2018年12月3日月曜日

7つの習慣 ソーシャル輪読会:最終回のテーマは「刃を研ぐ」

皆さん、こんにちは。朝晩が随分と冷え込むようになり、もうそこまで冬が来ている実感がありますね。

さて、この時期の大学では卒論が佳境に入り、卒論中間発表卒論初稿の提出&レビューを実施していますが、まだシステム開発が終わっていない学生も多いようです。一方、3年生は卒論テーマ決定のための卒論計画発表卒論序論の執筆就職活動の開始と自らの道を切り拓くため、進むべき方向を定めて歩み始めなければなりません。

1.7の習慣 ソーシャル輪読会

このようなターニングポイントとなる時期に差し掛かる中、徳本昌大さんのご講演をきかっけに7月の計画・準備を経て、8月から開始した「7つの習慣 ソーシャル輪読会」に3・4年生5名のゼミ生が参加してくれました(図1)。全8回4ヶ月に及ぶ輪読会も、いよいよ今回で最終回を迎える運びとなりました。最後まで付いてきてくれたゼミ生5名、きっかけをくださった徳本さん、輪読会にてコメントをくださった岡さん、そして毎回質の高い記事を書いてくださった坂本さんに感謝いたします。ありがとうございました!

ソーシャル輪読会最終回(12/6開催予定)は、私も含め第7の習慣「刃を研ぐ」についてブログを書き、みんなで集まってディスカッションすることにしました。

図1.ソーシャル輪読会の様子 ※ 静止画なのでクリックしても再生しません。

2.第7の習慣「刃を研ぐ」とは?

7つの習慣』とは、人生の長期的な視点を見据え、人が主体性を発揮するための道標となる考え方としてスティーブン・コヴィー氏が提唱した人生哲学です。7つの習慣では、人が依存から自立することを「私的成功」、自立した人同士が相互依存することを「公的成功」とよび、それぞれ第1~3の習慣、第4~6の習慣を身に付ける必要があるとされています。

最後の第7の習慣「刃を研ぐ」は、長期的な成果を得るために、再新再生を続けて自分自身を磨くことであり、すべての活動の礎となるとされています。そのためには、以下の肉体・知性・社会情緒・精神の4つの側面をバランスよく磨く必要があります(図2)。
  • 肉体:食事や運動、睡眠、時間管理などの生活習慣全般
  • 知性:知識やスキル、考え方などの知的活動能力
  • 社会・情緒:人間関係や人脈作り、貢献などの他者との関係構築
  • 精神:価値観、人生の目的などの自分自身のあり方
これらの側面は、自分自身の強み専門性オリジナリティとなるもので、自分という個を定義するための拠り所であると言えます。アドラー心理学で言うところの「貢献感」を得るためには、他者に対して自分が貢献できる何かを絶えず磨く必要があるでしょう。
図2.刃を研ぐ4つの側面


3.これまで研いできた刃

では、私がこれまでどういった分野で刃を研いできたかを振り返りたいと思います。

  • 高校時代:数学
  • 大学(研究室配属前):数学, プログラミング, 論理的思考, 情報工学
  • 大学(研究室配属後)と大学院:オンラインゲーム設計開発, 並列分散処理, ディスカッション, 論文執筆, プレゼン
  • 会社員:チーム開発, サーバ運用, ネットワーク, データベース, Webシステム
  • 研究員:ソーシャルメディア, ソーシャルアプリ
  • 情報大:ソーシャルメディア, パーソナルブランディング, ライティング, 学生指導, キャリア教育, 7つの習慣, 主体性開発システム, ポジティブ心理学, アクティブ・ラーニング, 自律分散協調システム, プログラミング教育, 地域活動

これまで研いできた刃を見ると、前半時代は数学やプログラミング、情報工学などのエンジニアに必須とされるスキルを磨いてきました。その後、研究活動を開始してからは、自身の研究に対する意味付けやそれを実現するための活動(システム開発)、成果を論文としてまとめ学会でプレゼンするといった活動を通じて、研究遂行能力を身に付けてきました。ただし、この時点では他者との関わり方はあまり意識していなかったので、私的成功に至るまでの段階にいたと思います。

その後の後半時代になると、学生指導のウェイトが非常に大きくなったことで、いかにして自身の負担を少なくして、学生によりよい教育を提供できるかを苦心するようになりました。悩んだ末に、パーソナルブランディングキャリア教育主体性開発などの学生指導に直結しそうなテーマに取り組むようになりました。この時期は、元々の専門であったITそのものからは少し離れ、ソーシャルメディア活用や人脈作り、人生哲学、心理学などに興味を持っていた頃でした。この頃は、私的成功はある程度は身に付けつつあり、公的成功に至る道程を模索していたように思います。

その後、研究活動や学生指導に行き詰まりを感じるようになり、今後はどのような刃を研いでいくかを考えるようになりました。そのため、自身の専門となる「」を上げる必要があります。

4.これから研ぎたい刃

以上を踏まえ、これから研ぎたい刃についてお伝えします。

  • やりたい活動の朝化(肉体)
  • 子ども向け教育システム(知性)
  • 機械学習とデータベース(知性)
  • 第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」の実践(社会・情緒)
  • 第6の習慣「シナジーを創り出す」の実践(社会・情緒)
  • リベラルアーツに対する理解と研究との連携(精神)

まず肉体面からです。こういったブログもそうですが、論文執筆や研究、趣味などの自分がやりたいことを朝一に持ってくるようにしたいです。元々夜型で早起きは苦手ですが、やりたいことがあれば早く起きてやれるのではないかと目論んでいます。

知性面では、自身の専門となる研究の柱を立てます。これまで迷走していた感がありますが、今年11月に来年度の科研費獲得に向けた研究計画書をまとめたことで、ようやく自分自身がやるべき研究の方向性が見い出せました。研究テーマとする子ども向け教育システムとその学習履歴を分析するための機械学習データベースに関する知識・スキル・実行力を身に付けます。

社会・情緒面では、家族、学生、大学の同僚、学外の研究者、企業の方々との良好な関係構築を目指して相手の考えや価値観などを理解することに努めます。例えば現在は、学外の研究者との共同研究に向けて情報交換や役割分担などを相談しているところです。その中で自分が貢献できるように、自身の強みを高めるとともに、主体的に関わっていきたいと考えています。その結果、新しいシナジーが生まれることを期待しています。

最後の精神面については、自身の視野を広く持つための考え方として「リベラルアーツ」の基礎を身に付けます。現在取り組んでいる研究テーマが学際的であり、多様性を重視していることもあってリベラルアーツに興味を持ちました。リベラルアーツでは、あらゆる学問は1つの幹でつながり、それぞれの学問体系が枝や葉になっていて、すべての本質は通ずるという考え方があります。多様な価値観をもとに問題解決に向けて取り組むあたりの考え方は、国連が提唱する2030年までの持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」とも本質的な部分では似ているように思いました。今後は、「リベラルアーツの学び方 」に書かれたことを踏まえ、いくつかの教養を学びたいと思っています。

5.まとめ
今回はソーシャル輪読会の最終回にあたり、これまでの活動を振り返った上で、私自身の経験をもとに7つの習慣を再度確認しました。自分自身の棚卸しをして、次の計画を練ることは、まさしく7つの習慣における再新再生であり、自分自身のメンテナンスとしてよい機会と思います。

今回改めて実感したことですが、これまで自分がやってきた活動を無駄と言ってしまうのは簡単ですし、そう言えば少しは気も晴れるかも知れません。しかしながら、その活動に意味付けをするのはあなたにしかできません。自戒も込めて言いますが、ぜひ皆さんも自分自身の活動に意味付けをして、新しい自分を創っていってください。きっとできます!

2018年8月13日月曜日

7つの習慣 ソーシャル輪読会の開催

皆さん、こんにちは。
お盆の時期ですね。

今は茨城に帰省してこのブログを書いています。いつもなら姪っ子達と遊ぶのを楽しみにしていたのですが、今年は休みの予定が合わず会えなかったので、ここで採点作業や執筆、研究の思索などができればと思っています。日立には3日間ほどの滞在ですが、少しだけゆっくりできればと思います。

2018年8月13日, 田んぼの稲穂@日立


2018年8月13日, 義父が育てた夏野菜

徳本さんのご講演

さて、私のゼミではブロガーとしても活躍されている徳本昌大さんを大学にお招きし、ご講演いただいたことがきっかけで、「7つの習慣 ソーシャル輪読会」という企画を立ち上げることになりました。徳本さんのご講演では、「夢を叶える習慣」のテーマで徳本さんのご自身の経験も交えながら、「7つの習慣」を踏まえて学生と対話してくださいました。私のゼミでは、7つの習慣に基づいて学生の主体性を向上するためのシステム開発に取り組んでいることもあり、以下の点で共通点が多いご講演でした。徳本さん、ありがとうございました!
  • アウトプットが大切
  • そのためのインプットの質が大事
  • 7つの習慣を読むこと
  • 人脈作りも大事
  • パーソナルブランディング

2018年7月2日,徳本昌大さんのご講演@東京情報大学

ゼミをワクワクさせるためのグループ発足

徳本さんのご協力のもと、河野ゼミをワクワクさせるためのグループを立ち上げ、その活動の一環で「7つの習慣 ソーシャル輪読会」を企画しました。今回は、Facebookの「ソーシャルラーニング」グループで情報交換を行うことにしました。これを使うと、ユニット機能というもので各自のタスクを管理することができ、チームのTODOと進行状況が分かるようになります。また、ルールを決めることもできるので、チーム全体のマインドを統一できるように、私なりに考えてみました。

ソーシャルラーニンググループのユニット機能でタスク管理

今回のテーマにも関係するのですが、やはりアウトプットは大事です。学生に授業で学んだことを説明させようとすると、「何となく分かったけど、説明するのは難しい」と回答する者が多いです。この回答だと、本当はよく分かっていないのだと分かります。分かるとは「分ける」から来ており、理解するためには物事を細かく分割できる必要があります。この作業により、自分が分かることと分からないことが分けられるようになります。その意味でも自分が理解したことをアウトプットしてもらって、それについて議論するのはよい学びのプロセスと思っています。

ゼミをワクワクさせるための7つのルール

7の習慣 ソーシャル輪読会

上記活動の一環で、7つの習慣の本を8つに分割し、下記のように、担当者を決めてソーシャル輪読会を行うことにしました。ソーシャル輪読会では、当日集まることができない学生やメンターとなる社会人の方はオンラインで参加してもらうようにします。

□章の分担
・第一部 パラダイムと原則 ※ 担当は1名
・第二部 私的成功 ※ 担当は3名
 - 第1の習慣
 - 第2の習慣
 - 第3の習慣
・第三部 公的成功 ※ 担当は3名
 - 第4の習慣
 - 第5の習慣
 - 第6の習慣
・第四部 再新再生 ※ 担当は1名
 - 第7の習慣

各自、事前準備としてブログで担当箇所の内容や自身の経験談など、自分の意見を書きます。担当者以外も自分の意見としてブログを書くことを推奨しています。それらをFBグループでシェアして、参加者全員でオンラインで議論をします。

ソーシャル輪読会当日は、それをもとに担当者がプレゼンをして、メンバー全員で議論をしながら7つの習慣の理解を深めます。最後に、それを受けて各自が次のアクションアイテム(やるべきこと)を決めるという流れです。

□事前準備
・自分の担当箇所についてブログ執筆(必須)
 本の概要、自身の経験談、今後に向けてなどを書く
・自分の担当箇所でなくてもブログ執筆(推奨)
・FBグループでブログ記事をシェア→みんなでコメント(必須)

□当日の流れ
1.プレゼンターが担当箇所をプレゼン
2.メンバー全員で議論 ※オンラインで参加可
3.アクションアイテムを決める

いよいよ来週8月20日から始まりますので、どのような会になるか楽しみですね。
学び多い場となることを期待しています。


2018年5月29日火曜日

2018年の自己分析:権限委譲に集中する

皆さん、大変ご無沙汰しております。

1年振りの更新となってしまいました。今年で37歳になりました。そう言えば、法律上は誕生日の前日に年を取るみたいですよ。学年で言えば、4月2日~翌年4月1日生まれまでが同じ学年なのは、年度内で同じ年齢の人達をまとめるためでしょうね。いずれにしても誕生日を迎えられるのはよいことですね。自分が生まれた日ですし、お母さん(お父さんにも)に感謝する日でもあります。

図1.2018.3.22 食事会@新浦安にて

毎年恒例の自己分析も今年で8年目です。例年だと昨年の振り返りと今年の自己分析を行うのですが、今回は昨年の目標がほとんど達成できていません。この4月にゼミの組織体制を変更したこともあり、現在は経過観察中のため、今年の目標は昨年を踏襲したものとします。

2018年のバリュー、ミッション、ストラテジー

昨年を踏襲して、2018年のバリュー、ミッション、ストラテジーを掲げます。
  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    1. 行動規範:自分にしかできないことに専念すること
    2. 研究方針:IT×地域×教育のテーマで論文を書くこと
    3. 関係構築:積極的に権限委譲をすること
  • ストラテジー
    1. 自分の直感に従い、大事だと感じたことを実践すること
    2. 節目節目での大事なメッセージをブログに書くこと
    3. 効果測定のための実験計画と評価方法を計画的に検討すること
    4. アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を論文投稿すること
    5. ゼミ長・副ゼミ長を軸に組織を編成し、ゼミ生に役割と権限を与えること
    6. 家庭生活を大切にすること
バリューは変わりませんので、ミッションを昨年と同様に、行動規範、研究方針、関係構築の3点に絞りました。では、それぞれのミッションについて振り返りながら、今年の目標を掲げます。

ミッション1:行動規範

ミッション1の行動規範では、昨年に引き続き自分にしかできないことに専念することを重視します。そのために、自分の直感に従って大事だと感じたことを実践します。前回は「インタラクティブ・ティーチング」を大学で広めるための有志の「アクティブ・ラーニング勉強会」を開くと宣言していましたが、残念ながらまだ実現はできていません。今年の目標は、まずは1回目の勉強会を開催することから始めます。

また、昨年はこのブログから節目節目でメッセージを伝えることを宣言していましたが、1年間発信がありませんでした。自分に向き合う時間とそのアウトプットに時間を取ることがあまりなかったようです。これまでの記事の蓄積はあるので、リブログのように適宜参照しながら、自分の考えが変化したり視点が追加されたりしてアップデートがあるものを中心に考えをブログにまとめるのがよいと思っています。

ミッション2:研究方針

ミッション2の研究について、昨年目標とした「アイディア→論文執筆→研究」を十分に実践することはできませんでした。国際会議での発表が1件(もう1件ありましたが、学内行事と重なりキャンセル)で、論文投稿には至りませんでした。昨年投稿しようとしたネタをある程度まとめて、大学紀要には何とか投稿したところです。ゼミのプロジェクトで進めているテーマが3つあるのですが、いずれも進捗が微妙で学会発表さえなかなかできていません。周りの先生方からは、一人でコツコツと進められるテーマを持つようにとも言われたことがあるので、それを見つけて深掘りできればと思っています。

ミッション3:他者との関係構築

ミッション3の関係構築では、昨年に引き続き積極的な権限委譲に努めます。今年度のゼミでは、ゼミ長・副ゼミ長を軸として、ゼミ組織を編成しました。ゼミの組織図を図2に示します。具体的には、指導教員の下に教育研究課と学生生活課の2つの課を設置し、それぞれゼミ長、副ゼミ長を責任者(=課長)としました。

それぞれの課の配下には4つの係があり、各係に実際の作業を任せるようにします。何か問題が発生したり円滑に進行しなかったりした場合は、ゼミ長や副ゼミ長がそのフォローに回るという構図です。指導教員は、ゼミ長・副ゼミ長に対する指導や何か問題が発生した場合の対応に注力できればと思っています。この結果は、次の機会に報告できればと思います。

図2.ゼミ組織図

また、毎年妻からは家のことがあまり書かれていないと言われており、今回もあまり書けてはいません。ただ、生活の中心は家庭であり、家のことができていないとすべてのことがうまく回る訳はないと思うので、そこは大切にしたいと思っています。

今回のテーマである「権限委譲」は、すべての関係者が当事者意識を持ち、主体性を持って関わることであると考えています。普段学生に言っていることを、我が事として捉えて家の物事にあたれればと思います。

以上が2018年の自己分析です。これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「穏やかに楽しく生きる」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。

2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる

2016年の自己分析:自分の軸を大切にする

2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ

2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する

2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション

2012年の自己分析(誕生日を迎えて)

「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設




2017年5月29日月曜日

2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる

皆さん、こんにちは。

本日の誕生日で36歳になりました。毎年恒例の自己分析も今年で7年目です。昨年の振り返りと今年の自己分析を行います。

2016年9月6日 オーストリア・ウィーンにて


2016年の振り返り

自己分析について

まずは、昨年の自己分析(参考:2016年の自己分析:自分の軸を大切にする)を振り返ります。

毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。
  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    1. 自分にとって清々しい行動を選択すること
    2. 3つのプロジェクト研究それぞれで成果を挙げること
    3. まず相手のことを理解し、相手と自分が利する案を考えること
  • ストラテジー
    1. 自分の直感に従って行動すること
    2. ゼミの学生とともに月イチチャレンジに挑戦すること
    3. プロジェクト研究のチーム作りを大切にすること
    4. アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を学会で発表すること
    5. 授業やゼミに参加した学生が持ち帰ることのできる何かを提供すること
    6. 年間50人を目標にタロットを見て、相手の考え方を知ること

2017年4月5日水曜日

2017年度 河野ゼミ ガイダンス資料

皆さん、こんにちは。久しぶりの更新となってしまいました。

情報大に着任して7年目ですね。先日の卒業式で第5期のゼミ生を送り出すことができました。それでは昨年に引き続き、2017年度の河野ゼミ ガイダンス資料を紹介します(参考:2016年度 河野ゼミ ガイダンス資料)。毎年反省点を活かしてゼミの方針を打ち出すようにしていますが、なかなか思うようにはいかないものです。

今年度は新たに、「IT勉強会」「メンター制度」「ゼミ合宿で学会参加」の3つの取り組みを導入し、教育研究活動を推進していく予定です。


1. はじめに

河野ゼミでは、「サイバーワールド~分散仮想環境におけるヒューマンコミュニケーション~」をテーマに研究を進める[1][2]。2015年度までは「ソーシャルメディアとその社会的影響」のテーマで進めていたが、2016年度以降はシステム開発に重点を置きつつ、社会的課題をITで解決する「社会情報学」を専攻する[3]。ソーシャルメディアやクラウドサービスなどの技術は、あくまでも課題解決のための手段であり、真に解決すべき課題は社会の中に存在する。河野ゼミのは、人や地域、組織における社会的課題をITで解決することにある(図1)。

上記社会的課題は、様々な要因が相互に影響するため、システム開発だけでなく、関わる人々の役割分担や運用支援を含めた総合的な解決策が必要となる。これらを踏まえ、ゼミでは「情報技術を駆使し、人や地域の課題解決に貢献するため、主体的な行動ができる人材」を目指す。情報技術を駆使できるためには、システム開発やセキュリティ技術、情報リテラシーなど、現代実学主義に沿った実践が不可欠である。これらの過程で修得した専門知識・技術を駆使し、人や地域が抱える課題に取り組む。この活動を通じて、主体的な行動習慣を身に付け、他者と協調する姿勢を育み、創造的な解決策を見出す力を養うことができると考える。

ゼミは3、4年合同のディスカッション、プロジェクト毎のサブゼミをそれぞれ週1回行う。ディスカッションとは、毎週3~5名程度が研究発表を行い、全員で議論を行う形式のゼミである。ここでの議論、報告をもとにシステム開発、調査、論文執筆を行う。サブゼミでは、各自研究の進捗、今後の予定などを教員、他のゼミ生と共有する。そこでの報告をもとにディスカッション資料を作成する。

加えて、ゼミ生全員が集まるディスカッションでは、勉強会やワークショップ(体験型講座のこと)、ワールドカフェ(カフェ形式で複数人が議論し、学び合う場)、社会人講師による講演会などを不定期で開催し、毎月初回にはゼミ全員で月イチチャレンジを実施する。ゼミ生は、上記のゼミ活動に積極的に参加し、各自の能力向上に努めるものとする。

図1.河野ゼミの研究マップ