は、いろいろな人と会って話をしたり、社会の中で起きている問題を見つめたりして、『社会』『学生』『大学』への貢献を志す人物です。やはり、研究のための研究ではあまり意味がないと思っていて、「研究成果を地域社会や学生・大学に還元できること」が大切だと思っています。これが今の私のミッションになっています。

これらを通じて、「穏やかに楽しく生きること」ができればうれしい限りです。

最後に、このバリュー、ミッションを実現するための具体的なストラテジーを8つ挙げます。ストラテジーの1,2はソーシャルメディアを活用することである程度実現できつつあります。ソーシャルメディアを研究テーマとしつつ、自分でも使いこなしてみるというのは非常に効率がよいように思います。3,4は今まさに取り組もうとしている課題で、「パーソナルブランディング」のキーワードで進めています。※詳細は別の機会に書きます。

5は研究者として極めて重要な仕事なのですが、今の成果が出るまでには少し時間が掛かりそうですので、今書けるテーマで論文を書いていく必要があります。6,7,8は自分の思うように研究を遂行するための環境作りといえます。

教授になれば、研究テーマの設定、専門分野での授業、研究資金の融通、学外の人との協働などの面で動きやすくなるのではと考えています。あと、健康は一番大事ですし、東京に近ければ最新の情報が入手しやすかったり、様々な人と出会うきっかけが得やすいのではないかと考えています。

それでは、これから様々なテーマをもとにこちらから情報発信をしていく予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。