2015年8月17日月曜日

書評『嫌われる勇気』と課題の分離による教育

皆さん、こんにちは。

夏休みで帰省していました。夏休み直前までは前期の成績付けで少し慌ただしかったです。その際の成績評価における問題点を考察すべく、『嫌われる勇気』の考え方と合わせて紹介します。

書評『嫌われる勇気』

1年程前、尊敬する友人の井下田 久幸さんに紹介された本が『嫌われる勇気』でした(参考:【会いたい人行脚第1弾:井下田 久幸さんに会いました】)。この本は、アドラー心理学の考え方を「哲人」と「青年」の対話形式で分かりやすく理解できるように書かれたものです。アドラーの考え方は、『7つの習慣』を著したスティーブン・コヴィーにも影響を与えたと言われています。

嫌われる勇気と聞くと、身構えてしまう方もいるかも知れませんが、これは自分が幸せになるための考え方です。「嫌われること」を恐れず、ありのままの自分を受け入れることで、自分の人生を生きることができるというものです。その中でも特に印象的だった考え方は、以下の2点です。
  1. 他者との課題の分離
  2. 貢献感による自分の価値の実感

2015年8月15日土曜日

オープンキャンパスが学生指導にもたらす効果

皆さん、こんにちは。

今年の夏は暑い日が続いていますね。大学では、あと1ヶ月ほど夏休みです。夏休みは、自身の研究を進めるとともに、後期の授業準備を行う大事な時期でもあります。

この時期は、各大学でも受験生獲得のため、盛んにオープンキャンパスが開催されています。情報大のオープンキャンパスは、7月18日(土)、8月1日(土)、2日(日)の3日間で開催されました。



2015年5月29日金曜日

2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ

皆さん、こんにちは。

本日、2015年5月29日で34歳となりました。お祝いのメッセージをお送り頂いた皆さま、これからお祝いしてくださる方々、どうもありがとうございます!無事にここまで生きて来られたことに感謝しています。

さて、毎年恒例で行っている自己分析も今年で5年目となりました。今回は、昨年の自己分析を振り返った上で、今年の自己分析を行います。

Salerno, Italy, September 12, 2014. 

昨年の振り返り

まずは、昨年の自己分析(参考:2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する)を振り返ります。

毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。
  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    • 研究者として、計画的に研究成果を論文として発表すること
    • 教育者として、研究活動を通じた切磋琢磨の場を学生に与えること
    • 家庭人として、自分と家族が心身とも健康に過ごせること
  • ストラテジー
    1. 研究成果を定期的にまとめ、年間3本以上の論文投稿を行うこと
    2. 新規性の高い研究テーマに集中し、学会発表を積極的に行うこと
    3. 河野ゼミの目指すべきビジョンを学生に示すこと
    4. 学生が興味を持てるような研究テーマに導くこと
    5. 定期的な運動習慣を持ち、健康維持に努めること
    6. 適切な飲酒量を心掛けながら、好きなワインは愉しむこと
    7. 重要事項を優先し、すべきでないことには"NO"と言うこと

2015年4月6日月曜日

2015年度 河野ゼミ ガイダンス資料

皆さん、こんにちは。

いよいよ新年度が始まりました。今年で情報大に着任して5年目となるので、よい成果を挙げるために気合を入れていきたいと思っています。

今回は、昨年に引き続き、2015年度の河野ゼミ ガイダンス資料を紹介します(参考:2014年度 河野ゼミ ガイダンス資料)。昨年度の反省点を活かして、今年度の教育研究活動を推進していきます。

1. はじめに

河野ゼミでは、「ソーシャルメディアとその社会的影響」をテーマに研究を進めている[1][2]。研究では、システム開発に重点を置きつつ、社会的課題をITで解決する「社会情報学」を専攻する[3]。ソーシャルメディアやクラウドサービスなどの技術は、あくまでも課題解決のための手段であり、真に解決すべき課題は社会の中に存在する。したがって、我々の問題意識は、地域社会や環境、人間関係の中にある。

このような社会的課題は、様々な要因が相互に影響を及ぼす複雑な状態となる可能性が高く、システム開発のみで解決することはできない。そのため、チームで課題解決に取り組み、システム開発だけでなく、関わる人々の役割分担や運用支援を含めた総合的な解決策が必要である。これらを踏まえ、本ゼミでは「情報技術を駆使し、人や地域の課題解決に貢献するため、主体的な行動ができる人材」を目指した活動を推進する。様々な情報技術を駆使するには、情報システムやセキュリティ技術、情報リテラシー教育など、座学だけでなく現代実学主義に沿った実践教育が不可欠である。これらの過程で修得した専門知識・技術を駆使し、人や地域が抱える課題に取り組む。この活動を通じて、学生は主体的な行動を身に付け、他者と協調する姿勢を育み、創造的な解決策を見出す力を養うことができると考える。

2015年3月14日土曜日

就職活動と卒業研究の相乗効果

皆さん、こんにちは。

大学3年生や大学院修士1年生は、この3月に就職活動(就活)が始まりました。これまで就活の開始時期は、学部3年の12月だったのですが、2016年卒の学生から学部3年の3月となり、3ヶ月後ろ倒しになりました。この時期から採用情報や説明会などが解禁されます。一方、採用活動(筆記試験や面接)は学部4年の8月からとなるようです(以前は学部4年の4月)。

この採用スケジュールは、経団連が加盟企業向けに示したガイドラインであり、加盟していない外資系企業やベンチャー企業などは、早期に採用活動を開始する可能性があります。

さて今回は、就活と卒業研究(卒研)に関して、大学教員の立場から学生の皆さんに向けてメッセージをお伝えします。

2015.3.9 合同企業説明会@東京情報大学


2015年3月9日月曜日

書評『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』と活動報告

皆さん、こんにちは。

3月になりました。あとひと月で新年度です。この時期は、卒論も一段落し、新年度に向けた準備と自身の研究を進める時間でもあります。

普段の授業期間中は、日々の授業や学生対応、事務処理などに追われていますが、夏休みや年末年始、春休みの時期は、大学教員にとっては貴重な研究時間といえます。よく「春休みでも仕事しているのですか?」と聞かれますが、仕事(=研究)はしています。もちろん、給料も出ます。ただ、普段とはやることや仕事のスタイルが違うので、一般の方には知られていない部分がありますね。

さて今回は、最近の活動と合わせて、その際に読んだ書籍の書評を書いてみます。

ソーシャルシフトの会での活動

皆さんは「ソーシャルシフト」という言葉をご存知でしょうか?ソーシャルシフトとは、ソーシャルメディアを使った社内改革や経営革新のことと言われています(参考:日本経済新聞記事 2012/2/22)。

しかし、これは企業の情報発信にソーシャルメディアを活用することが本質ではありません。ソーシャルメディアによって情報が透明化され、それによって生活者の声に耳を傾けることができ、価値観(=企業理念)が徐々に従業員に浸透していくことで、最終的に組織が内部から「ソーシャル」に変わることです。この変革には、価値観の共有とオープンリーダーシップ(徹底したオープンな情報共有と権限移譲により自律的なリーダーシップを発揮すること)が重要とされています(斉藤徹著『ソーシャルシフト』より)。これを続けることで、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」が実現できるという考え方です。

このような変化を起こすことがソーシャルシフトの本質であると、私は理解しています。


2015年1月1日木曜日

2014年のまとめと2015年の目標

皆さん、明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします。2015年最初の投稿は、元日らしく昨年のまとめと新年の目標を書きたいと思います。

2015.1.1. 元旦の初詣

2014年のまとめ

2014年を振り返り、研究、ゼミ、人脈、家庭、健康の面で以下のようにまとめました。
  1. 研究:7つの習慣をベースとした研究を学生と一緒に進められたこと
  2. ゼミ:ゼミの体制がある程度整ってきたこと
    • ゼミのガイダンス資料を作って運用したこと
    • ゼミのWebサイトを作ったこと
    • 来年度のゼミ希望者が少なかったこと
  3. 人脈:会いたい人行脚で11人に会ったこと
  4. 家庭:家と仕事のバランスが取れるようになってきたこと
  5. 健康:ダイエットの成果で体重が7kg落ちたこと