tag:blogger.com,1999:blog-71331123021409451322024-03-14T01:37:23.816+09:00「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ「穏やかに楽しく生きること」を願う研究者のブログです。河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comBlogger47125tag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-73103439508519585632023-01-03T21:26:00.020+09:002023-01-11T15:21:41.760+09:00河野流:大学院進学のススメ<h3 style="text-align: left;">ご挨拶 </h3><p>皆さん、こんにちは。東京情報大学の河野です。前回から1年半振りの更新となってしまいました。</p><p>大学では、4年生は卒業論文の追い込み、3年生は就職活動が始まる時期です。今年は河野ゼミ発足12年目で最初の大学院生3名がいよいよ修士論文をまとめようとしています。また、4年生のうち2名は大学院進学を予定しており、研究活動の進展を期待しているところです。</p><p>思えば、現在の修士2年の3名が進学しようか考えていたとき、10年振りくらいにネットワークゲームの研究を再開しようとしていました。「このテーマだと大学院でじっくりと3年計画で進めるのがよい」と話したことで、3名とも進学を決めたと記憶しています。</p><p>この時期に思うのは、「<b>この学生は進学するといいのに。このまま卒業するのはもったいない</b>」という学生が毎年必ず1人はいることです。本格的に卒論に着手して半年程が経った大学4年の12月頃に、研究の基本が身に付いてきてようやく使える人材になってくる印象です。そのまま就職してもある程度は活躍できるでしょうが、あと2年あればもっと成果が出るだろうにもったいないと思うことが多いです。そこで今回の記事では、<b><span style="color: red;">大学院進学のススメ</span></b>をテーマにお話しします。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqeth0bsazc6dNu1ww8xeEFVUb29mbolSfbp2BQyB0fvx_DiZ7o2Y5390YCbicbt6NHXstX6-xdHP4IE4sqpk5AfwK7ClljROTM0743Fe0K5Nw9znunM3vrzVjEhgdM_Zrd02klLST1ZGYBhtUo5Aa3C-iKsHnOnZTQFPC4jG78eWbfmY_zikSyQ7s/s1920/journey-gb2c7f8a6e_1920.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1440" data-original-width="1920" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqeth0bsazc6dNu1ww8xeEFVUb29mbolSfbp2BQyB0fvx_DiZ7o2Y5390YCbicbt6NHXstX6-xdHP4IE4sqpk5AfwK7ClljROTM0743Fe0K5Nw9znunM3vrzVjEhgdM_Zrd02klLST1ZGYBhtUo5Aa3C-iKsHnOnZTQFPC4jG78eWbfmY_zikSyQ7s/s320/journey-gb2c7f8a6e_1920.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><h3 style="text-align: left;">大学院とは?</h3><p>大学院とは、学部卒業後さらに学問を究めるための研究を中心とした高等教育機関です。大学院でも単位修得のために授業はありますが、学会発表や論文投稿、学部生の指導などの研究活動が中心で、修士課程は2年、博士課程はさらに3年の研究期間で最終的に修士論文、博士論文をまとめます。</p><p>この記事の読者が大学院進学を少しでも検討している<u>学生の皆さん</u>、<u>社会人で学位取得</u>を目指している方、あるいは<u>既に大学院を修了</u>されて活躍している方と想定して話を進めます。最終的に進路を決めるのはあなた自身ですが、様々な情報を得た上で選択肢の一つとして進学を検討するのと、限られた情報の中で進学が選択肢から除外されるのとでは、進路選択の結果や数年後の納得感に違いが生じると思います。その積み重ねの結果によって、10年後、20年後の未来は随分と違ったものになるでしょう。</p><p>もしあなたが大学院進学を少しでも検討しているならば、ぜひ進学した先輩や大学の先生、大学院を修了した社会人の方に話を聞いてみてください。身近な友人や先輩、ご両親、大学のOB・OGなどの話も参考になる部分はあると思いますが、大学院の仕組みや研究生活を知らない方に聞いても、そのメリットを理解することは難しいと思います。</p><p>そもそも<b><u>大学院に進学するメリット</u></b>とは何でしょうか?あるいは、私を含め大学教員がなぜ口を揃えて優秀な学生には大学院進学を勧めるのでしょうか?<span></span></p><a name='more'></a><p></p><h3 style="text-align: left;">大学院進学のメリット</h3><p>学生本人、大学、教員、社会それぞれの視点で大学院進学のメリットを考えてみると、以下の4点が挙げられます。</p><p></p><ol style="text-align: left;"><li>研究室のアクティビティ活性化</li><li>教員の学生指導の負担軽減</li><li>社会に価値を提供できる人材を増やす</li><li>自身の市場価値を高めて未来を創造する</li></ol><p></p><p>上記1について、大学院生の存在は、所属研究室での研究を推進するためのエンジンのようなもので、それによって学会発表や論文投稿などより多くの研究成果を挙げることができます。学位授与の基準は、大学院の学位審査基準や研究室内規によって様々だと思いますが、一般的には修士で学会発表数件と国際会議1件以上、博士で学術論文2本以上と国際会議数件あたりが目安ではないかと思います。</p><p>大学院生には、自身の研究に加えて学部生の指導も期待されていることから、上記2の教員の負担軽減が期待できます。これは学生自身のメリットではなく、教員が楽になるだけではないかと思うかも知れませんが、教員はそれで空いた時間で大学院生の研究指導をしたり、教員自身の研究を進めたりできるので、結果的に1のアクティビティ活性化にもつながります。</p><p>上記3の社会に価値を提供できる人材についてです。大学院での研究活動というのは、自分でテーマを決めて(新しければ何でもよい※教員が指導できる範囲ではあるが)、課題解決のための試行錯誤を繰り返し、得られた知見をまとめて対外的に成果を発表する<b>知的生産活動</b>であるといえます。このような答えのない問いに挑み続けることで、<u>専門知識・技能</u>に加えて、<u>課題発見力・解決力</u>、<u>問う力</u>、<u>企画力</u>、<u>プレゼンスキル</u>、<u>論文執筆能力</u>、<u>最後まで諦めない胆力</u>、<u>人脈構築力</u>などを備えた人材となり、まさしくVUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなぎ合わせた言葉)時代に価値を提供できる人材として社会での活躍が期待されます。</p><p>上記4の自分自身の未来創造についてです。大学院進学の意義としては、「<b><span style="color: red;">自分の好きなテーマに2年~5年の中長期的に取り組める</span></b>」点が特に大きいと考えます。自分の好きなテーマということは、企業や団体のミッションと関係する必要はありませんし、ビジネスプランを考えて収益を上げる必要もありません。社会的意義を問う必要はあると思いますが、何の利害関係もしがらみも意識することなく、自分が<b><u>本当にやりたいテーマ</u></b>に注力して研究活動を進めることができます。この研究活動を通じて身に付けた技能によって、自分の市場価値を高めて将来の選択肢を増やすことにつながります。キャリア設計を行う際に、研究計画と同様に自分自身の成果の意味付けを行い、今後の活動指針を設計できる力こそが研究活動を通じて身に付けるべき技能であるといえます。例えば、私がこの記事を書いているのも、大学院での研究活動で培った課題発見力や問う力などの賜物であるといえます。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgXXq5EXRfVEDeK62MPs1PVxuMIwOpLcRIth21j2j6y03YNpg9-vvyAkQioj6ZPkJ0mCP5TTKFBptDp8PwJ_HO9VfPHVwvUuK2nVPrCJvSCoF6b63DaLJaWpQLr2NYpqmt7sFqvPdBv0sGta0G75x9jTVUV45C5kGgZoqaUTg4DjQl7EV3hBcisHbAr/s6016/pexels-christina-morillo-1181307.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4016" data-original-width="6016" height="214" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgXXq5EXRfVEDeK62MPs1PVxuMIwOpLcRIth21j2j6y03YNpg9-vvyAkQioj6ZPkJ0mCP5TTKFBptDp8PwJ_HO9VfPHVwvUuK2nVPrCJvSCoF6b63DaLJaWpQLr2NYpqmt7sFqvPdBv0sGta0G75x9jTVUV45C5kGgZoqaUTg4DjQl7EV3hBcisHbAr/s320/pexels-christina-morillo-1181307.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><h3 style="text-align: left;">大学院でしか培われないもの</h3><p>ここまでは、大学院進学についてやや抽象的な話が中心でしたが、もう少し具体的なメリットについて考えます。学部卒のみでは十分に達成できないこと、大学院での研究活動でしか培われないものに分けて説明します。</p><p></p><ul style="text-align: left;"><li>学部卒のみでは十分に達成できないこと</li><ul><li>専門技能の修得&実践(学部だと実力が付き始めた頃には卒業)</li><li>ある程度の研究期間が必要な調査や大規模システムの開発</li><li>システムの企画・設計などの上流工程の開発経験</li><li>学部生に対する教育指導や研究指導を通じた教育経験</li></ul><li>大学院での研究活動でしか培われないもの</li><ul><li>専門分野に関する研究遂行力(文献調査、システム開発、評価、論文執筆)</li><li>学会参加経験(最先端の研究に触れる、発表で胆力を鍛える、他大学の学生・先生方との人脈作り)</li><li>研究成果をもとに就活に臨めるチャンス(研究成果や専門技能を企業に売り込む)</li><li>教員採用試験でアピールできる教育関係テーマでの研究成果や専門技能</li></ul></ul><p></p><p>上記について、ある程度の研究期間があることで、専門技能の修得に加えて、人の成長や地域改革などの中長期的な調査が必要な研究、あるいは開発期間を要する大規模システムやその運用のための時間を得ることができます。加えて、自身の好きなテーマに着手し、企画から設計・開発・運用までを一手に担うことができます。これらは学部卒では到底経験できないことであり、仮に運よく経験できたとしても就職して10年後くらいにあくまでも会社のテーマとして経験できるようなことばかりです。</p><p>一方、大学院での研究活動でしか培われないものとして、まずは専門分野に関する研究遂行力が挙げられるでしょう。学会発表を目標に、きちんと研究計画を立てて着実に研究を進めることで研究遂行に必要な「目的、手法、評価」の基本的な研究の流れが身に付きます。学部での卒業論文でも同様の流れで進めることにはなりますが、どうしても研究を通じた教育的側面が強く、学会発表を目標として進めることは難しいです。学会に参加することで、その分野での最先端の研究に触れること、研究発表によるプレゼンスキルや胆力を鍛えることができます。また、学会を通じて得られた人脈というのは本当によいもので、何か困ったことがあったときや技術的な相談があるときに、ご自身の指導教員を通じてでもよいので、そこで知り合った先生方に相談することもできます。大学の先生というのは、面白そうな話や研究になりそうな話、新しい取り組みなど、知的好奇心を駆り立てられるような話であれば相談に乗ってくれることが多いです(忙しい場合や興味がない場合には連絡が取れないこともあります)。</p><p>あとは就活で有利になる点でしょうか。採用面接の際は、学生時代に取り組んだことや工夫したこと、今後やりたいことなどを聞かれます。その際に、研究成果や研究活動で修得した専門技能をアピールできる点は、学部卒と比べて大きなアドバンテージとなります。今年卒業する大学院生の場合、大学院での研究成果や研究遂行力、専門技能、プレゼンスキルなどが即戦力として評価されたのだろうと想像していますが、オンラインゲーム会社から内定を得ました。実際、研究室でのディスカッションで何度も議論したサーバとクライアントの動的処理技術、同期手法、通信遅延とその影響などの専門知識が役に立ったと本人が話していました。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxVLEX-XuueLp8GF1gU2xgS2ekl_CgbpozSuT-F21WsXlg9vn2j0CrQeqDU0MAb5HJxrC4DOwcRcd7mR3NMsnLxyFDF5p5yDeG4DaBQvTnqQygEsTmXeMEMIUV0vM_VpV9aEI7e5E9PitSIKD8w3RNw17_nnR8JNPAdmDsOPaB-UuheyvUaPBEZiSp/s1920/pendulum-g0d4bc5140_1920.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1177" data-original-width="1920" height="196" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxVLEX-XuueLp8GF1gU2xgS2ekl_CgbpozSuT-F21WsXlg9vn2j0CrQeqDU0MAb5HJxrC4DOwcRcd7mR3NMsnLxyFDF5p5yDeG4DaBQvTnqQygEsTmXeMEMIUV0vM_VpV9aEI7e5E9PitSIKD8w3RNw17_nnR8JNPAdmDsOPaB-UuheyvUaPBEZiSp/s320/pendulum-g0d4bc5140_1920.jpg" width="320" /></a></div><p>また、教職課程の学生の場合は特に、大学院進学により採用試験で有利になると考えられます。本学の教職課程の場合、高校の情報と中高の数学の教員免許が取得可能です。特に情報の教員の場合、新課程の情報I(必修)ではプログラミングを教えること、情報II(選択)ではAIやデータサイエンス、ICTを活用した課題解決など、研究にかなり近い内容を教えることになります。教員採用試験の際に、教育関係の研究テーマの成果や専門技能、研究遂行力を示すことのできる大学院生はかなり有利な条件で試験に臨めるチャンスがあります。そういった意味では、大学院進学の際は研究テーマが特に重要であり、どの先生に付いて指導を受けるかが大事です。</p><h3 style="text-align: left;">進学するかどうか悩むあなたへ</h3><p>ここまで大学院進学のメリットについて説明してきました。研究が面白い、自分の市場価値を高めたいという方は、ぜひ大学院進学を検討してください。一方、大学院進学のメリットは理解できるものの、早く就職したいとかこれまで進学は考えていなかったなど、進学するかどうか悩んでいる方もいると思います。そういった方の場合、以下のような不安があるのではないでしょうか?</p><ul><li>学費の工面に不安がある</li><li>早く働いたほうが仕事を覚えられる</li><li>学部卒の同期と比べて出遅れてしまうのではないか</li><li>研究を進められるか不安がある</li></ul><p>学費の心配について、大学院生用の奨学金や学費減免制度、学資ローン、TAの給料、博士の場合ならば日本学術振興会の補助金(DC1・DC2)などを組み合わせることができれば、親や保証人からの資金援助を最小限に抑えつつ、学業に取り組むことができます。教育は最も費用対効果が高い投資とも言われており、未来の自分に対する投資と考えれば何ら気兼ねする必要はありません。進学を検討する上での懸念事項が学費のみであれば、何とかして解決する筋道を探るのがよいでしょう。</p><p>修士の場合だと2年ですが、学部卒の同期と比べて社会に出るのが遅れることになります。もちろん、仕事の中でしか身に付かないスキルもあると思いますが、それがたかだか数年遅れたくらいで仕事が覚えられない、あるいは覚えるのに時間が掛かるということは全くありません。むしろ大学院での研究活動で培った専門技能や考え方によって獲得した伸び代があるため、学部卒の方と比べてできる仕事の質や効率に関しては数年で追い越せるはずです。</p><p>一般的に、仕事の中で身に付くスキルとしては、メールマナーや議事録の取り方、スケジュール・タスク管理などのビジネススキル、チームでのシステム開発、企業毎のコーディングルールや開発ツールの活用方法(ソースコードやバグ管理、コミュニケーションツール)、サーバ構築・管理などの開発スキル(ITエンジニアの場合)があります。私自身も修士卒の段階で企業で勤めた経験があり、いまでも役に立っているものが多いですが、大学院進学を諦めてまで学部卒で少しでも早く修得すべきだったスキルというのは何一つありません。上記スキルは、大学院を修了してからでも、あるいは大学に行かなかったとしても、身に付ける意志があればいつでも修得できるものだからです。</p><p>リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著の「<b><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4492533877/yoshikawano-22/" target="_blank">ライフ・シフト</a></b>」によれば、人生100年時代においては、<b><span style="color: red;">専門技能の連続的習得</span></b>が不可欠であり、そのためにはキャリアのある段階での学び直しが重要となります。社会人向けの学び直しの受け皿として大学院が期待されており、ビジネス関係やデータサイエンスなどを研究対象とした大学院も設置されつつあります。</p><p>もしあなたが学部生で、いずれ大学院も挑戦してみたいが、まずは就職して一人前になってからと考えているならば、いまこの段階で大学院に進学したほうがよいと思います。一度就職して、働きながら大学院に通うというのは並大抵のことではありません。日々の生活に精一杯で当初抱いていた進学したいという意志さえ揺らいでしまう可能性があります。いま進学できるチャンスと能力があるならば、覚悟を決めて飛び込んで欲しいと思います。それに、できるだけ早い段階で大学院でしか培われない技能を持っていたほうが、その後の人生は断然有利です。人生のキャリア設計において、現状の課題とその解決策を導くための方策というのは、研究活動における研究計画そのものであるからです。修士卒で就職した後、学び直しが必要と感じた際には、ぜひ博士課程の門戸を叩いてください。</p><p>あなたがいま社会人で、学位取得を目指しているならば、どういうテーマで研究をしたいのか、同様のテーマで研究している先生がいるか(全く同じということはないと思います)、どういった学会で発表しているのかを調べてください。学部卒であればできれば修士から、既に修士号をお持ちであれば博士課程への進学を検討するとよいと思います。最終的に博士を目指しているとしても、修士課程でその分野の研究手法を身に付けることができるのと、博士号はすぐには取得できないのでまずは修士課程からがよいと思います。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1x25hDwedNhLhyrwEDuRDzWxji-NuVy2oyNEbkyAjxbgYqM70NJu6aTZeb-BMI2s1QGGT666-nnI25IvgoJ4ewE5wcGjyrHhThK97ThoCfzn47tLeYvS2Jey9NZUlx91Un2At-9KMGGnDLtk5dHUd5eZaSxK7kJ-r0JOcGMnXWwnRJYrmmClsz5bq/s1920/business-g7c5c6aa18_1920.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1357" data-original-width="1920" height="226" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1x25hDwedNhLhyrwEDuRDzWxji-NuVy2oyNEbkyAjxbgYqM70NJu6aTZeb-BMI2s1QGGT666-nnI25IvgoJ4ewE5wcGjyrHhThK97ThoCfzn47tLeYvS2Jey9NZUlx91Un2At-9KMGGnDLtk5dHUd5eZaSxK7kJ-r0JOcGMnXWwnRJYrmmClsz5bq/s320/business-g7c5c6aa18_1920.jpg" width="320" /></a></div><p>最後にこれは私の持論ですが、学生時代は長いほうがよいです。学生でしか、研究活動を通じてでしかできないことがあります。人生は長いです。永遠に生きるかのように学び、明日死ぬかのように生きたいものです。学びて然る後に足らざるを知る。私の好きな言葉です。</p><p>皆さんの進路選択の参考になりますように。応援しています!</p><h3 style="text-align: left;">過去記事の参考</h3><div>・<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html" target="_blank">就職活動と卒業研究の相乗効果</a></div><div>・<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2014/11/choose-own-way.html" target="_blank">大学で学ぶ意義:継続して課題を発見し解決する能力を養うこと</a></div><div>・<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2014/03/blog-post.html" target="_blank">就職活動における心構えと大学での学び</a></div><div>・<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2012/11/blog-post_18.html" target="_blank">大学生活で切り拓く未来</a></div><div>・<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2012/03/blog-post_06.html" target="_blank">研究者の仕事:論文を書くということ</a></div><p><br /></p>
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;"><div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0px 15px 10px 0px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4492533877/yoshikawano-22/" target="_blank"><img src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3871/9784492533871_1_2.jpg?_ex=200x200" style="border: none;" /></a></div><div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;"><div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4492533877/yoshikawano-22/" target="_blank">LIFE SHIFT(ライフ・シフト)</a><div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">posted with <a href="https://yomereba.com" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div></div><div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 東洋経済新報社 2016年10月21日頃 </div><div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;"><div class="shoplinkamazon" style="display: inline; margin-right: 5px;"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4492533877/yoshikawano-22/" target="_blank">Amazon</a></div> </div></div><div class="booklink-footer" style="clear: left;"></div></div>河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-89887630785324248142021-06-06T15:00:00.009+09:002021-06-06T20:14:54.996+09:002021年の自己分析:研究のアウトプットを意識する<h3 style="text-align: left;">ご挨拶</h3><p style="text-align: left;">皆さん、こんにちは。今年で無事に40歳になりました。</p>昨年の誕生日に更新すると言っておきながら更新できず、2年ぶりの更新となってしまいました。子供が生まれてからは毎日の過ごし方が一変し、時間を取ること自体が難しくなりました。特に生後半年くらいは、子育ての合間に仕事をしているような感じでした。<br /><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiY87RmbLJP6w6NnuDoeXIDpqT3tV4JaXoCktXG1H77I4NRJDVfk9mwp3uu3X2TD5V-JXY2MTSI0cpqXzwt7UfVMAy02-2KKtflHWbHiDrqdVzsQ-W27YwuezfO3zgaGvgOARFp21T915g/s2048/IMG_5120.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2048" data-original-width="1536" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiY87RmbLJP6w6NnuDoeXIDpqT3tV4JaXoCktXG1H77I4NRJDVfk9mwp3uu3X2TD5V-JXY2MTSI0cpqXzwt7UfVMAy02-2KKtflHWbHiDrqdVzsQ-W27YwuezfO3zgaGvgOARFp21T915g/w300-h400/IMG_5120.JPG" width="300" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">2021.6.6 由香と莉陽斗(1歳8ヶ月)と一緒に</div><div><br /><div><h3>これまでの振り返り1(社会に出るまでの幼少期~20代前半)</h3><p style="text-align: left;">40歳となったことを機に、これまでの人生をざっくりと振り返ってみます。思い返すと、20代までは<b><u>研鑽の時期</u></b>、30代は<b><u>地盤作りの時期</u></b>でした。これからの40代は、<b><u>研究アウトプットの時期</u></b>となるよう精進します。</p><p style="text-align: left;">小学校から高校卒業までは、勉強(主に数学と読書)、ゲームや漫画などの遊び(ドラクエやジャンプ系の漫画が好きだった)、学校の友人関係(女子とはほとんど話もできなかったけど)、兄弟げんかで毎日のように親に叱られたことなどをよく覚えています。何をするにしても、なぜだろうとか、どうなっているのかなど、よく考えていたように思います。</p></div><p style="text-align: left;">その後、将来はゲームプログラマーになりたいと思い(ゲームプログラマー自体は中3からの夢で、中1の頃は科学者、中2では弁護士に憧れていました)、茨城大学の情報工学科に入学しました。大学では、毎日のようにプログラミングと山のようなレポート、数学の演習、試練の口頭試問があったことをよく覚えています。この時期に、基本的なプログラミングの考え方の他、技術文書の書き方、最後まで諦めずに課題に取り組む根性など、今日に至るまでの基礎が身に付いたのだと思います。</p><p style="text-align: left;">研究室配属後は、興味のある研究テーマ(ネットワークゲームにおけるリアルタイム性の課題)であったことや先生や先輩の指導が自分の性に合っていたのか、修士卒までの3年間は毎年3件ほどの学会発表(うち1件は国際会議)、1編の論文投稿など、精力的に研究活動に取り組んでいました。</p><div><h3>これまでの振り返り2(大学教員になるまでの20代後半)</h3><p style="text-align: left;">修士を出てからは、都内の企業に就職すると同時に、博士課程にも進学して、仕事と研究活動の両立を目指しました。週4日で都内勤務、1日は会社から休みをいただいて大学で研究するという生活を3年間送りました。就職先は、ネットワーク分野の研究開発を推進する企業で、IPv6の経路制御アプリ、IPv6啓蒙サイトの開発・運用、安心安全なメッセージングプラットフォームの開発などに関わりました。その他、会社の先輩に同行してカリフォルニアで開催されたIETF(インターネット上のプロトコルを議論する国際会議)に参加したり、大学時代の研究成果を自動車の衝突回避に応用できないかとパロアルトにある自動車メーカーの研究所に提案に行ったりもしました。技術的な面だけでなく、精神的な面でも現在の仕事にもつながる経験になったと思います。</p><p style="text-align: left;">博士3年のときには、いろいろと会社には無理も言ってお休みをいただき、何とか3年間で博士号を取得することができました。その後、4年間勤めた会社を退職してからは、大学でポスドクをしながら大学教員の公募にアプライしていました。運良く今の大学に採用してもらったので、そこから大学教員としての生活が始まりました。</p><h3 style="text-align: left;">これまでの振り返り3(大学教員として過ごした30代)</h3><p style="text-align: left;">2011年に東京情報大学情報システム学科の助教として採用され、今年で10年が経過しました。10年間で2度の改組があり、現在は総合情報学科情報システム学系ゲーム・アプリケーション研究室の所属です。<span style="color: red;"><b>リアルタイムサイバーフィジカルシステム</b></span>をテーマに、<b><u>主体的な学修課題の選択を促す子ども向け学修支援システム</u></b>、<b><u>リアルタムWebゲームのデザイン基盤</u></b>の研究を進めています。</p><p style="text-align: left;">情報大着任後は、まずは人脈作りから始めました。Twitterを使って興味のあった勉強会に参加したことをきかっけに、自身でも勉強会で講師を担当させてもらったり、知り合った方々が大学に来てゼミでお話してもらったり、学会での講演をお願いしたり、プライベートでも交流があったりと、10年経った今でも交流は続いているので、とてもよい機会であったと思います。</p><p style="text-align: left;">また、TwitterやFacebookなどで情報発信を続けるうちに、地域活動に取り組んでおられる方々の目に止まったことがきっかけで、千葉市花見川区の魅力発信プロジェクト「花見川どっとcom!」や同市若葉区の「わかばCBT こどものまち」、四街道市の「四街道こどものまちづくりプロジェクト」に関わったりと、ゼミの学生も巻き込んで関わる大事なつながりとなっています。当初は活動中心で稼働の割になかなか研究の成果につながらなかったのが悩みの種でしたが、活動と研究を結び付ける計画を創り上げることができ、「<a href="https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K02982/" target="_blank"><span style="color: red;"><b>主体的な学修課題の選択を促進する子ども向け学修支援システム</b></span></a>」のテーマで科研費を得て研究を進めることができるようになりました。これまではほとんど論文実績がありませんでしたが、少しずつ論文が書けるようになってきたので、着実に成果を積み上げていきたいと思っています。</p><h3>2021年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3><p>以上を踏まえ、2021年のバリュー、ミッション、ストラテジーを掲げます。<br /></p><ul style="line-height: normal;"><li style="font-family: "ms pgothic";"><b>バリュー</b></li><ul style="font-family: "ms pgothic";"><li>穏やかに楽しく生きること</li></ul><li style="font-family: "ms pgothic";"><b>ミッション</b></li><ol><li style="font-family: "ms pgothic";">計画的に研究を進めて論文実績を積むこと</li><li style="font-family: "ms pgothic";">家族が健やかに過ごせること</li></ol><li style="font-family: "ms pgothic";"><b>ストラテジー</b></li><ol><li style="font-family: "ms pgothic";">論文を書く習慣を作ること</li><li style="font-family: "ms pgothic";">プログラミングをする習慣を作ること</li><li style="font-family: "ms pgothic";">研究指導を主軸としたゼミ運営を実践すること</li><li style="font-family: "ms pgothic";">子育てを楽しむこと</li><li style="font-family: "ms pgothic";">コロナ禍にあっても家族で経験できることを大事にすること</li><li style="font-family: "ms pgothic";">家族とのコミュニケーションを大切にすること</li><li style="font-family: "ms pgothic";">チャレンジする気持ちを忘れないこと</li></ol></ul><p>バリューは同じですが、ミッション、ストラテジーともに前回からずいぶんと変更しました。仕事関係はよりシンプルにして、研究成果を最優先とするようにしました。家庭面では、今しか経験できないことを大事にして、皆が健やかに過ごせるように、自分自身でできることを模索したいと思います。7つ目のストラテジーは、すべての活動に関係するもので、チャレンジ精神を大切にしたいと思います。</p><p>参考までに、これまでの自己分析を示します。それでは次回もよろしくお願いいたします。</p><a href="https://www.yoshihirokawano.com/2019/05/kawano2019.html">2019年の自己分析:研究活動と家庭生活のバランスを大切に</a><br /><br /><a href="https://www.yoshihirokawano.com/2018/05/kawano2018.html">2018年の自己分析:権限委譲に集中する</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/05/kawano2017.html">2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/05/kawano2016.html">2016年の自己分析:自分の軸を大切にする</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br /><br /><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br /></div></div>河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-71812982375941436372019-05-29T10:00:00.000+09:002019-05-29T10:00:03.404+09:002019年の自己分析:研究活動と家庭生活のバランスを大切に<h3>
ご挨拶と喜ばしい出来事</h3>
皆さま、ご無沙汰しています。<br />
<br />
毎年恒例の誕生日の自己分析です。今年で38歳になりました。自分を生み育ててくれた両親、家族、これまで関わってくださった皆さまに感謝しています。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgi8j9W-iDYOMOWE4J6zdBXIs8qpzv4AIxDeHxHOqzQlLtny2GFaW_At2_F4qv1kkude4uNPyUPDfbsLQNdithM5LFUznjwLYnW-QtRlhfUtWNcd7ysyqZoM23st7bkok7wbr2Py8yKJ_w/s1600/20180827_%25E7%259F%25B3%25E5%25B7%259D%25E6%2597%2585%25E8%25A1%258C.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="960" data-original-width="716" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgi8j9W-iDYOMOWE4J6zdBXIs8qpzv4AIxDeHxHOqzQlLtny2GFaW_At2_F4qv1kkude4uNPyUPDfbsLQNdithM5LFUznjwLYnW-QtRlhfUtWNcd7ysyqZoM23st7bkok7wbr2Py8yKJ_w/s320/20180827_%25E7%259F%25B3%25E5%25B7%259D%25E6%2597%2585%25E8%25A1%258C.jpg" width="237" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図1.2018年8月27日,石川旅行での工芸体験</td></tr>
</tbody></table>
<br />
職場の大学の中では若手ではありますが(科研費も39歳以下は若手研究で申請可)、学位を取ってちょうど10年が経ちましたし、大学教員もすでに<b>9</b>年目となりましたので、自分のやるべきことを進めつつ、周りに対しても影響力を発揮しなければと思っている次第です。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<br />
着任当初から続けているこの自己分析も今年で<b>9</b>回目となりました。振り返りと目標設定、継続することはとても大切なのでこれからも続けたいと思っています。毎年の期首(誕生日)に掲げた目標を期末に振り返りますが、残念ながら毎回達成度はあまり高くありません。<br />
<br />
ただ、今年は<b>喜ばしい出来事</b>があったので、それについて報告した上で自己分析を行うことにします。まず1つ目は、文科省の<b><span style="color: red; font-size: medium;">科学研究費補助金(科研費)に初めて採択された</span></b>ことです。<b>9</b>年目の挑戦でようやく認められたことを嬉しく思います。次に2つ目は、奥さんが妊娠中で<span style="color: red; font-size: medium;"><b>9月に子供が生まれる予定</b></span>だということです。<b>9</b>年目で待望の子です。妊娠中の奥さんは何かと大変だと思いますが、無事に生まれることを祈るばかりです。<br />
<br />
<h3>
科研費のテーマ紹介ときっかけとなった出来事</h3>
<div>
今回の科研費では、「<b><u>主体的な学修課題の選択を促進する子ども向け学修支援システム</u></b>」のテーマで子ども達の未来を拓く研究となることを目指し、今後4年間の研究計画を立案しました。私の研究活動フィールドである地域活動やプログラミング教室にて、子ども達の学修活動データを収集・分析し、子ども達の志向・興味関心を見つけたり、オススメの課題を推薦したりできるシステムを構想しています(図2)。図2では、これまで携わってきた<a href="https://www.candy-cs.com/" target="_blank">プログラミング教室</a>や地域活動(<a href="https://chiba-active.tuis.ac.jp/" target="_blank">IT大学</a>、<a href="https://yct-project.tuis.ac.jp/" target="_blank">こどものまち</a>)での学修活動自体をログとして蓄積し、主体的な学修効果を生み出すことを目的とした学修支援システムを開発します。</div>
<div>
<br /></div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiINFdYKln7djkqvQh6qt_d5rxVC4EfeIurp1gC4z2BzMUzEOWniQDQFr2kFs_dPsg1wWc5pGqod9RPIZUA1-efe-c_JlrzQJ88nSjN44cFTRHK0UAyrWilw36At16Dl034p5LRvnipZAI/s1600/learning-architecture.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="618" data-original-width="969" height="255" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiINFdYKln7djkqvQh6qt_d5rxVC4EfeIurp1gC4z2BzMUzEOWniQDQFr2kFs_dPsg1wWc5pGqod9RPIZUA1-efe-c_JlrzQJ88nSjN44cFTRHK0UAyrWilw36At16Dl034p5LRvnipZAI/s400/learning-architecture.png" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図2.子ども向け学修支援システムの全体像</td></tr>
</tbody></table>
<div>
<br /></div>
<div>
毎年、科研費の申請書は10月下旬に提出しているのですが、今回はテーマも思い付かないので当初は申請自体を断念するつもりでいました。他大学の先生が申請された計画書に分担で入れてもらったのでそれでいいかなとも思っていました。そう考えて半ば諦めかけていたとき、奥さんから</div>
<div>
<b>「本当に出さなくていいのか?」</b></div>
<div>
<b>「今やっている活動をすべて書き出してみよ」</b></div>
<div>
<b>「そこから何ができるか考えよ」</b></div>
<div>
と言われ、言われるがままに書き出してみました。そうすると、今まで自分自身では「何のためにこの活動をしているのだろう?」と疑問に思いつつも、漠然と続けていたすべての活動に対して、それらの意義を見い出すことができました。今回採択されたのは、結果的にそのことが評価されたことに加え、まだ実績はないものの審査員の方々からの「やってみなさい」という激励ではないかと思っています。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
すべての活動は、<span style="color: red;"><b><u>子ども達の将来のため、そして我々人類の未来のための種蒔き</u></b></span>であることが自分自身で得心が行きました。</div>
<br />
<h3>
2019年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
以上を踏まえ、2019年のバリュー、ミッション、ストラテジーを掲げます。<br />
<ul style="line-height: normal;">
<li style="font-family: "ms pgothic";"><b>バリュー</b></li>
<ul style="font-family: "ms pgothic";">
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li style="font-family: "ms pgothic";"><b>ミッション</b></li>
<ol>
<li style="font-family: "ms pgothic";">すべての活動の突端が子ども達の未来に集約されるよう研究を推進すること</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">主体的な家庭生活を送るために自身の役割を果たすこと</li>
</ol>
<li style="font-family: "ms pgothic";"><b>ストラテジー</b></li>
<ol>
<li style="font-family: "ms pgothic";">プログラミング教室や地域活動を通じて子ども達の学修活動データの収集・分析に専念すること</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">ゲーミフィケーション × AI × ラーニングをキーワードに研究を進め、論文を書くこと</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">ゼミでの教育は研究指導を主軸に実践すること</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">家庭生活の中で自身がやるべきことを考え行動すること</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">可能な範囲で朝活動へのシフトにトライすること</li>
<li style="font-family: "ms pgothic";">家族とのコミュニケーションを大切にすること</li>
</ol>
</ul>
バリューは変わりませんが、ミッション、ストラテジーともに昨年から一新しました。やるべきことに集中するため、ミッションを3つから2つに減らしたことも大きな変化です。では、ミッションとそれに付随するストラテジーについて、私の考えを以下に述べます。<br />
<br />
<h4>
ミッション1:子ども達の未来のために</h4>
ミッション1、およびストラテジー1~3は、教育研究活動を中心とする仕事面に関する目標です。科研費で示した計画に従って、着々と研究の準備を進めています。研究初年度の今年は、各種活動での学修活動データを収集するために、子どもの発達段階に応じた質問項目を決定し、データ収集・分析を行う予定です。実は、研究の進め方や準備について考える際には、自分が書いた科研費申請書をもう一度読み返すことにしています。読み返す度に、なるほどなるほど!と思ったり、よく書けた文章だなと思ったりします(自画自賛)。学生にもこの申請書を読ませてレポートを課していますが、私くらい熱心に読み込んでくれる学生がいると嬉しいですね。<br />
<br />
河野ゼミでは、今年から「<b><u>ゲーミフィケーション</u></b> × <b><u>AI</u></b> × <b><u>ラーニング</u></b>」を研究キーワードとして、各種活動を進めることにしました(図3)。ゲーミフィケーションとは、現実世界の課題をゲーム化し、解決する手法のことです。私達が開発するシステムは、人の主体性を拓くもの、他者と目標を共有し切磋琢磨を促すものが中心となるため、利用者のモチベーション維持や成長の可視化などが課題となります。それらの課題を支える仕掛けとしてゲーミフィケーションの考え方が活用できると期待しています。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjWyOh79Lrl8jcQ_piSMueVF_tyikvzRo8TIzGDuqj0nqzAMb6Lb9_DXFBwjhObrVAhY0dapfkg-OyzA3UuOMFm8eUHiOheMMOpfCnqrXaEkm-6HDKtV1JH0xMOxJle8Kintlb1DBLWeRE/s1600/research_theme_kawano2019.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="650" data-original-width="1515" height="274" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjWyOh79Lrl8jcQ_piSMueVF_tyikvzRo8TIzGDuqj0nqzAMb6Lb9_DXFBwjhObrVAhY0dapfkg-OyzA3UuOMFm8eUHiOheMMOpfCnqrXaEkm-6HDKtV1JH0xMOxJle8Kintlb1DBLWeRE/s640/research_theme_kawano2019.png" width="640" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図3.河野ゼミの教育・研究方針2019</td></tr>
</tbody></table>
<br />
これまで、ゼミの学生に対する指導については、如何にしてプログラミングの素養を身に付けさせるか、毎日ゼミ室に来させるか、論理的な文章を書けるようにするか、などに注力して指導を心掛けてきました。この方法だと、指導側の時間ばかり掛かるだけでなく、肝心の研究内容に関する指導が疎かになってしまいます。今後は、研究指導を主軸とした教育を実践することで、研究活動の進展に加え、学生達の主体性や研究に向き合う姿勢などが醸成されることを期待しています(図4)。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjsft5LHrpsdITfRuKfilTQPiq0SkhZKfvRZ2plHtD8zc0ueWY4rnYY3tPUZ8eu5-JR5EqwNx9t_FM_fLf1pDoi6Xk7z1dFu2LpTwOWoEo2Mj5ZxQeE8wEjy22OhqeCm-E3mG8dn7F1scE/s1600/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2019-04-10+15+22+43.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjsft5LHrpsdITfRuKfilTQPiq0SkhZKfvRZ2plHtD8zc0ueWY4rnYY3tPUZ8eu5-JR5EqwNx9t_FM_fLf1pDoi6Xk7z1dFu2LpTwOWoEo2Mj5ZxQeE8wEjy22OhqeCm-E3mG8dn7F1scE/s400/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2019-04-10+15+22+43.jpg" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図4.研究指導を主軸としたスケジュール</td></tr>
</tbody></table>
<br />
<h4>
ミッション2:主体的な家庭生活のために</h4>
ミッション2、およびストラテジー4~6は、家庭生活に関する目標です。子供が生まれることもあり、これまでよりも主体的な家庭生活を送るために自分自身の役割を果たす必要があります。妊娠中の奥さんの様子を窺うと、日によって体調に大きな波があったり、長時間立っていることができず休み休みであったり、前学期中は続けている仕事がつらそうだったりと、その日毎にサポートしたほうがよいことに変化があります。毎日の洗い物や料理(ごくたまにですが)、ごみ捨て、掃除、買い出しなどの家事の他、妊婦健診の付き添い、パパ・ママ教室の参加など、家庭生活や出産準備に向けて必要と思うことを考えて、できる限りやるようにはしています。<br />
<br />
特に出産準備に関しては、父親側は身体の変化もないことから、父性の意識変化がなかなか見られないとも聞くので、妊婦健診を一緒に受けて赤ちゃんの様子を知ることはとても大切なことだと感じました。パパ・ママ教室で学んだことを踏まえ、出産直後は奥さんの身体が思うように動かないはずなので、少しだけ仕事の休みをもらって、生活のサポートをしたいと考えています。仕事柄、育休取得は難しいと考えているのですが、少なくとも職場の規定で定められている範囲での休暇は取得するつもりです。授業を共同で担当する先生方には、事前に状況をお伝えして協力していただけるようお願いしたいと思います。また、ゼミは学生主体で進められるよう指導しておきます。<br />
<br />
生活リズムに関して、ここ最近は特にこの傾向が顕著なのですが、夜中に仕事や他のことをして本当に寝るのが深夜または未明になってしまっており、このままでは健康が損なわれる恐れがあります。どの道、お酒を飲んだ後は頭が使い物にならないはずなので、そういう日は早く寝てしまって、早朝にやることをしたほうが効率がよいのでは?と知人からの指摘を受け自分でもそう感じています。論文執筆とか趣味のゲームとか、本当にやりたいことを朝一に持ってきて、朝活動にトライしたいと考えています。<br />
<br />
最後に、今は妊娠中の奥さんと今まさに頑張って生まれてこようとしている私達の子供、子供が生まれてからは<u>家族3人でのコミュニケーション</u>を本当に大切にしたいと思っています。家族とのコミュニケーションは、生まれてくる子供の健全な成長に不可欠ですし、ここでのコミュニケーションなくして、ほかでのコミュニケーションがうまくいくはずがありません。<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>で説かれる「<b>まず理解に徹し、そして理解される</b>」は、コミュニケーションの基本であり極意です。この習慣は、スティーブン・コヴィー博士が最も実践が難しい習慣だと言っていましたし、私もそう感じています。家族とは、最も身近にいる他者であり、本当にその人のことを理解するのは真に難しい課題と思いますが、人生において最も重要な課題の1つであるようにも思います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
以上が2019年の自己分析です。<span style="color: red;">研究活動と家庭生活のバランスを大切に</span>したいと思っています。上記のバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践したいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。<br />
<br />
以下にこれまでの自己分析を示します。<br />
<br />
<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2018/05/kawano2018.html">2018年の自己分析:権限委譲に集中する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/05/kawano2017.html">2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/05/kawano2016.html">2016年の自己分析:自分の軸を大切にする</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br />
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51KFFPUtAeL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">完訳 7つの習慣 人格主義の回復[Kindle版]</a><br />
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スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版 2014-05-23 </div>
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<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-63885505269644985622018-12-03T13:35:00.001+09:002018-12-03T13:36:59.782+09:007つの習慣 ソーシャル輪読会:最終回のテーマは「刃を研ぐ」皆さん、こんにちは。朝晩が随分と冷え込むようになり、もうそこまで冬が来ている実感がありますね。<br />
<br />
さて、この時期の大学では<b>卒論</b>が佳境に入り、<u>卒論中間発表</u>や<u>卒論初稿の提出&レビュー</u>を実施していますが、まだシステム開発が終わっていない学生も多いようです。一方、3年生は卒論テーマ決定のための<u>卒論計画発表</u>、<u>卒論序論の執筆</u>、<u>就職活動の開始</u>と自らの道を切り拓くため、進むべき方向を定めて歩み始めなければなりません。<br />
<br />
<h3>
<u>1.7の習慣 ソーシャル輪読会</u></h3>
このようなターニングポイントとなる時期に差し掛かる中、<a href="https://tokumoto.jp/" target="_blank">徳本昌大</a>さんのご講演をきかっけに7月の計画・準備を経て、8月から開始した「<a href="https://www.yoshihirokawano.com/2018/08/7habits-reading-circle.html">7つの習慣 ソーシャル輪読会</a>」に3・4年生5名のゼミ生が参加してくれました(図1)。全8回4ヶ月に及ぶ輪読会も、いよいよ今回で最終回を迎える運びとなりました。最後まで付いてきてくれたゼミ生5名、きっかけをくださった徳本さん、輪読会にてコメントをくださった岡さん、そして毎回質の高い記事を書いてくださった<a href="https://skmtmshr.hatenablog.jp/" target="_blank">坂本さん</a>に感謝いたします。ありがとうございました!
<br />
<br />
ソーシャル輪読会最終回(12/6開催予定)は、私も含め第7の習慣「<b><span style="color: red;">刃を研ぐ</span></b>」についてブログを書き、みんなで集まってディスカッションすることにしました。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiCGcYrjWf80S4ryZGArPz89W6V9fvrVJJY6bJVummar4sJQycr8D-CsQvdiuiG0ugI1lI5KBxu13xFBlzWwdydPVxnqokixhMdJxgOpcjStPgW0SIwmhyphenhyphenqwlWf0AvYQC9bY6B9D9uxbAs/s1600/social-reading2018.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="787" data-original-width="1600" height="313" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiCGcYrjWf80S4ryZGArPz89W6V9fvrVJJY6bJVummar4sJQycr8D-CsQvdiuiG0ugI1lI5KBxu13xFBlzWwdydPVxnqokixhMdJxgOpcjStPgW0SIwmhyphenhyphenqwlWf0AvYQC9bY6B9D9uxbAs/s640/social-reading2018.jpg" width="640" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図1.ソーシャル輪読会の様子 ※ 静止画なのでクリックしても再生しません。</td></tr>
</tbody></table>
<br />
<h3>
<u>2.第7の習慣「刃を研ぐ」とは?</u></h3>
『<a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>』とは、<u><b>人生の長期的な視点</b></u>を見据え、人が<b><span style="color: red;">主体性を発揮する</span></b>ための道標となる考え方としてスティーブン・コヴィー氏が提唱した<b>人生哲学</b>です。7つの習慣では、人が依存から自立することを「<b>私的成功</b>」、自立した人同士が相互依存することを「<b>公的成功</b>」とよび、それぞれ第1~3の習慣、第4~6の習慣を身に付ける必要があるとされています。<br />
<br />
最後の第7の習慣「<b>刃を研ぐ</b>」は、長期的な成果を得るために、再新再生を続けて自分自身を磨くことであり、<b><span style="color: red;">すべての活動の礎</span></b>となるとされています。そのためには、以下の肉体・知性・社会情緒・精神の4つの側面をバランスよく磨く必要があります(図2)。<br />
<ul>
<li>肉体:食事や運動、睡眠、時間管理などの生活習慣全般</li>
<li>知性:知識やスキル、考え方などの知的活動能力</li>
<li>社会・情緒:人間関係や人脈作り、貢献などの他者との関係構築</li>
<li>精神:価値観、人生の目的などの自分自身のあり方</li>
</ul>
これらの側面は、自分自身の<b><u>強み</u></b>や<b><u>専門性</u></b>、<b><u>オリジナリティ</u></b>となるもので、自分という個を定義するための<b><span style="color: red;">拠り所</span></b>であると言えます。アドラー心理学で言うところの「<b><u>貢献感</u></b>」を得るためには、他者に対して自分が貢献できる何かを絶えず磨く必要があるでしょう。<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh5fApv6NrgS-XhsU6fyuLgLyZpBYt8PG9gW_e5_CS6xub6DKFjd8PhnZXE51oRJHDZGdR0zmXmq_Vj-iwgpmFISLKIy3MPyxsRLcqneiJ4mrHc2XL47EwGy43YMNtyzD6emGF7C0b-u2g/s1600/7habits-4saw.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="613" data-original-width="639" height="191" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh5fApv6NrgS-XhsU6fyuLgLyZpBYt8PG9gW_e5_CS6xub6DKFjd8PhnZXE51oRJHDZGdR0zmXmq_Vj-iwgpmFISLKIy3MPyxsRLcqneiJ4mrHc2XL47EwGy43YMNtyzD6emGF7C0b-u2g/s200/7habits-4saw.png" width="200" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図2.刃を研ぐ4つの側面</td></tr>
</tbody></table>
<br /><br />
<h3>
<u>3.これまで研いできた刃</u></h3>
では、私がこれまでどういった分野で<b><u>刃を研いできたか</u></b>を振り返りたいと思います。<br />
<br />
<ul>
<li>高校時代:数学</li>
<li>大学(研究室配属前):数学, プログラミング, 論理的思考, 情報工学</li>
<li>大学(研究室配属後)と大学院:オンラインゲーム設計開発, 並列分散処理, ディスカッション, 論文執筆, プレゼン</li>
<li>会社員:チーム開発, サーバ運用, ネットワーク, データベース, Webシステム</li>
<li>研究員:ソーシャルメディア, ソーシャルアプリ</li>
<li>情報大:ソーシャルメディア, パーソナルブランディング, ライティング, 学生指導, キャリア教育, 7つの習慣, 主体性開発システム, ポジティブ心理学, アクティブ・ラーニング, 自律分散協調システム, プログラミング教育, 地域活動</li>
</ul>
<br />
これまで研いできた刃を見ると、前半時代は数学やプログラミング、情報工学などのエンジニアに必須とされるスキルを磨いてきました。その後、研究活動を開始してからは、自身の研究に対する意味付けやそれを実現するための活動(システム開発)、成果を論文としてまとめ学会でプレゼンするといった活動を通じて、<b><u>研究遂行能力</u></b>を身に付けてきました。ただし、この時点では他者との関わり方はあまり意識していなかったので、<b>私的成功</b>に至るまでの段階にいたと思います。<br />
<br />
その後の後半時代になると、<b><u>学生指導</u></b>のウェイトが非常に大きくなったことで、いかにして自身の負担を少なくして、学生によりよい教育を提供できるかを苦心するようになりました。悩んだ末に、<u>パーソナルブランディング</u>や<u>キャリア教育</u>、<u>主体性開発</u>などの学生指導に直結しそうなテーマに取り組むようになりました。この時期は、元々の専門であったITそのものからは少し離れ、ソーシャルメディア活用や人脈作り、人生哲学、心理学などに興味を持っていた頃でした。この頃は、<b>私的成功</b>はある程度は身に付けつつあり、<b>公的成功</b>に至る道程を模索していたように思います。<br />
<br />
その後、研究活動や学生指導に行き詰まりを感じるようになり、今後は<b><u>どのような刃を研いでいくか</u></b>を考えるようになりました。そのため、自身の専門となる「<b>旗</b>」を上げる必要があります。<br />
<br />
<h3>
<u>4.これから研ぎたい刃</u></h3>
以上を踏まえ、これから<b><u>研ぎたい刃</u></b>についてお伝えします。<br />
<br />
<ul>
<li>やりたい活動の朝化(肉体)</li>
<li>子ども向け教育システム(知性)</li>
<li>機械学習とデータベース(知性)</li>
<li>第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」の実践(社会・情緒)</li>
<li>第6の習慣「シナジーを創り出す」の実践(社会・情緒)</li>
<li>リベラルアーツに対する理解と研究との連携(精神)</li>
</ul>
<br />
まず<b>肉体面</b>からです。こういったブログもそうですが、論文執筆や研究、趣味などの自分がやりたいことを朝一に持ってくるようにしたいです。元々夜型で早起きは苦手ですが、やりたいことがあれば早く起きてやれるのではないかと目論んでいます。<br />
<br />
<b>知性面</b>では、自身の専門となる研究の柱を立てます。これまで迷走していた感がありますが、今年11月に来年度の科研費獲得に向けた研究計画書をまとめたことで、<b><span style="color: red;">ようやく自分自身がやるべき研究の方向性が見い出せました</span></b>。研究テーマとする<b><u>子ども向け教育システム</u></b>とその学習履歴を分析するための<b><u>機械学習</u></b>や<b><u>データベース</u></b>に関する知識・スキル・実行力を身に付けます。<br />
<br />
<b>社会・情緒面</b>では、家族、学生、大学の同僚、学外の研究者、企業の方々との良好な関係構築を目指して相手の考えや価値観などを理解することに努めます。例えば現在は、学外の研究者との共同研究に向けて情報交換や役割分担などを相談しているところです。その中で自分が貢献できるように、自身の強みを高めるとともに、主体的に関わっていきたいと考えています。その結果、新しいシナジーが生まれることを期待しています。<br />
<br />
最後の<b>精神面</b>については、自身の視野を広く持つための考え方として「<b><u>リベラルアーツ</u></b>」の基礎を身に付けます。現在取り組んでいる研究テーマが学際的であり、多様性を重視していることもあってリベラルアーツに興味を持ちました。リベラルアーツでは、あらゆる学問は1つの幹でつながり、それぞれの学問体系が枝や葉になっていて、すべての本質は通ずるという考え方があります。多様な価値観をもとに問題解決に向けて取り組むあたりの考え方は、国連が提唱する2030年までの持続可能な開発目標「<a href="https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html" target="_blank">SDGs(Sustainable Development Goals)</a>」とも本質的な部分では似ているように思いました。今後は、「<a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4799316729/yoshikawano-22/" target="_blank">リベラルアーツの学び方</a> 」に書かれたことを踏まえ、いくつかの教養を学びたいと思っています。<br />
<br />
<u style="font-size: 18.72px; font-weight: 700;">5.まとめ</u><br />
今回はソーシャル輪読会の最終回にあたり、これまでの活動を振り返った上で、私自身の経験をもとに7つの習慣を再度確認しました。<b><u>自分自身の棚卸しをして、次の計画を練ること</u></b>は、まさしく7つの習慣における<b><span style="color: red;">再新再生</span></b>であり、自分自身のメンテナンスとしてよい機会と思います。<br />
<br />
今回改めて実感したことですが、これまで自分がやってきた活動を無駄と言ってしまうのは簡単ですし、そう言えば少しは気も晴れるかも知れません。しかしながら、<b><u>その活動に意味付けをするのはあなたにしかできません</u></b>。自戒も込めて言いますが、ぜひ皆さんも自分自身の活動に<b><u>意味付け</u></b>をして、<b><span style="color: red;">新しい自分</span></b>を創っていってください。きっとできます!<br />
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">完訳 7つの習慣 人格主義の回復[Kindle版]</a><br />
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スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版 2014-05-23 </div>
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瀬木比呂志 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015-05-28 </div>
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河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-42883921664605917342018-08-13T16:26:00.000+09:002018-08-13T16:35:43.882+09:007つの習慣 ソーシャル輪読会の開催皆さん、こんにちは。<br />
お盆の時期ですね。<br />
<br />
今は茨城に帰省してこのブログを書いています。いつもなら姪っ子達と遊ぶのを楽しみにしていたのですが、今年は休みの予定が合わず会えなかったので、ここで採点作業や執筆、研究の思索などができればと思っています。日立には3日間ほどの滞在ですが、少しだけゆっくりできればと思います。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDMnRieH1mROIKELAOL6WeNYP-5mwon57DGlC13pYqkEws28Mkk-tWNqP08xcxncFmUut36S3vO-6FFKmL1uAdRz3J5cDsoLW9-_PMjmVLHHYs3TsM_BqJpsNwrxlCAX_ZtZw0l1V7dmA/s1600/IMG_7575.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1196" data-original-width="1600" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDMnRieH1mROIKELAOL6WeNYP-5mwon57DGlC13pYqkEws28Mkk-tWNqP08xcxncFmUut36S3vO-6FFKmL1uAdRz3J5cDsoLW9-_PMjmVLHHYs3TsM_BqJpsNwrxlCAX_ZtZw0l1V7dmA/s320/IMG_7575.JPG" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2018年8月13日, 田んぼの稲穂@日立</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEirUYxCKQW-mdwfH_UWnPbKkn21HnzH1gjXA344jx4tFXZBuO-AkocanWSKOu19L7bEYEhsToRkP0Mu7IgvzIuAqpPseogJEjst-DcLVBIfdKYgb8HrVwe52hnAurGSFuEb4S4u1kzOH-0/s1600/IMG_7588.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1196" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEirUYxCKQW-mdwfH_UWnPbKkn21HnzH1gjXA344jx4tFXZBuO-AkocanWSKOu19L7bEYEhsToRkP0Mu7IgvzIuAqpPseogJEjst-DcLVBIfdKYgb8HrVwe52hnAurGSFuEb4S4u1kzOH-0/s320/IMG_7588.JPG" width="239" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhnmBkzx4Bg0P271yg5IQH2wPkYGSTOlM4px9irBCezCs9is1VwMjuw-GRD-xTZyJPMaAXSEVUdDFi-rF-WeZvUW9KZDtzRTO-OPT0I-k1I27gqvKMZs7srPbDMe84Gs2CMNGyiNfHmJMU/s1600/IMG_7584.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1196" data-original-width="1600" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhnmBkzx4Bg0P271yg5IQH2wPkYGSTOlM4px9irBCezCs9is1VwMjuw-GRD-xTZyJPMaAXSEVUdDFi-rF-WeZvUW9KZDtzRTO-OPT0I-k1I27gqvKMZs7srPbDMe84Gs2CMNGyiNfHmJMU/s320/IMG_7584.JPG" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2018年8月13日, 義父が育てた夏野菜</td></tr>
</tbody></table>
<br />
<h3>
徳本さんのご講演</h3>
さて、私のゼミではブロガーとしても活躍されている<a href="http://tokumoto.jp/" target="_blank">徳本昌大</a>さんを大学にお招きし、<a href="https://www.facebook.com/yoshi.kawano529/posts/1680513228668541" target="_blank">ご講演</a>いただいたことがきっかけで、「<b><span style="color: red;">7つの習慣 ソーシャル輪読会</span></b>」という企画を立ち上げることになりました。徳本さんのご講演では、「<b>夢を叶える習慣</b>」のテーマで徳本さんのご自身の経験も交えながら、「<a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>」を踏まえて学生と対話してくださいました。私のゼミでは、7つの習慣に基づいて学生の主体性を向上するためのシステム開発に取り組んでいることもあり、以下の点で共通点が多いご講演でした。徳本さん、ありがとうございました!<br />
<ul>
<li>アウトプットが大切</li>
<li>そのためのインプットの質が大事</li>
<li>7つの習慣を読むこと</li>
<li>人脈作りも大事</li>
<li>パーソナルブランディング</li>
</ul>
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgUvy18RSbKIWVZ8VyyoDL-4ikMC8TpxcXpEqfyGTr5pamQDl3Vy9MQtxhutUOVaedYbRfSaK_IcI_YYIsLbxXd7CGBaOdMYGRcc7Qt_7Z_4_iW8ZGnEgPKKKqhy9l7OZPGvqunO8rp3Nk/s1600/tokumoto201807.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgUvy18RSbKIWVZ8VyyoDL-4ikMC8TpxcXpEqfyGTr5pamQDl3Vy9MQtxhutUOVaedYbRfSaK_IcI_YYIsLbxXd7CGBaOdMYGRcc7Qt_7Z_4_iW8ZGnEgPKKKqhy9l7OZPGvqunO8rp3Nk/s320/tokumoto201807.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2018年7月2日,徳本昌大さんのご講演@東京情報大学</td></tr>
</tbody></table>
<br />
<h3>
ゼミをワクワクさせるためのグループ発足</h3>
<div>
徳本さんのご協力のもと、河野ゼミをワクワクさせるためのグループを立ち上げ、その活動の一環で「7つの習慣 ソーシャル輪読会」を企画しました。今回は、Facebookの「<span style="color: blue;"><a href="https://www.facebook.com/help/184985882229224?helpref=faq_content" target="_blank">ソーシャルラーニング</a></span>」グループで情報交換を行うことにしました。これを使うと、ユニット機能というもので各自のタスクを管理することができ、チームのTODOと進行状況が分かるようになります。また、ルールを決めることもできるので、チーム全体のマインドを統一できるように、私なりに考えてみました。</div>
<div>
<br /></div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqLPu8uXvwpP3BhHqKzbS2XtgqUpAlStqWLjePN6tRsvd8DOLhnXrk4oVGSlLX243q_iZWSNe9gYb7r5JkkIg66ZZpDKdz4aI8RSqDbX0bQne-vmV0uGekbJ6z3T7Q1bL5Ntt5FxqpIwQ/s1600/wakuwaku-unit.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="777" data-original-width="773" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqLPu8uXvwpP3BhHqKzbS2XtgqUpAlStqWLjePN6tRsvd8DOLhnXrk4oVGSlLX243q_iZWSNe9gYb7r5JkkIg66ZZpDKdz4aI8RSqDbX0bQne-vmV0uGekbJ6z3T7Q1bL5Ntt5FxqpIwQ/s400/wakuwaku-unit.png" width="397" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ソーシャルラーニンググループのユニット機能でタスク管理</td></tr>
</tbody></table>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
今回のテーマにも関係するのですが、やはり<b>アウトプット</b>は大事です。学生に授業で学んだことを説明させようとすると、「何となく分かったけど、説明するのは難しい」と回答する者が多いです。この回答だと、本当はよく分かっていないのだと分かります。分かるとは「分ける」から来ており、理解するためには物事を細かく分割できる必要があります。この作業により、自分が分かることと分からないことが分けられるようになります。その意味でも自分が理解したことをアウトプットしてもらって、それについて議論するのはよい学びのプロセスと思っています。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJVTSnzjMJlHnSqI9TJyH0nj2ZIqWMcwJ8ri0Qx9D2XCKMMqknecDt_oIpcuTkALAP7OcUa-sGGfMRIIDQ2KplBlHRi5y6DFMiC6Yo4zOr7cCgpB3oKwoYB4wTf3mKP0od5s3yPmsod2A/s1600/wakuwaku-group-rule.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="960" data-original-width="675" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJVTSnzjMJlHnSqI9TJyH0nj2ZIqWMcwJ8ri0Qx9D2XCKMMqknecDt_oIpcuTkALAP7OcUa-sGGfMRIIDQ2KplBlHRi5y6DFMiC6Yo4zOr7cCgpB3oKwoYB4wTf3mKP0od5s3yPmsod2A/s640/wakuwaku-group-rule.jpg" width="449" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">ゼミをワクワクさせるための7つのルール</td></tr>
</tbody></table>
<br />
<h3>
7の習慣 ソーシャル輪読会</h3>
上記活動の一環で、7つの習慣の本を8つに分割し、下記のように、担当者を決めてソーシャル輪読会を行うことにしました。ソーシャル輪読会では、当日集まることができない学生やメンターとなる社会人の方はオンラインで参加してもらうようにします。<br />
<br />
□章の分担<br />
・第一部 パラダイムと原則 ※ 担当は1名<br />
・第二部 私的成功 ※ 担当は3名<br />
- 第1の習慣<br />
- 第2の習慣<br />
- 第3の習慣<br />
・第三部 公的成功 ※ 担当は3名<br />
- 第4の習慣<br />
- 第5の習慣<br />
- 第6の習慣<br />
・第四部 再新再生 ※ 担当は1名<br />
- 第7の習慣<br />
<br />
各自、事前準備としてブログで担当箇所の内容や自身の経験談など、自分の意見を書きます。担当者以外も自分の意見としてブログを書くことを推奨しています。それらをFBグループでシェアして、参加者全員でオンラインで議論をします。<br />
<br />
ソーシャル輪読会当日は、それをもとに担当者がプレゼンをして、メンバー全員で議論をしながら7つの習慣の理解を深めます。最後に、それを受けて各自が次のアクションアイテム(やるべきこと)を決めるという流れです。<br />
<br />
□事前準備<br />
・自分の担当箇所についてブログ執筆(必須)<br />
本の概要、自身の経験談、今後に向けてなどを書く<br />
・自分の担当箇所でなくてもブログ執筆(推奨)<br />
・FBグループでブログ記事をシェア→みんなでコメント(必須)<br />
<br />
□当日の流れ<br />
1.プレゼンターが担当箇所をプレゼン<br />
2.メンバー全員で議論 ※オンラインで参加可<br />
3.アクションアイテムを決める<br />
<br />
いよいよ来週8月20日から始まりますので、どのような会になるか楽しみですね。<br />
学び多い場となることを期待しています。<br />
<br />
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00KFB5DJC/yoshikawano-22/" target="_blank">完訳 7つの習慣 人格主義の回復[Kindle版]</a><br />
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スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版 2014-05-23 </div>
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</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-28521625645145383712018-05-29T23:58:00.000+09:002018-05-31T13:19:40.593+09:002018年の自己分析:権限委譲に集中する皆さん、大変ご無沙汰しております。<br />
<br />
1年振りの更新となってしまいました。今年で37歳になりました。そう言えば、法律上は誕生日の前日に年を取るみたいですよ。学年で言えば、4月2日~翌年4月1日生まれまでが同じ学年なのは、年度内で同じ年齢の人達をまとめるためでしょうね。いずれにしても誕生日を迎えられるのはよいことですね。自分が生まれた日ですし、お母さん(お父さんにも)に感謝する日でもあります。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi18JP7GzuZCsAp4ltKP39RgF1fOcBEFB3SQHW0z4iwuH0vbWpXNyQhbls5fGl4H6fZdQAXyMxpGUuTDIqWt516LUnCt-eKamuz8YyJzd6Z3GySRxgkIwdIWVWfxNeX6DMdaTAVDM28eCo/s1600/%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B0%25E7%2594%25A8%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F2018.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="900" data-original-width="1600" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi18JP7GzuZCsAp4ltKP39RgF1fOcBEFB3SQHW0z4iwuH0vbWpXNyQhbls5fGl4H6fZdQAXyMxpGUuTDIqWt516LUnCt-eKamuz8YyJzd6Z3GySRxgkIwdIWVWfxNeX6DMdaTAVDM28eCo/s400/%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25B0%25E7%2594%25A8%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F2018.jpg" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図1.2018.3.22 食事会@新浦安にて</td></tr>
</tbody></table>
<br />
毎年恒例の自己分析も今年で8年目です。例年だと昨年の振り返りと今年の自己分析を行うのですが、今回は昨年の目標がほとんど達成できていません。この4月にゼミの組織体制を変更したこともあり、現在は経過観察中のため、今年の目標は昨年を踏襲したものとします。<br />
<br />
<h3>
2018年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
昨年を踏襲して、2018年のバリュー、ミッション、ストラテジーを掲げます。<br />
<ul style="font-family: "ms pgothic"; font-variant-east-asian: normal; font-variant-numeric: normal; line-height: normal;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>行動規範:自分にしかできないことに専念すること</li>
<li>研究方針:IT×地域×教育のテーマで論文を書くこと</li>
<li>関係構築:積極的に権限委譲をすること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>自分の直感に従い、大事だと感じたことを実践すること</li>
<li>節目節目での大事なメッセージをブログに書くこと</li>
<li>効果測定のための実験計画と評価方法を計画的に検討すること</li>
<li>アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を論文投稿すること</li>
<li>ゼミ長・副ゼミ長を軸に組織を編成し、ゼミ生に役割と権限を与えること</li>
<li>家庭生活を大切にすること</li>
</ol>
</ul>
バリューは変わりませんので、ミッションを昨年と同様に、行動規範、研究方針、関係構築の3点に絞りました。では、それぞれのミッションについて振り返りながら、今年の目標を掲げます。<br />
<br />
<h4>
ミッション1:行動規範</h4>
ミッション1の行動規範では、昨年に引き続き<b><span style="color: red;">自分にしかできないこと</span></b>に専念することを重視します。そのために、自分の直感に従って大事だと感じたことを実践します。前回は「<a href="http://www.utokyofd.com/mooc/contents" target="_blank">インタラクティブ・ティーチング</a>」を大学で広めるための有志の「アクティブ・ラーニング勉強会」を開くと宣言していましたが、残念ながらまだ実現はできていません。今年の目標は、まずは1回目の勉強会を開催することから始めます。<br />
<br />
また、昨年はこのブログから節目節目でメッセージを伝えることを宣言していましたが、1年間発信がありませんでした。自分に向き合う時間とそのアウトプットに時間を取ることがあまりなかったようです。これまでの記事の蓄積はあるので、リブログのように適宜参照しながら、自分の考えが変化したり視点が追加されたりしてアップデートがあるものを中心に考えをブログにまとめるのがよいと思っています。<br />
<br />
<h4>
ミッション2:研究方針</h4>
ミッション2の研究について、昨年目標とした「<span style="font-family: "ms pgothic";">アイディア→論文執筆→研究</span>」を十分に実践することはできませんでした。国際会議での発表が1件(もう1件ありましたが、学内行事と重なりキャンセル)で、論文投稿には至りませんでした。昨年投稿しようとしたネタをある程度まとめて、大学紀要には何とか投稿したところです。ゼミのプロジェクトで進めているテーマが3つあるのですが、いずれも進捗が微妙で学会発表さえなかなかできていません。周りの先生方からは、一人でコツコツと進められるテーマを持つようにとも言われたことがあるので、それを見つけて深掘りできればと思っています。<br />
<br />
<h4>
ミッション3:他者との関係構築</h4>
ミッション3の関係構築では、昨年に引き続き積極的な権限委譲に努めます。今年度のゼミでは、ゼミ長・副ゼミ長を軸として、ゼミ組織を編成しました。ゼミの組織図を図2に示します。具体的には、指導教員の下に教育研究課と学生生活課の2つの課を設置し、それぞれゼミ長、副ゼミ長を責任者(=課長)としました。<br />
<br />
それぞれの課の配下には4つの係があり、各係に実際の作業を任せるようにします。何か問題が発生したり円滑に進行しなかったりした場合は、ゼミ長や副ゼミ長がそのフォローに回るという構図です。指導教員は、ゼミ長・副ゼミ長に対する指導や何か問題が発生した場合の対応に注力できればと思っています。この結果は、次の機会に報告できればと思います。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhynKTEScEOHddmz63fTOZsNSpETL_qIpTg0mLl2PuAziR8APQJXaTofEvTuCgeFz6v6uDcgDqbayyIcYWrtL9OdBZzbrr-qJfN1ifhLxHe4LVxDMEiTlyWdt8cSyvqedPmDcOFuit-jEc/s1600/zemi_organization2018_v3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="450" data-original-width="917" height="195" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhynKTEScEOHddmz63fTOZsNSpETL_qIpTg0mLl2PuAziR8APQJXaTofEvTuCgeFz6v6uDcgDqbayyIcYWrtL9OdBZzbrr-qJfN1ifhLxHe4LVxDMEiTlyWdt8cSyvqedPmDcOFuit-jEc/s400/zemi_organization2018_v3.jpg" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図2.ゼミ組織図</td></tr>
</tbody></table>
<br />
また、毎年妻からは家のことがあまり書かれていないと言われており、今回もあまり書けてはいません。ただ、生活の中心は家庭であり、家のことができていないとすべてのことがうまく回る訳はないと思うので、そこは大切にしたいと思っています。<br />
<br />
今回のテーマである「<b>権限委譲</b>」は、すべての関係者が当事者意識を持ち、主体性を持って関わることであると考えています。普段学生に言っていることを、我が事として捉えて家の物事にあたれればと思います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
以上が2018年の自己分析です。これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/05/kawano2017.html">2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/05/kawano2016.html">2016年の自己分析:自分の軸を大切にする</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-47078759885244694872017-05-29T08:30:00.000+09:002017-05-29T08:30:27.761+09:002017年の自己分析:自分にしかできないことをやる皆さん、こんにちは。<br />
<br />
本日の誕生日で36歳になりました。毎年恒例の自己分析も今年で7年目です。昨年の振り返りと今年の自己分析を行います。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisWrKKEFg0zjsNRpknpGN-9O853rVGPKLaiRdFXGY8lIKELqiHzS3KGrCJ1GnmVhwdSbOOa75-Odnhz-bAMi-0LSalW-LiXs0PLOPoxhqHgsDZY43fP92g2GF1X6YZ__qjlZhNxM7iEf0/s1600/kawano201609.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="540" data-original-width="960" height="180" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisWrKKEFg0zjsNRpknpGN-9O853rVGPKLaiRdFXGY8lIKELqiHzS3KGrCJ1GnmVhwdSbOOa75-Odnhz-bAMi-0LSalW-LiXs0PLOPoxhqHgsDZY43fP92g2GF1X6YZ__qjlZhNxM7iEf0/s320/kawano201609.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年9月6日 オーストリア・ウィーンにて</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<h3>
<br />2016年の振り返り</h3>
<h4>
自己分析について</h4>
まずは、昨年の自己分析(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/05/kawano2016.html">2016年の自己分析:自分の軸を大切にする</a>)を振り返ります。<br />
<br />
毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>自分にとって清々しい行動を選択すること</li>
<li>3つのプロジェクト研究それぞれで成果を挙げること</li>
<li>まず相手のことを理解し、相手と自分が利する案を考えること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>自分の直感に従って行動すること</li>
<li>ゼミの学生とともに月イチチャレンジに挑戦すること</li>
<li>プロジェクト研究のチーム作りを大切にすること</li>
<li>アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を学会で発表すること</li>
<li>授業やゼミに参加した学生が持ち帰ることのできる何かを提供すること</li>
<li>年間50人を目標にタロットを見て、相手の考え方を知ること</li>
</ol>
</ul>
<br />
<a name='more'></a>上記のミッションをもとに自身の活動を振り返ります。まず、ミッション1の行動規範は、自分にとって清々しいか、心地良いか、<span style="color: red;">お天道様に顔向けできること</span>なのか、といった自分の<b>直感</b>に従った行動を重視するものでした。その具体例として、昨年度からゼミで<a href="https://docs.google.com/spreadsheets/d/1NkL0F28CPvRo3WPb778Y4eiokN537Z9cwJVSl9Lp_JM/edit#gid=0" target="_blank">月イチチャレンジ</a>を実施しています。学生にやってもらう以上、私自身もチャレンジする必要がありますので、1年間取り組んできました。少しずつ成果が出てきたように思います。<br />
<br />
ミッション2の研究方針について、ゼミでは「<b>サイバーセキュリティ</b>」「<b>地域活性化Webシステム</b>」「<b>ソーシャルアプリイノベーション</b>」の3つのテーマで<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/9-zemi-intro/52-kawano2017-startup" target="_blank">プロジェクト研究</a>を進めています。どのプロジェクトも雰囲気は異なるものの、ゼミでのワールドカフェ、マシュマロチャレンジといった各種ワークショップ、社会人の方による講座などの<b>アクティブ・ラーニング</b>が機能したこともあり、よいチーム作りができつつあります。しかしながら、「<span style="font-family: "ms pgothic";">アイディア→論文執筆→研究</span>(参考:<a href="http://www.slideshare.net/kdmsnr/writing-a-paper-seven-suggestions" target="_blank">優れた研究論文の書き方―7つの提案</a>)」という流れはうまく作ることができず、3つの研究テーマそれぞれで国際会議発表はできたものの、論文投稿までは至りませんでした。<br />
<br />
ミッション3の他者との関係構築では、授業やゼミで学生が持ち帰ることができるものを提供する、相手の考え方を理解するためにタロットを活用するの2点に取り組みました。昨年度は、特にアクティブ・ラーニングに着目し、gaccoで東京大学MOOC講座「<a href="http://www.utokyofd.com/mooc/contents" target="_blank">インタラクティブ・ティーチング</a>」の受講を修了しました。今年2月にはインタラクティブ・ティーチングのビッグ・リアル・セッションにも参加し、他組織で実践されている方々との交流を深め、「<span style="color: red;">情報大でインタラクティブ・ティーチングをFD(Faculty Development)として広める</span>」との宣言をしました。その一方で、タロットを見ることができたのは10~15人程度でしたので、目標の50人には及びませんでした。<br />
<br />
上記を振り返ると、6割程度の目標は達成できたものの、<b>重要なミッション(=研究)</b>については十分に取り組むことはできていませんでした。<br />
<br />
<h4>
2016年振り返り会</h4>
2016年12月3日に、友人の<a href="https://www.facebook.com/masaki.taniguchi" target="_blank">谷口正樹</a>さんのご紹介で、「2016年振り返り会」に参加しました(参考:<a href="https://mirai.doda.jp/theme/looking-back-planning/procedure/" target="_blank">40人のビジネスパーソンが絶賛した「1年の振り返り」完全マニュアル</a>)。1年間をまとめる作業はよいきっかけでもあり、他者の視点が入ることでより深い振り返りができました。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOjHdYaOCYZL8xGHXf2FIJEdf_s9fOObsb5L-MWoGhJ9oCdI3lnK5yP4FCnCUsMnb33wAtA2sJn_BHfL6hC3NeUoWSo4XCGcRr3KvK0Ad6wrNjbrTsJrTrlhydfh1JYRZE-SrDLmbMoeM/s1600/2016reflection.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="827" data-original-width="1288" height="408" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOjHdYaOCYZL8xGHXf2FIJEdf_s9fOObsb5L-MWoGhJ9oCdI3lnK5yP4FCnCUsMnb33wAtA2sJn_BHfL6hC3NeUoWSo4XCGcRr3KvK0Ad6wrNjbrTsJrTrlhydfh1JYRZE-SrDLmbMoeM/s640/2016reflection.png" width="640" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年の振り返りシート</td></tr>
</tbody></table>
<br />
ゼミや研究などは上で述べていますので、ここではプライベートでの変化を2つ紹介します。<br />
<br />
<ul>
<li>ロルフィングの全10セッションを完了し、心身の調子が整ってきた</li>
<li>家を購入し、生活の基盤が整ってきた</li>
</ul>
<br />
<a href="https://www.facebook.com/hidefumi.otsuka" target="_blank">大塚英文</a>さんより<a href="http://zero.hidefumiotsuka.com/" target="_blank">ロルフィング</a>の施術を約半年間に渡って受けてきました。ロルフィングとは、全身の筋膜に圧を加えながら、身体のバランスを整える施術のことです。全10セッションを通じて身体の軸を整えるだけでなく、それによって主体的な行動ができるようになることを目指しているとのこと。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjQY0QuzUYTlEKVWB2iVpHdYLfyjMkHi2kGXh3py9wgFpN4UN9rqnYize79lBSedcSvkzfU636FbEhsx217UkmIQFbIxvhqN4MfJ3e3FkfzKvJ1mOGY35hPx56EjDuvY7sIuzOqjYaDVjg/s1600/DSC_0667.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="900" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjQY0QuzUYTlEKVWB2iVpHdYLfyjMkHi2kGXh3py9wgFpN4UN9rqnYize79lBSedcSvkzfU636FbEhsx217UkmIQFbIxvhqN4MfJ3e3FkfzKvJ1mOGY35hPx56EjDuvY7sIuzOqjYaDVjg/s200/DSC_0667.JPG" width="112" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhQ3cut-L3jw2ENAaTtD3KwlIyp0BrfAV4xyOTr4qKB-lKIQw8hWoJi_J854kyh-dpQQ-mSDr3ngrWWWYh_YT9DGUMUr3NyRFtCOJsWcgCkk5ukQMozFTW1XUha85ZVIfkW4ltYEjZBi-8/s1600/DSC_0669.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="900" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhQ3cut-L3jw2ENAaTtD3KwlIyp0BrfAV4xyOTr4qKB-lKIQw8hWoJi_J854kyh-dpQQ-mSDr3ngrWWWYh_YT9DGUMUr3NyRFtCOJsWcgCkk5ukQMozFTW1XUha85ZVIfkW4ltYEjZBi-8/s200/DSC_0669.JPG" width="112" /></a></div>
<br />
10回のセッションが終了し、少しずつ<b><span style="color: red;">自分の軸</span></b>が見えてきて、周りとの関係もバランスが取れるようになってきました。また、身体感覚の面も研ぎ澄まされたのか、自身の細かい部分の変化にも意識が向くようになりました。肩こりが軽減されたこともよかった点です。<br />
<br />
その変化の1つとは思いますが、2016年後半には家を購入しました。家を購入する際は、<b>妻との価値観のすり合わせ</b>が最も重要な作業であったと思います。自宅のホワイトボードに「住まい」と「立地」の観点で分け、それらの優先順位を毎晩のように議論しました。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiGsak8RDXWjM9N3ar_kS_Y5oUVKWw2oZDcMlW2OjmHEowaX23Yd2Jh1Lp3uvUYtwtHEMNy7vKxM1FmnSmVFkeVZaPTDb9lCJ0AOnzlWOKKwgl3fgw3l7wqvPRPuzEXIvFKUYCVzUXg02w/s1600/DSC_0690.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="900" data-original-width="1600" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiGsak8RDXWjM9N3ar_kS_Y5oUVKWw2oZDcMlW2OjmHEowaX23Yd2Jh1Lp3uvUYtwtHEMNy7vKxM1FmnSmVFkeVZaPTDb9lCJ0AOnzlWOKKwgl3fgw3l7wqvPRPuzEXIvFKUYCVzUXg02w/s400/DSC_0690.JPG" width="400" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">自宅のホワイトボードで家の優先順位を議論</td></tr>
</tbody></table>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<br />
その結果、快適で過ごしやすい家を手にすることができ、今後の生活基盤が整ってまいりました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi_718phg6n6P4VjD6le9sMmwDi0TDwqG5IZhvEGFa35B5afbaau7DTmZlMG1lqDiRmWSnngRMDe6bKISeCviOJmb-TfwHagiGeLXAebkLZRT25gNbap2zvN2j-K3zKJW0vj7OcllJqnEc/s1600/DSC_0751.JPG" imageanchor="1"><img border="0" data-original-height="900" data-original-width="1600" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi_718phg6n6P4VjD6le9sMmwDi0TDwqG5IZhvEGFa35B5afbaau7DTmZlMG1lqDiRmWSnngRMDe6bKISeCviOJmb-TfwHagiGeLXAebkLZRT25gNbap2zvN2j-K3zKJW0vj7OcllJqnEc/s400/DSC_0751.JPG" width="400" /></a></div>
<br />
<h3>
2017年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
上記の振り返りをもとに、2017年のバリュー、ミッション、ストラテジーを検討します。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>行動規範:自分にしかできないことに専念すること</li>
<li>研究方針:教育系のテーマで論文投稿すること</li>
<li>関係構築:積極的に権限委譲をすること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>自分の直感に従い、大事だと感じたことを実践すること</li>
<li>節目節目での大事なメッセージをブログに書くこと</li>
<li>効果測定のための実験計画と評価方法を計画的に検討すること</li>
<li>アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を論文投稿すること</li>
<li>メンター制度や勉強会を導入し、ゼミ生同士で教え合う場作りをすること</li>
<li>困ったときや助けて欲しいときに助けを乞うこと</li>
</ol>
</ul>
<br />
上記のバリューに対して、昨年と同様に3つのミッションに絞りました。自分自身の行動規範、研究方針、他者との関係構築の3点です。<br />
<br />
<h4>
ミッション1:行動規範</h4>
ミッション1の行動規範では、<b><span style="color: red;">自分にしかできないこと</span></b>に専念することを重視します。そのために、自分の直感に従って大事だと感じたことを実践します。例えば、「<a href="http://www.utokyofd.com/mooc/contents" target="_blank">インタラクティブ・ティーチング</a>」を大学で広めることを宣言しましたので、アクティブ・ラーニングに関する知見や実践を共有するための勉強会を開きたいと思っています。<br />
<br />
また、学生向けのメッセージをこのブログから発信していますが、ここ最近はあまり投稿できていませんでした。伝えたいメッセージは節目節目で必ずありますし、ミッション3の権限委譲のためには、教員の考えを伝える場は必要です。そこで、新学期や夏休み前後、卒論が差し迫った頃、就職や就活直前の時期などの節目節目で、私からの<span style="color: red;">メッセージ</span>をこの場で伝えようと思っています。<br />
<br />
<h4>
ミッション2:研究方針</h4>
ミッション2の研究について、昨年度は国際会議で3件の発表はあったものの、論文投稿ができていませんでした。現在、地域活動における学生の教育効果の測定、主体的な行動選択のためのアプリ開発など、教育とITを絡めた研究が進みつつありますので、計画的な実験とその評価に取り組むつもりです。昨年度、流れをうまく作ることができなかった「<span style="font-family: "ms pgothic";">アイディア→論文執筆→研究</span>」を実践したいと思っています。<br />
<br />
<h4>
ミッション3:他者との関係構築</h4>
ミッション3の他者との関係構築では、積極的な権限委譲に努めます。今年度のゼミ生は3年生が12名、4年生が14名の計26名で、過去最多の人数となりました。特に、4年生14名それぞれに対して、個別に詳細な卒論指導をするのは時間的に難しい面が多く、いかにして権限委譲をしながら、学生同士で学び合う場をつくるかが重要な課題です。<br />
<br />
そこで今年度は<b>メンター制度</b>を導入し、4年生(メンター)とそれを師事する3年生(メンティー)のマッチングを行う予定です。4年生は、メンティーとなる3年生を指導しながら、自身の卒論を進めていくことを考えています。<br />
<br />
また、プロジェクトやメンターを越えた関係構築の場として、IT勉強会を発足しました(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html">2017年度 河野ゼミ ガイダンス資料</a>)。フロントエンドやサーバサイド、モバイルアプリなど5つのテーマで勉強会を組織し、その中での学びをディスカッションの場で他の学生に還元することが目的です。<br />
<br />
同様に、これまでは何かで困ったことがあっても、どうにかして一人で解決しようとするところありました。権限委譲のためには、助けを乞うことも大切と思いますので、仕事だけでなく家庭においても、あまり自分一人で抱え込もうとせずに、助けを乞うようにしたいと思います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
以上が2017年の自己分析です。参考までに、これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/05/kawano2016.html">2016年の自己分析:自分の軸を大切にする</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-61077399306409630712017-04-05T17:06:00.001+09:002021-06-22T13:30:10.502+09:002017年度 河野ゼミ ガイダンス資料皆さん、こんにちは。久しぶりの更新となってしまいました。<br />
<br />
情報大に着任して7年目ですね。先日の卒業式で第5期のゼミ生を送り出すことができました。それでは昨年に引き続き、2017年度の河野ゼミ ガイダンス資料を紹介します(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html">2016年度 河野ゼミ ガイダンス資料</a>)。毎年反省点を活かしてゼミの方針を打ち出すようにしていますが、なかなか思うようにはいかないものです。<br />
<br />
今年度は新たに、「<b>IT勉強会</b>」「<b>メンター制度</b>」「<b>ゼミ合宿で学会参加</b>」の3つの取り組みを導入し、教育研究活動を推進していく予定です。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgSvtq-U2q2dD5t96byrvfWim3SPsySB1HfdBLWIDfF6drWwDjHY8j4xbiYPudBWITy5-OY2BcKDRSvMDH9VFLoIezDeaWuToaFbqYePlQvtKIEtz9BXyY0Pw1E0WnIMAFQ9AA11wjCix8/s1600/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2016-12-21+19+55+13.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="238" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgSvtq-U2q2dD5t96byrvfWim3SPsySB1HfdBLWIDfF6drWwDjHY8j4xbiYPudBWITy5-OY2BcKDRSvMDH9VFLoIezDeaWuToaFbqYePlQvtKIEtz9BXyY0Pw1E0WnIMAFQ9AA11wjCix8/s320/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2016-12-21+19+55+13.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<h3>
1. はじめに</h3>
河野ゼミでは、「<b><u>サイバーワールド~分散仮想環境におけるヒューマンコミュニケーション~</u></b>」をテーマに研究を進める<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-1" id="cite_ref-1">[1]</a><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-2" id="cite_ref-2">[2]</a>。2015年度までは「ソーシャルメディアとその社会的影響」のテーマで進めていたが、2016年度以降はシステム開発に重点を置きつつ、社会的課題をITで解決する「<b><u>社会情報学</u></b>」を専攻する<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-3" id="cite_ref-3">[3]</a>。ソーシャルメディアやクラウドサービスなどの技術は、あくまでも課題解決のための手段であり、真に解決すべき課題は社会の中に存在する。河野ゼミの<b><u>志</u></b>は、人や地域、組織における社会的課題をITで解決することにある(図1)。<br />
<br />
上記社会的課題は、様々な要因が相互に影響するため、システム開発だけでなく、関わる人々の役割分担や運用支援を含めた総合的な解決策が必要となる。これらを踏まえ、ゼミでは「<b><u>情報技術を駆使し、人や地域の課題解決に貢献するため、主体的な行動ができる人材</u></b>」を目指す。情報技術を駆使できるためには、システム開発やセキュリティ技術、情報リテラシーなど、<a href="http://www.tuis.ac.jp/university/spirit/index.html" rel="nofollow" target="_blank">現代実学主義</a>に沿った実践が不可欠である。これらの過程で修得した専門知識・技術を駆使し、人や地域が抱える課題に取り組む。この活動を通じて、主体的な行動習慣を身に付け、他者と協調する姿勢を育み、創造的な解決策を見出す力を養うことができると考える。<br />
<br />
ゼミは3、4年合同のディスカッション、プロジェクト毎のサブゼミをそれぞれ週1回行う。ディスカッションとは、毎週3~5名程度が研究発表を行い、全員で議論を行う形式のゼミである。ここでの議論、報告をもとにシステム開発、調査、論文執筆を行う。サブゼミでは、各自研究の進捗、今後の予定などを教員、他のゼミ生と共有する。そこでの報告をもとにディスカッション資料を作成する。<br />
<br />
加えて、ゼミ生全員が集まるディスカッションでは、勉強会やワークショップ(体験型講座のこと)、ワールドカフェ(カフェ形式で複数人が議論し、学び合う場)、社会人講師による講演会などを不定期で開催し、毎月初回にはゼミ全員で<b>月イチチャレンジ</b>を実施する。ゼミ生は、上記のゼミ活動に積極的に参加し、各自の能力向上に努めるものとする。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s1600/research_map.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="192" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s640/research_map.png" width="640" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図1.河野ゼミの研究マップ</div>
<br />
<a name='more'></a><br />
<h3>
2. 教育方針</h3>
<h4>
2.1. 河野ゼミ訓</h4>
<div>
<div>
目指すべき人物像と心構えとして「<b>河野ゼミ訓</b>」を以下に示す。実践できるよう、まずは心に留めておくこと。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>1.ソーシャルであること</b></div>
<div>
周りの人達と協力して、活動をうまく進められること。ひとりでできないことをみんなでやる。ソーシャルメディアが使えることではない。</div>
<div>
<b>2.自分の頭で考えること</b></div>
<div>
まずは自分の頭で考えること。安易に答えを教えてもらおうとしない。自分で考えないと成長しない。</div>
<div>
<b>3. 行動すること</b></div>
<div>
頭で考えるだけではなく、実際に行動を起こして初めて意味がある。行動の結果は選ぶことはできないが、どう行動するかは自分で選択することができる。とにかく行動すること。</div>
<div>
<b>4. スキルを磨くこと</b></div>
<div>
心構えだけでなく、自分の強みとしてのスキルを磨くこと。プログラミング、デザイン、ライティング、プロジェクトマネジメント、リサーチなど、いろいろある。</div>
<div>
<b>5. 誠実であること</b></div>
<div>
相手に対しても自分に対しても誠実であること。相手のことを理解してから、初めて自分のことも理解される。お天道様に顔向けできないことはしない。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0FXVXifYRQ3heXED9wXVyn_4iPOVfKy6oBTjZQCll4DO-8K9xijeaLQOGKLVEOqUG5h42sdPvU0BTOdI4XzBBaZf4Ed7364D9CwEJqi4G2SXpHkH-Ca-fYkZ7-XhXLCAr02nvBlzWhms/s1600/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2016-04-14+17+30+28.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0FXVXifYRQ3heXED9wXVyn_4iPOVfKy6oBTjZQCll4DO-8K9xijeaLQOGKLVEOqUG5h42sdPvU0BTOdI4XzBBaZf4Ed7364D9CwEJqi4G2SXpHkH-Ca-fYkZ7-XhXLCAr02nvBlzWhms/s320/%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F+2016-04-14+17+30+28.jpg" width="238" /></a></div>
<br /></div>
</div>
<h4>
2.2. 河野ゼミで学べる技術</h4>
<div>
本ゼミで学べる技術を図2に示す。プロジェクト研究や卒業研究にて、PHP、Ruby、JavaScript、MySQLによるWebシステム、CMS(Content Management System)を利用したWebサイト構築などのWeb開発技術、TwitterやFacebookのAPIを利用したソーシャル連携サービス、OSM(OpenStreetMap)やYOLP(Yahoo! Open Local Platform)を利用した地図情報サービス開発などの技術を学ぶ機会が得られる。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxreplNxVavk5ZHpdjEnoAr8wcr5S0G_iCz3jKVRbOQcPpkZ_DejDrFk7qnX_UOPAZy4Ff3pRwL3TV5VkitGC_BDXHfjfJbiCJhKGg8KsYJD9XQ5UrwSxWuPGmNhyphenhyphen0mwTAN1fsPX0jkEE/s1600/zemi_technologies.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="379" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxreplNxVavk5ZHpdjEnoAr8wcr5S0G_iCz3jKVRbOQcPpkZ_DejDrFk7qnX_UOPAZy4Ff3pRwL3TV5VkitGC_BDXHfjfJbiCJhKGg8KsYJD9XQ5UrwSxWuPGmNhyphenhyphen0mwTAN1fsPX0jkEE/s640/zemi_technologies.png" width="640" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
図2.河野ゼミで学べる技術</div>
<br />
<br />
<h4>
2.3. IT勉強会</h4>
本ゼミでは、特にWeb技術を中心としたIT勉強会を組織する。各自、下記6勉強会のいずれかに参加し(兼務可)、切磋琢磨しながら自身のスキルを向上させるとともに、その成果をディスカッションにて他の学生に還元すること。図3のラーニングピラミッドにあるように、勉強会での成果を講師として他の学生に「教える」ことで知識の定着を目指す。なお、各勉強会の構成人数は3~5名を目安に調整し、適宜統廃合する。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/707/" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em; text-align: center;"><img border="0" height="276" src="https://career-ed-lab.mynavi.jp/wp-content/uploads/2018/02/learning_pyramid-1.jpg" width="400" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
図3.ラーニングピラミッド</div>
<br />
<IT勉強会のリスト(案)><br />
□ <b>フロントエンド勉強会</b>:HTML, CSS, JavaScriptを中心としたユーザ目線でのWeb技術<br />
・ jQuery, レスポンシブWebデザイン<br />
・ フレームワーク(AngularJSとか)<br />
・ データビジュアライゼーション(D3.js, jqPlotとか)<br />
・ ブラウザゲーム(enchant.js, Ajaxとか)<br />
・ ユーザエクスペリエンス(UX)デザイン<br />
□ <b>サーバサイド勉強会</b>:PHP, Ruby, Python, DBなどを駆使するサーバサイドの開発技術<br />
・ フレームワーク(Ruby on Rails, MEANなど)<br />
※MEAN: MongoDB, Express.js, AngularJS, Node.jsの頭文字を取ったJSフレームワーク<br />
・ Node.js, Express.js<br />
・ Vagrant, Docker, AWS(Amazon Web Services), Microsoft Azureなど仮想化関連技術<br />
・ NoSQL(キーバリューストア、ドキュメント指向データベース)<br />
MongoDB, BigTable, HBase, Redisなど<br />
・ Web APIの開発<br />
□ <b>マッシュアップ勉強会</b>:各種Web APIを組み合わせたシステム開発<br />
・ ソーシャルログイン(Twitter, Facebookでのログイン)、Web APIの調査<br />
・ Google Maps, OSMなどの位置情報系<br />
・ Facebook Graph API, LinkedInなどのソーシャル係<br />
・ オープンデータ(Linked Open Data, SPARQLなど)<br />
・ RESAS(地域経済分析システム) APIを活用したビジネスアプリ開発<br />
□ <b>モバイルアプリ勉強会</b>:スマホ、タブレットのアプリ開発に特化した勉強会<br />
・ ネイティブアプリ:Android Studio, Xcode, Swift, Objective-Cなど<br />
・ Webアプリ:Monaca, PhoneGap, jQuery UI, jQuery Mobileなど<br />
□ <b>Webサービス勉強会</b>:Webサービスの活用を中心とした勉強会<br />
・ ソーシャルメディア、Webサービス調査<br />
・ クラウドサービス、クラウドソーシング、クラウドファンディング<br />
Evernote, Dropbox, Office 365, ランサーズ, CAMPFIREなど<br />
・ コミュニケーションツール(Slack, ChatWork, Chatter, Yammer, co-meeting)<br />
・ グループウェア(サイボウズLive!)、プロジェクト管理(Redmine)、コード管理(GitHub)<br />
・ CMS(WordPress, Moodle, Mahara, Joomla!など)、Webサイト運用、マーケティング<br />
□ <b>プログラミング教育勉強会</b>:効果的なプログラミング教育方法を探る勉強会<br />
・ Java、オブジェクト指向、GUIプログラミングを理解するための動画コンテンツ作成<br />
・ 作成したコンテンツはプログラミング応用a,bの授業で利用予定<br />
・ アクティブ・ラーニング(能動的学習)を取り入れた授業設計<br />
・ 全体統括は河野、プログラミングに苦手意識を持つ学生や教育に関心のある学生向け<br />
<div>
<br /></div>
<div>
各ゼミ生は、上記勉強会のいずれかに所属し、メンバーと協力して関連分野の知識・技術を深めながら、その成果をディスカッションで発表する。発表の際は、メンバーの1名を主担当とし、他の学生はサポート役に徹する。発表後は、説明資料をゼミ内のファイルサーバ(NAS)に保管する。発表時間は45~90分程度とし、必ず何かしらの作業・体験が含まれる内容にすること。各自1回は講師を経験することになる。</div>
<br />
<div>
<h4>
2.4. 月イチチャレンジ</h4>
</div>
<div>
各自の成長を目的とし、「月イチチャレンジ」を実施する。月イチチャレンジでは、毎月初回のゼミで各自が1ヶ月のチャレンジを宣言し、次の月にその達成度を評価する。設定するチャレンジは、<u>自身の成長につながるもの</u>、かつ<u>達成度が評価できるもの</u>であれば何でもよい。例えば以下のものがある。</div>
<div>
<ul>
<li>勉強:読書、資格勉強、毎週授業の課題を提出する</li>
<li>スキル:新しいプログラミング言語にチャレンジ、Webサイト作成、サーバ構築</li>
<li>生活面:毎朝何時に起きる、毎日ゼミ室に来る、欠席・遅刻しない</li>
<li>コミュニケーション:挨拶をする、人の話を聞く、相手を否定しない</li>
<li>心構え:ポジティブな言葉(~したい)を使う、ネガティブな言葉(でも、どうせ、だって)を使わない</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
<div>
<h4>
2.5. メンター制度</h4>
</div>
<div>
3年生のゼミ加入後の円滑な導入、4年生の卒論の進展、3・4年生間の交流を目的とし、「<b>メンター制度</b>」を採用する。3年生はメンター(師匠)とする4年生に付いて学習を進めるとともに、4年生はメンティー(弟子)の協力を得て研究を深めていく。メンター、メンティーのマッチング方法は以下のとおりである。</div>
<div>
<ol>
<li>5月上旬頃までのディスカッションで4年生が研究発表を行い、3年生はメンターの4年生を選ぶ</li>
<li>メンターとして指名された4年生は、原則その申し出を断ることはできない<br />ただし、2名以上のメンティー希望者がいた場合は、3名を上限としてメンティーを選んでよい</li>
<li>メンティー希望から外れてしまった3年生は、残りの4年生からメンターを再度選ぶ</li>
<li>すべての3年生にメンターが付くまで2、3を繰り返す<br />※ メンティーが付かない4年生はいてもよい</li>
</ol>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
3. 研究方針</h3>
<h4>
3.1. ミッション</h4>
ゼミ生には<b><u>学会発表</u></b>を目標に研究活動を進めて欲しい。学会発表は、自身の研究について他大学の研究者や学生から意見を得られるだけでなく、就活時の自己PRや仕事にも役立つ<u>チャレンジ</u>である。年数回のチャンスがあるので、特に新規性の高い研究テーマに取り組む学生は積極的に発表して欲しい。意欲の高い学生には<u>学会発表の機会を提供し、大学院への進学を推奨する</u>(過去3名が学会発表を経験。大学院進学者はなし)。研究活動を通じ、情報収集・発信力、論理的思考力、プレゼンテーション力を養う。<br />
<div>
<br /></div>
<h4>
3.2. 卒論スケジュール</h4>
<div>
ゼミ配属から卒業までの流れを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<3年次:プロジェクト研究><br />
1. 4月:ゼミ配属、プロジェクト研究の選択<br />
・参加プロジェクトは、以下の3テーマから選択<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span><br />
サイバーセキュリティ、地域活性化Webシステム、なりたい自分でつながるソーシャルメディア<br />
・適宜ゼミでは、ワールドカフェや社会人による講演を企画<br />
2. 5月:ディスカッションで初めての発表<br />
・論文、書籍を読んで内容を発表する(適宜ディスカッションでは文献紹介を行うこと)<br />
3. 6月~7月:プロジェクト研究の活動を進める<br />
・フィールドワーク(こどものまち、地域のお祭りなど)やシステム開発を本格始動<br />
・サイバーワールド研究会、教育システム情報学会などを聴講<br />
4 .8月~9月:夏休み、ゼミ合宿<br />
・研究を進める絶好のチャンスなので、ここでどれだけ頑張れるかが勝負!<br />
5. 10月:卒論テーマの検討<br />
・そろそろ卒論テーマを考えておく ※基本は、プロジェクト研究の発展で考えるのがよい<br />
6. 11月~12月:プロジェクト研究中間報告<br />
7. 1月:プロジェクト研究報告書の提出<br />
8. 2月:卒論テーマの決定<br />
9. 3月:春休み、就活開始<br />
・卒論100%、就活100%の力で頑張る ※プロジェクト研究の成果物があると就活で有利<br />
・学会でプロジェクト研究の成果を発表する<br />
<br />
<4年次:卒業論文><br />
10. 4月:いよいよ最終年度、就活も卒論も100%で頑張る!<br />
・卒論のテーマについて、ゼミ内で3年生にプレゼン<br />
11. 5月~6月:卒論テーマについてディスカッションを重ねる<br />
12. 7月:システム開発、調査を進める<br />
13. 8月~9月:夏休み、ゼミ合宿<br />
・この時期くらいまでに就活が決まっているとよい<br />
・システム開発を本格的に始める<br />
14. 10月:学生生活も残り半年、悔いのないように研究を進める<br />
15. 11月:卒論中間発表会<br />
・この時点で基本的に<u>システム開発</u>、<u>調査</u>は終わっていること<br />
※ 例年、この時期に何もできていない学生がいるが、かなり厳しい卒論スケジュールになる<br />
・教員からOKをもらった学生は、卒論を執筆してよい<br />
※ NGの場合は、OKをもらえるまでディスカッションで発表を繰り返す<br />
16. 12月:卒論初稿提出<br />
・ <u><a href="https://docs.google.com/document/d/1YfOxZ_3TSXyfzyg56yFMcZHE03kd-OVXpd-HO_YMMF8/edit" target="_blank">卒論チェックリスト</a></u>を<b><span style="color: red;">クリア</span></b>した状態で提出すること<br />
17. 1月下旬:卒論提出<br />
・無事に提出できた学生は、卒論発表の準備を進める<br />
※ 研究の成果が全く確認できない場合は<b><span style="color: red;">留年</span></b>→<u>もう1年頑張る</u><br />
18. 2月上旬:卒論発表会<br />
・教員からOKをもらった学生は、卒論データを提出して完了<br />
※ 軽微な修正の場合は、教員からOKをもらえるまで卒論の修正を繰り返す<br />
※ 大幅な修正が必要な場合は、一旦「<b>不可</b>」とし、卒論再提出期限まで心を入れ替えて頑張る<br />
※ 無事に乗り越えた人は卒業まで新生活の準備<br />
・優れた成果があった学生は学会発表を行う<br />
19. 3月上旬:卒論再提出期限<br />
・最後の最後で頑張れずNGとなった場合は<b><span style="color: red;">留年</span></b>→<u>もう1年頑張る</u><br />
20. 3月下旬:卒業式<br />
・みんなで無事に卒業できること<br />
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
3年次のプロジェクト研究から、4年次の卒論提出までの具体的な目標(マイルストーン)を図4に示す。プロジェクト研究と卒業研究の共通点は多い。ただし、4年生は研究テーマがある程度決定しているため、早期にシステム開発や解決策実施に着手し、開発や評価に多くの時間を割くことができる。なお、3年生は、1月末のプロジェクト研究報告書の提出後、新年度のゼミ再開までの2ヶ月間も自主的に研究を進めておくこと。この期間に、就活の準備を進めると同時に、研究の位置付けやシステム設計ができるとよい<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-4" id="cite_ref-4">[4]</a>。<br />
<br />
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="368" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" width="640" /></a>
</div>
<div style="text-align: center;">
図4.研究のマイルストーン<br />
<div style="text-align: left;">
<br />
<div style="orphans: 2; text-align: start; text-indent: 0px; widows: 2;">
<h4 style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; margin: 0px; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
3.3. 学会発表とゼミ合宿</h4>
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; margin: 0px; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
ゼミ生には学会での研究発表を強く推奨する。日頃の研鑽の成果を発表し、外部の研究者との交流の機会を持つことは貴重な経験になる。加えて、就職活動の自己PRや就職後の仕事にも活かすことができる。そこで夏から秋頃に実施予定のゼミ合宿を兼ねて、ゼミ全員で学会に参加したい。ゼミ内から1~2名の代表者を選出し、代表者は学会での発表に向けて、システム開発や実験を進める。他のゼミ生は代表者の研究のブラッシュアップや実験に協力する。学会参加の流れは以下のとおりである。</div>
<div style="margin: 0px;">
</div>
<ol>
<li>参加する学会を決める(開催日・場所、申し込み締切、原稿締切を確認)</li>
<li>参加申し込み(通常は発表タイトルと概要のみ)</li>
<li>原稿提出(学会フォーマットをもとに原稿執筆。適宜設計や実験計画を記載。河野が全力で添削)</li>
<li>学会当日までは、ひらすらシステム開発+実験・考察+プレゼン資料作成</li>
<li>学会1週間前頃に発表練習</li>
<li>学会発表当日</li>
</ol>
<div>
<br /></div>
<div>
関連学会の活動状況を以下に示す。まずは、以下の学会の論文誌を読むことを推奨する。</div>
<ul>
<li style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;"><a href="http://www.jsise.org/" target="_blank"><b>教育システム情報学会</b></a>(情報システムを活用した教育分野に関する学会)</li>
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
<li>テーマ:教育システム、e-learning、タブレット端末、学習支援、情報リテラシー</li>
<li>年間6回の研究会、年会1回の全国大会</li>
</ul>
<li style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;"><a href="http://www.ieice.org/iss/cw/jpn/" target="_blank"><b>サイバーワールド研究会</b></a>(ITの基盤技術と産業界の橋渡しを目指す研究会)</li>
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
<li>テーマ:Web、ソーシャルメディア、サイバーセキュリティ、CG・VR、遠隔教育</li>
<li>年間4回(3月、6月、9月、12月)の研究会</li>
</ul>
<li style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;"><b><u><a href="http://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2017/" target="_blank">FIT</a></u></b>(情報科学技術フォーラム)</li>
<ul>
<li>テーマ:IT全般、電子情報通信学会と情報処理学会の共催</li>
<li>毎年9月に開催</li>
</ul>
<li style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;"><b><a href="http://www.ssi.or.jp/" target="_blank">社会情報学会</a></b>(「社会」と「情報学」をつなぐ学問分野に関する学会)</li>
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
<li>テーマ:ソーシャルメディア、地域活性化、政治、防災、インターネット依存</li>
<li>毎年9月に全国大会</li>
</ul>
<li style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;"><a href="http://www.jamhs.org/" target="_blank"><b>日本精神保健社会学会</b></a>(メンタルヘルスに関する学会)</li>
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; text-transform: none; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
<li>テーマ:メンタルヘルス、遺伝的気質、依存</li>
<li>毎年11月頃に学術大会・総会</li>
</ul>
</ul>
</div>
<br />
<h4>
3.4. 卒論執筆スキル</h4>
<div class="separator" style="clear: both;">
プロジェクト研究報告書、卒論の執筆に向けて、参考となる資料を以下に示す。「河野ゼミ」のFacebookグループから参照できるため、各自必ず確認しておくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<ul>
<li>卒論フォーマット</li>
<li>卒論チェックリスト</li>
<li>論文の書き方</li>
</ul>
<div class="separator" style="clear: both;">
卒論執筆の際は、卒論フォーマットを使用する。12月末の卒論初稿提出時には、<a href="https://docs.google.com/document/d/1YfOxZ_3TSXyfzyg56yFMcZHE03kd-OVXpd-HO_YMMF8/edit" target="_blank">卒論チェックリスト</a>の項目をすべてクリアした状態で提出すること。普段のディスカッション資料やサブゼミでの報告の際は、論文の書き方を参考に文章を書くこと。参考図書として、『レポート・論文・プレゼン スキルズ(石坂春秋著)』<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-5" id="cite_ref-5">[5]</a>をゼミ室に置いておくので、各自よく読んでおくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both;">
加えて、論理的な文章を書くためには、論文を読むことが何よりも勉強となる。実際、これまでの学生の状況を省みると、卒論執筆の段階で文章能力が著しく乏しい学生が見られた。そこで、できる限り毎月1本以上の論文や書籍を読む習慣を付けることで、卒論執筆能力の向上に取り組む。読んだ文献の内容を文書にまとめて、ディスカッションかサブゼミで報告すれば、卒論の参考文献も充実する。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both;">
文献報告の際は、その文献が対象とした課題と解決策、自身の研究との相違点、研究の位置付けなどをまとめること。論文はCiNii<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-6" id="cite_ref-6">[6]</a>で関連するものを検索し、学内であれば自由に閲覧できるものもある。もし見付からない場合は、大学の図書館で探すか、他の図書館から取り寄せられるか教員に確認すること。書籍は各自の関心や研究テーマに応じて、以下のものを推薦する。ゼミの蔵書管理システムを利用し、必要に応じて貸出する。きちんと取り組めば効果が出るため、自主的に取り組むことを期待する。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<div style="font-family: "ms pgothic"; line-height: normal;">
</div>
<br />
<div style="line-height: normal;">
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><システム開発></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・Webシステムの開発技術と活用方法<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-7" id="cite_ref-7">[7]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・基礎Ruby on Rails<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-8" id="cite_ref-8">[8]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><ソーシャルメディア活用、個人・組織のブランディング></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・ソーシャルメディア実践の書<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-9" id="cite_ref-9">[9]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・ソーシャルシフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-10" id="cite_ref-10">[10]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・BEソーシャル!<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-11" id="cite_ref-11">[11]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><地域活性化></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・シティプロモーション<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-12" id="cite_ref-12">[12]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;"><自己実現、働き方></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・7つの習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-13" id="cite_ref-13">[13]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・嫌われる勇気<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-14" id="cite_ref-14">[14]</a></span><br />
<span style="font-family: inherit;">・幸せがずっと続く12の行動習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-15" id="cite_ref-15">[15]</a></span></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<span style="font-family: inherit;">・ワーク・シフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-16" id="cite_ref-16">[16]</a></span><br />
・ライフ・シフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_note-17" id="cite_ref-17">[17]</a></div>
</div>
</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEincEImdOgI1Csl5vYodU8BW4kL1YC5t3-dzNEJC0IJp87Y29ZJvYNPIJMgNAQf1efbEwUl6cz_2CUb3mh96v8anZ_b0cdTSCxSBr-HaiAmyEXIr_s4oJgSA_oWMe-27KEiyvr4y4p1ykg/s1600/DSC_0159.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEincEImdOgI1Csl5vYodU8BW4kL1YC5t3-dzNEJC0IJp87Y29ZJvYNPIJMgNAQf1efbEwUl6cz_2CUb3mh96v8anZ_b0cdTSCxSBr-HaiAmyEXIr_s4oJgSA_oWMe-27KEiyvr4y4p1ykg/s400/DSC_0159.JPG" width="400" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<br /></div>
</div>
<h3 style="clear: both; text-align: left;">
4. ディスカッション</h3>
<h4>
4.1. ディスカッションの意義</h4>
<div>
<div>
ゼミ活動の中でも特に、<b>ディスカッション</b>は重要である。自身の研究成果を発表するだけでなく、他者の発表を聞いてその研究内容を理解し議論することは、互いの研究をより進展させる上で非常に重要な役割を担っている。ディスカッションで活発な議論を展開することで、新しいアイディアが出てきたり、他者の研究成果を自分の研究に活かしたり、自身の知識が深まったりする。この時間は、必然的に他者の発表を聞く機会の方が多いことから、その時間をいかに活用できるかで自分の成長に大きく影響する。そこで、ディスカッションの目的を以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
(1) 研究活動の報告(研究の目的、現在の進捗、今後の課題など)</div>
<div>
(2) 研究で得られた成果・知見の共有(最新動向、サービス展開、調査結果など)</div>
<div>
(3) 文書作成能力の向上</div>
<div>
(4) プレゼンテーション能力の向上</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)について、自分の研究を他者に説明することにより、自分自身の中で研究の意義や課題などの理解を一層深めることができる。そのため、資料作成と発表の際は、<u>他者に理解してもらえること</u>を常に意識する。次に(2)について、研究で得られた成果や知見などをゼミ内で共有することで、それらが<b>河野ゼミの知識</b>として蓄積される。ゼミは同じような興味・関心を持った集団といえるため、他者の成果が自分の研究に役立つ可能性も高い。したがって、<u>他者の研究発表に対しても興味を持って聞く姿勢が大切</u>である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように、ディスカッションの際に発表資料を作成し、皆の前で研究発表を行うことで、(3)の文書作成能力、(4)のプレゼンテーションの能力を養うことができる。これらの積み重ねにより、卒論執筆、卒論発表の訓練を行う。加えて、実社会に出てからは資料作成、プレゼンテーションの機会が数多くあるため、ゼミ活動を通じてより多く経験することを期待している。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.2. 発表内容</h4>
<div>
<div>
ディスカッションで発表すべき内容は、以下のとおりである。<br />
<br /></div>
<div>
(1) 研究内容と進捗報告</div>
<div>
(2) 関連論文や書籍などの文献紹介</div>
<div>
(3) プロジェクト活動やイベント企画など、教員が許可した内容</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)は、ディスカッションの核を成すもので、現在の研究内容に関する報告である。(2)は、3.3節で示したように、研究の位置付けを行うために必要な文献調査である。2年間のゼミ在籍期間で<u>論文10本</u>以上、<u>書籍20冊</u>以上を読むこと。(3)については、プロジェクト活動の進捗報告や協力要請、オープンキャンパスや翔風祭でのイベント企画などに関する内容である。なお、ディスカッション資料は、未発表の研究内容が含まれているため、内部資料とする。</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<h4>
4.3. 発表スケジュール</h4>
<div>
ディスカッションでは、毎週3~5名が研究発表を行う。現在、河野ゼミには26名の学生が在籍しており、各自1ヶ月に1回のペースでの発表を目標とし、年間8~10回を目安とする。必要であれば何度発表しても構わない。むしろそのような姿勢は大いに歓迎する。ただし、前回からの進展がないものは、発表の回数としては認めない。加えて、発表資料や研究の進展に重大な欠陥がある場合、再発表を命じることがある。4年生から順次発表するため、3年生の発表は5月中旬頃の予定である。<br />
<br />
毎回のディスカッションでは、座長が当日の司会進行、議事録の作成を担当する。座長は、次回の座長を指名し、次回の座長が発表者を募集する。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.4. 資料の構成</h4>
<div>
<div>
ディスカッション資料の構成について説明する。まず第1章の「はじめに」では、研究の目的、活動内容、現在の進捗状況など、今回のディスカッションで議論したい内容を書く。それ以降の章では、「関連研究」、「提案手法」、「システム構成」、「研究の課題」などの項目を必要に応じて記述する。関連研究では、適宜文献を引用しつつ、自身の研究に関連する研究やサービスを調査し、その特徴や相違点を説明する。参考文献については、論文や書籍などを本文中で引用した上で、「参考文献」の項に列挙する。<br />
<br />
提案手法、システム構成では、研究で開発するシステムについて説明する。説明の際は、システム構成図、データベース定義表など、適宜図表を加えて説明する。最後の「まとめ」では、今回の報告内容、次回までの課題などを説明する。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.5. ディスカッションの進行</h4>
<div>
<div>
ディスカッションの進行ルールを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
・ディスカッションの進行(発表者の指名、質問の募集、議事録作成)は座長が行う</div>
<div>
・座長は<u>議事録を作成</u>し、「河野ゼミ」のFacebookグループで共有する</div>
<div>
・座長は3~5名程度の発表者を確保する</div>
<div>
※ 発表者が3名に満たない場合は、<u>座長自身が発表する</u></div>
<div>
※ 発表者一人の持ち時間は、質疑応答を含めて40分~1時間程度を目安とする</div>
<div>
・発表者は事前に資料を作成し(原則4ページ以上)、参加者全員に配布する</div>
<div>
※ 発表者は必ず、<u>参加者に対しての問いかけ</u>を発表内容に盛り込むこと</div>
<div>
※ 紙の節約のため、2ページ/枚で両面印刷とし、人数分をコピーすること</div>
<div>
・参加者は、<u>各自1回は質問すること</u></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
5. サブゼミ</h3>
<div>
<div>
プロジェクト毎のサブゼミは、それぞれ1時間程度で実施する。各自の成果と目標の確認を互いが証人となって行う。</div>
<div>
<br />
<進め方><br />
・開始前までに<u>進捗報告書</u>を書いて、Dropboxの「週報」フォルダに提出しておくこと<br />
・参加できない場合は、<u>その週の内にゼミ室に来て</u>進捗報告書を書くこと<br />
・取り組んだ内容、来週までの目標は<u>具体的に書くこと</u></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<報告事項></div>
<div>
・先週からの成果報告</div>
<div>
・目標達成度に対する自己評価(5段階)</div>
<div>
5:目標に基づいた活動ができ、目標に対する達成度が極めて高い</div>
<div>
4:目標に基づいた活動ができ、目標が概ね達成できた</div>
<div>
3:目標に基づいた活動ができた</div>
<div>
2:目標に基づいた活動を行ったが、目標に対する達成度が不十分で、改善すべき点が多い</div>
<div>
1:目標に基づいた活動ができず、目標に対する達成度が不十分</div>
<div>
・来週までの目標設定</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
6. 成績評価について</h3>
<div>
<div>
成績は、ゼミの参加態度20%、ゼミでの発表30%、プロジェクト研究報告書/卒業論文50%で評価する。ただし、学会・研究会等での対外発表を行った場合は、成績に加味して評価する。特に学会発表は大きく加点する(目安として成績1~2段階UP)。なお、ゼミの欠席は減点とする。卒論には、以下の<b>3つの要素</b>が書かれていなければならない。学術の世界では、これらの要素によって論文の価値が評価される。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>新規性</b>:新しい技術や知見など、世の中で誰も明らかにしていないこと</div>
<div>
<b>有効性</b>:提案内容が従来のものと比較して優れていること</div>
<div>
<b>信頼性</b>:実験結果や得られた知見の根拠が信頼できるものであること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記のうち、最初に問われる要素は<b>新規性</b>である。世の中で誰も成し得ていないかを証明するには、様々な文献を調査し、自身の研究の位置付けを行う必要がある。次の<b>有効性</b>を検証するには、実験の結果に有意差があったかを統計的手法を用いて評価する必要がある。最後の<b>信頼性</b>は最も重要な要素である。どれ程大きな成果であっても、同じ手順で他者が再現できなければ価値はない(再現性の問題)。加えて、論理構造が明確な読みやすい文章、正確な情報提示を意識する。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
7. まとめ</h3>
<div>
今回は、河野ゼミの教育研究活動の方針を伝えた。本資料に従って1年間活動を進められるよう、熟読の上、各自保管しておくこと。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
参考文献</h3>
<div>
<div id="cite_note-1">
[1] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-1">^</a> 河野義広,“「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ”,<a href="http://www.yoshihirokawano.com/" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/</a></div>
<div id="cite_note-2">
[2] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-2">^</a> 河野義広,“アカデミックが見た社会”,<a href="http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/" target="_blank">http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/ </a></div>
<div id="cite_note-3">
[3] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-3">^</a> 河野義広,“河野ゼミの研究方針2013年”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html</a></div>
<div id="cite_note-4">
[4] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-4">^</a> 河野義広,“就職活動と卒業研究の相乗効果”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html</a></div>
<div id="cite_note-5">
[5] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-5">^</a> 石坂春秋,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4874242731/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">レポート・論文・プレゼン スキルズ―レポート・論文執筆の基礎とプレゼンテーション</a>”,くろしお出版,2003.3.</div>
<div id="cite_note-6">
[6] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-6">^</a> CiNii,<a href="http://ci.nii.ac.jp/" target="_blank">http://ci.nii.ac.jp/</a></div>
<div id="cite_note-7">
[7] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-7">^</a> 速水治夫,服部哲,大部由香,加藤智也,松本早野香,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4320123190/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">Webシステムの開発技術と活用方法</a>”,共立出版,2013.3.</div>
<div id="cite_note-8">
[8] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-8">^</a> 黒田努,佐藤和人,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4844331566/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">改訂新版 基礎Ruby on Rails</a>”,インプレスジャパン,2012.3.</div>
<div id="cite_note-9">
[9] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-9">^</a> 大元隆志,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4897978718/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルメディア実践の書</a> Facebook・Twitterによるパーソナルブランディング”,リックテレコム,2011.6.</div>
<div id="cite_note-10">
[10] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-10">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト</a>―これからの企業にとって一番大切なこと”,日本経済新聞出版社,2011.6.</div>
<div id="cite_note-11">
[11] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-11">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532318505/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">BEソーシャル!</a>―社員と顧客に愛される5つのシフト”,日本経済新聞出版社,2012.11.</div>
<div id="cite_note-12">
[12] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-12">^</a> 河井孝仁,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4809040550/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">シティプロモーション</a>-地域の魅力を創るしごと-”,東京法令出版,2009.12.</div>
<div id="cite_note-13">
[13] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-13">^</a> スティーブン・R・コヴィー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">7つの習慣</a>―個人、家庭、社会、人生のすべて 成功には原則があった!”,キングベアー出版,2008.8.</div>
<div id="cite_note-14">
[14] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-14">^</a> 岸見一郎,古賀史健,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank">嫌われる勇気</a>”,ダイヤモンド社,2013.12.</div>
<div id="cite_note-15">
[15] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-15">^</a> ソニア・リュボミアスキー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4534049250/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">幸せがずっと続く12の行動習慣</a>”,本実業出版社,2012.2.</div>
<div id="cite_note-16">
[16] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-16">^</a> リンダ・グラットン,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4833420163/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ワーク・シフト</a> ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉”,プレジデント社,2012.7.</div>
<br />
<div id="cite_note-17">
[17] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2017/04/kawano-zemi2017.html#cite_ref-17">^</a> リンダ・グラットン,アンドリュー・スコット,“LIFE SHIFT(ライフ・シフト)”,東洋経済新報社,2016.10.</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上が2017年度 河野ゼミのガイダンス資料です。これをベースに教育研究活動を推進していきます!よろしくお願いいたします。</div>
<div>
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-48558058251055429422016-05-29T15:48:00.000+09:002017-05-28T11:55:07.435+09:002016年の自己分析:自分の軸を大切にする皆さん、こんにちは。<br />
<br />
本日2016年5月29日で35歳になりました。お祝いのメッセージをお送り頂いた皆さま、これからお祝いしてくださる方々、どうもありがとうございます!<br />
<br />
さて、毎年恒例で行っている自己分析も今年で6年目です。例年通り、昨年の振り返りと今年の自己分析を行います。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbWbTxjhh2BmY9w5lXjs7e7T5ITbJ7DIkzcFKViRtVnzg-swwJRZH59uxIXX_RHJ91VEGJpvXdq6_eBWwhzAfCAQ7oL6TFn8U5m4a5fKeCjkSYUyonpAAGVsx5SHAooPzgtPC9P7e0PmE/s1600/kawano2015_kokkaido.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="180" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbWbTxjhh2BmY9w5lXjs7e7T5ITbJ7DIkzcFKViRtVnzg-swwJRZH59uxIXX_RHJ91VEGJpvXdq6_eBWwhzAfCAQ7oL6TFn8U5m4a5fKeCjkSYUyonpAAGVsx5SHAooPzgtPC9P7e0PmE/s320/kawano2015_kokkaido.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2015年9月1日 北海道小樽にて</td></tr>
</tbody></table>
<h3>
昨年の振り返り</h3>
まずは、昨年の自己分析(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a>)を振り返ります。<br />
<br />
毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>地道にコツコツと研究を進め、論文投稿すること</li>
<li>心身の健康に留意して、日々の活力を充実させること</li>
<li>大切な人達の声に耳を傾け、相手が大切にすることを自分も大切にすること</li>
<li>研究活動を通じた教育を実践し、学生とともに成長できること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>丹念に現象を観察し、研究に必要なデータを収集すること</li>
<li>人や地域、組織などの社会的課題に対して、ITによる解決策を着想すること</li>
<li>適正な食事量を意識して、栄養・体重管理に努めること</li>
<li>自分の心と身体の平穏のための運動を心掛けること</li>
<li>相手の話を最後まで聞き、相手の人となりや考え方を理解すること</li>
<li>相手と自分の価値観を見極め、相乗効果を探ること</li>
<li>在り方(Being)に対する問い掛けを意識し、学生の主体性を育むこと</li>
<li>学生指導を通じて、自分自身の専門性を高めること</li>
</ol>
</ul>
<br />
<a name='more'></a>上記のミッションをもとに自身の活動を振り返ります。まず、1の論文投稿について、昨年は論文執筆に注力するため、国内外を含め学会発表の機会は持ちませんでした。しかし、1件の論文投稿はしたものの、研究の位置付けや評価が十分ではなかったため不再録でした。結果的に、学生指導に苦心したこともあり(これは言い訳ですが)、研究はあまり進んでいなかったように思います。<br />
<br />
これまでは、研究がある程度まとまったら論文を書くという流れで進めてきましたが、それだと論文まではなかなか辿り着きません。研究と論文の順番は逆にしたほうがよいようです(参考:<a href="http://www.slideshare.net/kdmsnr/writing-a-paper-seven-suggestions" target="_blank">優れた研究論文の書き方―7つの提案</a>)。研究のアイディアがあれば、まず論文を書く。それから研究を進める。「アイディア→論文執筆→研究」のように、「論文執筆は研究を<span style="color: red;"><b>行う</b></span>ための主要な手順である」のだそうです。そうすると、アイディアが整理されるし、最初はアイディアが明確でなくても、書き進めていくうちに分かるはずとのこと。<br />
<br />
まさに目から鱗が落ちるようでした。今年からは「<b>アイディア→論文執筆→研究</b>」の方針で進めます!<br />
<br />
次に、2の健康について、若干の体重増加はありましたが、ほぼ現状維持です。最近は、ジムにあまり行くことができていないので、日々の生活の中で身体に負荷を掛ける、食事に気を付ける、家でもヨガを取り入れてストレッチを行うといったことを心掛けたいと思っています。<br />
<br />
3の耳を傾けるは、あまりできていなかったように思います。人の話を聞くのが苦手で、どうしても自分のことばかり話してしまいました。また、意見の食い違う人に対して、どうにかして納得させようとする節もありました。学生に対しては、こちらが理路整然と説明すれば納得せざるを得ない状況にはなりますが、他の先生方の場合は価値観の違いから互いの主張を繰り返すばかりで、議論が平行線だったこともあります。<br />
<br />
そういった状況の中、友人の<a href="https://www.facebook.com/hidefumi.otsuka" target="_blank">大塚英文</a>さん(世界一周にチャレンジ後、ロルファーとして活躍中)より<a href="http://zero.hidefumiotsuka.com/" target="_blank">ロルフィング</a>の施術や<a href="https://www.facebook.com/events/529818517178172/" target="_blank">人の話の聴き方講座</a>を受ける機会があり、少しずつ人の話を聞くことができるようになってきました。ロルフィングとは、全身の筋膜に圧を加えながら、身体のバランスを整える施術のことです。全10セッションを通じて身体の軸を整えるだけでなく、それによって主体的な行動ができるようになることを目指しているそうです。現在、5回のセッションが終了したところで、足腰が整い始め、少しずつ<b><span style="color: red;">自分の軸</span></b>が見えてきました。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg6H5ZhQmupM4PD90L-p7IoWTvmHrk4cNsq3oWqp6_OOtHdmXfKqoESgg2-EeOjlQ8XzJ0QhktcmQdJKtshHQpsn6EME1YBoHjs6ZNPNQGh4_gFSYoe2MpsbnEjCnCmDEqxKjaI3f6ikeI/s1600/otsuka-kawano20160304.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="180" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg6H5ZhQmupM4PD90L-p7IoWTvmHrk4cNsq3oWqp6_OOtHdmXfKqoESgg2-EeOjlQ8XzJ0QhktcmQdJKtshHQpsn6EME1YBoHjs6ZNPNQGh4_gFSYoe2MpsbnEjCnCmDEqxKjaI3f6ikeI/s320/otsuka-kawano20160304.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年3月4日 大塚英文さんとのランチ</td></tr>
</tbody></table>
また、講座を受けて以来、タロットの勉強も始めました。タロットは占いという印象が強いですが、あくまでもリーディングのツールなのだそうです。カードを通じて、相手の話に耳を傾ける、答えは相手の中にある、相手と自分の考え方が違うといったことを意識できるので、自ずと話を聞くようになりました。タロットは、ゼミの学生指導にも大いに使えそうなので、毎月4~5人くらいずつ見たいと思っています。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgRROSImNWpbZlLgukwH25zKge9sru_lHIBVtpqwJ_EnbWPumaiIZag3xCWLyjIWbOoG8JgOXwP7wSQQd9XUZDTgUyWy2qhqigsxGt6QKkA2POukh70_o6tvD1qz7Coxe2F5Uxw5vu_ljw/s1600/tarot20160412.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="180" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgRROSImNWpbZlLgukwH25zKge9sru_lHIBVtpqwJ_EnbWPumaiIZag3xCWLyjIWbOoG8JgOXwP7wSQQd9XUZDTgUyWy2qhqigsxGt6QKkA2POukh70_o6tvD1qz7Coxe2F5Uxw5vu_ljw/s320/tarot20160412.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年4月12日 仕事面について妻に見てもらったカード<br />
テーマ「上司と協働で研究を進めるにあたり、どのように関わればよいか」</td></tr>
</tbody></table>
最後の4は、研究活動を通じた教育についてです。これはある程度達成できたと思っています。例えば、自尊心を高める研究をしたいと言っているにも関わらず、プログラミングに対して苦手意識を持っていて、どうにかしてそれを避けようとする(プログラミングをせずに卒論を書こうとする)学生がいました。そういう姿勢ではそもそも自分自身の自尊心を高めることはできないし、手段としてITを避けてしまうと研究にもなりません。ゼミでのディスカッションで随分と苦労はありましたが、研究の目的やITが果たす役割などを学生本人に考えてもらうことで、ITの活用に目を向けた研究となり、結果的には本人の自尊心も高まったように感じました。<br />
<br />
<h3>
2016年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
上記の振り返りをもとに、2016年はよりシンプルに、バリュー、ミッション、ストラテジーを考えました。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>自分にとって清々しい行動を選択すること</li>
<li>3つのプロジェクト研究それぞれで成果を挙げること</li>
<li>まず相手のことを理解し、相手と自分が利する案を考えること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>自分の直感に従って行動すること</li>
<li>ゼミの学生とともに月イチチャレンジに挑戦すること</li>
<li>プロジェクト研究のチーム作りを大切にすること</li>
<li>アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を学会で発表すること</li>
<li>授業やゼミに参加した学生が持ち帰ることのできる何かを提供すること</li>
<li>年間50人を目標にタロットを見て、相手の考え方を知ること</li>
</ol>
</ul>
<br />
上記のバリューに対して、3つのミッションに絞りました。自分自身の行動規範、研究方針、他者との関係構築についてです。<br />
<br />
<h4>
ミッション1:行動規範</h4>
ミッション1の行動規範では、自分にとって清々しいか、心地良いか、<span style="color: red;">お天道様に顔向けできること</span>なのか、といった自分の<b>直感</b>に従って行動することを重視します。行動規範の具体例として、今年度はゼミで<a href="https://docs.google.com/spreadsheets/d/1NkL0F28CPvRo3WPb778Y4eiokN537Z9cwJVSl9Lp_JM/edit#gid=0" target="_blank">月イチチャレンジ</a>を実施しています。毎月自分でチャレンジを決めて、それを次の月にみんなに報告するものです。読書やプログラミングでもよいし、人の話を聞くとか挨拶をするといった生活習慣でもよい。自分の成長につながり、達成できたかどうか評価できるものなら何でもよいです。とにかく<span style="color: red;">自分でチャレンジした</span>と思うことが大事と考えています。ゼミ生にやってもらう以上、自分自身もチャレンジしないと説得力がないので、当然私もチャレンジしています。<br />
<br />
<h4>
ミッション2:研究方針</h4>
ミッション2の研究について、現在ゼミでは「<b>サイバーセキュリティ対策技術研究プロジェクト</b>」「<b>地域活性化のためのWebシステム</b>」「<b>なりたい自分でつながるソーシャルメディア開発</b>」の3つのテーマで<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/9-zemi-intro/40-zemi-anteroom2016" target="_blank">プロジェクト研究</a>を進めています。どのプロジェクトも雰囲気は異なるものの、よいチーム作りができつつあります。ゼミの初回から数回に分けて、ワールドカフェ、マシュマロチャレンジといったワークショップ、社会人の方をお呼びした講座など、<b>アクティブ・ラーニング</b>を主体としたゼミがよく機能したと考えています。それを踏まえ、これから本格的に今年度の研究活動が始まる訳ですが、「<span style="font-family: "ms pgothic";">アイディア→論文執筆→研究</span>」の流れができつつあるので、期待しているところです。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjN9fT2uKdmS2EB7VrpKC1bvEm70PdkVxH-QrqETO2_-URA8m3F0aoTxYfjg406LRPEAwQrKlG7GhVdPTwD4AmnsB-T6T5FBRAKTMf9bQtr111gYTXyBAY_vJexh9JP_59ZapLEAwiN3DY/s1600/zemi2016_1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjN9fT2uKdmS2EB7VrpKC1bvEm70PdkVxH-QrqETO2_-URA8m3F0aoTxYfjg406LRPEAwQrKlG7GhVdPTwD4AmnsB-T6T5FBRAKTMf9bQtr111gYTXyBAY_vJexh9JP_59ZapLEAwiN3DY/s320/zemi2016_1.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年4月14日 ゼミでのワールドカフェ<br />
テーマ「どうすればみんながゼミ室に集まるか?」</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiAc4tXZpBcK1jNLGnxLr4NghFJLmq2i_LSulntUjQqnF2pZCYJcXteIkwMCJ3huKgd9qHEUvsCOZBmlUQNw9AKzmhEUwHZUWcimcxVW3rvTM5UwSAc2tXEpC2xh4mrbTohmVLueqNm_m4/s1600/zemi2016_2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="238" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiAc4tXZpBcK1jNLGnxLr4NghFJLmq2i_LSulntUjQqnF2pZCYJcXteIkwMCJ3huKgd9qHEUvsCOZBmlUQNw9AKzmhEUwHZUWcimcxVW3rvTM5UwSAc2tXEpC2xh4mrbTohmVLueqNm_m4/s320/zemi2016_2.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">2016年4月28日 マシュマロチャレンジ(1)</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4TRhp5ad2kOv9QElSPROrGDp2bPdm12QMzuN7TgXb95g8lbnIy68K1H9UBj4AoH9C8cNF3IwKul36Vosc33BXy6hmb5AALuWUXdqLgmyYAAsj2yowWiyvAskVztWIjZ3_mWYWHZ1SNiE/s1600/zemi2016_3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="238" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4TRhp5ad2kOv9QElSPROrGDp2bPdm12QMzuN7TgXb95g8lbnIy68K1H9UBj4AoH9C8cNF3IwKul36Vosc33BXy6hmb5AALuWUXdqLgmyYAAsj2yowWiyvAskVztWIjZ3_mWYWHZ1SNiE/s320/zemi2016_3.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="font-size: 12.8px;">2016年4月28日 マシュマロチャレンジ(2)<br />1位のチームは79cm</span></td></tr>
</tbody></table>
<h4>
ミッション3:他者との関係構築</h4>
ミッション3の他者との関係構築では、授業やゼミで学生が持ち帰ることができるものを提供する、相手の考え方を理解するためのタロットを活用するの2点を重視します。<br />
<br />
これまで「授業=業(ごう)を授ける」という言葉の意味もあって、授業自体があまり好きではありませんでした。特に教員からの一方的な講義形式の授業は、学生は言葉のシャワーを浴びるだけで実際に知識があまり身に付いていない、教員も自己満足で話していることがあると考えていました。要はやり方次第と思いますが、もっと双方向の授業がしたいと考えるようになりました。<br />
<br />
以前から「アクティブ・ラーニング」には関心が高いこともあり、今年はgaccoで東京大学MOOC講座「<a href="https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga017+2016_04/info" target="_blank">インタラクティブ・ティーチング</a>」という講座を受講しています。アクティブ・ラーニングを取り入れるには、ワークショップ形式の授業でなければならないと考えていましたが、講義形式の授業であっても十分にできることが分かりました。学生が分からないところ聞く、聞きながら話を展開していくという工夫によって、学生とともに教員側の理解も高めることができます。<br />
<br />
授業にしてもゼミにしても、せっかく同じ時間と場所を共有している人達なので、みんなが何かしら持ち帰れるものを提供しようと考えるようになりました。<br />
<br />
この講座だけでなく、ロルフィングやタロットを通じて、少しずつ相手の考えを理解できるようになってきました。特にタロットは、これまで一方的に自分の考えを述べてきたことが多かった私にとって、重要な発見を促すツールとなりそうです。学生指導だけでなく、家族、夫婦との対話にも大いに役立ちそうです。これまで面と向かっては言い難かったことも、カードが代弁してくれると考えれば、直感に従って素直な気持ちで発言することができます。一人ひとりと向き合う時間を取ることが大切と考えています。<br />
<br />
特に今、妻の<a href="https://yukaobu.wordpress.com/" target="_blank">由香</a>は新しいことにチャレンジしています。子ども向けのコンピュータサイエンス教室を考えていて、定期的に講座を開催しながら、子どもたちや保護者の方の要望や効果的な教育方法を探っているところです。妻については、私が一番のファンでありたいと思っていて、全力で応援・協力したいと思っていますし、二人のことや将来のことももっと考えたい、行動したいと思っています。そういった時に話を聴くちょっとしたきっかけとして、タロットを使いたいと思っています。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
以上が2016年の自己分析です。参考までに、これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/05/kawano2015.html">2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-12795033653629012032016-04-23T23:57:00.000+09:002017-05-27T01:06:33.339+09:00CentOS 6.7にRails 4.2.6をインストールする手順<div>
こんにちは。今日は、Linux(CentOS)にRailsをインストールする手順を紹介します。用意したOSとインストールしたパッケージは以下のとおりです。なお、今回はMac上でVirtualBoxとVagrantで仮想環境を構築し、その上で作業を行いました(仮想環境の構築編は、<a href="https://yukaobu.wordpress.com/2016/04/24/virtualbox_vagrant/" target="_blank">VirtualBoxとVagrantで仮想環境を構築する</a>を参照)。<br />
<br />
<div>
□構築する環境<br />
・CentOS 6.7<br />
・Ruby 2.2.4p230<br />
・RubyGems 2.6.3<br />
・MySQL 5.1.73<br />
・Rails 4.2.6</div>
<div>
※2016年4月23日 実施</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhZM0L1NI2QDbjVKkiTUFLEtlG3-oz2Jwx0ANzpda5X7mJ8CYnioylTtd9G_DDcjfy_oNzXqDTbqt7kCPPs8aaNp3cGAgTxRQifaoDeBG5hop2XZF0NEEG8mKMVGsp64cKXNQRwFPtfGPQ/s1600/rails20160423.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="396" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhZM0L1NI2QDbjVKkiTUFLEtlG3-oz2Jwx0ANzpda5X7mJ8CYnioylTtd9G_DDcjfy_oNzXqDTbqt7kCPPs8aaNp3cGAgTxRQifaoDeBG5hop2XZF0NEEG8mKMVGsp64cKXNQRwFPtfGPQ/s640/rails20160423.png" width="640" /></a></div>
<br /></div>
<div>
□やること</div>
<div>
・必要パッケージのインストール</div>
<div>
・rubygemsのインストール</div>
<div>
・railsのインストール</div>
<div>
<br /></div>
<div>
□構築手順</div>
<div>
・必要パッケージのインストール(以下は、root権限で実行する)<br />
以下の手順で必要パッケージのインストールを行う。</div>
<div>
<pre><code># yum install -y gcc make openssl-devel gcc-c++
# yum install -y mysql-server mysql-devel
# service mysqld start
# chkconfig mysqld on
# yum install -y readline-devel
# yum install -y libxml2
# yum install -y git</code></pre>
<pre><code>
</code></pre>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHJ72YJYrnFK3M1QLNVORcjGBSrCS13DY24wtrhxKK4rTy7C3RLAoRhjyGTBrSQra-37xg58ZdYm_PV9I7Os3XFsLfaAcY0WQdHvdz_gGsepUnBMurPAdAKppBV76HFg22mR3rA-WHxFI/s1600/rails20160423_2.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="446" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHJ72YJYrnFK3M1QLNVORcjGBSrCS13DY24wtrhxKK4rTy7C3RLAoRhjyGTBrSQra-37xg58ZdYm_PV9I7Os3XFsLfaAcY0WQdHvdz_gGsepUnBMurPAdAKppBV76HFg22mR3rA-WHxFI/s640/rails20160423_2.png" width="640" /></a></div>
<pre></pre>
</div>
上記では、gccやopenssl、mysqlなど必要なパッケージをインストールする。chkconfigを叩くことでOS起動時にmysqlが立ち上がるようになる。readline-develは、irbでBSや矢印キーでの移動できるようにするものである。<br />
<br />
<a name='more'></a>(2017年5月27日 追記)<br />
libcurlが古いため、rubyのインストール時に以下のようなエラーが発生する。<br />
<br />
<pre>$ rbenv install 2.4.1
Downloading ruby-2.4.1.tar.bz2...
-> https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.4/ruby-2.4.1.tar.bz2
error: failed to download ruby-2.4.1.tar.bz2
BUILD FAILED (CentOS release 6.7 (Final) using ruby-build 20170523-5-gccfd27f)</pre>
<pre>
</pre>
<pre></pre>
<pre></pre>
そこで、以下の手順でlibcurlを更新する(rootで実行、<a href="http://qiita.com/shunsuke_takahashi/items/a1c3655584530c76fbe0" target="_blank">参考記事</a>)。<br />
<pre><code># rpm -Uvh http://www.city-fan.org/ftp/contrib/yum-repo/city-fan.org-release-1-13.rhel6.noarch.rpm
# vi /etc/yum.repos.d/city-fan.org.repo(以下の赤字を変更する)</code></pre>
<pre><code>[city-fan.org]
name=city-fan.org repository for Red Hat Enterprise Linux (and clones) $releasev
er ($basearch)
#baseurl=http://mirror.city-fan.org/ftp/contrib/yum-repo/rhel$releasever/$basear
ch
mirrorlist=http://mirror.city-fan.org/ftp/contrib/yum-repo/mirrorlist-rhel$relea
sever
#enabled=1
<span style="color: red;">enabled=0
</span>gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-city-fan.org</code></pre>
<pre></pre>
<pre>変更後、以下を実行する。</pre>
<pre><code># yum update -y --enablerepo=city-fan.org libcurl</code></pre>
<pre><code>
</code></pre>
<pre></pre>
<div>
・rbenvのインストール(以下は、各自のアカウントで実行する)</div>
<pre><code>$ git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git ~/.rbenv
$ git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build</code></pre>
<pre>※git cloneで"Connection timed out"と表示される場合は、以下のコマンドを実行(<a href="http://rochefort.hatenablog.com/entry/2013/03/26/000013" target="_blank">参考記事</a>)。
$ git config --global url."https://".insteadOf git://</pre>
<pre><code>
$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ source .bash_profile
$ rbenv -v</code></pre>
<div>
<br />
rbenvは、ユーザ毎に異なるバージョンのRubyを利用できるようにする。1台のサーバを使って複数人で開発する場合、開発するサービスやエンジニアによって利用するRubyのバージョンが異なることがある。rbenvを導入することで、その時々で利用するRubyのバージョンを切り替えることができる。<br />
<br />
・Rubyのインストール
<br />
<pre><code>$ rbenv install -l
$ rbenv install 2.2.4
$ rbenv global 2.2.4
</code></pre>
<br />
rbenvでは、インストールできるRubyのバージョンを確認できるので、必要なバージョンをインストールし、有効化する。<br />
<br /></div>
<div>
・RubyGemsのインストール</div>
<pre><code>$ git clone https://github.com/rubygems/rubygems.git rubygems
$ cd rubygems
$ ruby setup.rb
$ gem -v
</code></pre>
<br />
RubyGemsは、Ruby用のパッケージ管理ツールであり、Railsや各種パッケージのインストールを行う。<br />
<br />
<div>
・railsのインストール</div>
<pre><code>$ gem update --system
$ gem install rails
</code></pre>
<pre><code>
</code></pre>
・mysqlとrailsの連携関係<br />
<div>
<pre><code>$ gem install mysql2</code></pre>
<pre><code>
</code></pre>
</div>
以上の手順により、CentOS 6.7にRails 4.2.6がインストールすることができる。RailsによるWebアプリケーションの開発が可能となる。<br />
<br />
参考にしたサイト:<br />
・<a href="http://dev.classmethod.jp/server-side/language/build-ruby-environment-by-rbenv/" target="_blank">rbenv を利用した Ruby 環境の構築</a>河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-88584074393826297422016-04-03T20:38:00.002+09:002016-04-11T00:21:59.154+09:002016年度 河野ゼミ ガイダンス資料皆さん、こんにちは。<br />
<br />
情報大に着任して6年目となる2016年度が始まりました。昨年に引き続き、2016年度の河野ゼミ ガイダンス資料を紹介します(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html">2015年度 河野ゼミ ガイダンス資料</a>)。これまでの反省点を活かし、教育研究活動を推進していきます。<br />
<br />
<h3>
1. はじめに</h3>
河野ゼミでは、「<b><u>サイバーワールド~分散仮想環境におけるヒューマンコミュニケーション~</u></b>」をテーマに研究を進める<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-1" id="cite_ref-1">[1]</a><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-2" id="cite_ref-2">[2]</a>。昨年度までは「ソーシャルメディアとその社会的影響」のテーマで進めていたが、今年度から技術よりの方向性を打ち出す(2016年度は過渡期として考えている)。研究では、システム開発に重点を置きつつ、社会的課題をITで解決する「<b><u>社会情報学</u></b>」を専攻する<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-3" id="cite_ref-3">[3]</a>。ソーシャルメディアやクラウドサービスなどの技術は、あくまでも課題解決のための手段であり、真に解決すべき課題は社会の中に存在する。我々の<b><u>志</u></b>は、人や地域、組織における社会的課題をITで解決することにある(図1)。<br />
<br />
上記社会的課題は、様々な要因が相互に影響するため、システム開発だけでなく、関わる人々の役割分担や運用支援を含めた総合的な解決策が必要となる。これらを踏まえ、ゼミでは「<b><u>情報技術を駆使し、人や地域の課題解決に貢献するため、主体的な行動ができる人材</u></b>」を目指す。情報技術を駆使できるためには、システム開発やセキュリティ技術、情報リテラシーなど、<a href="http://www.tuis.ac.jp/university/spirit/index.html" rel="nofollow" target="_blank">現代実学主義</a>に沿った実践が不可欠である。これらの過程で修得した専門知識・技術を駆使し、人や地域が抱える課題に取り組む。この活動を通じて、主体的な行動習慣を身に付け、他者と協調する姿勢を育み、創造的な解決策を見出す力を養うことができると考える。<br />
<br />
ゼミは3、4年生合同のディスカッション、プロジェクト毎のミーティング(4年生は卒研サブゼミ)をそれぞれ週1回行う。ディスカッションとは、毎週3~5名程度が研究発表を行い、全員で議論を行う形式のゼミである。ここでの議論、報告をもとにシステム開発、調査、論文執筆を行う。プロジェクト毎のミーティングやサブゼミでは、各自研究の進捗、今後の予定などを教員、他のゼミ生と共有する。そこでの報告をもとにディスカッション資料を作成する。加えて、ゼミ全員で月イチチャレンジを実践し、各自の成長に努める。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s1600/research_map.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="192" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s640/research_map.png" width="640" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図1.河野ゼミの研究マップ</div>
<br />
<a name='more'></a><br />
<h3>
2. 研究方針</h3>
<h4>
2.1. 到達目標</h4>
上記理念のもと、ゼミ生には<b><u>学会発表</u></b>を最大の目標に掲げ、研究活動を進めて欲しい。学会発表は、自身の研究について他大学の研究者や学生から意見を得られるだけでなく、就活時の自己PRや就職後の仕事などにも役立つ<u>チャレンジ</u>である。年間2~3回のチャンスがあるので、できる限り多くの学生に経験して欲しい。特に、新規性の高い研究テーマに取り組み、主体的な姿勢の学生には<u>学会発表の機会を提供し、大学院への進学を推奨する</u>(2012年度1名、<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/album/album2014/academic-activity2014" target="_blank">2014年度2名の学生が学会発表を経験</a>。大学院進学者はなし)。研究活動を通じ、情報収集・発信力、論理的思考力、プレゼンテーション能力を養う。<br />
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
2.2. ゼミ訓</h4>
</div>
<div>
<div>
目指すべき人物像と心構えとして「<b>河野ゼミ訓</b>」を以下に示す。最初からすべてはできなくてもよいが、まずは心掛けること。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>1.ソーシャルであること</b></div>
<div>
周りの人達と協力して、活動をうまく進められること。ひとりでできないことをみんなでやる。ソーシャルメディアが使えることではない。</div>
<div>
<b>2.自分の頭で考えること</b></div>
<div>
まずは自分の頭で考えること。安易に答えを教えてもらおうとしない。自分で考えないと成長しない。</div>
<div>
<b>3. 行動すること</b></div>
<div>
頭で考えるだけではなく、実際に行動を起こして初めて意味がある。行動の結果は選ぶことはできないが、どう行動するかは自分で選択することができる。とにかく行動すること。</div>
<div>
<b>4. スキルを磨くこと</b></div>
<div>
心構えだけでなく、自分の強みとしてのスキルを磨くこと。プログラミング、デザイン、ライティング、プロジェクトマネジメント、リサーチなど、いろいろある。</div>
<div>
<b>5. 誠実であること</b></div>
<div>
相手に対しても自分に対しても誠実であること。相手のことを理解してから、初めて自分のことも理解される。お天道様に顔向けできないことはしない。<br />
<br />
<h4>
2.3. 河野ゼミで学べる技術</h4>
<div>
河野ゼミで学べる技術を図2に示す。プロジェクト研究や卒業研究にて、PHP、Ruby、MySQLによるWebシステム、CMS(Content Management System)を利用したWebサイト構築などのWeb開発技術、TwitterやFacebookのAPIを利用したソーシャル連携サービス、OSM(OpenStreetMap)やYOLP(Yahoo! Open Local Platform)を利用した地図情報サービス開発などの技術を学ぶ機会が得られる。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxreplNxVavk5ZHpdjEnoAr8wcr5S0G_iCz3jKVRbOQcPpkZ_DejDrFk7qnX_UOPAZy4Ff3pRwL3TV5VkitGC_BDXHfjfJbiCJhKGg8KsYJD9XQ5UrwSxWuPGmNhyphenhyphen0mwTAN1fsPX0jkEE/s1600/zemi_technologies.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="379" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjxreplNxVavk5ZHpdjEnoAr8wcr5S0G_iCz3jKVRbOQcPpkZ_DejDrFk7qnX_UOPAZy4Ff3pRwL3TV5VkitGC_BDXHfjfJbiCJhKGg8KsYJD9XQ5UrwSxWuPGmNhyphenhyphen0mwTAN1fsPX0jkEE/s640/zemi_technologies.png" width="640" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
図2.河野ゼミで学べる技術</div>
<br /></div>
</div>
<h4>
2.4. 卒論スケジュール</h4>
<div>
ゼミ配属から卒業までの流れを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<3年次:プロジェクト研究><br />
1. 4月:ゼミ配属、プロジェクト研究の選択<br />
・参加プロジェクトは、以下の3テーマから選択<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span><br />
サイバーセキュリティ、地域活性化Webシステム、なりたい自分でつながるソーシャルメディア<br />
・適宜ゼミでは、ワールドカフェや社会人による講演を企画<br />
2. 5月:ディスカッションで初めての発表<br />
・論文、書籍を読んで内容を発表する(適宜ディスカッションでは文献紹介を行うこと)<br />
3. 6月~7月:プロジェクト研究の活動を進める<br />
・フィールドワーク(こどものまち、佐原の大祭など)やシステム開発を本格始動<br />
・サイバーワールド研究会、教育システム情報学会などを聴講<br />
4 .8月~9月:夏休み、ゼミ合宿<br />
・研究を進める絶好のチャンスなので、ここでどれだけ頑張れるかが勝負!<br />
5. 10月:卒論テーマの検討<br />
・そろそろ卒論テーマを考えておく ※プロジェクト研究の発展でもよいし、別のテーマでもよい<br />
6. 11月~12月:プロジェクト研究中間報告<br />
7. 1月:プロジェクト研究報告書の提出<br />
8. 2月:卒論テーマの決定<br />
9. 3月:春休み、就活開始<br />
・卒論100%、就活100%の力で頑張る ※プロジェクト研究の成果物があると就活で有利<br />
・学会でプロジェクト研究の成果を発表する<br />
<br />
<4年次:卒業論文><br />
10. 4月:いよいよ最終年度<br />
・研究テーマに応じてプロジェクト研究のミーティングにも参加<br />
11. 5月~6月:卒論テーマについてディスカッションを重ねる<br />
12. 7月:システム開発、調査を進める<br />
13. 8月~9月:夏休み、ゼミ合宿<br />
・この時期くらいまでに就活が決まっているとよい<br />
・システム開発を本格的に始める<br />
14. 10月:学生生活も残り半年、悔いのないように研究を進める<br />
15. 11月:卒論中間発表会<br />
・この時点で基本的に<u>システム開発</u>、<u>調査</u>は終わっていること<br />
※ 例年、この時期に何もできていない学生がいるが、かなり厳しい卒論スケジュールになる<br />
・教員からOKをもらった学生は、卒論を執筆してよい<br />
※ NGの場合は、OKをもらえるまでディスカッションで発表を繰り返す<br />
16. 12月:卒論初稿提出<br />
・ <u>卒論チェックリスト</u>を<b><span style="color: red;">クリア</span></b>した状態で提出すること<br />
17. 1月下旬:卒論提出<br />
・無事に提出できた学生は、卒論発表の準備を進める<br />
※ 研究の成果が全く確認できない場合は<b><span style="color: red;">留年</span></b>→<u>もう1年頑張る</u><br />
18. 2月上旬:卒論発表会<br />
・教員からOKをもらった学生は、卒論データを提出して完了<br />
※ 軽微な修正の場合は、教員からOKをもらえるまで卒論の修正を繰り返す<br />
※ 大幅な修正が必要な場合は、一旦「<b>不可</b>」とし、卒論再提出期限まで心を入れ替えて頑張る<br />
※ 無事に乗り越えた人は卒業まで新生活の準備<br />
・優れた成果があった学生は学会発表を行う<br />
19. 3月上旬:卒論再提出期限<br />
・最後の最後で頑張れずNGとなった場合は<b><span style="color: red;">留年</span></b>→<u>もう1年頑張る</u><br />
20. 3月下旬:卒業式<br />
・みんなで無事に卒業できること<br />
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
3年次のプロジェクト研究から、4年次の卒論提出までの具体的な目標(マイルストーン)を図3に示す。プロジェクト研究と卒業研究の共通点は多い。ただし、4年生は研究テーマがある程度決定しているため、早期にシステム開発や解決策実施に着手し、開発や評価に多くの時間を割くことができる。なお、3年生は、1月末のプロジェクト研究報告書の提出後、新年度のゼミ再開までの2ヶ月間も自主的に研究を進めておくこと。この期間に、就活の準備を進めると同時に、研究の位置付けやシステム設計ができるとよい<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-4" id="cite_ref-4">[4]</a>。<br />
<br />
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="368" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" width="640" /></a>
</div>
<div style="text-align: center;">
図3.研究のマイルストーン<br />
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
</div>
<div>
</div>
<h3 style="clear: both;">
3. スキルアップ対策</h3>
<div>
<h4>
3.1. 教育プログラム</h4>
</div>
<div>
<div>
以下の教育プログラムに従って学生のスキル向上を図る。教育プログラムは、ゼミ生全員が知っておくべき「基礎」とプロジェクトや研究テーマによって学ぶべき「応用」に分けることができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<基礎></div>
<div>
□ プログラミング</div>
<div>
・制御プログラムの基本(代入、条件分岐、繰り返し)、変数、配列、関数</div>
<div>
・オブジェクト指向:クラスとインスタンス</div>
<div>
・アルゴリズム:ソート、探索、計算量</div>
<div>
□ Web</div>
<div>
・HTTPの基本(リクエスト、レスポンス、GETとPOST)</div>
<div>
・HTML、CSS、PHP、Rubyの基本</div>
<div>
□ DB</div>
<div>
・MySQLの基礎</div>
<div>
・DB設計(テーブル定義、ER図)、正規化</div>
<div>
□ Linux</div>
<div>
・ラズベリーパイ演習(Linux、Webサーバまで)</div>
<div>
・CentOSのインストール、Apache(Webサーバ)の設定</div>
<div>
□ 統計による分析(アンケートの評価)</div>
<div>
・平均と標準偏差</div>
<div>
・正規分布、t検定</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<応用></div>
<div>
□ Webサービス開発</div>
<div>
・jQuery</div>
<div>
・Ruby on Rails</div>
<div>
・Twitter連携、マッシュアップ(APIの利用)、Web APIの開発</div>
<div>
□ オープンデータ、DB</div>
<div>
・Linked Open Data、SPARQL</div>
<div>
・NoSQL(キー・バリュー型(Redis)、ドキュメント指向(MongoDB))</div>
<div>
□ 仮想化技術</div>
<div>
・Vagrant</div>
<div>
・Docker(Webクローラの仮想化に必須)</div>
<div>
□ 解析学</div>
<div>
・多変量解析、判別分析</div>
<div>
・ボロノイ図、マハラノビス距離(Webクローラの自律動作に利用)</div>
<div>
□ 地域情報</div>
<div>
・CMS(WordPress、Joomla!)</div>
<div>
・ソーシャルメディアマーケティング、コンテンツマーケティング</div>
<div>
・OpenStreetMap、位置情報サービスの開発(佐原山車マップ、飲み歩きマップ)</div>
<div>
・RESAS(地域経済分析システム)</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
3.2. 月イチチャレンジ</h4>
</div>
<div>
各自の成長を目的とし、「月イチチャレンジ」を実施する。月イチチャレンジでは、毎月初回のゼミで各自が1ヶ月のチャレンジを宣言し、次の月にその達成度を評価する。設定するチャレンジは、<u>自身の成長につながるもの</u>、かつ<u>達成度が評価できるもの</u>であれば何でもよい。例えば以下のものがある。</div>
<div>
<ul>
<li>勉強:読書、資格勉強、毎週授業の課題を提出する</li>
<li>スキル:新しいプログラミング言語にチャレンジ、Webサイト作成、サーバ構築</li>
<li>生活面:毎朝何時に起きる、毎日ゼミ室に来る、欠席・遅刻しない</li>
<li>コミュニケーション:挨拶をする、人の話を聞く、相手を否定しない</li>
<li>心構え:ポジティブな言葉(~したい)を使う、ネガティブな言葉(でも、どうせ、だって)を使わない</li>
</ul>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
3.3. 卒論執筆能力</h4>
<div class="separator" style="clear: both;">
卒論執筆に向けて、参考となる資料を以下に示す。「河野ゼミ」のFacebookグループから参照できるため、各自必ず確認しておくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<ul>
<li>卒論フォーマット</li>
<li>卒論チェックリスト</li>
<li>論文の書き方</li>
</ul>
<div class="separator" style="clear: both;">
卒論執筆の際は、卒論フォーマットを使用する。12月末の卒論初稿提出時には、卒論チェックリストの項目をすべてクリアした状態で提出すること。普段のディスカッション資料やサブゼミでの報告の際は、論文の書き方を参考に文章を書くこと。参考図書として、『レポート・論文・プレゼン スキルズ(石坂春秋著)』<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-5" id="cite_ref-5">[5]</a>をゼミ室に置いておくので、各自よく読んでおくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both;">
加えて、論理的な文章を書くためには、論文を読むことが何よりも勉強となる。実際、これまでの学生の状況を省みると、卒論執筆の段階で文章能力が著しく乏しい学生が見られた。そこで、できる限り毎月1本以上の論文や書籍を読む習慣を付けることで、卒論執筆能力の向上に取り組む。読んだ文献の内容を文書にまとめて、ディスカッションかサブゼミで報告すれば、卒論の参考文献も充実する。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both;">
文献報告の際は、その文献が対象とした課題と解決策、自身の研究との相違点、研究の位置付けなどをまとめること。論文はCiNii<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-6" id="cite_ref-6">[6]</a>で関連するものを検索し、学内であれば自由に閲覧できるものもある。もし見付からない場合は、大学の図書館で探すか、他の図書館から取り寄せられるか教員に確認すること。書籍は各自の関心や研究テーマに応じて、以下のものを推薦する。ゼミの蔵書管理システムを利用し、必要に応じて貸出する。きちんと取り組めば効果が出るため、自主的に取り組むことを期待する。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
</div>
<br />
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<div>
<div style="margin: 0px;">
<システム開発></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・Webシステムの開発技術と活用方法<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-7" id="cite_ref-7">[7]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・基礎Ruby on Rails<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-8" id="cite_ref-8">[8]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<ソーシャルメディア活用、個人・組織のブランディング></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ソーシャルメディア実践の書<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-9" id="cite_ref-9">[9]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ソーシャルシフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-10" id="cite_ref-10">[10]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・BEソーシャル!<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-11" id="cite_ref-11">[11]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<地域活性化></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・シティプロモーション<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-12" id="cite_ref-12">[12]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<自己実現、働き方></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・7つの習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-13" id="cite_ref-13">[13]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・嫌われる勇気<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-14" id="cite_ref-14">[14]</a><br />
・幸せがずっと続く12の行動習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-15" id="cite_ref-15">[15]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ワーク・シフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_note-16" id="cite_ref-16">[16]</a></div>
</div>
</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<h3 style="clear: both; text-align: left;">
4. ディスカッション</h3>
<h4>
4.1. ディスカッションの意義</h4>
<div>
<div>
ゼミ活動の中でも特に、<b>ディスカッション</b>は重要である。自身の研究成果を発表するだけでなく、他者の発表を聞いてその研究内容を理解し議論することは、互いの研究をより進展させる上で非常に重要な役割を担っている。ディスカッションで活発な議論を展開することで、新しいアイディアが出てきたり、他者の研究成果を自分の研究に活かしたり、自身の知識が深まったりする。この時間は、必然的に他者の発表を聞く機会の方が多いことから、その時間をいかに活用できるかで自分の成長に大きく影響する。そこで、ディスカッションの目的を以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
(1) 研究活動の報告(研究の目的、現在の進捗、今後の課題など)</div>
<div>
(2) 研究で得られた成果・知見の共有(最新動向、サービス展開、調査結果など)</div>
<div>
(3) 文書作成能力の向上</div>
<div>
(4) プレゼンテーション能力の向上</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)について、自分の研究を他者に説明することにより、自分自身の中で研究の意義や課題などの理解を一層深めることができる。そのため、資料作成と発表の際は、<u>他者に理解してもらえること</u>を常に意識する。次に(2)について、研究で得られた成果や知見などをゼミ内で共有することで、それらが<b>河野ゼミの知識</b>として蓄積される。ゼミは同じような興味・関心を持った集団といえるため、他者の成果が自分の研究に役立つ可能性も高い。したがって、<u>他者の研究発表に対しても興味を持って聞く姿勢が大切</u>である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように、ディスカッションの際に発表資料を作成し、皆の前で研究発表を行うことで、(3)の文書作成能力、(4)のプレゼンテーションの能力を養うことができる。これらの積み重ねにより、卒論執筆、卒論発表の訓練を行う。加えて、実社会に出てからは資料作成、プレゼンテーションの機会が数多くあるため、ゼミ活動を通じてより多く経験することを期待している。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.2. 発表内容</h4>
<div>
<div>
ディスカッションで発表すべき内容は、以下のとおりである。<br />
<br /></div>
<div>
(1) 研究内容と進捗報告</div>
<div>
(2) 関連論文や書籍などの文献紹介</div>
<div>
(3) プロジェクト活動やイベント企画など、教員が許可した内容</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)は、ディスカッションの核を成すもので、現在の研究内容に関する報告である。(2)は、3.3節で示したように、研究の位置付けを行うために必要な文献調査である。2年間のゼミ在籍期間で<u>論文10本</u>以上、<u>書籍20冊</u>以上を読むこと。(3)については、プロジェクト活動の進捗報告や協力要請、オープンキャンパスや翔風祭でのイベント企画などに関する内容である。なお、ディスカッション資料は、未発表の研究内容が含まれているため、<b>内部資料</b>とする。</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<h4>
4.3. 発表スケジュール</h4>
<div>
ディスカッションでは、毎週3~5名が研究発表を行う。現在、河野ゼミには18名の学生が在籍しており、各自1ヶ月に1回のペースでの発表を目標とし、年間8~10回を目安とする。必要であれば何度発表しても構わない。むしろそのような姿勢は大いに歓迎する。ただし、前回からの進展がないものは、発表の回数としては認めない。加えて、発表資料や研究の進展に重大な欠陥がある場合、再発表を命じることがある。4年生から順次発表するため、3年生の発表は4月中旬~5月上旬頃の予定である。<br />
<br />
毎回のディスカッションでは、座長が当日の司会進行、議事録の作成を担当する。座長は、次回の座長を指名し、次回の座長が発表者を募集する。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.4. 資料の構成</h4>
<div>
<div>
ディスカッション資料の構成について説明する。まず第1章の「はじめに」では、研究の目的、活動内容、現在の進捗状況など、今回のディスカッションで議論したい内容を書く。それ以降の章では、「関連研究」、「提案手法」、「システム構成」、「研究の課題」などの項目を必要に応じて記述する。関連研究では、適宜文献を引用しつつ、自身の研究に関連する研究やサービスを調査し、その特徴や相違点を説明する。参考文献については、論文や書籍などを本文中で引用した上で、「参考文献」の項に列挙する。<br />
<br />
提案手法、システム構成では、研究で開発するシステムについて説明する。説明の際は、システム構成図、データベース定義表など、適宜図表を加えて説明する。最後の「まとめ」では、今回の報告内容、次回までの課題などを説明する。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.5. ディスカッションの進行</h4>
<div>
<div>
ディスカッションの進行ルールを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
・ディスカッションの進行(発表者の指名、質問の募集、議事録作成)は座長が行う</div>
<div>
・座長は<u>議事録を作成</u>し、「河野ゼミ」のFacebookグループで共有する</div>
<div>
・座長は3~5名程度の発表者を確保する</div>
<div>
※ 発表者が3名に満たない場合は、<u>座長自身が発表する</u></div>
<div>
※ 発表者一人の持ち時間は、質疑応答を含めて40分~1時間程度を目安とする</div>
<div>
・発表者は事前に資料を作成し(<b>原則4ページ以上</b>)、参加者全員に配布する</div>
<div>
※ 発表者は必ず、<u>参加者に対しての問いかけ</u>を発表内容に盛り込むこと</div>
<div>
※ 紙の節約のため、2ページ/枚で両面印刷とし、人数分をコピーすること</div>
<div>
・参加者は、<u>各自1回は質問すること</u></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
5. プロジェクトミーティング、サブゼミ</h3>
<div>
<div>
プロジェクトミーティングやサブゼミは、それぞれ1時間程度で実施する。各自の成果と目標の確認を互いが証人となって行う。</div>
<div>
<br />
<進め方><br />
・開始前までに<u>進捗報告書</u>を書いて、研究ファイルに綴じておくこと<br />
・参加できない場合は、<u>その週の内にゼミ室に来て</u>進捗報告書を書くこと<br />
・取り組んだ内容、来週までの目標は<u>具体的に書くこと</u></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<報告事項></div>
<div>
・先週からの成果報告</div>
<div>
・目標達成度に対する自己評価(5段階)</div>
<div>
5:目標に基づいた活動ができ、目標に対する達成度が極めて高い</div>
<div>
4:目標に基づいた活動ができ、目標が概ね達成できた</div>
<div>
3:目標に基づいた活動ができた</div>
<div>
2:目標に基づいた活動を行ったが、目標に対する達成度が不十分で、改善すべき点が多い</div>
<div>
1:目標に基づいた活動ができず、目標に対する達成度が不十分</div>
<div>
・来週までの目標設定</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
6. 学会発表のススメ</h3>
<div>
ゼミ生には学会での研究発表を強く推奨する。日頃の研鑽の成果を発表し、外部の研究者との交流の機会を持つことは貴重な経験になる。加えて、就職活動の自己PRや就職後の仕事にも活かすことができる。関連学会の活動状況を以下に示す。まずは、以下の学会の論文誌を読むことを推奨する。<br />
<br />
<ul>
<li><a href="http://www.jsise.org/" target="_blank">教育システム情報学会</a>(情報システムを活用した教育分野に関する学会)</li>
<ul>
<li>テーマ:教育システム、e-learning、タブレット端末、学習支援、情報リテラシー</li>
<li>年間6回の研究会、年会1回の全国大会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.ieice.org/iss/cw/jpn/" target="_blank">サイバーワールド研究会</a>(ITの基盤技術と産業界の橋渡しを目指す研究会)</li>
<ul>
<li>テーマ:Web、ソーシャルメディア、サイバーセキュリティ、CG・VR、遠隔教育</li>
<li>年間4回(3月、6月、9月、12月)の研究会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.ssi.or.jp/" target="_blank">社会情報学会</a>(「社会」と「情報学」をつなぐ学問分野に関する学会)</li>
<ul>
<li>テーマ:ソーシャルメディア、地域活性化、政治、防災、インターネット依存</li>
<li>毎年9月に全国大会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.jamhs.org/" target="_blank">日本精神保健社会学会</a>(メンタルヘルスに関する学会)</li>
<ul>
<li>テーマ:メンタルヘルス、遺伝的気質、依存</li>
<li>毎年11月頃に学術大会・総会</li>
</ul>
</ul>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
7. 成績評価について</h3>
<div>
<div>
成績は、ゼミの参加態度20%、ゼミでの発表30%、プロジェクト研究報告書/卒業論文50%で評価する。ただし、学会・研究会等での対外発表を行った場合は、成績に加味して評価する。特に学会発表は大きく加点する(目安として成績1~2段階UP)。なお、ゼミの欠席は減点とする。卒論には、以下の<b>3つの要素</b>が書かれていなければならない。学術の世界では、これらの要素によって論文の価値が評価される。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>新規性</b>:新しい技術や知見など、世の中で誰も明らかにしていないこと</div>
<div>
<b>有効性</b>:提案内容が従来のものと比較して優れていること</div>
<div>
<b>信頼性</b>:実験結果や得られた知見の根拠が信頼できるものであること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記のうち、最初に問われる要素は<b>新規性</b>である。世の中で誰も成し得ていないかを証明するには、様々な文献を調査し、自身の研究の位置付けを行う必要がある。次の<b>有効性</b>を検証するには、実験の結果に有意差があったかを統計的手法を用いて評価する必要がある。最後の<b>信頼性</b>は最も重要な要素である。どれ程大きな成果であっても、同じ手順で他者が再現できなければ価値はない(再現性の問題)。加えて、論理構造が明確な読みやすい文章、正確な情報提示を意識する。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
8. まとめ</h3>
<div>
今回は、河野ゼミの教育研究活動の方針を伝えた。本資料に従って1年間活動を進めるため、いつでも熟読できるよう各自保管しておくこと。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
参考文献</h3>
<div>
<div id="cite_note-1">
[1] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-1">^</a> 河野義広,“「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ”,<a href="http://www.yoshihirokawano.com/" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/</a></div>
<div id="cite_note-2">
[2] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-2">^</a> 河野義広,“アカデミックが見た社会”,<a href="http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/" target="_blank">http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/ </a></div>
<div id="cite_note-3">
[3] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-3">^</a> 河野義広,“河野ゼミの研究方針2013年”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html</a></div>
<div id="cite_note-4">
[4] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-4">^</a> 河野義広,“就職活動と卒業研究の相乗効果”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html</a></div>
<div id="cite_note-5">
[5] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-5">^</a> 石坂春秋,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4874242731/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">レポート・論文・プレゼン スキルズ―レポート・論文執筆の基礎とプレゼンテーション</a>”,くろしお出版,2003.3.</div>
<div id="cite_note-6">
[6] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-6">^</a> CiNii,<a href="http://ci.nii.ac.jp/" target="_blank">http://ci.nii.ac.jp/</a></div>
<div id="cite_note-7">
[7] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-7">^</a> 速水治夫,服部哲,大部由香,加藤智也,松本早野香,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4320123190/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">Webシステムの開発技術と活用方法</a>”,共立出版,2013.3.</div>
<div id="cite_note-8">
[8] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-8">^</a> 黒田努,佐藤和人,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4844331566/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">改訂新版 基礎Ruby on Rails</a>”,インプレスジャパン,2012.3.</div>
<div id="cite_note-9">
[9] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-9">^</a> 大元隆志,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4897978718/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルメディア実践の書</a> Facebook・Twitterによるパーソナルブランディング”,リックテレコム,2011.6.</div>
<div id="cite_note-10">
[10] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-10">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト</a>―これからの企業にとって一番大切なこと”,日本経済新聞出版社,2011.6.</div>
<div id="cite_note-11">
[11] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-11">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532318505/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">BEソーシャル!</a>―社員と顧客に愛される5つのシフト”,日本経済新聞出版社,2012.11.</div>
<div id="cite_note-12">
[12] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-12">^</a> 河井孝仁,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4809040550/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">シティプロモーション</a>-地域の魅力を創るしごと-”,東京法令出版,2009.12.</div>
<div id="cite_note-13">
[13] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-13">^</a> スティーブン・R・コヴィー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">7つの習慣</a>―個人、家庭、社会、人生のすべて 成功には原則があった!”,キングベアー出版,2008.8.</div>
<div id="cite_note-14">
[14] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-14">^</a> 岸見一郎,古賀史健,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank">嫌われる勇気</a>”,ダイヤモンド社,2013.12.</div>
<div id="cite_note-15">
[15] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-15">^</a> ソニア・リュボミアスキー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4534049250/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">幸せがずっと続く12の行動習慣</a>”,本実業出版社,2012.2.</div>
<div id="cite_note-16">
[16] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2016/04/kawano-zemi2016.html#cite_ref-16">^</a> リンダ・グラットン,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4833420163/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ワーク・シフト</a> ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉”,プレジデント社,2012.7.</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上が2016年度 河野ゼミのガイダンス資料です。これをベースに教育研究活動を推進していきます!よろしくお願いいたします。</div>
<div>
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-296002920227384702016-03-23T00:18:00.001+09:002016-03-23T10:06:02.973+09:00河野ゼミ研究テーマの再考「サイバーワールド」皆さん、こんにちは。<br />
<br />
そろそろ卒業の時期ですね。今でも卒論を進めている学生が何人かいるので、その指導をしながら次年度に向けた計画を立てているところです。<br />
<br />
さて、4月からの新年度に向けて河野ゼミの研究テーマを以下のように変更したいと考えています。<br />
<br />
Now:<b>ソーシャルメディアとその社会的影響に関する研究</b><br />
Next:<b><span style="color: red;">サイバーワールド~分散仮想環境におけるヒューマンコミュニケーション~</span></b><br />
<br />
現在のテーマは、情報大に着任した2011年に決めたものですので、既に5年が経過しています。これまでソーシャルメディアに着目してきましたが、現状ではソーシャルメディア自体にあまり拘っている訳ではないこと(必要であれば当然使う方針)、もう少し技術よりの方向性を打ち出したい(社会系や心理系の研究室と勘違いされることを避ける意味もある。実際には技術と社会の中間領域あたりがフィールド)と考えていて、このようなテーマとしました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqlr-dPsGIFDBiOc4EhYlYV9fnZZxU96GOV2oadQGxKeSp9LPnjhjqHVSRFhuTgk4bnQi8d31RyQHjjmRhcFW-zfMKCnB4Veghoi6tySa6HzpQr1CDR8wxYaasMsY5DVstpRZ5Zb3nli0/s1600/DSC_0159.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqlr-dPsGIFDBiOc4EhYlYV9fnZZxU96GOV2oadQGxKeSp9LPnjhjqHVSRFhuTgk4bnQi8d31RyQHjjmRhcFW-zfMKCnB4Veghoi6tySa6HzpQr1CDR8wxYaasMsY5DVstpRZ5Zb3nli0/s400/DSC_0159.JPG" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
ゼミ室の本棚(2016.3.22 現在)</div>
<br />
<a name='more'></a>実際の方向性は、これまでと大きく変わる訳ではないのですが、5年前に打ち出したテーマと少しずつズレが生じてきたのでこのタイミングで修正します。ただし、現在のゼミ生は、以前のテーマで募集してきたこともあり、2016年度は過渡期になると考えています。<br />
<br />
これまでの研究テーマ(学生時代含む)を振り返ると、以下のようなものがありました。今後は、今までの視点は大切にしながらも、より技術的なテーマに取り組みたいと考えています。<br />
<br />
□これまでの研究テーマ<br />
・リアルタイム型ネットワークゲームにおける分散処理<br />
・Ajaxを用いたリアルタイムWebゲーム開発<br />
・Twitter上の興味・関心の可視化システム<br />
・ソーシャルメディア活用による地域活性化<br />
・高校生のための情報リテラシー教育<br />
・7つの習慣に基づく自己実現支援システム<br />
<br />
□今後予定の研究テーマ<br />
・サイバーセキュリティのための自律分散型Webクローラ開発<br />
・学生が主体性を発揮するための自己実現支援システム<br />
・地域の情報を蓄積するWebメディア<br />
<br />
上記すべてを包含するようなよい言葉はないかと考えていたところ、「サイバーワールド」というキーワードが頭に浮かびました。所属する<a href="http://www.ieice.org/iss/cw/jpn/" target="_blank">サイバーワールド研究会</a>から取ったものですが、「なるほど!確かにこれならしっくりくる」と感じました。ちょっとだけ響きが古い気もしますが、一周回って今でしょうとも感じますし、うまい具合に全体を包んでくれるキーワードです。<br />
<br />
あとは、これまで研究で扱ってきた「分散仮想環境」というフィールドと、やっぱり人目線を第一に考えたいので「ヒューマンコミュニケーション」を入れました。これまでの研究はすべて、システム自体の効率化や高速化などが目的ではなく、その先にいる「<b>人</b>」がどう感じるかを大切にしてきたので、やはりそこは重視したいところです。<br />
※分散仮想環境:コンピュータ内に構築した仮想空間を複数の端末で共有する技術。<br />
<br />
ちなみに、卒論提出間際の4年生にこの話をしたところ、「2年前に聞きたかった」と言ってくれたので、ゼミでの指導方針はこの言葉に込められていたのだと再確認できました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZpi_DZinlPkbme1-iVwtRXzpWJ6O8HRQDlR_5Jii-TkRnUjDR_3y7Dzj8Kuv5tl9oUV2hXuRlHxEQWzeiJa-balHbpz22GpYVRX4C1HK8pI4wxQ44b7o0oZjzfhyphenhyphenX7KzeR2UM4uefLro/s1600/DSC_0160.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZpi_DZinlPkbme1-iVwtRXzpWJ6O8HRQDlR_5Jii-TkRnUjDR_3y7Dzj8Kuv5tl9oUV2hXuRlHxEQWzeiJa-balHbpz22GpYVRX4C1HK8pI4wxQ44b7o0oZjzfhyphenhyphenX7KzeR2UM4uefLro/s400/DSC_0160.JPG" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
ゼミ室の様子</div>
<br />
上記を踏まえ、2016年度のゼミ活動では、以下のテーマでプロジェクト研究を進めたいと考えています(参考:<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/9-zemi-intro/40-zemi-anteroom2016" target="_blank">河野ゼミWebサイト</a>)。<br />
<ol>
<li><b><span style="color: blue;">サイバーセキュリティ対策技術研究プロジェクト</span></b></li>
<ul>
<li>排他的なWebクローリングのための自律分散協調システムの研究開発</li>
<li>分散処理技術、仮想化技術を応用した研究</li>
</ul>
<li><b><span style="color: blue;">地域活性化のためのWebシステム</span></b></li>
<ul>
<li>千葉市花見川区、香取市佐原を対象としたまちづくり</li>
<li>地域の情報を蓄積・発信するWebメディア</li>
<li>位置情報システム(佐原山車マップ、飲み歩きマップ)</li>
<li>地域情報Web API</li>
</ul>
<li><b><span style="color: blue;">なりたい自分でつながるソーシャルメディア開発</span></b></li>
<ul>
<li>7つの習慣に基づく自己実現支援システムの研究開発</li>
<li>主体的行動のための第二領域時間管理システム</li>
<li>学生の自立と協調のための価値観共有システム</li>
</ul>
</ol>
<div>
上記1は、2016年度からの新規テーマで、<a href="http://www.tuis.ac.jp/department/course/system-development/teacher/index.html" target="_blank">システム開発コースの各ゼミ</a>の共同研究になっています。このテーマは、セキュリティの知識、Web解析技術、並列分散処理、仮想化技術などを応用する必要があり、技術的にチャレンジングなテーマです。</div>
<div>
上記2は、地域活動と情報発信がテーマで、地域の方々との関係構築に加えて、課題抽出のための論理的思考力や課題解決のための技術力も求められます。</div>
<div>
上記3は、7つの習慣やポジティブ心理学などの知識をもとに、人が主体的になるためのシステムを開発します。この研究テーマを通じて、学生の行動に変化が訪れることを期待しています。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjGtFzCpxwv9LgZGFJk9f6zKCgXkCim-AhPbZgIAs61HynRmDW6KWhD_V50-RhSBDmU6hyphenhyphennOXrJ_bmn0Gc_fpky-myT8DOdgYNA0fm1bj9vI5fCozoQ3v9OefWFHLDoIjZrspZ5iCvaIek/s1600/DSC_0162.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjGtFzCpxwv9LgZGFJk9f6zKCgXkCim-AhPbZgIAs61HynRmDW6KWhD_V50-RhSBDmU6hyphenhyphennOXrJ_bmn0Gc_fpky-myT8DOdgYNA0fm1bj9vI5fCozoQ3v9OefWFHLDoIjZrspZ5iCvaIek/s400/DSC_0162.JPG" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
サイバーセキュリティに関するディスカッション</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
このように、技術と社会の中間領域を攻めながら、「<span style="color: blue;"><b><u>ITを使った社会的課題の解決</u></b></span>」に取り組んでいきます。今後ともよろしくお願いいたします。</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-77383890030687838222015-08-17T10:00:00.000+09:002018-11-19T19:31:44.884+09:00書評『嫌われる勇気』と課題の分離による教育皆さん、こんにちは。<br />
<br />
夏休みで帰省していました。夏休み直前までは前期の成績付けで少し慌ただしかったです。その際の成績評価における問題点を考察すべく、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank">嫌われる勇気</a>』の考え方と合わせて紹介します。<br />
<br />
<h3>
書評『嫌われる勇気』</h3>
1年程前、尊敬する友人の<a href="https://www.facebook.com/hisayuki.igeta" rel="nofollow" target="_blank">井下田 久幸</a>さんに紹介された本が『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank">嫌われる勇気</a>』でした(参考:<a href="https://www.facebook.com/notes/%E6%B2%B3%E9%87%8E-%E7%BE%A9%E5%BA%83/%E4%BC%9A%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%84%E4%BA%BA%E8%A1%8C%E8%84%9A%E7%AC%AC1%E5%BC%BE%E4%BA%95%E4%B8%8B%E7%94%B0-%E4%B9%85%E5%B9%B8%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E4%BC%9A%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/728930430493497" rel="nofollow" target="_blank">【会いたい人行脚第1弾:井下田 久幸さんに会いました】</a>)。この本は、アドラー心理学の考え方を「哲人」と「青年」の対話形式で分かりやすく理解できるように書かれたものです。アドラーの考え方は、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>』を著したスティーブン・コヴィーにも影響を与えたと言われています。<br />
<br />
嫌われる勇気と聞くと、身構えてしまう方もいるかも知れませんが、これは<span style="color: red;">自分が幸せになるための考え方</span>です。「嫌われること」を恐れず、<span style="color: red;">ありのままの自分を受け入れる</span>ことで、自分の人生を生きることができるというものです。その中でも特に印象的だった考え方は、以下の2点です。<br />
<ol>
<li>他者との課題の分離</li>
<li>貢献感による自分の価値の実感</li>
</ol>
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
<br />
1について、自分と他者の課題を分離して物事を考えることができれば、だいぶ気持ちが楽になります。実は、昨年の相談で<a href="http://www.hidefumiotsuka.com/" target="_blank">大塚 英文</a>さんにも同様のご指摘をいただきました(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/08/lifeplan.html" target="_blank">今後の人生に対する考察</a>)。<br />
<br />
例えば、「学生が勉強する」という課題があった時、「これは誰の課題なのか?」といった観点で考えます。これは親の課題でしょうか?それとも、勉強を教える教員の課題でしょうか?<br />
<br />
「学生が勉強する」という課題は、学生本人の課題です。課題の分離を行う際は、「<b>最終的に、その結果を受け取るのは誰か?</b>」という点で考えればよいのです。上の例で考えれば、勉強した結果を最終的に受け取るのは学生本人です。決して親や教員ではありません。<br />
<br />
大学教員をしていて、課題の分離ができていないと、学生指導で苦心することがあります。私達は、他者の考え方や行動を変えることはできません。勉強をしない学生、大学に来ない学生に対して、私達教員が心を痛めても仕方ありません。これは学生の課題です。私達が変えることができるのは、自分自身だけです。課題の分離を行い、他者の課題には踏み込みまないことが鉄則です。<br />
<br />
課題の分離ができるようになれば、『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>』における第一領域(緊急かつ、重要な活動)と第三領域(緊急ではあるが、重要ではない活動)の区別もできるようになります。第三領域は、あくまでも他者にとって重要な活動だからです。我々は、第三領域は極力やらずに済む方法を考えるべきです。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPdbdvmVmqq494LqH3f_U-PC2RSsC3eLRLEQnu7bEMjYpSzyVyAQl6ldjXn-4VVDYkNeMBZ-WeWmKy_Y8xdQes5ATAET6FHQnl3vz3DdARZUDEwsznzcoBMP1iAZ8bGu6ac1UvYKLJ1tg/s1600/time-management-matrix.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="229" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPdbdvmVmqq494LqH3f_U-PC2RSsC3eLRLEQnu7bEMjYpSzyVyAQl6ldjXn-4VVDYkNeMBZ-WeWmKy_Y8xdQes5ATAET6FHQnl3vz3DdARZUDEwsznzcoBMP1iAZ8bGu6ac1UvYKLJ1tg/s320/time-management-matrix.png" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
図.時間管理マトリックス</div>
<br />
次に2について、課題の分離ができるようになれば、他者の期待を満たすために生きることがなくなります。マズローが欲求5段階説で提唱したように、人には承認欲求(他者から認められたいと願う欲求)があります。しかし、アドラー心理学では、この承認欲求を否定しています。アドラー心理学では、他者の期待や評価に関係なく、自らの主観で他者に<span style="color: red;">貢献できていると思えるかどうか(<b>貢献感</b>)</span>が鍵となります。この<b><span style="color: red;">貢献感</span></b>を持つことで、自分の価値を実感できると説いています。自分の価値を実感するために、他者からの評価は関係ありません。<br />
<br />
<h3>
課題の分離に基づく学生指導</h3>
上記を踏まえ、大学教育における学生指導について考えます。ここで、学生の課題を「勉強して、単位を取得すること」「卒論を書いて、卒業すること」とすれば、教員側の課題は「<span style="color: red;">学生に学びの機会を提供すること</span>」「<span style="color: red;">学生が学習目標を達成したかを正当に評価すること</span>」と考えることができます。<br />
<br />
教員は、学生に対して、カリキュラムに従った講義、適正な量や難易度の課題、グループワークやディスカッションといった学びの機会を提供します。その上で、最も重要なのが<b>正当な評価</b>です。正当な評価を行うためには、次の2点の誤りを極力排除することが不可欠です。<br />
<ul>
<li>合格基準に達した学生を不合格としてしまうこと</li>
<li>合格基準に達していない学生を合格としてしまうこと</li>
</ul>
<div>
合格基準に達した学生を不合格とすることはあってはなりませんが、採点ミスや成績登録漏れなどがなければ滅多にありません。もしあったとしても、成績の修正期間や質問期間があるので基本的にはそれで対応できます。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
我々教員が最も注意を払わねばならないのは、<u>合格基準に達していない学生を合格としてしまうこと</u>です。上と同様に、誤りであれば修正期間に対応すればよいだけです。問題となるのは、意図的に単位を与えてしまう場合です。就職が決まっているのに卒業要件が満たせない、学生の親やゼミの教員からの懇願、再履修に伴う来年度の授業運営(教室のキャパシティや教員の過負荷)など、様々な原因が考えられますが、すべては<b><span style="color: red;">課題の分離</span></b>ができていないために起きてしまっていると言えます。</div>
<br />
私自身の経験で言えば、プログラミングや情報リテラシーといった科目を複数の教員で担当していますが、評価の際に教員間で意見が割れることがしばしばあります。評価案については、教員間で合意を得ながら調整しますが、上記の課題の分離ができていないために、学生側の課題に踏み込んだ評価案となってしまうことがあります。学生の試験成績や課題提出率が低い、出席状況が悪いなどを理由に教員側で評価案を変更してしまっては本末転倒です。正当な評価を行うことが、<b>教員の課題</b>だからです。<br />
<br />
以上を踏まえ、私自身は、<b>正当な評価を行うこと</b>を<b><span style="color: red;">教育上の至上命題</span></b>として掲げたいと思っています。まだまだ私は、教育経験が浅く、大学運営上の課題にも知るべきことが多くあります。しかしながら、経験を重ねる中で、例え様々なしがらみがあったとしても、課題の分離による教育は常に意識して行動したいと考えています。<br />
<br />
今回の記事については、大学の実情に少し触れたこともあり、賛否両論の意見があるかも知れません。もしご意見がありましたら、是非お寄せいただければと思っています。<br />
<br />
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sPGsTuF0L._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4478025819/yoshikawano-22/" target="_blank">嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
posted with <a href="http://yomereba.com/" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13 </div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;">
</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BYU%2BPXHrL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣―個人、家庭、社会、人生のすべて 成功には原則があった!</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
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</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
スティーブン・R. コヴィー キングベアー出版 2008-08 </div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;">
</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-72076925380557039732015-08-15T22:29:00.001+09:002015-10-13T01:22:20.464+09:00オープンキャンパスが学生指導にもたらす効果皆さん、こんにちは。<br />
<br />
今年の夏は暑い日が続いていますね。大学では、あと1ヶ月ほど夏休みです。夏休みは、自身の研究を進めるとともに、後期の授業準備を行う大事な時期でもあります。<br />
<br />
この時期は、各大学でも受験生獲得のため、盛んにオープンキャンパスが開催されています。<a href="http://www.tuis.ac.jp/entrance/event/opencampus/index.html" rel="nofollow" target="_blank">情報大のオープンキャンパス</a>は、7月18日(土)、8月1日(土)、2日(日)の3日間で開催されました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgBTDkhXbQ4IsQrul1fKk0rarLnXOsxbYk05NKW1JRXT50Vs-pPPSrOHN42RTM9bg_RfgbGuXJUnX_nUaRE4HcvELXlI-FJofppNdLFZDah-zg_TwQZY-GiBJfeptUBVZQTDV9SGqbThpo/s1600/oc2015_1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgBTDkhXbQ4IsQrul1fKk0rarLnXOsxbYk05NKW1JRXT50Vs-pPPSrOHN42RTM9bg_RfgbGuXJUnX_nUaRE4HcvELXlI-FJofppNdLFZDah-zg_TwQZY-GiBJfeptUBVZQTDV9SGqbThpo/s320/oc2015_1.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPzXMWuK3s7UvjBvF2tp_eeWHG6S6W2-0M-0YU6uvapIem2fYh1hZj5W46GdwiGdK3uUN5BOP9W-QUqP2eFzInYzgF1JODTvXEdxblg9OurQwQCpLapCnNRpg9AeUJjc_Qym1SuZVtVfo/s1600/oc2015_2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPzXMWuK3s7UvjBvF2tp_eeWHG6S6W2-0M-0YU6uvapIem2fYh1hZj5W46GdwiGdK3uUN5BOP9W-QUqP2eFzInYzgF1JODTvXEdxblg9OurQwQCpLapCnNRpg9AeUJjc_Qym1SuZVtVfo/s320/oc2015_2.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
昨年度までのオープンキャンパスでは、河野ゼミとしての展示はほとんどなく、佐原シンポジウムで作ったパネルを再利用して私が説明をしていました。今年は、学生主体で展示を行うように、パネル作成とオープンキャンパスでの説明を学生が行いました。学生が作ったパネルをゼミでレビューして、プロジェクト毎に計7枚のパネルができました。今後の各種イベントでも展示できそうです。</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjI8I4WYvdi519HxK3eP6SdaKqrsBTPNXz3Oco9H1DWfMHlwdwinwr5owfmh8Bdexm4Mij2yDsQ9Kj4yEaYn2IW_q__4YpAAQXHoiurGqGGSe58gln2Rzakfg0k98CPE-k12d6Z-oSmfJ0/s1600/oc2015_3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjI8I4WYvdi519HxK3eP6SdaKqrsBTPNXz3Oco9H1DWfMHlwdwinwr5owfmh8Bdexm4Mij2yDsQ9Kj4yEaYn2IW_q__4YpAAQXHoiurGqGGSe58gln2Rzakfg0k98CPE-k12d6Z-oSmfJ0/s320/oc2015_3.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbOYgjj_16wUM3zpppUBNRul-mqkxMw0FqUZnvTqpAtFkw9xCyn_Hs0pBNC6GRK4aFiWbBpVkHdAHFqhiIT2EDuJgkfcJkyvqngNSwdTSxIxDghAFi36LtGIXUBcRq6WQilnnxYqVcwCA/s1600/oc2015_4.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbOYgjj_16wUM3zpppUBNRul-mqkxMw0FqUZnvTqpAtFkw9xCyn_Hs0pBNC6GRK4aFiWbBpVkHdAHFqhiIT2EDuJgkfcJkyvqngNSwdTSxIxDghAFi36LtGIXUBcRq6WQilnnxYqVcwCA/s320/oc2015_4.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
今回、オープンキャンパスを通じて、学生主体で展示作業を進めたところ、以下の3点の効果が確認できました。<br />
<ol>
<li>学生自身が卒論の状況を整理し、今後の課題を認識できる</li>
<li>来場客に説明することで、学生の研究に対する理解を深めることができる</li>
<li>ゼミ運営に学生が主体性に関わることができる</li>
</ol>
<div>
まず1について、事前のパネル作成作業では、学生が作ったパネルをDropboxで共有し、ゼミ全体でレビューしました。研究の目的、手法、課題などを学生自身がまとめることで、卒論の状況を自ずと把握できます。他の学生に対するコメントも、ゼミ内で共有することで、他山の石と思って、自身の研究にフィードバックできることを期待しています。ただ、他の学生に対するコメントを自身の研究に置き換えて考えるにはまだまだ課題がありました。それができるかできないかで、だいぶ成長に差が出るでしょうね。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
次に2について、一般の方に自分の研究を説明するのは、意外と難しいのです。ゼミに<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4046005890/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト</a>について研究している学生がいますが、これは特に説明が難しいテーマです。来場の高校生よりも、そのお父さんに説明したほうが伝わりやすいだろうと学生には伝えています。しかしながら、例えば以下のやりとりで果たして伝わるでしょうか?<br />
<br />
----説明が伝わりにくい例----<br />
学生:「ソーシャルメディアをご存知ですか?TwitterとかFacebookとか」<br />
保護者父(以下、父):「聞いたことはあるけど、使ったことはないね」<br />
学生:「ソーシャルシフトというのは、ソーシャルメディアの発達した現代に適応する企業の経営改革のことです」<br />
学生:「そのためには、『1. ブランド哲学』、『2. 社員共働メカニズム』、『3. ビジネスモデル』があり、『4. 顧客経験価値』を提供することで、結果的に『5. 事業成果』が達成されるという、<b>インサイドアウト</b>の流れが不可欠です」<br />
父:「はあ・・・」<br />
-----------------------------<br />
<br />
だいぶ極端に書きましたが、これでは伝わりませんね。相手の目線に立って説明する努力が必要です。学生には、例えば以下のように説明すると分かりやすいだろうと伝えました。<br />
<br />
----説明が伝わりやすい例----<br />
学生:「普段、お仕事でお困りのことはありますか?例えば、部下で言われないと何もしない人がいるとか、自分で仕事を組み立てられない人が多いとかはないですか?」<br />
父:「それ、よくあります」<br />
学生:「そういった時に役に立つ考え方を研究しています。自律的に行動できないのは、価値観が共有されていないからです」<br />
父:「確かに、それはあるだろうと思います」<br />
学生:「最初に、自分達がどうあるべきかといった価値観を議論し、その考えが全社員に浸透することで、各自が自律的に判断し行動できるという考え方です」<br />
父:「それができると本当にいいですね」<br />
学生:「この考え方は、内側から外側を変える<b>インサイドアウト</b>というもので、それを全社員に浸透させるために、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアを積極的に活用しようとするものです」<br />
父:「なるほど!そういうことなんですね」<br />
-----------------------------<br />
<br />
これだけで必ずしも伝わるという訳ではありませんが、相手の土俵に立って理解しやすい言葉で説明することで、自分の研究の意義が伝わることは往々にしてあります(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/social-shift.html">書評『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』と活動報告</a>)。社会人経験のない学生にはイメージしにくかも知れませんが、保護者の方にはこう説明したほうが理解されやすいです。こういった経験ができたことは、学生にとってよい経験になったのではないかと考えています。<br />
<br />
最後に3について、こういったイベントに学生が参加することで、ゼミの展示を皆で準備したり、他の学生に代わって説明したり、説明員とデモで協力して説明したりと、ゼミをよくするために、ゼミ生全員で考え、行動することができたと考えています。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhWSdymfaufluSFumjiStv_Hn3gMLEdtbMPO-XGQEbN-DDw8N1WYDxTJ8WC2KNZZ7wyMpSh4N0P6XfB7vatNg9CChicDdIrmClV7aXmlFJ__q_Xo8qycU8nqz1pSKe7fxlTAHRyqCAPwvY/s1600/oc2015_5.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhWSdymfaufluSFumjiStv_Hn3gMLEdtbMPO-XGQEbN-DDw8N1WYDxTJ8WC2KNZZ7wyMpSh4N0P6XfB7vatNg9CChicDdIrmClV7aXmlFJ__q_Xo8qycU8nqz1pSKe7fxlTAHRyqCAPwvY/s320/oc2015_5.jpg" width="239" /></a></div>
<br />
終日活躍した学生は、だいぶ疲れたと思いますが、ゼミ運営に貢献してくれて、晴れやかな表情でした。こういった活動での貢献感、一体感、他者との協力がゼミ活動での主体性に大きく影響すると考えています。私が個別に指示や指導をしなくても進んでくれるのは、とても助かります。今後が楽しみですね。<br />
<br />
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。<br />
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-40599082912768886812015-05-29T12:00:00.000+09:002015-10-13T01:22:55.410+09:002015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ皆さん、こんにちは。<br />
<br />
本日、2015年5月29日で34歳となりました。お祝いのメッセージをお送り頂いた皆さま、これからお祝いしてくださる方々、どうもありがとうございます!無事にここまで生きて来られたことに感謝しています。<br />
<br />
さて、毎年恒例で行っている自己分析も今年で5年目となりました。今回は、昨年の自己分析を振り返った上で、今年の自己分析を行います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi6W-BpXwAv9y-HZxJhFypzGAIHvy4TR9CfOs9MiJnHtQB1vHj78yC-YpEhyphenhyphenTrtPi6Zj0ZEplSVGHY_n3zjlLcrw3U8MdImPj3fMze93dcdoLPU1uQFlRqsefpzVkbBmOD_fHFooLjPscw/s1600/kawano201409.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi6W-BpXwAv9y-HZxJhFypzGAIHvy4TR9CfOs9MiJnHtQB1vHj78yC-YpEhyphenhyphenTrtPi6Zj0ZEplSVGHY_n3zjlLcrw3U8MdImPj3fMze93dcdoLPU1uQFlRqsefpzVkbBmOD_fHFooLjPscw/s320/kawano201409.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
Salerno, Italy, September 12, 2014. </div>
<br />
<h3>
昨年の振り返り</h3>
まずは、昨年の自己分析(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a>)を振り返ります。<br />
<br />
毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ul>
<li>研究者として、計画的に研究成果を論文として発表すること</li>
<li>教育者として、研究活動を通じた切磋琢磨の場を学生に与えること</li>
<li>家庭人として、自分と家族が心身とも健康に過ごせること</li>
</ul>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>研究成果を定期的にまとめ、年間3本以上の論文投稿を行うこと</li>
<li>新規性の高い研究テーマに集中し、学会発表を積極的に行うこと</li>
<li>河野ゼミの目指すべきビジョンを学生に示すこと</li>
<li>学生が興味を持てるような研究テーマに導くこと</li>
<li>定期的な運動習慣を持ち、健康維持に努めること</li>
<li>適切な飲酒量を心掛けながら、好きなワインは愉しむこと</li>
<li>重要事項を優先し、すべきでないことには"NO"と言うこと</li>
</ol>
</ul>
<br />
<a name='more'></a><br /><br />
<br />
上記のストラテジーをもとに自身の活動を振り返ります。まず、1の論文投稿について、昨年度取り組んだ研究の中で論文投稿できる可能性があったものは3件ありました。そのうち2件は、現在執筆を進めていますが、まだ投稿には至っていません。別の1件は、大学紀要には投稿できましたが、十分な評価はできていないので、今後計画を立てて研究を進める必要があります。<br />
<br />
任期付きの大学教員にとって、論文投稿は特に重要な<b><span style="color: red;">第二領域</span></b>(緊急ではないが重要)の活動といえます(時によっては第一領域)。論文業績は、専任化や昇格、科研費獲得など仕事面での評価につながるだけでなく、<span style="color: red;">自身の専門性確立と今後の職業人生</span>に大きく影響します。しかしながら、この1年を振り返ると、十分な「<b>効果</b>」を発揮することはできなかったと反省しています。忙しいと理由を付けて、「本当はやりたくないのでは?」と思うことさえあります。計画はできても、実行力がないことが課題です。<br />
<br />
2の学会発表については、学生2名の発表を含めて、国内6件、海外1件の発表ができました。他大学の研究者の方からコメントを頂き、研究が進展したこともありました。論文投稿できるまでにはもう少し時間は必要ですが、ある程度は成果が出そうな研究に集中することができたと思っています。<br />
<br />
3の河野ゼミのビジョンについては、ゼミのガイダンス資料(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html">2015年度 河野ゼミ ガイダンス資料</a>)で示したとおり、河野ゼミの目指すべき方向やマイルストーン、卒論執筆のための<a href="https://docs.google.com/document/d/1YfOxZ_3TSXyfzyg56yFMcZHE03kd-OVXpd-HO_YMMF8" target="_blank">チェックリスト</a>などを提示しました。河野ゼミの<b>コアバリュー</b>(<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/member/core-value" target="_blank">河野ゼミ訓</a>)を皆で共有できるように、ワークショップを通じてゼミ生の<a href="https://www.facebook.com/photo.php?fbid=810787525641120&l=ac38172430" target="_blank">宣言ツリー</a>も作りました。ただし、ビジョンを共有できるよう試行錯誤で工夫してはいますが、まだまだゼミ生全員に十分に伝わっているとは言い難い状況です。その辺りについては、私の研究分野における立ち位置を改めて考える必要があると考えています(詳細は後述)。4の研究テーマも同様で、プロジェクト研究として、「<u><a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/research/self-actualization" target="_blank">なりたい自分プロジェクト</a></u>」や「<u><a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/research/sawara" target="_blank">佐原ソーシャルライブラリ</a></u>」などを提示していますが、今年度のゼミ配属は4名とかなり少人数で、多くの学生に興味を持ってもらえるには課題があるようです。<br />
<br />
5、6の健康とお酒については、概ね達成できています。先日の健康診断では、継続的な食生活の改善により、昨年に比べて減量ができたようです。会う人にも顔つきや首周りの印象が変わったと言われます。週1回程度でジムに通い、トレーニングやヨガに取り組んでいることもよい影響を与えたと思っています。お酒に関しても、あまり我慢するのではなく、ワインを中心に適度に愉しむことができています(妻からはたまに飲み過ぎと言われますが。。。)。<br />
<br />
7の重要事項については、7つの習慣の考えに基づいて、重要度を意識した生活を徐々に送ることができています。昨年度卒業生の<a href="https://www.facebook.com/profile.php?id=100005057349892&fref=ts" target="_blank">能勢 孟臣</a>君が開発した第二領域時間管理システム「<i><a href="http://mentors.tuis.ac.jp/self-reflector/" target="_blank">Self-reflector</a></i>」を継続的に利用することで、重要度中心の生活が意識できるようになりました。しかしながら、真の意味で重要事項を優先し、すべきでないことすべてに"NO"と言えるよう心を強く持てる段階には至っていません。そのためには、自分の中の「核」となるものをより明確にしなければなりません。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigegRlcyO4U3viOzaDxz0oFREgKByMvjQ-brIMK8j6_MeVNUOKONZjEg7V1bstZbe0BIvsWfj-LGim_r6Y8AkBEOpcYd7hf4lnlXJjhD0b5cqn5QJOWhyphenhyphenhkyAd5Mm_XbjB3PTQsd9BLwU/s1600/self-reflector2015.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="343" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigegRlcyO4U3viOzaDxz0oFREgKByMvjQ-brIMK8j6_MeVNUOKONZjEg7V1bstZbe0BIvsWfj-LGim_r6Y8AkBEOpcYd7hf4lnlXJjhD0b5cqn5QJOWhyphenhyphenhkyAd5Mm_XbjB3PTQsd9BLwU/s400/self-reflector2015.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図1.<i>Self-reflector</i>の実行画面</div>
<br />
<h3>
2015年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
以上を踏まえ、今年のバリュー、ミッション、ストラテジーを以下のように掲げます。<br />
<ul style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ol>
<li>地道にコツコツと研究を進め、論文投稿すること</li>
<li>心身の健康に留意して、日々の活力を充実させること</li>
<li>大切な人達の声に耳を傾け、相手が大切にすることを自分も大切にすること</li>
<li>研究活動を通じた教育を実践し、学生とともに成長できること</li>
</ol>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>丹念に現象を観察し、研究に必要なデータを収集すること</li>
<li>人や地域、組織などの社会的課題に対して、ITによる解決策を着想すること</li>
<li>適正な食事量を意識して、栄養・体重管理に努めること</li>
<li>自分の心と身体の平穏のための運動を心掛けること</li>
<li>相手の話を最後まで聞き、相手の人となりや考え方を理解すること</li>
<li>相手と自分の価値観を見極め、相乗効果を探ること</li>
<li>在り方(Being)に対する問い掛けを意識し、学生の主体性を育むこと</li>
<li>学生指導を通じて、自分自身の専門性を高めること</li>
</ol>
</ul>
上記のバリューは、これまでと変わりありません。4つのミッションは、7つの習慣を実践するために必要不可欠な『<b><span style="color: red;">第7の習慣:刃を研ぐ</span></b>』について書いたものです。それぞれ人間が持つ4つの側面とそのニーズを書いたもので、順に「<b>知性:学ぶこと、肉体:生きること、社会・情緒:愛すること、精神:貢献すること</b>」に対応しています。<br />
<br />
ミッション1(知性面)は、明らかに朝ドラの影響が出ていますが、研究においては丹念に現象を観察し、その結果をまとめ上げる姿勢が重要です。まさに、「<b>地道にコツコツ</b>」ですね。そこで、ストラテジー1、2を実践し、効果的なデータ収集と研究の位置付けを行います。研究の位置付けについては、自身の研究分野の立ち位置を検討しましたので次節にて説明します。<br />
<br />
<span id="goog_1230702106"></span><span id="goog_1230702107"></span>ミッション2(肉体面)は、日々の活力を充実させるための健康維持についてです。ストラテジー3、4が対応しており、食事と運動のバランスが重要です。食事は、炭水化物を控えめにし(と言っても、ご飯は小さめの茶碗で、おかわりはあまりしないくらいです)、「つるつる飲むな、よくかめかめ」の教えでよく噛んで食べることを心掛けます。運動については、今は週1回程度でジムに通って、ヨガやウエイトトレーニングを行っているので、それを継続したいと考えています。<br />
<br />
ミッション3(社会・情緒面)は、第5の習慣「<b>まず理解に徹し、そして理解される</b>」を意識したもので、これは私にとって最大の課題の1つです。気付いたら自分のことばかり話していて、相手の気持ちを読み取ることが苦手です。ストラテジー5、6が対応しており、人と話す時には、その人が何を大切にしているか(価値観)を汲み、相乗効果を発揮できるように考えます。<br />
<br />
ミッション4(精神面)は、大学教員の責務として、より優秀な学生を世に送り出すことで社会貢献を果たそうとするものです。これは、ストラテジー7、8が対応しています。そのためには、<b><span style="color: red;">学生の主体性を育む</span></b>教育を実践し、それを通じて自分自身の教育能力や専門性を高めていきます。学生の主体性を育むためには、ただ教えるのではなく、対話により学生の内面の在り方に働き掛け、行動を促す仕掛けが必要です。これは、コーチングの考え方で、やり方(Doing)ではなく、在り方(Being)に働き掛けるものです。加えて、「<b>研究活動を通じた教育</b>」の意味では、『<b>卒業研究</b>』が極めて重要な役割を担っています(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html">就職活動と卒業研究の相乗効果</a>)。卒業研究は、主体性を育むための最も効果的な教育手法の1つと考えています。これらの教育研究活動を通じて、自分自身がより成長できればと思っています。<br />
<br />
<h3>
研究分野の立ち位置</h3>
さて、最後に私の研究分野の立ち位置を説明いたします。下の図をご覧ください。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s1600/research_map.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="120" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhRaqQeyRzK56Jd2Lm8SW3ZIC-kI-Je4IN3RXttBA-86rZt6RcNcN0SGiYwExalfJXOx84r4BfrLdt0ftsDfvMR7JvbIiChqLGQtHxSkhTToRdO8TJx-bD3uu9TmPXuTp6HoisGTMXcTxc/s400/research_map.png" width="400" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
図2.研究分野の立ち位置</div>
<br />
この図を見て、私がどの位置に立っていて、どの方角を向いているか分かるでしょうか?<br />
<br />
真ん中の「社会情報学」の左右に「IT」と「社会」の項目があります。端から見ると、右側の社会系のテーマを研究しているように見えるかも知れません。システム学科唯一の文系と言われたこともあります。自己実現や情報リテラシー、地域活性化の研究に取り組んでいるので、確かにそう見えることもあるでしょう。<br />
<br />
私の研究分野の立ち位置は、<b>『<span style="color: red;">IT</span>の上に立ち、<span style="color: red;">社会</span>の側面を見ています</b>』。言い換えれば、人や地域などの社会的課題に対して、<span style="color: red;"><b>強みであるIT</b></span>を使って、課題を解決することです。ITを使えば、高速にデータを処理したり、大量のデータを保管したり、それらを他者と共有したりなど、ITを使うことで解決できる社会的課題があるはずです。この辺りの方針を周りの人達や、特にゼミの学生には知っておいて欲しいと考えています。<br />
<br />
以上が2015年の自己分析です。参考までに、これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html">2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/05/2013.html">2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/05/2012.html">2012年の自己分析(誕生日を迎えて)</a><br />
<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html">「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ開設</a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-66238673340662997922015-04-06T10:00:00.000+09:002016-04-03T00:37:31.365+09:002015年度 河野ゼミ ガイダンス資料皆さん、こんにちは。<br />
<br />
いよいよ新年度が始まりました。今年で情報大に着任して5年目となるので、よい成果を挙げるために気合を入れていきたいと思っています。<br />
<br />
今回は、昨年に引き続き、2015年度の河野ゼミ ガイダンス資料を紹介します(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/04/kawano-zemi2014.html">2014年度 河野ゼミ ガイダンス資料</a>)。昨年度の反省点を活かして、今年度の教育研究活動を推進していきます。<br />
<br />
<h3>
1. はじめに</h3>
河野ゼミでは、「<b><u>ソーシャルメディアとその社会的影響</u></b>」をテーマに研究を進めている<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-1" id="cite_ref-1">[1]</a><a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-2" id="cite_ref-2">[2]</a>。研究では、システム開発に重点を置きつつ、社会的課題をITで解決する「社会情報学」を専攻する<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-3" id="cite_ref-3">[3]</a>。ソーシャルメディアやクラウドサービスなどの技術は、あくまでも課題解決のための手段であり、真に解決すべき課題は社会の中に存在する。したがって、我々の問題意識は、地域社会や環境、人間関係の中にある。<br />
<br />
このような社会的課題は、様々な要因が相互に影響を及ぼす複雑な状態となる可能性が高く、システム開発のみで解決することはできない。そのため、チームで課題解決に取り組み、システム開発だけでなく、関わる人々の役割分担や運用支援を含めた総合的な解決策が必要である。これらを踏まえ、本ゼミでは「<u><b>情報技術を駆使し、人や地域の課題解決に貢献するため、主体的な行動ができる人材</b></u>」を目指した活動を推進する。様々な情報技術を駆使するには、情報システムやセキュリティ技術、情報リテラシー教育など、座学だけでなく<a href="http://www.tuis.ac.jp/university/spirit/index.html" rel="nofollow" target="_blank">現代実学主義</a>に沿った実践教育が不可欠である。これらの過程で修得した専門知識・技術を駆使し、人や地域が抱える課題に取り組む。この活動を通じて、学生は主体的な行動を身に付け、他者と協調する姿勢を育み、創造的な解決策を見出す力を養うことができると考える。<br />
<br />
<a name='more'></a>ゼミは3、4年生合同のディスカッション、学年別のサブゼミをそれぞれ週1回行う。ディスカッションとは、毎週3~5名程度の発表者が研究発表を行い、全員で議論を行う形式のゼミである。ここでの議論、報告をもとにシステム開発、調査、論文執筆などを行う。サブゼミでは、各自研究の進捗、今後の予定などを教員、他のゼミ生に報告する。サブゼミでの報告をもとにディスカッション資料を作成することになる。加えて、ゼミ生は、毎月1本以上の論文や書籍を読み、ゼミ内で報告することで卒論執筆能力の向上に努める。<br />
<br />
<h3>
2. 研究方針</h3>
<h4>
2.1. 到達目標</h4>
上記理念のもと、河野ゼミでは<b><u>研究成果</u></b>(<b>学会発表</b>、<b>論文投稿</b>)を挙げることに最大限の努力を注ぎ、研究活動を進める。新規性の高い研究テーマに取り組み、成果が見られる学生には<u>積極的に学会発表を経験させる</u>(2014年度は、<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/album/album2014/academic-activity2014" target="_blank">2名の学生が学会発表を経験</a>)。研究活動を通じて、情報収集/発信力、論理的思考力、問題解決力、プレゼンテーション能力などを養う。<br />
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
2.2. ゼミ訓</h4>
</div>
<div>
<div>
目指すべき人物像と心構えとして「<b>河野ゼミ訓</b>」を以下に示す。最初からすべてはできなくてもよいが、まずは心掛けること。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>1.ソーシャルであること</b></div>
<div>
周りの人達と協力して、活動をうまく進められること。ひとりでできないことをみんなでやる。ソーシャルメディアが使えることではない。</div>
<div>
<b>2.自分の頭で考えること</b></div>
<div>
まずは自分の頭で考えること。安易に答えを教えてもらおうとしない。自分で考えないと成長しない。</div>
<div>
<b>3. 行動すること</b></div>
<div>
頭で考えるだけではなく、実際に行動を起こして初めて意味がある。行動の結果は選ぶことはできないが、どう行動するかは自分で選択することができる。とにかく行動すること。</div>
<div>
<b>4. スキルを磨くこと</b></div>
<div>
心構えだけでなく、自分の強みとしてのスキルを磨くこと。プログラミング、デザイン、ライティング、プロジェクトマネジメント、リサーチなど、いろいろある。</div>
<div>
<b>5. 誠実であること</b></div>
<div>
相手に対しても自分に対しても誠実であること。相手のことを理解してから、初めて自分のことも理解される。お天道様に顔向けできないことはしない。</div>
</div>
<h4>
2.3. 卒論スケジュール</h4>
<div>
ゼミ配属から卒業までの流れを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<3年次><br />
1.<span style="white-space: pre;"> </span>4月:ゼミ配属</div>
<div>
2.<span style="white-space: pre;"> </span>5月:ディスカッションで初めての発表</div>
<div>
※ 論文、書籍を読んで内容を発表する(適宜ディスカッションでは文献紹介を行うこと)<br />
3. 6月:プロジェクト研究の活動を進める</div>
<div>
4.<span style="white-space: pre;"> </span>8月:夏休み、ゼミ合宿</div>
<div>
※ 夏休みもできるだけゼミ室に来て研究を進めること<br />
※ 研究を進める絶好のチャンスなので、ここでどれだけ頑張れるかが勝負!</div>
<div>
5.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>10月:研究テーマの検討<br />
※ そろそろ4年次からの卒研テーマを考えておく<br />
※ プロジェクト研究の発展でもよいし、別のテーマでもよい</div>
<div>
6.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>11月:プロジェクト研究中間報告</div>
<div>
7.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>1月:プロジェクト研究報告書の提出</div>
<div>
8. 2月:卒研テーマの決定<br />
※ 2月~3月も大学に来て研究を進めること<br />
9. 3月:就活開始<br />
※ 就活開始までに、プロジェクト研究の成果物があるとよい</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<4年次></div>
<div>
10.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>4月:いよいよ最終年度</div>
<div>
※ 卒論と就活を並行して頑張る(どちらか一方だけというのはあり得ない)</div>
<div>
11.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>8月:夏休み、ゼミ合宿</div>
<div>
※ 研究の追い込み時期</div>
<div>
12.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>10月:学生生活も残り半年、悔いのないように研究を進める</div>
<div>
13.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span><span style="white-space: pre;">11月:卒論中間発表会
※ 4年生は卒論の中間発表を行う
※ この時点で基本的に<u>システム開発</u>、<u>調査</u>は終わっていること
※ 教員からOKをもらった学生は、卒論を執筆してよい
※ NGの場合は、OKをもらえるまでディスカッションで発表を繰り返す</span></div>
<div>
14.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>12月:卒論初稿提出</div>
<div>
※ <u><a href="https://docs.google.com/document/d/1YfOxZ_3TSXyfzyg56yFMcZHE03kd-OVXpd-HO_YMMF8" rel="nofollow" target="_blank">卒論チェックリスト</a></u>を<b><span style="color: red;">クリア</span></b>した状態で提出すること<br />
※ 卒論が一通り<b><span style="color: red;">完成</span></b>した状態であること</div>
<div>
※ この時点で内容がほとんどない場合は<span style="color: red;"><b>留年</b></span>→<u>もう1年頑張る</u></div>
<div>
15.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>1月下旬:卒論提出<br />
※ 無事に提出できた学生は、卒論発表の準備を進める<br />
※ 卒論から研究の成果が全く確認できない場合は<span style="color: red;"><b>留年</b></span>→<u>もう1年頑張る</u></div>
<div>
16.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>2月上旬:卒論発表会</div>
<div>
※ 教員からOKをもらった学生は、卒論データを提出して完了<br />
※ 軽微な修正の場合は、教員からOKをもらえるまで卒論の修正を繰り返す<br />
※ 大幅な修正が必要な場合は、一旦「不可」とし、卒論再提出期限まで心を入れ替えて頑張る<br />
→当然春休みはない<br />
※ 無事に乗り越えた人は卒業まで新生活の準備</div>
<div>
17.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>3月上旬:卒論再提出期限</div>
<div>
※ 教員からOKをもらった学生は、卒論再発表の準備を進める</div>
<div>
※ 最後の最後で頑張れずNGとなった場合は<span style="color: red;"><b>留年</b></span>→<u>もう1年頑張る</u></div>
<div>
18.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>3月下旬:卒業式</div>
<div>
※ みんなで無事に卒業できること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
3年次のプロジェクト研究から、4年次の卒論提出までの具体的な目標(マイルストーン)を図1に示す。プロジェクト研究と卒業研究には共通点が多い。ただし、4年生は研究テーマがある程度決定しているため、早期にシステム開発や解決策実施に着手し、開発や評価に多くの時間を割くことができる。なお、3年生は、1月末のプロジェクト研究報告書の提出後、新年度のゼミ再開までの2ヶ月間も自主的に研究を進めておくこと。この期間に、就活の準備を進めると同時に、研究の位置付けやシステム設計ができるとよい<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-4" id="cite_ref-4">[4]</a>。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="368" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPCtuG-OB1WovGGyBnEFr7XQZ0cYChFyLn2PmgFupjM7gRVOtqhNezhfV7a8WoLp0NJJz6Ecyfc-Nzqa9egz9kEY1ccLOoppIVW4aH5Ruv_iS3pxsRoZLIQIZS2k3_xwCllu5k6nGE6NA/s1600/thesis_schedule.png" width="640" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図1. 研究のマイルストーン</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<h3 style="clear: both;">
3. 卒論執筆能力の向上対策</h3>
<h4>
3.1. 参考資料</h4>
<div class="separator" style="clear: both;">
卒論執筆に向けて、参考となる資料を以下に示す。「河野ゼミ」のFacebookグループから参照できるため、各自必ず確認しておくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<ul>
<li>卒論フォーマット</li>
<li>卒論チェックリスト</li>
<li>論文の書き方</li>
</ul>
<div class="separator" style="clear: both;">
卒論執筆の際は、卒論フォーマットのファイルを複製して書く。12月末の卒論初稿提出時には、卒論チェックリストの項目をすべてクリアした状態で提出すること。普段のディスカッション資料やサブゼミでの報告の際は、論文の書き方を参考に文章を書くこと。参考図書として、『レポート・論文・プレゼン スキルズ(石坂春秋著)』<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-5" id="cite_ref-5">[5]</a>をゼミ室に置いておくので、各自よく読んでおくこと。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<h4>
3.2. 文献調査に関する月次報告の徹底</h4>
<div class="separator" style="clear: both;">
昨年度まで、前述の資料を学生に配布し、卒論執筆に向けて用意周到に準備を進めてきた。しかしながら、実際には卒論を書く段階で文章能力が著しく乏しい学生が見られた。そこで、以下の通り、毎月1本以上の論文や書籍を読む習慣を付けることで、卒論執筆能力の向上に取り組む。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<ul>
<li>毎月1本以上を目安に、論文か書籍を読むこと</li>
<li>読んだ文献の内容を文書にまとめて、ディスカッションかサブゼミで報告すること</li>
</ul>
<div class="separator" style="clear: both;">
文献報告の際は、その文献が対象とした課題と解決策、自身の研究との相違点、研究の位置付けなどをまとめること。論文はCiNii<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-6" id="cite_ref-6">[6]</a>で関連するものを検索し、学内であれば自由に閲覧できるものもある。もし見付からない場合は、大学の図書館で探すか、他の図書館から取り寄せられるか教員に確認すること。書籍は各自の関心や研究テーマに応じて、以下のものを推薦する。ゼミの蔵書管理システムを利用し、必要に応じて貸出する。きちんと取り組めば、確実に効果があるため、自主的に取り組むことを期待する。</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
</div>
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
</div>
<br />
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: 'MS PGothic'; font-size: medium; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: normal; line-height: normal; orphans: auto; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 1; word-spacing: 0px;">
<div>
<div style="margin: 0px;">
<システム開発></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・Webシステムの開発技術と活用方法<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-7" id="cite_ref-7">[7]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・基礎Ruby on Rails<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-8" id="cite_ref-8">[8]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<ソーシャルメディア活用、個人・組織のブランディング></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ソーシャルメディア実践の書<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-9" id="cite_ref-9">[9]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ソーシャルシフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-10" id="cite_ref-10">[10]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・BEソーシャル!<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-11" id="cite_ref-11">[11]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<地域活性化></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・シティプロモーション<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-12" id="cite_ref-12">[12]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・U理論<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-13" id="cite_ref-13">[13]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<br /></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
<自己実現、働き方></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・7つの習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-14" id="cite_ref-14">[14]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・幸せがずっと続く12の行動習慣<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-15" id="cite_ref-15">[15]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ワーク・シフト<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-16" id="cite_ref-16">[16]</a></div>
</div>
<div>
<div style="margin: 0px;">
・ストレングス・ファインダー<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_note-17" id="cite_ref-17">[17]</a></div>
</div>
</div>
<div class="separator" style="clear: both;">
<br /></div>
<h3 style="clear: both; text-align: left;">
4. ディスカッション</h3>
<h4>
4.1. ディスカッションの意義</h4>
<div>
<div>
ゼミ活動の中でも特に、<b>ディスカッション</b>は重要である。自身の研究成果を発表するだけでなく、他者の発表を聞いてその研究内容を理解し議論することは、互いの研究をより進展させる上で非常に重要な役割を担っている。ディスカッションで活発な議論を展開することで、新しいアイディアが出てきたり、他者の研究成果を自分の研究に活かしたり、自身の知識が深まったりする。この時間は、必然的に他者の発表を聞く機会の方が多いことから、その時間をいかに活用できるかで自分の成長に大きく影響する。そこで、ディスカッションの目的を以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
(1) 研究活動の報告(研究の目的、現在の進捗、今後の課題など)</div>
<div>
(2) 研究で得られた成果・知見の共有(最新動向、サービス展開、調査結果など)</div>
<div>
(3) 文書作成能力の向上</div>
<div>
(4) プレゼンテーション能力の向上</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)について、自分の研究を他者に説明することにより、自分自身の中で研究の意義や課題などの理解を一層深めることができる。そのため、資料作成と発表の際は、<u>他者に理解してもらえること</u>を常に意識する。次に(2)について、研究で得られた成果や知見などをゼミ内で共有することで、それらが<b>河野ゼミの知識</b>として蓄積される。ゼミは同じような興味・関心を持った集団といえるため、他者の成果が自分の研究に役立つ可能性も高い。したがって、<u>他者の研究発表に対しても興味を持って聞く姿勢が大切</u>である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように、ディスカッションの際に発表資料を作成し、皆の前で研究発表を行うことで、(3)の文書作成能力、(4)のプレゼンテーションの能力を養うことができる。これらの積み重ねにより、卒論執筆、卒論発表の訓練を行う。加えて、実社会に出てからは資料作成、プレゼンテーションの機会が数多くあるため、ゼミ活動を通じてより多く経験することを期待している。</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.2. 発表内容</h4>
<div>
<div>
ディスカッションで発表すべき内容は、以下のとおりである。<br />
<br /></div>
<div>
(1) 研究内容と進捗報告</div>
<div>
(2) 関連論文や書籍などの文献紹介</div>
<div>
(3) プロジェクト活動やイベント企画など、教員が許可した内容</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)は、ディスカッションの核を成すもので、現在の研究内容に関する報告である。(2)は、3.2節で示したように、研究の位置付けを行うために必要な文献調査である。2年間のゼミ在籍期間で<u>論文10本</u>以上、<u>書籍20冊</u>以上を読むこと。(3)については、プロジェクト活動の進捗報告や協力要請、オープンキャンパスや翔風祭でのイベント企画などに関する内容である。なお、ディスカッション資料は、未発表の研究内容が含まれているため、<b>内部資料</b>とする。</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<h4>
4.3. 発表スケジュール</h4>
<div>
ディスカッションでは、毎週3~5名が研究発表を行う。現在、河野ゼミには18名の学生が所属しており、各自1ヶ月に1回のペースでの発表を目標とし、年間8回程度を目安とする。必要であれば何度発表しても構わない。むしろそのような姿勢は大いに歓迎する。ただし、前回からの進展がないものは、発表の回数としては認めない。加えて、発表資料や研究の進展に重大な欠陥がある場合、再発表を命じることがある。4年生から順次発表するため、3年生の発表は4月下旬~5月上旬頃の予定である。<br />
<br />
毎回のディスカッションでは、座長が当日の司会進行、議事録の作成を担当する。座長は、次回の座長を指名し、次回の座長が発表者を募集する。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.4. 資料の構成</h4>
<div>
<div>
ディスカッション資料の構成について説明する。まず第1章の「はじめに」では、研究の目的、活動内容、現在の進捗状況など、今回のディスカッションで議論したい内容を書く。それ以降の章では、「関連研究」、「提案手法」、「システム構成」、「研究の課題」などの項目を必要に応じて記述する。関連研究では、適宜文献を引用しつつ、自身の研究に関連する研究やサービスを調査し、その特徴や相違点を説明する。参考文献については、論文や書籍などを本文中で引用した上で、「参考文献」の項に列挙する。<br />
<br />
提案手法、システム構成では、研究で開発するシステムについて説明する。説明の際は、システム構成図、データベース定義表など、適宜図表を加えて説明する。最後の「まとめ」では、今回の報告内容、次回までの課題などを説明する。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4.5. ディスカッションの進行</h4>
<div>
<div>
ディスカッションの進行ルールを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
・ディスカッションの進行(発表者の指名、質問の募集、議事録作成)は座長が行う</div>
<div>
・座長は<u>議事録を作成</u>し、「河野ゼミ」のFacebookグループで共有する</div>
<div>
・座長は3~5名程度の発表者を確保する</div>
<div>
※ 発表者が3名に満たない場合は、<u>座長自身が発表する</u></div>
<div>
※ 発表者一人の持ち時間は、質疑応答を含めて40分~1時間程度を目安とする</div>
<div>
・発表者は事前に資料を作成し(<b>原則4ページ以上</b>)、参加者全員に配布する</div>
<div>
※ 発表者は必ず、<u>参加者に対しての問いかけ</u>を発表内容に盛り込むこと</div>
<div>
※ 紙の節約のため、2ページ/枚で両面印刷とし、人数分をコピーすること</div>
<div>
・参加者は、<u>各自1回は質問すること</u></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
5. サブゼミ</h3>
<div>
<div>
サブゼミは、学年別に1時間程度で実施する。各自の成果と目標の確認を互いが証人となって行う。</div>
<div>
<br />
<サブゼミの進め方><br />
・<u>サブゼミ開始前までに</u>進捗報告書を書いて、<u>研究ファイル</u>に綴じておくこと<br />
・サブゼミに来られない場合は、<u>その週の内にゼミ室に来て</u>進捗報告書を書くこと<br />
・取り組んだ内容、来週までの目標は<u>具体的に書くこと</u></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<報告事項></div>
<div>
・先週からの成果報告</div>
<div>
・目標達成度に対する自己評価(5段階)</div>
<div>
5:目標に基づいた活動ができ、目標に対する達成度が極めて高い</div>
<div>
4:目標に基づいた活動ができ、目標が概ね達成できた</div>
<div>
3:目標に基づいた活動ができた</div>
<div>
2:目標に基づいた活動を行ったが、目標に対する達成度が不十分で、改善すべき点が多い</div>
<div>
1:目標に基づいた活動ができず、目標に対する達成度が不十分</div>
<div>
・来週までの目標設定</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
6. 学会発表のススメ</h3>
<div>
ゼミ生には学会での研究発表を強く推奨する。日頃の研鑽の成果を発表し、外部の研究者との交流の機会を持つことは貴重な経験になる。加えて、就職活動の自己PRや就職後の仕事にも活かすことができる。関連学会の活動状況を以下に示す。まずは、以下の学会の論文誌を読むことを推奨する。<br />
<br />
<ul>
<li><a href="http://www.jsise.org/" target="_blank">教育システム情報学会</a></li>
<ul>
<li>情報システムを活用した教育分野に関する研究会</li>
<li>テーマ:教育システム、e-learning、タブレット端末、学習支援、情報リテラシー</li>
<li>年間6回の研究会、年会1回の全国大会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.ieice.org/iss/cw/jpn/" target="_blank">サイバーワールド研究会</a></li>
<ul>
<li>ITの基盤技術と産業界の橋渡しを目指す研究会</li>
<li>テーマ:Web、ソーシャルメディア、サイバーセキュリティ、CG・VR、遠隔教育</li>
<li>年間4回(3月、6月、9月、12月)の研究会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.ssi.or.jp/" target="_blank">社会情報学会</a></li>
<ul>
<li>「社会」と「情報学」をつなぐ学問分野に関する研究会</li>
<li>テーマ:ソーシャルメディア、地域活性化、政治、防災、インターネット依存</li>
<li>毎年9月に全国大会</li>
</ul>
<li><a href="http://www.jamhs.org/" target="_blank">日本精神保健社会学会</a></li>
<ul>
<li>メンタルヘルスに関する研究会</li>
<li>テーマ:メンタルヘルス、遺伝的気質、依存</li>
<li>毎年11月頃に学術大会・総会</li>
</ul>
</ul>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
7. 成績評価について</h3>
<div>
<div>
成績評価は、最終的な成果物である卒論・プロジェクト研究報告書の内容をベースに、研究の進展、ゼミの参加状況、学会発表などを加味して総合的に評価する。特に学会発表は大きく加点する(目安として成績1~2段階UP)。なお、ゼミの欠席は減点とする。卒論には、以下の<b>3つの要素</b>が書かれていなければならない。学術の世界では、これらの要素によって論文の価値が評価される。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>新規性</b>:新しい技術や知見など、世の中で誰も明らかにしていないこと</div>
<div>
<b>有効性</b>:提案内容が従来のものと比較して優れていること</div>
<div>
<b>信頼性</b>:実験結果や得られた知見の根拠が信頼できるものであること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記のうち、最初に問われる要素は<b>新規性</b>である。世の中で誰も成し得ていないかを証明するには、様々な文献を調査し、自身の研究の位置付けを行う必要がある。次の<b>有効性</b>を検証するには、実験の結果に有意差があったかを統計的手法を用いて評価する必要がある。最後の<b>信頼性</b>は最も重要な要素である。どれ程大きな成果であっても、同じ手順で他者が再現できなければ価値はない(再現性の問題)。加えて、論理構造が明確な読みやすい文章、正確な情報提示を意識する。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
8. まとめ</h3>
<div>
今回は、河野ゼミの教育研究活動の方針を伝えた。本資料に従って1年間活動を進めるため、いつでも熟読できるよう各自保管しておくこと。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
参考文献</h3>
<div>
<div id="cite_note-1">
[1] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-1">^</a> 河野義広,“「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ”,<a href="http://www.yoshihirokawano.com/" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/</a></div>
<div id="cite_note-2">
[2] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-2">^</a> 河野義広,“アカデミックが見た社会”,<a href="http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/" target="_blank">http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/ </a></div>
<div id="cite_note-3">
[3] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-3">^</a> 河野義広,“河野ゼミの研究方針2013年”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html</a></div>
<div id="cite_note-4">
[4] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-4">^</a> 河野義広,“就職活動と卒業研究の相乗効果”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/career-research.html</a></div>
<div id="cite_note-5">
[5] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-5">^</a> 石坂春秋,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4874242731/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">レポート・論文・プレゼン スキルズ―レポート・論文執筆の基礎とプレゼンテーション</a>”,くろしお出版,2003.3.</div>
<div id="cite_note-6">
[6] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-6">^</a> CiNii,<a href="http://ci.nii.ac.jp/" target="_blank">http://ci.nii.ac.jp/</a></div>
<div id="cite_note-7">
[7] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-7">^</a> 速水治夫,服部哲,大部由香,加藤智也,松本早野香,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4320123190/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">Webシステムの開発技術と活用方法</a>”,共立出版,2013.3.</div>
<div id="cite_note-8">
[8] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-8">^</a> 黒田努,佐藤和人,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4844331566/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">改訂新版 基礎Ruby on Rails</a>”,インプレスジャパン,2012.3.</div>
<div id="cite_note-9">
[9] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-9">^</a> 大元隆志,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4897978718/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルメディア実践の書</a> Facebook・Twitterによるパーソナルブランディング”,リックテレコム,2011.6.</div>
<div id="cite_note-10">
[10] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-10">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト</a>―これからの企業にとって一番大切なこと”,日本経済新聞出版社,2011.6.</div>
<div id="cite_note-11">
[11] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-11">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532318505/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">BEソーシャル!</a>―社員と顧客に愛される5つのシフト”,日本経済新聞出版社,2012.11.</div>
<div id="cite_note-12">
[12] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-12">^</a> 河井孝仁,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4809040550/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">シティプロモーション</a>-地域の魅力を創るしごと-”,東京法令出版,2009.12.</div>
<div id="cite_note-13">
[13] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-13">^</a> C・オットー・シャーマー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4862760430/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">U理論</a>――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術”,英治出版,2011.11.</div>
<div id="cite_note-14">
[14] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-14">^</a> スティーブン・R・コヴィー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">7つの習慣</a>―個人、家庭、社会、人生のすべて 成功には原則があった!”,キングベアー出版,2008.8.</div>
<div id="cite_note-15">
[15] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-15">^</a> ソニア・リュボミアスキー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4534049250/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">幸せがずっと続く12の行動習慣</a>”,本実業出版社,2012.2.</div>
<div id="cite_note-16">
[16] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-16">^</a> リンダ・グラットン,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4833420163/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank">ワーク・シフト</a> ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉”,プレジデント社,2012.7.</div>
<div id="cite_note-17">
[17] <a href="http://www.yoshihirokawano.com/2015/04/kawano-zemi2015.html#cite_ref-17">^</a> マーカス・バッキンガム,ドナルド・O・クリフト,“<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532149479/yoshikawano-22/" target="_blank">さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす</a>”,日本経済新聞社,2001.12.</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上が2015年度 河野ゼミのガイダンス資料です。これをベースに教育研究活動を推進していきます!よろしくお願いいたします。</div>
<div>
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-54987827586688500872015-03-14T11:08:00.003+09:002015-10-13T01:24:48.068+09:00就職活動と卒業研究の相乗効果皆さん、こんにちは。<br />
<br />
大学3年生や大学院修士1年生は、この3月に就職活動(就活)が始まりました。これまで就活の開始時期は、学部3年の12月だったのですが、2016年卒の学生から学部3年の3月となり、3ヶ月後ろ倒しになりました。この時期から採用情報や説明会などが解禁されます。一方、採用活動(筆記試験や面接)は学部4年の8月からとなるようです(以前は学部4年の4月)。<br />
<br />
この採用スケジュールは、経団連が加盟企業向けに示したガイドラインであり、加盟していない外資系企業やベンチャー企業などは、早期に採用活動を開始する可能性があります。<br />
<br />
さて今回は、就活と卒業研究(卒研)に関して、大学教員の立場から学生の皆さんに向けてメッセージをお伝えします。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhy1oMiGcGvWKIJqkzaVfyMZYxtZ1eIQka4qCE4luWYiuMWz4zRlbCN-MLlxmH6sVK80U7zR_ZmVZonsjEXpuyp7jX2C-qJZeyjF9u2Da0oDkIZAGciGFUxopKYu_KX0Wdl1Ja0tDeIjgg/s1600/20150309_M-SOLUTIONS.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhy1oMiGcGvWKIJqkzaVfyMZYxtZ1eIQka4qCE4luWYiuMWz4zRlbCN-MLlxmH6sVK80U7zR_ZmVZonsjEXpuyp7jX2C-qJZeyjF9u2Da0oDkIZAGciGFUxopKYu_KX0Wdl1Ja0tDeIjgg/s1600/20150309_M-SOLUTIONS.jpg" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
2015.3.9 合同企業説明会@東京情報大学</div>
<br />
<br />
<a name='more'></a><br /><br />
<h3>
卒研の重要性</h3>
冒頭で就活の話をしましたが、ではなぜこの段階で卒研が重要となるのでしょうか?まずは就活をサクッと終わらせて、そこからじっくり卒研に取り組めばよいのではないかとか思いませんか?<br />
<br />
よく考えてみてください。就活の面接で「大学で一番頑張ったことは何ですか?」と面接官に聞かれて、「バイトを一生懸命していました」とか「サークルで部長をやっていました」とかで、面接に受かると思いますか?<br />
<br />
面接では、これまでの経験で培った考え方や価値観が問われます(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/03/blog-post.html" target="_blank">就職活動における心構えと大学での学び</a>)。何のために大学に来ているのか、自分の強みは何か、どういうキャリアを描いているかなどは当然聞かれるでしょう。<br />
<br />
そういった面接官との対話を通じて、自分で課題を発見し、それを解決できる能力があるのかが見極められます。その能力を訓練する場が、「大学」や「ゼミ」、「卒研」なのです(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/11/choose-own-way.html" target="_blank">大学で学ぶ意義:継続して課題を発見し解決する能力を養うこと</a>)。<br />
<div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijxFpjR2WoAPoe6y98AE3IvhE5eQ_erheaRC5EL4B_U4pnZhSVrVoLuYAD6qaWmblEwHl1w_VfWn3lJtygDBh1zo4pA21S7uUWSRQtqO-tHFqP7EiAPIZ3mhqSQPW8HAj25tLdQ_nQ4sY/s1600/zemi3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="223" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijxFpjR2WoAPoe6y98AE3IvhE5eQ_erheaRC5EL4B_U4pnZhSVrVoLuYAD6qaWmblEwHl1w_VfWn3lJtygDBh1zo4pA21S7uUWSRQtqO-tHFqP7EiAPIZ3mhqSQPW8HAj25tLdQ_nQ4sY/s1600/zemi3.jpg" width="400" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
2014.4.11 ゼミでのワールドカフェの様子</div>
<h3>
就活と卒研の相乗効果</h3>
</div>
<div>
「<span style="color: red;">就活では何が求められるのか</span>」、「<span style="color: red;">何のために卒研を行うのか</span>」については、上述のエントリに詳しく書いてありますので、興味がありましたらご覧ください。ここからは、就活と卒研の相乗効果を考えてみます。ざっと挙げても、以下のような効果があるでしょう。</div>
<div>
<ol>
<li>卒研テーマを通じて、面接官に自身の問題意識を伝えることができる</li>
<li>企業の志望動機と研究テーマの関係を結び付けることができる</li>
<li>研究課題に対するアプローチにより、課題解決能力を示すことができる</li>
<li>研究の成果物があれば、そのまま自己PRになる</li>
<li>例え研究のことを聞かれなくても、きちんとやっていれば自分の自信になる</li>
<li>面接官のアドバイスを研究にフィードバックできる</li>
</ol>
</div>
<div>
</div>
まず、1について、どういったことに関心があるのか、どのような<b>問題意識</b>(ある問題に対して、主体的に関わろうとする意識)を持っているかを自分の言葉で伝えることができれば、面接官にも自分の考え方や価値観が伝わります。面接では、あなたがどういう考えを持った人間であるかが問われます。あなたが何をしたいのかも重要ではありますが、それ以上に会社にどういう貢献ができるかが問われます。面接官は、研究テーマを通じあなたの考え方や価値観を推し測ることで、あなたが会社に貢献できる人間かを見定めることができます。<br />
<br />
次に、2について、応募する企業を選ぶ際は、少なからず大学での学びが関係しているはずです。もしそうでなければ、何のために大学に来たのかをもう一度よく考える必要があるでしょう。志望動機と研究テーマの関連性を見い出すことができれば、その企業を志望する説得力が増します。もちろん、研究テーマと仕事の内容が直接関係することは稀ですが、企業の目指すビジョンに共感できるかが大切です。そのためには、卒研にしっかりと取り組んでおき、自分の研究に対する理解を深めておくことが先決です。<br />
<br />
3について、仕事とは課題解決の連続です。卒研では、自分で課題を発見し、それを解決しなければなりません。つまり、大学生活の中で<b>課題解決能力</b>を養う場としては、卒研は最適といえます。研究でどのような課題解決のアプローチを取ったのかを説明できれば、自身の課題解決能力を示すことができます。さらにいえば、大学ではいくら失敗してもよいのです。例え卒研で最終的によい結果が得られなかったとしても、それをきちんと分析できればよいのです。<br />
<br />
4について、研究で開発したシステムや地域での活動実績など、研究での成果があれば、就活時の自己PRに大いに活用できます。こういった成果は、Web上で確認できるよう準備しておくとともに、そのURLを履歴書やソーシャルアカウントのプロフィールにも記載しておきましょう。東京情報大学では、3年次からゼミ配属であるため、こういった研究成果をアピールできるチャンスがあります。<br />
<br />
5について、意外とこれが一番重要かも知れません。自分のやるべきことにしっかりと取り組んでいれば、自分の自信になります。学生というのは、学ぶために生きている訳ですから、勉強や研究が本分です。自分の本分を大事にしている人からは、表情や受け答えからその人の自信を感じ取ることができます。私の場合、学部4年での就活はよい結果とはなりませんでしたが、修士では何度か学会発表を経験して、自分の研究に自信を持っていたこともあり、就活をうまく進めることができました。これは2年間での経験なので同じように比べることはできませんが、研究にしっかりと取り組んでいれば、自分の自信になることは間違いありません。<br />
<br />
最後の6は、就活から研究に対するフィードバックです。面接時に研究テーマについて話すことで、面接官から様々な指摘やアドバイスを受けることができます。普段のゼミとは違って、社会人の視点から意見が得られるため、それを研究に活かすことができるかも知れません。社会人で研究に興味を持ってくれる方がいれば、研究室との交流が生まれる可能性もあります。せっかく社会人に会うのだから、研究のヒントをもらって来るくらいの気持ちで面接に行くのもよいのではないでしょうか。<br />
<br />
このように、就活と卒研は相乗効果があると私は考えています。学生の皆さんには、就活が忙しくても、研究のことも忘れずに考えて欲しいと思っています。1週間の中で、研究について考える時間を持つとよいでしょう。こういった活動は、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank"><b><span style="color: red;">7つの習慣</span></b></a>では「<b>第二領域活動</b>(緊急ではないが、重要な活動)」とよばれています。重要度を意識した生活を送るために、私のゼミで開発した第二領域時間管理システム「<a href="http://mentors.tuis.ac.jp/self-reflector/" target="_blank">Self-reflector</a>」を利用することをオススメします。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEji3QPIsPExt2ERPcsMj5e7WtR26gABaYCNEde5kvKljetDtkkQIIjA0fRBtptitFv4jujhcFNp_xu_AtmB4-KMU50cz5v6zQfZb7r7IshI50t4Pbgg6Q8Sv0nu3vH-ryFb70qlYimmBS0/s1600/self-reflector2015.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="342" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEji3QPIsPExt2ERPcsMj5e7WtR26gABaYCNEde5kvKljetDtkkQIIjA0fRBtptitFv4jujhcFNp_xu_AtmB4-KMU50cz5v6zQfZb7r7IshI50t4Pbgg6Q8Sv0nu3vH-ryFb70qlYimmBS0/s1600/self-reflector2015.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
Self-reclectorの実行画面</div>
<br />
<h3>
大学教員としての意見</h3>
最後に、大学教員として、現在の就活の流れについて意見を述べます。今回の採用スケジュールの後ろ倒しは、就活の早期化・長期化による学業への影響に配慮したものです。しかしながら、学生目線からすると、短期決戦となることに否定的な意見を持つ人も少なくありません。例えば、「大企業に落ちた場合に、中小企業を受ける時間的余裕があまりない」、「就活が長期化した場合に、卒論が書けなくなる」といったところでしょうか。<br />
<br />
大学教員の立場として、この流れには基本的に賛成です。何故なら、学生が<b><span style="color: red;">卒研</span></b>により多くの時間を確保でき、その成果を挙げられるかが重要と考えているためです。卒研は大学生活の集大成であるにも関わらず、就活が開始される時点で、多くの学生はまだ研究室にすら配属されていません(一般的な大学は、研究室やゼミの配属が学部4年の4月であるため)。<br />
<br />
卒研に着手していない段階では、自分がどういう課題解決に関心があるのか、どういう能力を駆使してその課題を解決できるのか、といったことが経験できていません。また、研究活動に専念するうち、大学院への進学を志す場合もあるでしょう。そういう状況で就職先が既に決まってしまっている場合、就職先企業とのミスマッチが懸念されます。<br />
<br />
このような採用スケジュールのガイドラインは大事ですが、もっと多様な就活を実践する学生が増えるとよいと思っています。1) 在学中にインターンシップや勉強会などで人脈を広げて就職先を見つけたり、2) 研究の成果を企業に売り込んだり、3) あるいは起業したり、4) 地域活動をもとにNPOを立ち上げたり、5) 卒業後に世界を放浪したりと、卒業後の進路の選択肢には様々な可能性が考えられます。まだまだそういった選択をする学生はごく少数でしょうけれど、皆さんが改めて進路を考えるきっかけになればと思っています。<br />
<br />
いずれにしても、就活中の皆さんが自分らしい進路選択ができることを期待しています。興味がありましたら、以下の関連記事も合わせてご覧ください。<br />
<br />
就職活動における心構えと大学での学び<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/03/blog-post.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2014/03/blog-post.html</a><br />
<br />
大学で学ぶ意義:継続して課題を発見し解決する能力を養うこと<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/11/choose-own-way.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2014/11/choose-own-way.html</a><br />
<br />
【卒業生へのメッセージ】社会に貢献すること<br />
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/03/blog-post.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2013/03/blog-post.html</a>河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-47179574085677863032015-03-09T19:23:00.000+09:002015-10-13T01:26:05.024+09:00書評『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』と活動報告皆さん、こんにちは。<br />
<br />
3月になりました。あとひと月で新年度です。この時期は、卒論も一段落し、新年度に向けた準備と自身の研究を進める時間でもあります。<br />
<br />
普段の授業期間中は、日々の授業や学生対応、事務処理などに追われていますが、夏休みや年末年始、春休みの時期は、大学教員にとっては貴重な研究時間といえます。よく「春休みでも仕事しているのですか?」と聞かれますが、仕事(=研究)はしています。もちろん、給料も出ます。ただ、普段とはやることや仕事のスタイルが違うので、一般の方には知られていない部分がありますね。<br />
<br />
さて今回は、最近の活動と合わせて、その際に読んだ書籍の書評を書いてみます。<br />
<br />
<h3>
ソーシャルシフトの会での活動</h3>
皆さんは「<b>ソーシャルシフト</b>」という言葉をご存知でしょうか?ソーシャルシフトとは、ソーシャルメディアを使った社内改革や経営革新のことと言われています(参考:<a href="http://www.nikkei.com/article/DGXBZO38945590Q2A220C1000000/" target="_blank">日本経済新聞記事 2012/2/22</a>)。<br />
<br />
しかし、これは企業の情報発信にソーシャルメディアを活用することが本質ではありません。ソーシャルメディアによって情報が透明化され、それによって生活者の声に耳を傾けることができ、価値観(=企業理念)が徐々に従業員に浸透していくことで、最終的に組織が内部から「<span style="color: red;"><b>ソーシャル</b></span>」に変わることです。この変革には、価値観の共有とオープンリーダーシップ(徹底したオープンな情報共有と権限移譲により自律的なリーダーシップを発揮すること)が重要とされています(斉藤徹著『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" target="_blank">ソーシャルシフト</a>』より)。これを続けることで、売り手よし、買い手よし、世間よしの「<b><span style="color: red;">三方よし</span></b>」が実現できるという考え方です。<br />
<br />
このような変化を起こすことがソーシャルシフトの本質であると、私は理解しています。<br />
<br />
<br />
<a name='more'></a><br /><br />
<br />
私自身は、ソーシャルメディアを研究テーマに取り入れていることもあり、興味があって<a href="https://www.facebook.com/groups/Team.Socialshift/" target="_blank">ソーシャルシフトの会</a>のイベントに度々参加しています。2014年11月の<a href="https://www.facebook.com/events/800217613369619/permalink/818410728216974/" target="_blank">ソーシャルシフトの会2周年記念イベント</a>の際は、ゼミの学生2名が「<b>ソーシャルシフトの普及</b>」を研究テーマとして取り組みたいということで、彼らとともにイベントに参加しました。<br />
<br />
その会場で、大手食品スーパーのカスミにてソーシャルシフトを実践する<a href="https://www.facebook.com/takahashi.toru.37" target="_blank">高橋 徹</a>さんに出会い、後日カスミ本社に伺うことになりました。<br />
<br />
<br />
<span style="font-size: 18.7199993133545px; font-weight: bold;">ソーシャルシフト実践に取り組むカスミ本社への訪問</span><br />
カスミの高橋さんを訪ねて、2月20日(金)に茨城県つくば市にあるカスミつくばセンターに行って来ました。カスミのソーシャルシフトに取り組む高橋 徹さん、<a href="https://www.facebook.com/mitsuhiro.oosato" target="_blank">大里光廣</a>さんから、ソーシャルシフトに取り組む経緯や現場で苦労された話、各店舗でソーシャルシフトを推進するためのフレームワークなど、様々なお話を伺いました。<br />
<br />
カスミ内でのソーシャルシフトを推進する専属組織「ソーシャルメディア・コミュニケーション研究会(通称ソーコミ)」では、こういった課題に積極的に取り組まれてきたそうです(参考:<a href="http://media.looops.net/saito/2013/04/01/kasumi_inside_story/" target="_blank">ソーシャルシフト事例|in the looop</a>)。<br />
<br />
最初は10店舗から始まったカスミのソーシャルシフト・モデル店舗は、現在58店舗まで拡大され、近くさらに倍増されるとのことです。<br />
<br />
今回の訪問では、今後の研究方針に関する相談が主な目的だったのですが、学生達が考えてきたインタビュー内容よりも、もっと深く多くのことをお話し頂きました。ありがとうございました!<br />
<br />
学生にとっても、私にとっても、ソーシャルシフト関連の書籍で勉強するよりも何倍も大きな価値があったと思います。是非、今後の研究に活かしたいと考えています。<br />
<br />
訪問の際に、高橋さんから「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4046005890/yoshikawano-22/" target="_blank">ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書</a>」を紹介して頂きました。カスミでのソーシャルシフトの取り組みを参考に、ループス・コミュニケーションズの斉藤徹さん、伊藤友里さんが物語として書かれた本です。<br />
<div id="fb-root">
</div>
<script>(function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/all.js#xfbml=1"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs);}(document, 'script', 'facebook-jssdk'));</script><br />
<div class="fb-post" data-href="https://www.facebook.com/photo.php?fbid=780058558714017&set=a.157219584331254.43420.100001296400299&type=1" data-width="466">
<div class="fb-xfbml-parse-ignore">
<a href="https://www.facebook.com/photo.php?fbid=780058558714017&set=a.157219584331254.43420.100001296400299&type=1">投稿</a> by <a href="https://www.facebook.com/yoshi.kawano529">河野 義広</a>.</div>
</div>
<br />
<br />
<h3>
書評『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』</h3>
その後すぐに「ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書」を読みました。これまでソーシャルメディアを導入していなかった食品スーパーが炎上事件をきっかけに、ソーシャルメディア活用や自律的な店舗改革に取り組む様子が描かれています。<br />
<br />
ソーシャルシフト関連の書籍で理論や考え方自体は分かっていましたが、物語として追体験できることでより理解が深まりました。読みやすく書かれているので、これから勉強しようとする学生や、企業でのソーシャルメディア活用に取り組もうとされる方にもオススメです。<br />
<br />
「真実の瞬間」という言葉があるように、食品スーパーにとって一番大切な顧客接点は売り場です。本部がすべてをコントロールするのではなく、現場に権限を委譲することで、一人ひとりの従業員がどうしたらお客様の笑顔につながるかを考え、そのために自律的に動くことができるようになります。<br />
<br />
しかしながら、本部自体が旧態依然のままの組織では、現場の声を即座に反映することができず、結果としてそれが足枷となってしまうことがあるようです。実際にカスミさんのソーシャルシフトでもそういった事態はあったようですが、この辺りの本丸をどうやって攻略していくかは、どの組織でも一筋縄ではいかないだろうなと感じました。<br />
<br />
是非、この書籍を読まれる際は、ご自身が所属する組織ではどうすればソーシャルシフトを推進できるかを考えながら読んでみるとよいように思います。<br />
<br />
<h3>
『7つの習慣』『オープンリーダーシップ』とソーシャルシフト</h3>
ソーシャルシフトを実践するためには、全社員が経営哲学を共有し、自律的に行動し、最高の顧客経験価値を提供することで、結果として事業成果につながるという流れが必要不可欠です。この根幹を成す考え方が「<b><span style="color: red;">インサイドアウト</span></b>」です。<br />
<br />
インサイドアウトとは、スティーブン・R・コヴィー博士が提唱した「<b><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a></b>」で挙げられた原則です。自分自身の内面に目を向け、自分の人格や動機を最初に変えることで、初めて外側の他人や環境に影響を与えられるという考え方です。私自身、7つの習慣はとても思い入れのある本で、本ブログでも取り上げています(参考:<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/02/blog-post.html" target="_blank">主体性を発揮するために</a>)。現在は、7つの習慣に基づく自己実現支援システムの開発や教育手法の構築など、研究面でも取り入れています(参考:<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/research/self-actualization" target="_blank">河野ゼミWebサイト</a>)。<br />
<br />
もともと、7つの習慣とソーシャルシフトは別の機会に知ったのですが、ソーシャルシフトの会のイベントでループスの斉藤さんから「ソーシャルシフトは7つの習慣の考えを企業に置き換えて作っている」という話を聞き、感慨深いものを感じました。<br />
<br />
イベントの際、斉藤さんから紹介された本に『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/402330929X/yoshikawano-22/" target="_blank">オープンリーダーシップ</a>』があります。オープンリーダーシップとは、あらゆる情報や企業のビジョンを従業員と共有し、彼らに権限を委譲する(コントロールを手放す)ことで、相手から献身と責任感を引き出すためのリーダーの在り方とされています。従業員を統制するのではなく、信頼して任せるという考え方です。<br />
<br />
そのためには、全社で<b>コアバリュー</b>(=経営哲学)を共有することが不可欠です。一人ひとりがコアバリューを深く理解し、それに基づいた行動ができていれば、細かくコントロールせずともうまく仕事が回るのだそうです。この最たる事例は、3.11震災時の東京ディズニーリゾートの対応でしょうか。すべてのキャスト(=従業員)は、「ゲスト(=お客様)を<span style="color: red;">絶対に悲しませない</span>ようにする」「ゲストの<span style="color: red;">安全を最優先</span>とする」などが共有されているため、不測の事態であっても自分で考えて行動できるのです。<br />
<br />
最後に、ソーシャルシフトのようなフレームワークを作ることはとても大切で、多くの知識や経験を持ち、世の中の流れに目を向ける姿勢が要求されます。その一方で、今回のカスミさんのように、そのフレームワークを実践することは、生半可な覚悟ではできない、とても根気のいることです。「言うは易く行うは難し」と言うように、<b>実践する</b>ことが重要であると感じました。<br />
<br />
今回参考とした書籍を以下に挙げますので、もしご興味がありましたら、是非ご覧ください。<br />
<br />
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4046005890/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yGI-g1S8L._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4046005890/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
posted with <a href="http://yomereba.com/" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
斉藤 徹,伊藤 友里 KADOKAWA/中経出版 2014-09-23</div>
</div>
</div>
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41kbAV%2BnRVL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4532317568/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank">ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
posted with <a href="http://yomereba.com/" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
斉藤 徹 日本経済新聞出版社 2011-11-11 </div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;">
</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BYU%2BPXHrL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank">7つの習慣―個人、家庭、社会、人生のすべて 成功には原則があった!</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
posted with <a href="http://yomereba.com/" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
スティーブン・R. コヴィー キングベアー出版 2008-08 </div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;">
<div class="shoplinkamazon" style="display: inline; margin-right: 5px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾン">Amazon</a></div>
</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
<br />
<div class="booklink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left; zoom: 1;">
<div class="booklink-image" style="float: left; margin: 0 15px 10px 0;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/402330929X/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eK8YetWhL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="booklink-info" style="line-height: 120%; overflow: hidden; zoom: 1;">
<div class="booklink-name" style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px;">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/402330929X/yoshikawano-22/" name="booklink" rel="nofollow" target="_blank">フェイスブック時代のオープン企業戦略</a><br />
<div class="booklink-powered-date" style="font-family: verdana; font-size: 8pt; line-height: 120%; margin-top: 5px;">
posted with <a href="http://yomereba.com/" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom: 5px;">
シャーリーン・リー 朝日新聞出版 2011-05-06 </div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top: 10px;">
</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-69821370955817868722015-01-01T23:03:00.000+09:002015-10-13T01:19:59.164+09:002014年のまとめと2015年の目標皆さん、明けましておめでとうございます!<br />
<br />
本年もよろしくお願いいたします。2015年最初の投稿は、元日らしく昨年のまとめと新年の目標を書きたいと思います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVZY9Yy2WrXkIwMn0vG2X7y-DbB70CbKMia-KkoA-2nG3fIvxMLPRI-r4KoEaLfV9qKEexSGqRSG-npAz4W18SumssrTVaH0BvJU9xsT_ch4gvtnt03m5gnVCp8wHwIS6GvfdKKW5RRz0/s1600/2015-new-year.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVZY9Yy2WrXkIwMn0vG2X7y-DbB70CbKMia-KkoA-2nG3fIvxMLPRI-r4KoEaLfV9qKEexSGqRSG-npAz4W18SumssrTVaH0BvJU9xsT_ch4gvtnt03m5gnVCp8wHwIS6GvfdKKW5RRz0/s1600/2015-new-year.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
2015.1.1. 元旦の初詣</div>
<div style="text-align: left;">
<br /></div>
<h3>
2014年のまとめ</h3>
<div>
2014年を振り返り、研究、ゼミ、人脈、家庭、健康の面で以下のようにまとめました。</div>
<div>
<ol>
<li><b>研究</b>:7つの習慣をベースとした研究を学生と一緒に進められたこと</li>
<li><b>ゼミ</b>:ゼミの体制がある程度整ってきたこと</li>
<ul>
<li>ゼミのガイダンス資料を作って運用したこと</li>
<li>ゼミのWebサイトを作ったこと</li>
<li>来年度のゼミ希望者が少なかったこと</li>
</ul>
<li><b>人脈</b>:会いたい人行脚で11人に会ったこと</li>
<li><b>家庭</b>:家と仕事のバランスが取れるようになってきたこと</li>
<li><b>健康</b>:ダイエットの成果で体重が7kg落ちたこと</li>
</ol>
</div>
<div>
<br />
<a name='more'></a><br /><br />
<br />
まず1の研究について、ゼミ生の<a href="https://www.facebook.com/profile.php?id=100005057349892&fref=ts" target="_blank">能勢 孟臣</a>君が「7つの習慣」をじっくりと読み解き、その内容を深く理解して研究に活かしてくれたお陰で、より研究が進展しました。この1年特に頑張ってくれた能勢君に感謝します。能勢君自身もこの1年で本当に成長したと思っています。新年度からは新しい体制になりますが、プロジェクト研究『<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/index.php/research/self-actualization" target="_blank">なりたい自分プロジェクト</a>』としてこの研究は継続しますし、次の4年生にも熱心が学生がいるので、より発展させてくれることを期待しています。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
2のゼミについては、ゼミの体制がある程度が整ってきたように思います。4月に「<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/04/kawano-zemi2014.html" target="_blank">河野ゼミ ガイダンス資料</a>」を打ち出し、要所要所でそれに従ってゼミを運営してきました。ディスカッションでの学生の発言頻度や論文を読み込む訓練などに課題はありましたが、4年目にしてようやく足が地についてきたようです。11月には「<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/" target="_blank">河野ゼミ Webサイト</a>」を公開したこともあり、ゼミとしての情報発信の体制も整ってきました。ゼミのWebサイト作成を通じて、私自身も勉強になりました(<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/11/web.html" target="_blank">参考:河野ゼミのWebサイトを公開しました!</a>)。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
その一方で、来年度のゼミ募集(<a href="http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/kawano2014" target="_blank">参考:河野ゼミ紹介2014</a>)で河野ゼミを第一志望とした学生は4名と例年よりもかなり少数でした。5人くらいに刺さればよいかなと思って少し厳しくしたことも原因にあったかも知れません。来年度のゼミ募集戦略に活かしたいと思います。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
3の人脈については、「<a href="https://www.facebook.com/yoshi.kawano529/notes?pnref=lhc" target="_blank">会いたい人行脚</a>」という企画を立て、これまでお世話になってきた方々にお会いして、今後の自分の道を考えました。7月頃、今後の道に悩んでいたとき、今世界を飛び回っている友人の<a href="http://www.hidefumiotsuka.com/" target="_blank">大塚英文</a>さんにタロットを見て頂いたことがきっかけです(<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/08/lifeplan.html" target="_blank">参考:今後の人生に対する考察</a>)。これまで11人の方々にお会いしましたが、会いたい人行脚はまだ継続中ですので、今後も積極的に活動したいです。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
4の家庭について、妻が非常勤講師の仕事をうまく調整しながら、料理を中心に家事をこなしてくれたこともあり、家と仕事のバランスが取れるようになってきました。料理の腕もスキルアップしているようで、帰宅後の夕食やお昼のお弁当が楽しみになっています。自分がこれだけ仕事に打ち込めていることを妻に感謝します。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
5の健康について、美味しい料理とワインが好きなのですが、この10ヶ月ほど少しずつ減量を続けたことで、1年前よりも体重が7kg落ちました。炭水化物を控えることと、ジムでのヨガやマシントレーニングにより、呼吸を整え筋力を増やしたことが主な要因と考えています。実家が農家ということもあって米が大好きですが、お酒を唯一の救いとして残してあることで何とか耐えることができています。目標体重まではもう少しなので引き続き継続したいと思います。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
2015年の目標</h3>
<div>
次に、2014年のまとめを踏まえ、2015年の目標を以下のように掲げます。</div>
<div>
<ol>
<li><b>研究</b>:7つの習慣をベースとした研究を中心に、論文投稿と学会発表を進めること</li>
<li><b>ゼミ</b>:学生が主体的に学ぶ場を作ること</li>
<li><b>人脈</b>:これまでのご縁に目を向けて、次の一歩を踏み出すこと</li>
<li><b>家庭</b>:家庭生活をより円満にすること</li>
<li><b>健康</b>:あと2kg減量した上で筋力を増強すること</li>
</ol>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
1の研究について、今順調に研究が進みつつあるので、新年度の体制を整えつつ、積極的に論文投稿と学会発表を進めます。ある程度の研究基盤はできたはずなので、学生をうまく巻き込んで取り組みたいと思います。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
2のゼミについては、1の研究との関連性が高いと思っていて、学生が主体的に学ぶ場がこの研究の推進には必要不可欠と考えます。なぜならば、7つの習慣をベースとした研究においては特に、学生自身の成長と理解度が研究に直接フィードバックされ、研究の進展と深掘りに大きく影響するためです。すなわち、研究の進展は学生の成長を意味し、学生の成長は研究の進展につながるという考えです。教員が学生に手取り足取り教えるのではなく、学生自身が考え行動できる環境作りに専念したいと思います。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
皆さまに何かよいアイディアがありましたら、ご意見をお寄せください。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
3の人脈について、新しい出会いも大切ですが、これまでのご縁に目を向けて、次の一歩を踏み出します。あくまで直感ですが、次の一歩を踏み出す上で必要な人とは<span style="color: red;">既に出会っている</span>と感じています。その方々と良好な関係を築き、よりよい未来が訪れることを信じて、今自分にできることを精一杯実行します。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
4の家庭について、現在は妻のお陰で何とか家庭生活が回っていますが、自分の仕事の負荷をうまく調整して、もう少し家庭生活に貢献したいと考えています。そのために、「<b>重要事項を優先</b>」して活動の計画・実行を行います。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
5の健康について、理想の状態まではあと2kgほどの減量と筋力増強が必要です。より健康な身体を得ることは、精神の安定と活力につながります。まずは健康を増進し、上記1~4の活動を推進します。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
随分長くなりましたが、2014年のまとめと2015年の目標を掲げました。今年も自分にできることを精一杯取り組みたいと考えています。</div>
<div>
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-12676200199050003342014-11-17T12:50:00.000+09:002015-10-13T01:26:26.811+09:00大学で学ぶ意義:継続して課題を発見し解決する能力を養うこと特にゼミ選択を控えた学生の皆さんへ<br />
<br />
もうすぐ秋も終わりの時期ですね。この時期は来年に向けて様々な想いを巡らす時期でもあります。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjXMbq1qIzGj4odNhXwqgjSormsjY5WpQYAFNZ-rsQR4Y_FtGCpFOphtHQ1YKY5fY6BHUu8_VAVwnFJbU5Yfzw-BVbq3FXbordGUgtAplGRWlkluQgemmevhP2p0YSxe6xXAr_sn6y7gwM/s1600/IMG_3074.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjXMbq1qIzGj4odNhXwqgjSormsjY5WpQYAFNZ-rsQR4Y_FtGCpFOphtHQ1YKY5fY6BHUu8_VAVwnFJbU5Yfzw-BVbq3FXbordGUgtAplGRWlkluQgemmevhP2p0YSxe6xXAr_sn6y7gwM/s1600/IMG_3074.JPG" width="320" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
情報大の紅葉,2014.11.17.</div>
<br />
<h3>
ゼミ選択に向けて</h3>
特に情報大2年生の皆さんは、いよいよ<b>ゼミ選択</b>の時期です。既にプレコース配属がされているかと思いますが、3年次からの本配属に向けて「<a href="http://www.tuis.ac.jp/department/course/index.html" target="_blank"><b>12コース</b></a>」のどこにしようかと考えている頃かと思います。<br />
<br />
コースに入ったらどういう勉強ができるのか?どういった資格が取れるのか?などと気にしていることでしょう。自分の将来を考えるのはよいことです。<br />
<br />
でもよく考えてみてください。「<span style="color: red;">何のために大学に来ていますか?資格を取得すれば、あるいは専門知識・技術を修得すれば、果たしてその先の道は切り拓けますか?</span>」<br />
<br />
<br />
<a name='more'></a><br /><br />
<h3>
大学で学ぶ意義とは?</h3>
このことに対する私の考えは少し違います。<br />
<br />
私の考える大学で学ぶ意義とは、「<b><span style="color: red;">将来に渡って継続して課題を発見し、それを解決する能力を養うこと。それによって自分の道を切り拓けること</span></b>」です。<br />
※参考:<a href="https://twitter.com/7n2jju/status/530331273684733952" target="_blank">Nobuyoshi Sato(@7n2jju)さんのツイート</a><br />
<br />
資格取得や、もっと言えばコースの専門知識・技術もその過程で得られる副次的な効果に過ぎません。最も重要なことは、<b>自分で考え行動する力</b>です。皆さんは、もっともっと考える訓練をしなければなりません。そのために、「<b><span style="color: red;">大学</span></b>」が「<span style="color: red;"><b>ゼミ</b></span>」が「<b><span style="color: red;">卒業研究</span></b>」があるのです。<br />
<br />
したがって、ゼミ選択で最も重視して考えるべき項目は、ゼミの『<span style="color: red;"><b>研究テーマ</b></span>』です。そのゼミのテーマで2年間研究を進め、卒業論文をまとめることになるからです。大学生活4年間のうち、前半2年間は勉強面の占める割合が大きいですが、後半2年間は「<span style="color: red;"><b>研究</b></span>」です。<br />
<br />
研究に答えはありません。終わりもありません。<b>自分で課題を見付けて解決する能力</b>を身に付けなければなりません。そういう意味では、ゼミ選択は職業選択やその後の人生にも少なからず影響はあるでしょう。<br />
<br />
一方、勉強面に関していえば、本学ではどのコースであっても自由にカリキュラムを組むことができるため、自分の志向に合わせて専門性を深めることができます。例えば、心理・教育コースに配属されたとしても、システム開発のプログラミングやシステム設計、ネットワーク関連の授業を受けることはできます。勉強するならどんな環境でもできるのです。<br />
<div>
<br />
ゼミ選択では、『<span style="color: red;"><b>研究テーマ</b></span>』が最も重要といった意味がお分かり頂けましたでしょうか?</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
河野ゼミ紹介資料</h3>
以下は、システム開発コースにプレ配属された2年生に対して、基礎演習Ⅴで説明した河野ゼミ紹介資料です。是非3年次のゼミ選択の参考にしてください。<br />
<br />
河野ゼミでは、『<b><span style="color: red;">システム開発</span></b>』+『<b><span style="color: red;">社会性</span></b>』をテーマに<b>自分で課題を見付けて解決する能力</b>を身に付けてもらうことになります。<br />
<br />
学生の皆さんには、自分のことをよく考えて、<b>自分らしい選択</b>をしてくれることを期待しています。<br />
<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="355" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//www.slideshare.net/slideshow/embed_code/41593677" style="border-width: 1px; border: 1px solid #CCC; margin-bottom: 5px; max-width: 100%;" width="425"> </iframe><br />
<div style="margin-bottom: 5px;">
<strong> <a href="https://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/kawano2014" target="_blank" title="河野ゼミ紹介2014">河野ゼミ紹介2014</a> </strong> from <strong><a href="https://www.slideshare.net/YoshihiroKawano" target="_blank">Yoshihiro Kawano</a></strong><br />
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-21214853621823225612014-11-06T09:00:00.000+09:002015-10-13T01:26:55.511+09:00河野ゼミのWebサイトを公開しました!皆さん、こんにちは。<br />
<br />
秋も深まってまいりました。情報大では、2年生が来年度の『<b><span style="color: red;">コース・プロジェクト研究・ゼミ選択</span></b>』を行う時期になりました。自分が勉強したい分野、研究したいテーマなどをベースに3年生からの2年間を過ごすゼミの選択です。<br />
<br />
<h3>
河野ゼミ Webサイト</h3>
さて、特にこの時期に合わせた訳ではないのですが、今月頭に『河野ゼミ Webサイト』を公開しました!これまでの研究成果や活動内容をまとめています。活動記録の整理・発信にはとてもよい機会です。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg55EvZBVo9DnUXraL_coTaiDIxWHN1JdVZjFFsm3hWUAIHBV8W0WzgIXK8LhZ5HLkxnvTZpMzQYrK7_bBneSL7D4lC0EOLG_0ruoyWtG1MHZKbr6oe7N4lrxhSxW1PNtGwkc_Lfa5ef0A/s1600/kawano-lab.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="306" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg55EvZBVo9DnUXraL_coTaiDIxWHN1JdVZjFFsm3hWUAIHBV8W0WzgIXK8LhZ5HLkxnvTZpMzQYrK7_bBneSL7D4lC0EOLG_0ruoyWtG1MHZKbr6oe7N4lrxhSxW1PNtGwkc_Lfa5ef0A/s1600/kawano-lab.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図1.<a href="http://kawano-lab.tuis.ac.jp/" target="_blank">河野ゼミ Webサイト</a></div>
<br />
そもそものきっかけは、2ヶ月ほど前に【会いたい人行脚】でインテックの山森雅文さんに「<a href="https://www.facebook.com/notes/%E6%B2%B3%E9%87%8E-%E7%BE%A9%E5%BA%83/%E4%BC%9A%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%84%E4%BA%BA%E8%A1%8C%E8%84%9A%E7%AC%AC10%E5%BC%BEmasafumi-yamamori%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E4%BC%9A%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/728941740492366" target="_blank">河野ゼミのWebサイトを作れ!</a>」と言われたことでした。<br />
<br />
それから2ヶ月掛けてコツコツと作って来ました。自分で言うのも何ですが、結構な力作ですので是非一度ご覧ください!<br />
<br />
ゼミのWebサイトを作ってみて、自分自身でかなり力が付いた実感があります。そこで今回は、Webサイト作成で学んだことをまとめてみます。<br />
<br />
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<a name='more'></a><br /><br />
<br />
<h3>
運用スキル</h3>
まず、何かしらCMS(Content Management System)を使おうとは思っていたのですが、よく利用されるWordPress以外でよいものはないかと探していました。個人的に、WordPressは少し使いにくいように感じていました。<br />
<br />
その他にMovable TypeやXOOPS、Drupal、NetCommonsなどを検討する中、たまたまITmediaのコラムニスト仲間である「<a href="http://blog.marketing.itmedia.co.jp/goyat/" target="_blank">吉田憲人さん</a>」のブログ記事が目に入りました。そこで吉田さんが<a href="http://www.joomlajp.org/" target="_blank">ご自身のサイト</a>で熱心にお勧めしていた「<a href="http://joomla.jp/" target="_blank">Joomla!</a>」というCMSを知りました。調べてみると結構よさそうだと感じたので、Joomla!に決めました。<br />
※吉田さんとは面識はありませんが、サイトを見て勉強しました。<br />
<br />
Joomla!に決めて最初はローカルPCのXAMPPで試していましたが、すぐに実運用のLinuxサーバに移そうと考えました。PHPやMySQLなどの動作環境の問題で機能しない可能性があるためです。<br />
<br />
案の定、ローカルPCで使っていたバージョンが「Joomla! 3.3」だったのですが、PHPとphp-mysqlで引っ掛かりました。今回の構築したサーバは「CentOS 6.5」で、以下の要件を見るとPHPのバージョンを上げる必要があります。しかし、パッケージ管理ツールの「yum」でインストールできるPHPの上限は5.3.3なので、手動でリポジトリを指定して対応する必要がありました。<br />
<br />
<Joomla! 3.3.3の動作環境><br />
・PHP 5.3.10以上(推奨5.4以上)<br />
・MySQL 5.1以上<br />
・Apache 2.0以上<br />
<br />
<アップデート前のサーバ><br />
・PHP 5.3.3<br />
・MySQL 5.1.73<br />
・Apache 2.2.15<br />
<br />
依存関係で結構苦戦はしたのですが、試行錯誤の中で環境構築ができました。サーバのディストリビューションを変えたり、Joomla!のバージョンを下げたりといったことはしたくなかったので、<a href="http://icondecotter.jp/blog/2013/08/01/yum-update%E3%81%A7php%E3%82%925-3%E3%81%8B%E3%82%895-4%E3%81%AB%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%88/" target="_blank">この記事</a>を参考に何とかやってみて、以下の環境になりました。<br />
<br />
<アップデート後のサーバ><br />
・PHP 5.4.34<br />
・MySQL 5.5.40<br />
・Apache 2.2.15<br />
<br />
ローカルPC上で作成していたサイトのDBやコンテンツ、プラグイン、テンプレートなどもサーバに移行できたところで準備完了です。<br />
<br />
<h3>
開発スキル</h3>
サーバでの環境構築が完了すると、いよいよ本格的にJoomla!でのサイト構築です。<br />
<br />
まずは、サイトの土台となるテンプレートを探しました。スッキリとした白ベースのデザインがよかったので、「<a href="http://www.youjoomla.com/joomla-templates/eximium-free-joomla-template-powered-by-yjsg-v2.html" target="_blank">Eximium</a>」というテンプレートを利用しました(図2)。メニューの表示具合や全体的なバランスが気に入りました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEirVzSA-5eZBECU7agnoNz3Q70L9SUQWmhgRANUVl5YbmtkTDi803vEWGe_eyDKfhjO1oIFD5ZHZZpM_ll4qAmrI4J8WIrFbGsM4EbQY6MfuPpUED4PUM3mz-mxhn8xPhfLOcYK2W5oa1M/s1600/eximium.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="207" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEirVzSA-5eZBECU7agnoNz3Q70L9SUQWmhgRANUVl5YbmtkTDi803vEWGe_eyDKfhjO1oIFD5ZHZZpM_ll4qAmrI4J8WIrFbGsM4EbQY6MfuPpUED4PUM3mz-mxhn8xPhfLOcYK2W5oa1M/s1600/eximium.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図2.テンプレート「Eximium」の編集画面</div>
<br />
次に、メニュー構成については、ゼミのWebサイトとして見せたい情報を「階層的」に分類して項目をまとめることができました。これはWebサイトのデザインコンセプトとして、とても重要な点です。フッタ情報については、管理画面(図3)からは編集できなかったので、該当するPHPファイルを突き止め、コードの修正を行いました。このような作業により、Joomla!のシステム構成の外観を知ることもできました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgozambBAvc6N-nPXUw9GN6GlyF_CU90czy3MhE1JgIICVY_ctbUQxK_ta8yNEAHQWICqzoRadPqEMr5odVwZaYDxRBX-m375-UTD4qgQgq2Neth-CI069BC11pAVHwyeLDuhlw1TPdHuI/s1600/web_admin.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="220" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgozambBAvc6N-nPXUw9GN6GlyF_CU90czy3MhE1JgIICVY_ctbUQxK_ta8yNEAHQWICqzoRadPqEMr5odVwZaYDxRBX-m375-UTD4qgQgq2Neth-CI069BC11pAVHwyeLDuhlw1TPdHuI/s1600/web_admin.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図3.Joomla!の管理画面</div>
<br />
メニュー構成に加え、ゼミのメンバー紹介や研究テーマについては、これまでの活動内容の棚卸しでもあり、情報を整理することで自分の頭もスッキリしたようです。<br />
<br />
メニューのアルバムに関しては、今後の運用面を考慮してFacebookのアルバムから取得できる方式が便利だと考え、「<a href="http://www.joomlaway.net/extension-new/104-photos-a-images/956-phoca-gallery.html" target="_blank">Phoca Gallery</a>」というコンポーネントを利用しました(図4、5)。Facebookに投稿した写真は流れてしまうので、ゼミの思い出を記録しておくにはよい場所ができたと思います。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg3eWhLC6RN3-AWf0rM_TvUm6DmHjFn6yblW11iSNQAD5Rx55vfVm2yCG7S2mhti0cp5W5HobUFcdVUC70NJP-F0u4Bm_XagPNaWsURHljmYDC-Gm8GUGpRGjkfsmLM5QU7DiQn4FMu4v0/s1600/phocagallery.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="211" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg3eWhLC6RN3-AWf0rM_TvUm6DmHjFn6yblW11iSNQAD5Rx55vfVm2yCG7S2mhti0cp5W5HobUFcdVUC70NJP-F0u4Bm_XagPNaWsURHljmYDC-Gm8GUGpRGjkfsmLM5QU7DiQn4FMu4v0/s1600/phocagallery.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図4.Phoca Galleryのコントロールパネル</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEickPdRaRfZt1YyG1_a5uZKIprCbPWEHxFnQTvFIcVRGh2yhIkm3wcO-H1NV_rqB-QiQBRPsVfRUZFgLzYmI7EeTd-G-WTvbehnMwso6HCuBkll0cXztErLLphpuO6WgA8zh83PjeelvXc/s1600/phocagallery2.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="217" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEickPdRaRfZt1YyG1_a5uZKIprCbPWEHxFnQTvFIcVRGh2yhIkm3wcO-H1NV_rqB-QiQBRPsVfRUZFgLzYmI7EeTd-G-WTvbehnMwso6HCuBkll0cXztErLLphpuO6WgA8zh83PjeelvXc/s1600/phocagallery2.png" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図5.Phoca Galleryで参照するFacebookのアルバム</div>
<br />
<br />
最後に、TwitterやFacebookのソーシャルプラグインを入れたいと思い、このブログと同様にJavaScriptのコードを記事に書いたのですが、うまく機能しませんでした。どうやら、記事内のスクリプトはセキュリティ対策のため無効化されるようです。そこで、「<a href="http://extensions.joomla.org/extensions/core-enhancements/coding-a-scripts-integration/custom-code-in-modules/5435" target="_blank">Mod HTML</a>」というモジュールを利用して解決しました。これで一通り完成です!<br />
<br />
<h3>
問題解決力</h3>
今回の河野ゼミのWebサイト作成を通して、自分自身ではかなりスキルが向上したと感じています。Webサイトに関わる作業の全体像を経験・把握することができました。この経験により、以下の自信を持つことができました。<br />
<br />
・<b><span style="color: red;">自分のやりたいことを実現できる</span></b><br />
何かをやりたいと思った時、どうすれば実現できるかが分かる。分からないことは、自力で調べて解決できる。<br />
・<b><span style="color: red;">トラブルシューティングの能力が向上した</span></b><br />
何かトラブルが発生した際に、ネットワークの問題なのか、DBの問題なのか、ツールの問題なのか、より正確に分かるようになった。トラブルに対して迅速に対応できる。<br />
<br />
今回のゼミのWebサイト公開は、これまでの活動の棚卸しだけでなく、私自身のスキル向上に大きな影響を与えました。途中何度もトラブルはありましたが、諦めずに試行錯誤すれば必ず解決できます。コツコツでも積み重ねて行けば、そのうち大きな成果を得ることもできます。<br />
<br />
このような経験は、大学での研究活動にも通じる部分があります。何か活動していれば、壁にぶつかることもあると思います。その時に、諦めずに行動を続けていれば、きっといつか道は開けるはずです。このことは、特に学生の皆さんには伝えたいです。<br />
<br />
今回私は、Webサイトを作っただけですが、こういった小さなことでも、諦めないことの大切さを改めて感じることができました。何かやりたいことがあれば、是非皆さんも<b><span style="color: red;">チャレンジ</span></b>してください!河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-88664155038173322852014-09-26T20:53:00.000+09:002015-10-13T01:29:37.501+09:00FD推進ワークショップでの学び皆さん、こんにちは。そろそろ夏も終わり、少しずつ秋の様子に変わってきます。<br />
<br />
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。特に夏から秋は一年の中で最も気温の変化が大きいと言われていますので、皆さんも体調には十分にお気を付けください。<br />
<br />
今回は、8月8日~9日に行われた私立大学連盟主催の新任教員を対象とした<a href="http://www.shidairen.or.jp/blog/info_c/conference_training_c/conference_c/2013/08/16/12638" target="_blank">FD研修ワークショップ</a>での学びをお伝えします。当日の様子は私のFacebookにも公開しておりますので、もしご興味がありましたらご覧ください(参考:<a href="https://www.facebook.com/yoshi.kawano529/media_set?set=a.689203891132818.1073741836.100001296400299&type=3" target="_blank">2014年8月8-9日 FD研修@浜松</a>)。以下は提出した参加者レポートです。<br />
<br />
<h3>
はじめに</h3>
<div>
本ワークショップでは、大学教員の職能や各種ポリシーの理解、模擬授業を通じたグループでの学びあい、グループ討議での教育に対する意見交換が行われた。今回は、大学教員の職能、模擬授業、グループ討議で得られた知見、今後の展望について報告する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEheoBUjpLx_YtfFYo5jUYZ71Fm6_rO3t5AZ2PdF__9aOLK8GnXFBzo7FOvkEsI03ViIkWuLWLC7N_GTigr0VUGny2h8014GBtt4YzfqTWmgid8AXac5uSV2p745Vqh4s4bYQ5FFMDIl-kc/s1600/IMG_1914.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEheoBUjpLx_YtfFYo5jUYZ71Fm6_rO3t5AZ2PdF__9aOLK8GnXFBzo7FOvkEsI03ViIkWuLWLC7N_GTigr0VUGny2h8014GBtt4YzfqTWmgid8AXac5uSV2p745Vqh4s4bYQ5FFMDIl-kc/s1600/IMG_1914.JPG" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図1.FD研修ワークショップの全体説明</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<h3>
大学教員の4つの職能</h3>
<div>
<div>
大学教員の職能には、①教育、②研究、③管理運営、④社会貢献の4点が挙げられる。今回のFD研修は、①の教育に関するスキル向上を目指した取り組みである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記職能は、いずれも大学教員として必須ではあるが、大学の状況や自身の職位などによって重視すべき項目は異なる。若手であれば研究や教育が重視され、学科長や教務委員長など役職付きでは管理運営や社会貢献が求められる。私の場合は、教育や社会貢献に多くの時間を費やす一方、いつの間にか研究の優先順位が下がってしまったことを感じている。研究成果を挙げるため、時間の使い方改善や教育の質向上を図ることで、研究を円滑に進めたい。研究活動を通じた教育、研究成果の教育への還元は、重要な課題である。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
模擬授業</h3>
<div>
模擬授業の準備として、①導入、②展開、③結論の流れを示す模擬授業ワークシートを作成した。今回は、担当授業の「情報リテラシーⅡ」をベースに、ソーシャルメディアの便利な点、気を付けるべき点について、グループでディスカッションを行った。導入がよかったのか終始和やかな雰囲気で授業を進めることができ、参加者の理解も深まったように思う。改善点としては、「もう少し板書を綺麗に書く」、「声の抑揚を意識する」といったアドバイスを頂いた。今後の参考にしたいと思う。15分間という短い時間での授業であったものの、グループメンバーにも恵まれ大変有意義な経験となった。<br />
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjIswVIEJg3nty3me0YdVGZR023EiWK2wIshSE5_0Y-bSAhz34HzkN5fUD4r-UfedELrDClQnpTqaMpfy6VBGWBWxqY49YYOpW60HRnkU_c9SSuxLm4Lqp09uBRv_BTC-VQ5ttoVJSXwsQ/s1600/IMG_1949.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjIswVIEJg3nty3me0YdVGZR023EiWK2wIshSE5_0Y-bSAhz34HzkN5fUD4r-UfedELrDClQnpTqaMpfy6VBGWBWxqY49YYOpW60HRnkU_c9SSuxLm4Lqp09uBRv_BTC-VQ5ttoVJSXwsQ/s1600/IMG_1949.JPG" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図2.模擬授業の様子</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<a name='more'></a></div>
<h3>
グループ討議</h3>
<div>
グループ討議では、「学生のモチベーション向上」をテーマに議論した。学生が主体的に学習できるための働き掛けや環境について、①1コマ(90分)、②1期(15コマ)、③4年間の3つのフェーズに分けて議論した。①は教員個人の影響力が強く働き、②はカリキュラム内での授業の位置付けが重要となる。③は入り口から出口までの各対策や就職率向上が重要な課題である。トップダウン、ボトムアップ両面からの対策が求められる。いずれにフェーズにおいても、学生がこれをクリアするとどう成長できるかを思い描けるような「地図作り」が重要であろう。興味深い対策として、選抜した学生を研究室の教員が直接指導する「アドバンスト科目」を取り入れた大学があるとのこと。それを履修するには、前提科目で高成績を得る必要があり、優秀な学生のモチベーション向上に寄与している。</div>
<div>
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiO9fYwJkjOpScQV-GCTIZFbQsi23x6vEnay1GrKxE-_Dw6Ogxg_ONlVejkxFC5U1XJu5wqhYJR5gyMZ0mdaq43DrrPT_gyYI9zIXCSvkevOsS3cS6jeJgAow7uguAW2OQeLfYwOfgeHMY/s1600/%E5%86%99%E7%9C%9F+2014-08-09+14+44+09.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiO9fYwJkjOpScQV-GCTIZFbQsi23x6vEnay1GrKxE-_Dw6Ogxg_ONlVejkxFC5U1XJu5wqhYJR5gyMZ0mdaq43DrrPT_gyYI9zIXCSvkevOsS3cS6jeJgAow7uguAW2OQeLfYwOfgeHMY/s1600/%E5%86%99%E7%9C%9F+2014-08-09+14+44+09.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図3.グループ討議での意見交換</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<h3>
まとめ</h3>
<div>
全体的な感想として、教育面での様々な知識や経験が得られ、よい仲間にも出会うことができ、大変有意義な研修であった。ただ、同じグループのメンバーとは仲良くなったものの、他のグループとの交流が少なかったことが少し残念である。せっかく同じ時間・場所を共有しているので、他のグループとの交流の機会があるとよいと思う。今後は、まず担当科目の授業改善に取り組み、近い将来に大学全体の教育に関わっていきたいと考える。</div>
<div>
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiV8A72yJWv0JP8Jc8nMdnYywjZOZoZm273C-lNEsnj1oKDZB9kaCuGkBaH7udKKt8p1nfliVxQaRXXS2i-QLbQ-95WjOy8ZLEGmBqIaeHUGRlR8YDaVHKDLXHwmgQR5Nx_3-v4ShverxE/s1600/IMG_1973.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiV8A72yJWv0JP8Jc8nMdnYywjZOZoZm273C-lNEsnj1oKDZB9kaCuGkBaH7udKKt8p1nfliVxQaRXXS2i-QLbQ-95WjOy8ZLEGmBqIaeHUGRlR8YDaVHKDLXHwmgQR5Nx_3-v4ShverxE/s1600/IMG_1973.JPG" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">図4.グループメンバーとの集合写真</td></tr>
</tbody></table>
<br /></div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-19320072759437337152014-08-05T16:44:00.000+09:002015-10-13T01:30:03.643+09:00今後の人生に対する考察先日、勉強会でお世話になっている<a href="http://www.hidefumiotsuka.com/" target="_blank">大塚英文</a>さんにタロットを見て頂いた。大塚さんは今、ご自身のやりたいこと、その直感に従って世界に旅立っている。<br />
<br />
タロットとは、占いというより心理学の要素が強く、引いたカードをきっかけに相手の内面を探る技術なのだそうだ。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0MBwRp8kZ44eroOECCnDWc7VQyZLIjpEVyAZwkmd2E5TCcJI5PrESVy9Kiuwi5Cpcr_zis5t3xYH2Qw0tSYfAjRuqTiWq4p_Mu7QdIK2jEkUgoQ9deq1xDgraS-st4_LZbcNYwO-7c74/s1600/IMG_1487.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0MBwRp8kZ44eroOECCnDWc7VQyZLIjpEVyAZwkmd2E5TCcJI5PrESVy9Kiuwi5Cpcr_zis5t3xYH2Qw0tSYfAjRuqTiWq4p_Mu7QdIK2jEkUgoQ9deq1xDgraS-st4_LZbcNYwO-7c74/s1600/IMG_1487.JPG" width="320" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
2014.7.25 大塚さんとMカステッロにて</div>
<br />
<h3>
タロットの結果を踏まえて</h3>
タロットの結果を見ると、私自身は主体的ではあるものの、安定志向で石橋を叩いて叩いて渡る気質だとのこと。自分では、リスクを取ってでもとにかく前に進む人間だと思っていたので、この結果には少し驚いた。でも、これまでの行動を思い返してみると、今の環境に甘んじて、あまり前に進んでいなかったように思う。自分自身では地域活性化プロジェクトや各地での講演活動など精力的に活動していたし、日々何かしらの勉強をして自分をアップデートしていた。<br />
<br />
しかしながら、日々の忙しさにかまけて、それを言い訳にし、本来すべき活動に時間を割いていなかった。実際には動いてはいたものの、あまり成果を挙げることはできなかった。自分自身を顧みると、ここ1年ほどあまり成長した実感がない。<br />
<br />
大塚さんからは、教育の仕事には向いていないのでは?との指摘も受けた。確かに、自ら動こうとしない学生の手を引いて、手取り足取り教えていくのは本意ではないし、個人的にも楽しくはない。大学教員の本来の姿ではないと思う。<br />
<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<h3>
自分の好きなこと、嫌いなこと</h3>
とにかく、自分の直感に正直になった方がいいとアドバイスされたので、自分の好きなことと嫌いなことを以下のように分類した。<br />
<br />
<b><好きなこと></b><br />
<ul>
<li>考えること</li>
<li>人と会うこと</li>
<li>自分が成長すること</li>
<li>その時の自分に合った本を読むこと</li>
<li>未来に想いを巡らすこと</li>
</ul>
考えたことを言語化するのが好きで、他者とディスカッションしたり、ブログやFacebookなどで情報発信するのが好きである。人と会うことで、様々な考えや価値観を知ることができ、自分をブラッシュアップできる。自分の成長に関しては、何かに没頭して、その成果をアウトプットできたときの達成感が好きである。成長した実感があるのだ。<br />
<br />
本を読むことは、新しい価値観や考え方を知り、自分を変えるきっかけとなる。<a href="https://www.facebook.com/photo.php?fbid=646699475383260" target="_blank">ストレングス・ファインダーの結果</a>では、「未来志向」や「着想」の資質があるためか、未来に想いを巡らすのはとても楽しい。そういう意味では、未来に大きな可能性のある人達に何かきっかけを与えて、その成長にドライブをかけることができると嬉しい。<br />
<br />
ただ、未来に可能性のある人を成長させることも楽しそうだが、むしろ<b><span style="color: red;">自分自身が成長</span></b>することの方が自分は好きなようだ。誕生日に行った<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/05/kawano2014.html" target="_blank">自己分析</a>では、「学生に切磋琢磨の場を与える」ことをミッションに掲げていたが、その結果自分が成長できなければ本末転倒である。自分でも<b><span style="color: red;">仲間と切磋琢磨</span></b>をして成長していきたい。<br />
<br />
<b><嫌いなこと></b><br />
<ul>
<li>無駄に長い会議</li>
<li>報告のためだけの書類作成</li>
<li>ただ話すだけの授業</li>
<li>やる気のない学生に手取り足取り教えること</li>
<li>忙しいのに、自分の知識だけを提供するような研修</li>
</ul>
一方で嫌いなこととして、まずは無駄に長い会議がある。会議は何かを決めるためのものなので、報告のためだけの会議なら必要ない。会議のための会議を開くこともある。当然必要な会議もあると思うが、無駄な会議に多くの時間を使うのならば、いっそのことなしにして、他の生産的な活動に時間を使った方が賢明と思う。報告書については、即時対応や論文執筆に活かすなど、自分のやり方次第で何とかできるだろう。<br />
<br />
次に、ただ一方的に話すだけで教員の自己満足のような授業にもあまり価値があるとは思わない。学生は言葉のシャワーを浴びるだけで確かに楽なのかも知れないが、自分で考えることをしなければ人は成長しない。人が成長するには、自分で考え行動しなければならない。教員は最低限のガイドだけを行い、その代わりに学生がきちんと目標を達成できたかの評価をしっかりとすべきと思う。それがなければ、大学の教育は単なるザルと思われても仕方ない。<br />
<br />
加えて、やる気のない学生に時間を使うことも極力避けたい。時間は有限なので、そこに時間を使う暇があるならば、とにかく自分が前に進んだ方がよい。学外での講演活動も同様である。せっかく準備しても、暖簾に腕押しのような聴衆に時間を掛けて説明しても自分が得るものは少ない。大学の先生の有り難いお話しを聞くという姿勢ではなく、まずは自分で調べて勉強して欲しい。<br />
<br />
上記は、『<a href="http://www.amazon.co.jp/7%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%BF%92%E6%85%A3-%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BBR-%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC/dp/4906638015" target="_blank">7つの習慣</a>』で言うところの「<b>第三領域(緊急ではあるが、重要ではない)</b>」の活動であり、本来注力すべき活動ではない。本来注力すべきなのは、<b>第ニ領域(重要ではあるが、緊急ではない)</b>」の活動である。大塚さんにも自分の課題と他人の課題を分けるようにとアドバイスを頂いたが、これらは他人にとって重要な課題であり、自分にとって重要な課題ではない。それを見極める目をしっかりと持ちたい。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://yogananda.cc/daily/in/img/matrix2.gif" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://yogananda.cc/daily/in/img/matrix2.gif" height="251" width="400" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
図1.時間管理マトリックス(<a href="http://yogananda.cc/daily/in/no_2.html" target="_blank">yogananda.cc</a>より)</div>
<br />
<h3>
自分がどうありたいか</h3>
以上を踏まえ、自分がどうありたいかを考える。以下は、自分の人生計画を考えるためのマインドマップである。<br />
※このマインドマップは、<a href="http://www.mindmeister.com/" target="_blank">MindMeister</a>というツールで作った。<br />
<br />
まず、人生の目的は『<b><span style="color: red;">長活きすること</span></b>』である。健康でいつも活き活きとしていたい。生涯現役で仕事をし、<b>125歳</b>くらいまでは生きたい。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxLwwosoYowBeM9GUec9ifcWLzYobCJdoVjoyUc6Huiz1djoHIRUUJLbbq4can6mxXYvLsLArpLs32v0XkoAkbSbt3WRYJNeQ7VF3FXf5YAnzNWQVHWvH9TO9SAVP3mU2SRRQumAnM3lU/s1600/LifePlan.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="116" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxLwwosoYowBeM9GUec9ifcWLzYobCJdoVjoyUc6Huiz1djoHIRUUJLbbq4can6mxXYvLsLArpLs32v0XkoAkbSbt3WRYJNeQ7VF3FXf5YAnzNWQVHWvH9TO9SAVP3mU2SRRQumAnM3lU/s1600/LifePlan.png" width="400" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
図2.長活きするための人生計画</div>
<br />
そのためには、以下の4点が必要不可欠な要素となる。<br />
<ol>
<li>健康であること</li>
<li>生きがいがあること</li>
<li>成長できること</li>
<li>お金を稼げること</li>
</ol>
第1に、健康はすべての活動の基本となるものである。人間として基本的なことができなければ長活きはできない。「歩く」「食べる」「考える」「話す」の基本を大事にしていきたい。<br />
<br />
第2に、健康なだけでなく、よりよく生きるには<b>生きがい</b>が必要である。仕事はやっていて楽しくなければならない。仕事に限らずすべての活動を楽しみたい。その活動を通じて、仲間と切磋琢磨して成長していきたい。<br />
<br />
第3に、切磋琢磨して成長するには仲間が必要である。自分の興味・関心と直感に従い、その時々で大切な人に積極的に会っていきたい。次に、1つの専門に留まることなく、時代に則した専門性を磨いていきたい。これは『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88-%E2%80%95-%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%A8%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E3%81%8B%E3%82%89%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%83%8D%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%9B%B3%E3%80%882025%E3%80%89-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4833420163" target="_blank">ワーク・シフト</a>』の第1のシフトに書かれている「<b>専門技能の連続的習得</b>」である。未来の世界でニーズの高まりそうなジャンルと職種を選び、高度な専門知識と技能を身に付けていく必要がある。そうして、常に自分自身をアップデートしていく。<br />
<br />
第4に、生活するためにはお金が必要である。生涯に渡って稼げるためには、自分の専門性に合った仕事をして、社会に貢献することが重要である。また、自分の得た知識や技術を組織化しビジネスになる仕組みを作ることで、定常的な収入を得て自由に使える時間を増やす。<br />
<br />
<h3>
今後について</h3>
今後は、上記の人生計画を進めるために様々な人に会って情報を集めながら、自分の道を決めて進みたい。今の大学の中でやり方を変えればうまくできるかも知れないし、大学を移る必要があるかも知れない。あるいは、自分に合った道を進むために職業自体を変えるかも知れない。<br />
<br />
いずれは海外に留学して見識を広めたいと思っているので、サバティカル(特別研究期間制度)の利用も含めて今後を検討したい。<br />
<br />
大塚さんにもしばらくは忍耐、辛抱が必要と言われたので、いろいろと模索しながらこの先の道を探して行きたい。<br />
<br />
またよい報告ができればと思う。
<br />
<br />
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リンダ・グラットン プレジデント社 2012-07-28 </div>
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</div>
</div>
<div class="booklink-footer" style="clear: left;">
</div>
</div>
河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-66408346076164847392014-05-29T01:56:00.001+09:002015-10-13T01:30:19.844+09:002014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する皆さん、こんにちは。<br />
<br />
毎年恒例の自己分析の時期です。5月29日の誕生日に公開している自己分析も今年で4回目となりました。前回のエントリでは、<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2014/04/kawano-zemi2014.html" target="_blank">ゼミの新たな研究方針</a>について打ち出し、ある程度新体制も落ち着いた頃ですので、自分を見直すにはちょうどよい時期です。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxPqDOLAJwSNV47lmXIDuOIM-N1z2hUdH82sHqQGYlDP2JBeMRnP_F1NiZXFYUk7ZqT0aQp_wlinw4g0bRTGO0F1eZd9RBXzCtqC3xaZSxDDpjINmgrFb5UaWfWPiK4jjIq389_xqcEeE/s1600/melbourne2012_2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxPqDOLAJwSNV47lmXIDuOIM-N1z2hUdH82sHqQGYlDP2JBeMRnP_F1NiZXFYUk7ZqT0aQp_wlinw4g0bRTGO0F1eZd9RBXzCtqC3xaZSxDDpjINmgrFb5UaWfWPiK4jjIq389_xqcEeE/s1600/melbourne2012_2.jpg" width="240" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
Melbourne, Australia, September 28, 2012, photo by Yuka Kawano.</div>
<br />
さて、<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2012/01/blog-post.html" target="_blank">初回のエントリ</a>で人生設計におけるバリュー(価値)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)に基づく自己分析を行いました。これは毎年定期的に見直すことが大切です。<br />
<br />
<h3>
2014年のバリュー、ミッション、ストラテジー</h3>
それでは、一年間の活動や反省点を踏まえ、今年のバリュー、ミッション、ストラテジーを以下のように見直しました。<br />
<br />
<ul>
<li>バリュー</li>
<ul>
<li>穏やかに楽しく生きること</li>
</ul>
<li>ミッション</li>
<ul>
<li>研究者として、計画的に研究成果を論文として発表すること</li>
<li>教育者として、研究活動を通じた切磋琢磨の場を学生に与えること</li>
<li>家庭人として、自分と家族が心身とも健康に過ごせること</li>
</ul>
<li>ストラテジー</li>
<ol>
<li>研究成果を定期的にまとめ、年間3本以上の論文投稿を行うこと</li>
<li>新規性の高い研究テーマに集中し、学会発表を積極的に行うこと</li>
<li>河野ゼミの目指すべきビジョンを学生に示すこと</li>
<li>学生が興味を持てるような研究テーマに導くこと</li>
<li>定期的な運動習慣を持ち、健康維持に努めること</li>
<li>適切な飲酒量を心掛けながら、好きなワインは愉しむこと</li>
<li>重要事項を優先し、すべきでないことには"NO"と言うこと</li>
</ol>
</ul>
<div>
<br />
<a name='more'></a></div>
<h3>
ミッション</h3>
上記のバリュー「穏やかに楽しく生きること」は前回と同じです。ミッションには、<u>研究者</u>、<u>教育者</u>、<u>家庭人</u>としての<b>役割</b>と<b>目標</b>を書きました。<br />
<br />
第一に研究者としては、何よりもまず<b><span style="color: red;">研究成果</span></b>を優先し行動します。研究成果を挙げるには時間が掛かるので、実験や調査、開発などを計画的に行う必要があります。現在、研究になりそうなテーマは3つくらいあり、それらを並行して進めているところです。<br />
<br />
第二に、自分で教育者というのも何ですが、ゼミには3、4年生が24名所属していて、彼らの卒業研究とその後の進路は、常に頭の中にあります。私の立場から言えば、ゼミでの研究活動やプロジェクトを通じた学生同士の<b>切磋琢磨</b>を通じて、彼らに<b><span style="color: red;">学びの場</span></b>を提供したいと考えています。自分の意見を適切に相手に伝え、他者との積極的な意見交換を経験することで人は成長します。<br />
<br />
第三に、家庭人としては、自分と家族の健康を大切にしたいです。健康な心と体は、<b><span style="color: red;">すべての活動のエネルギー源</span></b>であり、上記のように何かしたいことがあっても健康でなければ十分に活動することはできません。<br />
<br />
<h3>
ストラテジー</h3>
上記のバリュー、ミッションを実現するためのストラテジーを7つ挙げました。<br />
<br />
最初に第1、第2のストラテジーは研究者としての役割に関するものです。第1のストラテジーでは年間の<b>論文投稿目標</b>を定め、第2では『選択と集中』により<b>研究の芽</b>を探し出します。成果が出そうな研究は積極的に学会発表で内容をブラッシュアップし、論文投稿を目指します。<br />
<br />
次に第3、第4のストラテジーは教育者としての役割に関するものです。<a href="https://www.facebook.com/photo.php?fbid=646699475383260&l=4275447b5d" target="_blank">私のストレングスファインダーの強み</a>によると、『<b>学習欲</b>』、『<b>収集心</b>』、『<b>着想</b>』、『<b>未来志向</b>』、『<b>内省</b>』の5つの資質が特に優位のようです。様々な知識や情報を収集し、未来のビジョンを語ることが得意なようです。第3のストラテジーでは、学生に対して現在の研究活動やプロジェクトがどのような未来につながるのか、自分がどう成長できるのか、そのビジョンを示します。学生自身の将来に大きく影響するであろう就職活動は、こういった活動の先にあるものです。決して疎かにすることはできません。<br />
<br />
第4のストラテジーでは、学生自身が抱える問題や興味を汲み取り、その方向性を探る中で研究の種となるようなテーマに導きたいと考えています。現在の主な研究テーマは、モチベーションや自己実現、コミュニケーションといった自分自身が抱える課題や、SNS依存、情報リテラシー教育といった学生自身が社会の中に抱く問題意識などです。このような<b><u>社会的課題をシステムで解決する</u></b>ことをゼミの基本的な研究方針にしています。<br />
<br />
第5、第6のストラテジーは家庭人としての役割に関するものです。とにかく健康第一ですね。すべての活動には健康が不可欠ですから。当面の目標は、筋肉量を増やしつつ体重をあと3kg減らすことです。今は毎週ジムに通っていて、ヨガやストレッチ、バイクやマシントレーニングをしています。特にヨガは、自分の体を通して自分の内面、心を理解するところがとても気に入って続けています。あくまで無理のない範囲で適切なポーズと呼吸を行うことで、自分の体に対する理解を深めるとともに、肩こりや腰痛といった体の不調にも効果があります。あとはインナーマッスルも鍛えて、姿勢と体型の改善が重要でしょうね。<br />
<br />
第6のストラテジーは人生の愉しみのために。お酒が好きなのですが、その中でも特にワインが好きです。健康には気を付けつつも、お酒は愉しみたいですね。最近では、ワイングラスを専門に取り扱う<a href="http://www.riedel.co.jp/" target="_blank">RIEDEL</a>社の講座を受けたのがきっかけで、ワインの種類とグラスのマッチングにも気を配るようになりました。ワインと言っても、赤か白か、酸味があるのかこってりなのかで、最適なグラスの形状が異なるようです。興味のある方は是非調べてみてください。あとは、家庭に貢献するという意味では、ワインに合う料理も研究したいです。<br />
<br />
最後の第7のストラテジーは、すべての活動に関係するものです。これまで、有り難いことに多くの方々からお声掛け頂き、各種講演やプロジェクトなど、様々な活動に取り組んできました。次の活動につながると思い、頼まれたことには原則"YES"で回答していました。しかしながら、その結果、本当に優先すべき活動に十分に注力できず、成果の面で影響もありました。今年は、自分にとっての重要事項を優先し、時には"NO"と言える勇気を持ちます。これは<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4906638724/yoshikawano-22/" target="_blank">7つの習慣</a>における第3の習慣『重要事項を優先する』ですね。<br />
<br />
以上が2014年の自己分析です。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「<b><span style="color: red;">穏やかに楽しく生きる</span></b>」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。<br />
<br />河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7133112302140945132.post-35402206130637835562014-04-09T18:06:00.000+09:002015-10-13T01:30:36.405+09:002014年度 河野ゼミ ガイダンス資料皆さん、こんにちは。<br />
<br />
今回は、2014年度の河野ゼミ ガイダンス資料について紹介します。<br />
この資料は、2週間くらいの時間を掛けて、かなり気合を入れて作ったものです。未発表の研究テーマに関する部分は公開できませんが、それ以外はすべてオープンに紹介します。<br />
<br />
<h3>
1. はじめに</h3>
河野ゼミでは、『<b>ソーシャルメディアとその社会的影響</b>』をテーマに研究を進めている<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-1" id="cite_ref-1">[1]</a><a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-2" id="cite_ref-2">[2]</a>。その基本的な方針は、<b><u>社会的課題をシステムで解決する</u></b>ことである<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-3" id="cite_ref-3">[3]</a>。システムを実現するための技術はあくまでも手段であって、真に解決すべき課題は社会の中に存在するものである。したがって、我々の問題意識は、地域社会や環境、人間関係の中にある。<br />
<br />
これらの社会的課題は、様々な要因が密接に絡み合った複雑な状態となる場合が多く、システムだけでは解決できないことがある。このような課題を一人で解決することは到底できないため、関わる人達の役割分担や運用面など、体制作りまで含めた研究課題となる。このようなテーマを掲げる最も大きな理由は、研究活動を通じて互いに切磋琢磨することで、「<u>自分で未来を切り拓くことのできる人材</u>」への成長を期待するためである。自分自身の抱える課題と活動の目的を適合させ、自身の活動を促進して欲しい。<br />
<br />
ゼミは3、4年生合同のディスカッション、学年別のサブゼミをそれぞれ週1回行う。ディスカッションとは、毎週4~5名程度の発表者が研究発表を行い、ゼミ全員で議論を行う形式のゼミである。ここでの議論、報告をもとにシステム開発、調査、論文執筆などを行う。サブゼミでは、各自研究の進捗、今後の予定などを教員、他のゼミ生に報告する。サブゼミでの報告をもとにディスカッション資料を作成することになる。<br />
<br />
<h3>
2. 研究方針</h3>
<h4>
2.1. 到達目標</h4>
上記理念のもと、河野ゼミでは<b><u>研究成果</u></b>(<b>学会発表</b>、<b>論文投稿</b>)を挙げることを最優先とし、研究活動を進める。新規性の高い研究テーマに取り組み、成果が見られる学生には<u>積極的に学会発表を経験させる</u>。研究活動を通じて、情報収集・発信力、論理的思考力、問題解決力、プレゼンテーション能力などを養う。<br />
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
2.2. ゼミ訓</h4>
</div>
<div>
<div>
河野ゼミの目指すべき人物像とその心構えとして『<b>河野ゼミ訓</b>』を以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b><河野ゼミ訓></b></div>
<div>
<b>1.ソーシャルであること</b></div>
<div>
周りの人達と協力して、活動をうまく進められること。ひとりでできないことをみんなでやる。ソーシャルメディアが使えることではない。</div>
<div>
<b>2.自分の頭で考えること</b></div>
<div>
まずは自分の頭で考えること。安易に答えを教えてもらおうとしない。自分で考えないと成長しない。</div>
<div>
<b>3. 行動すること</b></div>
<div>
頭で考えるだけではなく、実際に行動を起こして初めて意味がある。行動の結果は選ぶことはできないが、どう行動するかは自分で選択することができる。とにかく行動すること。</div>
<div>
<b>4. スキルを磨くこと</b></div>
<div>
心構えだけでなく、自分の強みとしてのスキルを磨くこと。プログラミング、デザイン、ライティング、プロジェクトマネジメント、リサーチなど、いろいろある。</div>
<div>
<b>5. 誠実であること</b></div>
<div>
相手に対しても自分に対しても誠実であること。相手のことを理解してから、初めて自分のことも理解される。お天道様に顔向けできないことはしない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記のうち、すべて心掛けて欲しいところではあるが、最初は1つだけでも意識して欲しい。</div>
</div>
<div>
<br />
<br />
<a name='more'></a><br /></div>
<h4>
2.3. 卒論スケジュール</h4>
<div>
ゼミ配属から卒論提出までの流れを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<3年次><br />
1.<span style="white-space: pre;"> </span>4月:ゼミ配属</div>
<div>
2.<span style="white-space: pre;"> </span>5月:ディスカッションで初めての発表</div>
<div>
※関連論文、書籍などを読んで内容を発表する(適宜、ディスカッションでは文献紹介を行うこと)</div>
<div>
3.<span style="white-space: pre;"> </span>8月:夏休み、ゼミ合宿</div>
<div>
※夏休みもできるだけゼミ室に来て研究を進めること<br />
※研究を進める絶好のチャンスなので、ここでどれだけ頑張れるかが勝負!</div>
<div>
4.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>10月:研究テーマの決定</div>
<div>
5.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>11月:卒論中間発表・計画発表会</div>
<div>
※3年生は卒論の計画発表を行う(複数のゼミ合同での発表会)</div>
<div>
6.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>1月:最終レポートの提出</div>
<div>
※卒論の序章となる内容</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<4年次></div>
<div>
7.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>4月:いよいよ最終年度</div>
<div>
※卒論と就活を並行して頑張る(どちらか一方だけというのはあり得ない)</div>
<div>
8.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>8月:夏休み、ゼミ合宿</div>
<div>
※研究の追い込み時期</div>
<div>
9.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>10月:学生生活も残り半年、悔いのないように研究を進める</div>
<div>
10.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>11月:卒論中間発表・計画発表会</div>
<div>
※4年生は卒論の中間発表を行う</div>
<div>
※この時点で基本的に<u>システム開発</u>、<u>調査</u>は終わっていること</div>
<div>
※教員からOKをもらった学生は、卒論を執筆してよい</div>
<div>
※NGの場合は、OKをもらえるまで研究を進める</div>
<div>
11.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>12月:卒論初稿提出</div>
<div>
※卒論が一通り<b><span style="color: red;">完成</span></b>した状態であること</div>
<div>
※この時点で内容がほとんどない場合は<span style="color: red;"><b>留年</b></span>→<u>もう1年頑張る</u></div>
<div>
12.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>1月下旬:卒論提出</div>
<div>
※教員からOKをもらった学生は、卒論発表の準備を進める</div>
<div>
※NGの場合は、卒論再提出期限まで心を入れ替えて頑張る(当然春休みはない)</div>
<div>
13.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>2月上旬:卒論発表会</div>
<div>
※無事に乗り越えた人は卒業まで新生活の準備</div>
<div>
14.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>3月上旬:卒論再提出期限</div>
<div>
※教員からOKをもらった学生は、卒論再発表の準備を進める</div>
<div>
※NGの場合は<span style="color: red;"><b>留年</b></span>→<u>もう1年頑張る</u></div>
<div>
15.<span class="Apple-tab-span" style="white-space: pre;"> </span>3月下旬:卒業式</div>
<div>
※みんなで無事に卒業できること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
河野ゼミでは、研究テーマをシステム開発系、社会調査系の2つに大別している。そこで、4年次における系統別の卒論提出までの具体的な目標(マイルストーン)を図1に示す。研究テーマによっては、調査と開発の両方が必要な場合がある。特に3年生は、両方の切り口で1年以上じっくりと時間を掛けて取り組めれば、よい成果が期待できると考える。</div>
<div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhAf18AzTNj6kwNfAUL4qXTmNFxbA45rt09kUytwzybzNEFK-6SKkpivPFiASoxOWX4SnD5PZrt8OGvLcKciSkAjJlrHORpdh4PgGwhd9aIG3HojSUD-Meh966V-Co48L8uuntqOQcEyOA/s1600/thesis_schedule.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="247" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhAf18AzTNj6kwNfAUL4qXTmNFxbA45rt09kUytwzybzNEFK-6SKkpivPFiASoxOWX4SnD5PZrt8OGvLcKciSkAjJlrHORpdh4PgGwhd9aIG3HojSUD-Meh966V-Co48L8uuntqOQcEyOA/s1600/thesis_schedule.png" width="400" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
図1. 系統別のマイルストーン</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<h3 style="clear: both; text-align: left;">
3. ディスカッション</h3>
<h4>
3.1. ディスカッションの意義</h4>
<div>
<div>
ゼミ活動の中でも特に、<b>ディスカッション</b>は重要である。自分の研究成果を発表するだけでなく、他者の発表を聞いてその研究内容を理解し議論することは、互いの研究をより進展させる上で非常に重要な役割を担っている。ディスカッションで活発な議論を展開することで、新しいアイディアが出てきたり、他者の研究成果を自分の研究に活かしたり、自分自身の知恵が深まったりする。この時間は、必然的に他者の発表を聞く機会の方が多いことから、その時間をいかに活用できるかで自分の成長に大きく影響する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
そこで、ディスカッションの目的を以下に示す。</div>
<div>
(1) 研究活動の報告(研究の目的、現在の進捗、今後の課題など)</div>
<div>
(2) 研究で得られた成果・知見の共有(最新動向、サービス展開、調査結果など)</div>
<div>
(3) 文書作成能力の向上</div>
<div>
(4) プレゼンテーション能力の向上</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)について、自分の研究を他者に説明することにより、自分自身の中で研究の意義や課題などの理解を一層深めることができる。そのため、資料作成と発表の際は、<u>他者に理解してもらえること</u>を常に意識する。次に(2)について、研究で得られた成果や知見などをゼミ内で共有することで、それらが『<b>河野ゼミの知識</b>』として蓄積される。ゼミは同じような興味・関心を持った集団といえるため、他者の成果が自分の研究に役立つ可能性も高い。したがって、<u>他者の研究発表に対しても興味を持って聞く姿勢が大切</u>である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように、ディスカッションの際に発表資料を作成し、皆の前で研究発表を行うことで、(3)の文書作成能力、(4)のプレゼンテーションの能力を養うことができる。これらの積み重ねにより、卒論執筆、卒論発表の訓練を行う。加えて、実社会に出てからも資料作成、プレゼンテーションの機会は数多くあるため、ゼミ活動を通じてより多く経験することを期待している。</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
3.2. 発表内容</h4>
<div>
<div>
ディスカッションで発表すべき内容は、以下のとおりである。</div>
<div>
(1) 研究内容と進捗報告</div>
<div>
(2) 関連論文や書籍などの文献紹介</div>
<div>
(3) プロジェクト活動やイベント企画など、教員が許可した内容</div>
<div>
<br /></div>
<div>
まず(1)は、ディスカッションの核を成すもので、現在の研究内容に関する報告である。次に(2)は、研究の位置付けを行うために必要な文献調査である。2年間のゼミ在籍期間で<u>論文10本</u>以上、<u>書籍30冊</u>以上を読むこと。論文はCiNii<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-4" id="cite_ref-4">[4]</a>で関連するものを検索でき、学内であれば自由に閲覧できるものもある。書籍は各自の関心や研究テーマに応じて、以下のものを推薦する。必要であれば適宜貸出を行う。(3)については、プロジェクト活動の進捗報告や協力要請、オープンキャンパスや翔風祭でのイベント企画などに関する内容である。なお、ディスカッション資料は、未発表の研究内容が含まれているため、<b>内部資料</b>とする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<システム開発></div>
<div>
・Webシステムの開発技術と活用方法<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-5" id="cite_ref-5">[5]</a></div>
<div>
・基礎Ruby on Rails<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-6" id="cite_ref-6">[6]</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<ソーシャルメディア活用、個人・組織のブランディング></div>
<div>
・ソーシャルメディア実践の書<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-7" id="cite_ref-7">[7]</a></div>
<div>
・ソーシャルシフト<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-8" id="cite_ref-8">[8]</a></div>
<div>
・BEソーシャル!<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-9" id="cite_ref-9">[9]</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<地域活性化></div>
<div>
・シティプロモーション<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-10" id="cite_ref-10">[10]</a></div>
<div>
・U理論<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-11" id="cite_ref-11">[11]</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<自己実現、働き方></div>
<div>
・7つの習慣<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-12" id="cite_ref-12">[12]</a></div>
<div>
・幸せがずっと続く12の行動習慣<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-13" id="cite_ref-13">[13]</a></div>
<div>
・ワーク・シフト<a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_note-14" id="cite_ref-14">[14]</a></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
3.3. 発表スケジュール</h4>
<div>
<div>
ディスカッションでは、毎週4~5名が研究発表を行う。現在、河野ゼミには24名の学生が所属しており、各自1.5ヶ月に1回のペースでの発表を目標とし、年間7回程度を目安とする。必要であれば何度発表しても構わない。むしろそのような姿勢は大いに歓迎する。ただし、前回からの進展がないものは、発表の回数としては認めない。4年生から順次発表するため、3年生の発表は5月上旬頃の予定である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
毎回のディスカッションでは、座長が当日の司会進行、議事録の作成を担当する。座長は、次回の座長を指名し、次回の座長が発表者を募集する。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
3.4. 資料の構成</h4>
<div>
<div>
ディスカッション資料の構成について説明する。まず第1章の「はじめに」では、研究の目的、活動内容、現在の進捗状況など、今回のディスカッションで議論したい内容を書く。それ以降の章では、「関連研究」、「提案手法」、「システム構成」、「研究の課題」などの項目を必要に応じて記述する。関連研究では、適宜文献を引用しつつ、自身の研究に関連する研究やサービスを調査し、その特徴や相違点を説明する。参考文献については、論文や書籍などを本文中で引用した上で、「参考文献」の項に列挙する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
提案手法、システム構成では、研究で開発するシステムについて説明する。説明の際は、システム構成図、データベース定義表など、適宜図表を加えて説明する。最後の「まとめ」では、今回の報告内容、次回までの課題などを説明する。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
3.5. ディスカッションの進行</h4>
<div>
<div>
ディスカッションの進行ルールを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
・ディスカッションの進行(発表者の指名、質問の募集、議事録作成)は座長が行う</div>
<div>
・座長は<b>議事録</b>を作成し、「河野ゼミ」のFacebookグループで共有する</div>
<div>
・座長は4~5名程度の発表者を確保する</div>
<div>
※3名以上の発表者が集まらない場合は、<b>座長自身が発表する</b></div>
<div>
※発表者一人の持ち時間は、質疑応答を含めて30分~1時間程度とする</div>
<div>
・発表者は資料を作成し(<b>原則4ページ以上</b>)、参加者全員に配布する</div>
<div>
※発表者は必ず、<u>参加者に対しての問いかけ</u>を発表内容に盛り込むこと</div>
<div>
※参考文献を適宜引用する</div>
<div>
※研究室のプリンタで印刷し、コピー機で人数分をコピーする</div>
<div>
※紙の節約のため、2ページ/枚で両面印刷にする</div>
<div>
・参加者は、<u>各自1回は質問すること</u></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
4. サブゼミ</h3>
<div>
<div>
サブゼミは学年別に1時間程度の時間を設けて実施する。各自、以下の内容を教員とゼミ生に報告する。各自の成果と目標の確認を他のゼミ生が証人となって行う。以下の報告とディスカッションの出席をもって、その週の出席とする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<報告事項></div>
<div>
・先週からの成果報告</div>
<div>
・目標達成度に対する自己評価(5段階)</div>
<div>
5:目標に基づいた活動ができ、目標に対する達成度が極めて高い</div>
<div>
4:目標に基づいた活動ができ、目標が概ね達成できた</div>
<div>
3:目標に基づいた活動ができた</div>
<div>
2:目標に基づいた活動を行ったが、目標に対する達成度が不十分で、改善すべき点が多い</div>
<div>
1:目標に基づいた活動ができず、目標に対する達成度が不十分</div>
<div>
・来週までの目標設定</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
5. 学会発表のススメ</h3>
<div>
ゼミ生には学会での研究発表を強く推奨する。日頃の研鑽の成果を発表し、外部の研究者との交流の機会を持つことは貴重な経験になる。また、就職活動での自己PRや社会人になってからの仕事にも大いに活かすことができる。参考までに河野の学会活動スケジュールを以下に示す。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
・サイバーワールド研究会</div>
<div>
幹事として研究会運営</div>
<div>
・社会情報学会</div>
<div>
研究発表と<b><u>論文投稿</u></b></div>
<div>
・教育システム情報学会</div>
<div>
研究発表と<b><u>論文投稿</u></b></div>
<div>
<br /></div>
<div>
※ゼミで配布した資料には、上記に河野の具体的な学会活動スケジュールが記載されていますが、未発表の研究テーマが含まれるため内部資料とします。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
6. 成績評価について</h3>
<div>
<div>
卒業研究・卒業論文の成績評価について説明する。成績は、最終的な成果物である卒論・最終レポートの内容をベースに、研究の進展、ゼミの参加状況、学会発表などを加味して総合的に評価する。特に学会発表は大きく加点する(目安として成績1~2段階UP)。なお、ゼミの欠席は減点とする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
卒論には、以下の<b>3つの要素</b>が書かれていなければならない。学術の世界では、これらの要素によって論文の価値が評価される。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<b>新規性</b>:新しい技術や知見など、世の中で誰も明らかにしていないこと</div>
<div>
<b>有効性</b>:提案内容が従来のものと比較して優れていること</div>
<div>
<b>信頼性</b>:実験結果や得られた知見の根拠が信頼できるものであること</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記のうち、最も重要な要素は『信頼性』である。どれ程大きな成果であっても、同じ手順で他者が再現できなければ価値はない(再現性の問題)。実験の結果に有意差があったかを統計手法を用いて評価する(有効性の検証)。加えて、論理構造が明確な読みやすい文章、正確な情報提示を意識する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<ゼミの出欠評価></div>
<div>
・2/3以上の出席が評価の対象となる。</div>
<div>
※遅刻、欠席の連絡は、ディスカッション開始10分前までに行うこと(直前の場合は電話で連絡)</div>
<div>
※欠席の場合は、正当な理由を事前に申し出ること</div>
<div>
※以下の期間中は公欠扱いとする。ただし、目標の発表回数はきちんと満たすこと</div>
<div>
対象となる期間:インフルエンザ等による出講停止、教育実習期間、忌引、その他教員が認めたもの</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
7. まとめ</h3>
<div>
今回は河野ゼミのガイダンスを行った。具体的には、河野ゼミの方針とゼミ訓、ディスカッションとサブゼミの説明、成績評価について説明を行った。来週からは本格的にディスカッションを開始する。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
参考文献</h3>
<div>
<div id="cite_note-1">
[1] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-1">^</a> 河野義広,“「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ”,<a href="http://www.yoshihirokawano.com/" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/</a></div>
<div id="cite_note-2">
[2] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-2">^</a> 河野義広,“アカデミックが見た社会”,<a href="http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/" target="_blank">http://blog.marketing.itmedia.co.jp/yoshi_kawano/ </a></div>
<div id="cite_note-3">
[3] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-3">^</a> 河野義広,“河野ゼミの研究方針2013年”,「穏やかに楽しく生きる」研究者のブログ,</div>
<div>
<a href="http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html" target="_blank">http://www.yoshihirokawano.com/2013/11/2013.html</a></div>
<div id="cite_note-4">
[4] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-4">^</a> CiNii,<a href="http://ci.nii.ac.jp/" target="_blank">http://ci.nii.ac.jp/</a></div>
<div id="cite_note-5">
[5] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-5">^</a> 速水治夫,服部哲,大部由香,加藤智也,松本早野香,“<a href="http://www.amazon.co.jp/Web%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%A8%E6%B4%BB%E7%94%A8%E6%96%B9%E6%B3%95-%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%B8%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%90-%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-19-%E9%80%9F%E6%B0%B4/dp/4320123190" target="_blank">Webシステムの開発技術と活用方法</a>”,共立出版,2013.3.</div>
<div id="cite_note-6">
[6] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-6">^</a> 黒田努,佐藤和人,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88-%E5%9F%BA%E7%A4%8ERuby-Rails-IMPRESS-SERIES/dp/4844331566" target="_blank">改訂新版 基礎Ruby on Rails</a>”,インプレスジャパン,2012.3.</div>
<div id="cite_note-7">
[7] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-7">^</a> 大元隆志,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%81%AE%E6%9B%B8-%E3%83%BCfacebook%E3%83%BBTwitter%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BC-%E5%A4%A7%E5%85%83%E9%9A%86%E5%BF%97/dp/4897978718" target="_blank">ソーシャルメディア実践の書</a> Facebook・Twitterによるパーソナルブランディング”,リックテレコム,2011.6.</div>
<div id="cite_note-8">
[8] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-8">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88%E2%80%95%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%B8%80%E7%95%AA%E5%A4%A7%E5%88%87%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8-%E6%96%89%E8%97%A4-%E5%BE%B9/dp/4532317568" target="_blank">ソーシャルシフト</a>―これからの企業にとって一番大切なこと”,日本経済新聞出版社,2011.6.</div>
<div id="cite_note-9">
[9] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-9">^</a> 斉藤徹,“<a href="http://www.amazon.co.jp/BE-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E2%80%95%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%A8%E9%A1%A7%E5%AE%A2%E3%81%AB%E6%84%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B5%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88-%E6%96%89%E8%97%A4-%E5%BE%B9/dp/4532318505" target="_blank">BEソーシャル!</a>―社員と顧客に愛される5つのシフト”,日本経済新聞出版社,2012.11.</div>
<div id="cite_note-10">
[10] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-10">^</a> 河井孝仁,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8B%E3%81%97%E3%81%94%E3%81%A8-%E6%B2%B3%E4%BA%95-%E5%AD%9D%E4%BB%81/dp/4809040550" target="_blank">シティプロモーション</a>-地域の魅力を創るしごと-”,東京法令出版,2009.12.</div>
<div id="cite_note-11">
[11] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-11">^</a> C・オットー・シャーマー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/U%E7%90%86%E8%AB%96%E2%80%95%E2%80%95%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%82%84%E5%81%8F%E8%A6%8B%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%82%89%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%80%81%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%80%8C%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%80%8D%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%99%E6%8A%80%E8%A1%93-C-%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC/dp/4862760430" target="_blank">U理論</a>――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術”,英治出版,2011.11.</div>
<div id="cite_note-12">
[12] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-12">^</a> スティーブン・R・コヴィー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/7%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%BF%92%E6%85%A3-%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BBR-%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC/dp/4906638015" target="_blank">7つの習慣</a>-成功には原則があった!”,キングベアー出版,1996.12.</div>
<div id="cite_note-13">
[13] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-13">^</a> ソニア・リュボミアスキー,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%8C%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8%E7%B6%9A%E3%81%8F12%E3%81%AE%E8%A1%8C%E5%8B%95%E7%BF%92%E6%85%A3-%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/4534049250" target="_blank">幸せがずっと続く12の行動習慣</a>”,本実業出版社,2012.2.</div>
<div id="cite_note-14">
[14] <a href="https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7133112302140945132#cite_ref-14">^</a> リンダ・グラットン,“<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88-%E2%80%95-%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%A8%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E3%81%8B%E3%82%89%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%83%8D%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%9B%B3%E3%80%882025%E3%80%89-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4833420163" target="_blank">ワーク・シフト</a> ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉”,プレジデント社,2012.7.</div>
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以上が2014年度 河野ゼミのガイダンス資料です。これをベースにゼミでの研究活動を推進していければと思っています。大変長くなりましたが、ここまで読んでくださった方の参考になれば幸いです。それでは、次回もよろしくお願いいたします。</div>
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河野義広http://www.blogger.com/profile/06031186112570096072noreply@blogger.com