2021年6月6日日曜日

2021年の自己分析:研究のアウトプットを意識する

ご挨拶

皆さん、こんにちは。今年で無事に40歳になりました。

昨年の誕生日に更新すると言っておきながら更新できず、2年ぶりの更新となってしまいました。子供が生まれてからは毎日の過ごし方が一変し、時間を取ること自体が難しくなりました。特に生後半年くらいは、子育ての合間に仕事をしているような感じでした。

2021.6.6 由香と莉陽斗(1歳8ヶ月)と一緒に

これまでの振り返り1(社会に出るまでの幼少期~20代前半)

40歳となったことを機に、これまでの人生をざっくりと振り返ってみます。思い返すと、20代までは研鑽の時期、30代は地盤作りの時期でした。これからの40代は、研究アウトプットの時期となるよう精進します。

小学校から高校卒業までは、勉強(主に数学と読書)、ゲームや漫画などの遊び(ドラクエやジャンプ系の漫画が好きだった)、学校の友人関係(女子とはほとんど話もできなかったけど)、兄弟げんかで毎日のように親に叱られたことなどをよく覚えています。何をするにしても、なぜだろうとか、どうなっているのかなど、よく考えていたように思います。

その後、将来はゲームプログラマーになりたいと思い(ゲームプログラマー自体は中3からの夢で、中1の頃は科学者、中2では弁護士に憧れていました)、茨城大学の情報工学科に入学しました。大学では、毎日のようにプログラミングと山のようなレポート、数学の演習、試練の口頭試問があったことをよく覚えています。この時期に、基本的なプログラミングの考え方の他、技術文書の書き方、最後まで諦めずに課題に取り組む根性など、今日に至るまでの基礎が身に付いたのだと思います。

研究室配属後は、興味のある研究テーマ(ネットワークゲームにおけるリアルタイム性の課題)であったことや先生や先輩の指導が自分の性に合っていたのか、修士卒までの3年間は毎年3件ほどの学会発表(うち1件は国際会議)、1編の論文投稿など、精力的に研究活動に取り組んでいました。

これまでの振り返り2(大学教員になるまでの20代後半)

修士を出てからは、都内の企業に就職すると同時に、博士課程にも進学して、仕事と研究活動の両立を目指しました。週4日で都内勤務、1日は会社から休みをいただいて大学で研究するという生活を3年間送りました。就職先は、ネットワーク分野の研究開発を推進する企業で、IPv6の経路制御アプリ、IPv6啓蒙サイトの開発・運用、安心安全なメッセージングプラットフォームの開発などに関わりました。その他、会社の先輩に同行してカリフォルニアで開催されたIETF(インターネット上のプロトコルを議論する国際会議)に参加したり、大学時代の研究成果を自動車の衝突回避に応用できないかとパロアルトにある自動車メーカーの研究所に提案に行ったりもしました。技術的な面だけでなく、精神的な面でも現在の仕事にもつながる経験になったと思います。

博士3年のときには、いろいろと会社には無理も言ってお休みをいただき、何とか3年間で博士号を取得することができました。その後、4年間勤めた会社を退職してからは、大学でポスドクをしながら大学教員の公募にアプライしていました。運良く今の大学に採用してもらったので、そこから大学教員としての生活が始まりました。

これまでの振り返り3(大学教員として過ごした30代)

2011年に東京情報大学情報システム学科の助教として採用され、今年で10年が経過しました。10年間で2度の改組があり、現在は総合情報学科情報システム学系ゲーム・アプリケーション研究室の所属です。リアルタイムサイバーフィジカルシステムをテーマに、主体的な学修課題の選択を促す子ども向け学修支援システムリアルタムWebゲームのデザイン基盤の研究を進めています。

情報大着任後は、まずは人脈作りから始めました。Twitterを使って興味のあった勉強会に参加したことをきかっけに、自身でも勉強会で講師を担当させてもらったり、知り合った方々が大学に来てゼミでお話してもらったり、学会での講演をお願いしたり、プライベートでも交流があったりと、10年経った今でも交流は続いているので、とてもよい機会であったと思います。

また、TwitterやFacebookなどで情報発信を続けるうちに、地域活動に取り組んでおられる方々の目に止まったことがきっかけで、千葉市花見川区の魅力発信プロジェクト「花見川どっとcom!」や同市若葉区の「わかばCBT こどものまち」、四街道市の「四街道こどものまちづくりプロジェクト」に関わったりと、ゼミの学生も巻き込んで関わる大事なつながりとなっています。当初は活動中心で稼働の割になかなか研究の成果につながらなかったのが悩みの種でしたが、活動と研究を結び付ける計画を創り上げることができ、「主体的な学修課題の選択を促進する子ども向け学修支援システム」のテーマで科研費を得て研究を進めることができるようになりました。これまではほとんど論文実績がありませんでしたが、少しずつ論文が書けるようになってきたので、着実に成果を積み上げていきたいと思っています。

2021年のバリュー、ミッション、ストラテジー

以上を踏まえ、2021年のバリュー、ミッション、ストラテジーを掲げます。

  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    1. 計画的に研究を進めて論文実績を積むこと
    2. 家族が健やかに過ごせること
  • ストラテジー
    1. 論文を書く習慣を作ること
    2. プログラミングをする習慣を作ること
    3. 研究指導を主軸としたゼミ運営を実践すること
    4. 子育てを楽しむこと
    5. コロナ禍にあっても家族で経験できることを大事にすること
    6. 家族とのコミュニケーションを大切にすること
    7. チャレンジする気持ちを忘れないこと

バリューは同じですが、ミッション、ストラテジーともに前回からずいぶんと変更しました。仕事関係はよりシンプルにして、研究成果を最優先とするようにしました。家庭面では、今しか経験できないことを大事にして、皆が健やかに過ごせるように、自分自身でできることを模索したいと思います。7つ目のストラテジーは、すべての活動に関係するもので、チャレンジ精神を大切にしたいと思います。

参考までに、これまでの自己分析を示します。それでは次回もよろしくお願いいたします。

2019年の自己分析:研究活動と家庭生活のバランスを大切に

2018年の自己分析:権限委譲に集中する

2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる

2016年の自己分析:自分の軸を大切にする

2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ

2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する

2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション

2012年の自己分析(誕生日を迎えて)

「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設