2017年5月29日月曜日

2017年の自己分析:自分にしかできないことをやる

皆さん、こんにちは。

本日の誕生日で36歳になりました。毎年恒例の自己分析も今年で7年目です。昨年の振り返りと今年の自己分析を行います。

2016年9月6日 オーストリア・ウィーンにて


2016年の振り返り

自己分析について

まずは、昨年の自己分析(参考:2016年の自己分析:自分の軸を大切にする)を振り返ります。

毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。
  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    1. 自分にとって清々しい行動を選択すること
    2. 3つのプロジェクト研究それぞれで成果を挙げること
    3. まず相手のことを理解し、相手と自分が利する案を考えること
  • ストラテジー
    1. 自分の直感に従って行動すること
    2. ゼミの学生とともに月イチチャレンジに挑戦すること
    3. プロジェクト研究のチーム作りを大切にすること
    4. アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を学会で発表すること
    5. 授業やゼミに参加した学生が持ち帰ることのできる何かを提供すること
    6. 年間50人を目標にタロットを見て、相手の考え方を知ること

上記のミッションをもとに自身の活動を振り返ります。まず、ミッション1の行動規範は、自分にとって清々しいか、心地良いか、お天道様に顔向けできることなのか、といった自分の直感に従った行動を重視するものでした。その具体例として、昨年度からゼミで月イチチャレンジを実施しています。学生にやってもらう以上、私自身もチャレンジする必要がありますので、1年間取り組んできました。少しずつ成果が出てきたように思います。

ミッション2の研究方針について、ゼミでは「サイバーセキュリティ」「地域活性化Webシステム」「ソーシャルアプリイノベーション」の3つのテーマでプロジェクト研究を進めています。どのプロジェクトも雰囲気は異なるものの、ゼミでのワールドカフェ、マシュマロチャレンジといった各種ワークショップ、社会人の方による講座などのアクティブ・ラーニングが機能したこともあり、よいチーム作りができつつあります。しかしながら、「アイディア→論文執筆→研究(参考:優れた研究論文の書き方―7つの提案)」という流れはうまく作ることができず、3つの研究テーマそれぞれで国際会議発表はできたものの、論文投稿までは至りませんでした。

ミッション3の他者との関係構築では、授業やゼミで学生が持ち帰ることができるものを提供する、相手の考え方を理解するためにタロットを活用するの2点に取り組みました。昨年度は、特にアクティブ・ラーニングに着目し、gaccoで東京大学MOOC講座「インタラクティブ・ティーチング」の受講を修了しました。今年2月にはインタラクティブ・ティーチングのビッグ・リアル・セッションにも参加し、他組織で実践されている方々との交流を深め、「情報大でインタラクティブ・ティーチングをFD(Faculty Development)として広める」との宣言をしました。その一方で、タロットを見ることができたのは10~15人程度でしたので、目標の50人には及びませんでした。

上記を振り返ると、6割程度の目標は達成できたものの、重要なミッション(=研究)については十分に取り組むことはできていませんでした。

2016年振り返り会

2016年12月3日に、友人の谷口正樹さんのご紹介で、「2016年振り返り会」に参加しました(参考:40人のビジネスパーソンが絶賛した「1年の振り返り」完全マニュアル)。1年間をまとめる作業はよいきっかけでもあり、他者の視点が入ることでより深い振り返りができました。

2016年の振り返りシート

ゼミや研究などは上で述べていますので、ここではプライベートでの変化を2つ紹介します。

  • ロルフィングの全10セッションを完了し、心身の調子が整ってきた
  • 家を購入し、生活の基盤が整ってきた

大塚英文さんよりロルフィングの施術を約半年間に渡って受けてきました。ロルフィングとは、全身の筋膜に圧を加えながら、身体のバランスを整える施術のことです。全10セッションを通じて身体の軸を整えるだけでなく、それによって主体的な行動ができるようになることを目指しているとのこと。


10回のセッションが終了し、少しずつ自分の軸が見えてきて、周りとの関係もバランスが取れるようになってきました。また、身体感覚の面も研ぎ澄まされたのか、自身の細かい部分の変化にも意識が向くようになりました。肩こりが軽減されたこともよかった点です。

その変化の1つとは思いますが、2016年後半には家を購入しました。家を購入する際は、妻との価値観のすり合わせが最も重要な作業であったと思います。自宅のホワイトボードに「住まい」と「立地」の観点で分け、それらの優先順位を毎晩のように議論しました。

自宅のホワイトボードで家の優先順位を議論

その結果、快適で過ごしやすい家を手にすることができ、今後の生活基盤が整ってまいりました。


2017年のバリュー、ミッション、ストラテジー

上記の振り返りをもとに、2017年のバリュー、ミッション、ストラテジーを検討します。
  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    1. 行動規範:自分にしかできないことに専念すること
    2. 研究方針:教育系のテーマで論文投稿すること
    3. 関係構築:積極的に権限委譲をすること
  • ストラテジー
    1. 自分の直感に従い、大事だと感じたことを実践すること
    2. 節目節目での大事なメッセージをブログに書くこと
    3. 効果測定のための実験計画と評価方法を計画的に検討すること
    4. アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を論文投稿すること
    5. メンター制度や勉強会を導入し、ゼミ生同士で教え合う場作りをすること
    6. 困ったときや助けて欲しいときに助けを乞うこと

上記のバリューに対して、昨年と同様に3つのミッションに絞りました。自分自身の行動規範、研究方針、他者との関係構築の3点です。

ミッション1:行動規範

ミッション1の行動規範では、自分にしかできないことに専念することを重視します。そのために、自分の直感に従って大事だと感じたことを実践します。例えば、「インタラクティブ・ティーチング」を大学で広めることを宣言しましたので、アクティブ・ラーニングに関する知見や実践を共有するための勉強会を開きたいと思っています。

また、学生向けのメッセージをこのブログから発信していますが、ここ最近はあまり投稿できていませんでした。伝えたいメッセージは節目節目で必ずありますし、ミッション3の権限委譲のためには、教員の考えを伝える場は必要です。そこで、新学期や夏休み前後、卒論が差し迫った頃、就職や就活直前の時期などの節目節目で、私からのメッセージをこの場で伝えようと思っています。

ミッション2:研究方針

ミッション2の研究について、昨年度は国際会議で3件の発表はあったものの、論文投稿ができていませんでした。現在、地域活動における学生の教育効果の測定、主体的な行動選択のためのアプリ開発など、教育とITを絡めた研究が進みつつありますので、計画的な実験とその評価に取り組むつもりです。昨年度、流れをうまく作ることができなかった「アイディア→論文執筆→研究」を実践したいと思っています。

ミッション3:他者との関係構築

ミッション3の他者との関係構築では、積極的な権限委譲に努めます。今年度のゼミ生は3年生が12名、4年生が14名の計26名で、過去最多の人数となりました。特に、4年生14名それぞれに対して、個別に詳細な卒論指導をするのは時間的に難しい面が多く、いかにして権限委譲をしながら、学生同士で学び合う場をつくるかが重要な課題です。

そこで今年度はメンター制度を導入し、4年生(メンター)とそれを師事する3年生(メンティー)のマッチングを行う予定です。4年生は、メンティーとなる3年生を指導しながら、自身の卒論を進めていくことを考えています。

また、プロジェクトやメンターを越えた関係構築の場として、IT勉強会を発足しました(参考:2017年度 河野ゼミ ガイダンス資料)。フロントエンドやサーバサイド、モバイルアプリなど5つのテーマで勉強会を組織し、その中での学びをディスカッションの場で他の学生に還元することが目的です。

同様に、これまでは何かで困ったことがあっても、どうにかして一人で解決しようとするところありました。権限委譲のためには、助けを乞うことも大切と思いますので、仕事だけでなく家庭においても、あまり自分一人で抱え込もうとせずに、助けを乞うようにしたいと思います。

以上が2017年の自己分析です。参考までに、これまでの自己分析を以下に示します。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「穏やかに楽しく生きる」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。

2016年の自己分析:自分の軸を大切にする

2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ

2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する

2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション

2012年の自己分析(誕生日を迎えて)

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