2014年5月29日木曜日

2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する

皆さん、こんにちは。

毎年恒例の自己分析の時期です。5月29日の誕生日に公開している自己分析も今年で4回目となりました。前回のエントリでは、ゼミの新たな研究方針について打ち出し、ある程度新体制も落ち着いた頃ですので、自分を見直すにはちょうどよい時期です。

Melbourne, Australia, September 28, 2012, photo by Yuka Kawano.

さて、初回のエントリで人生設計におけるバリュー(価値)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)に基づく自己分析を行いました。これは毎年定期的に見直すことが大切です。

2014年のバリュー、ミッション、ストラテジー

それでは、一年間の活動や反省点を踏まえ、今年のバリュー、ミッション、ストラテジーを以下のように見直しました。

  • バリュー
    • 穏やかに楽しく生きること
  • ミッション
    • 研究者として、計画的に研究成果を論文として発表すること
    • 教育者として、研究活動を通じた切磋琢磨の場を学生に与えること
    • 家庭人として、自分と家族が心身とも健康に過ごせること
  • ストラテジー
    1. 研究成果を定期的にまとめ、年間3本以上の論文投稿を行うこと
    2. 新規性の高い研究テーマに集中し、学会発表を積極的に行うこと
    3. 河野ゼミの目指すべきビジョンを学生に示すこと
    4. 学生が興味を持てるような研究テーマに導くこと
    5. 定期的な運動習慣を持ち、健康維持に努めること
    6. 適切な飲酒量を心掛けながら、好きなワインは愉しむこと
    7. 重要事項を優先し、すべきでないことには"NO"と言うこと

ミッション

上記のバリュー「穏やかに楽しく生きること」は前回と同じです。ミッションには、研究者教育者家庭人としての役割目標を書きました。

第一に研究者としては、何よりもまず研究成果を優先し行動します。研究成果を挙げるには時間が掛かるので、実験や調査、開発などを計画的に行う必要があります。現在、研究になりそうなテーマは3つくらいあり、それらを並行して進めているところです。

第二に、自分で教育者というのも何ですが、ゼミには3、4年生が24名所属していて、彼らの卒業研究とその後の進路は、常に頭の中にあります。私の立場から言えば、ゼミでの研究活動やプロジェクトを通じた学生同士の切磋琢磨を通じて、彼らに学びの場を提供したいと考えています。自分の意見を適切に相手に伝え、他者との積極的な意見交換を経験することで人は成長します。

第三に、家庭人としては、自分と家族の健康を大切にしたいです。健康な心と体は、すべての活動のエネルギー源であり、上記のように何かしたいことがあっても健康でなければ十分に活動することはできません。

ストラテジー

上記のバリュー、ミッションを実現するためのストラテジーを7つ挙げました。

最初に第1、第2のストラテジーは研究者としての役割に関するものです。第1のストラテジーでは年間の論文投稿目標を定め、第2では『選択と集中』により研究の芽を探し出します。成果が出そうな研究は積極的に学会発表で内容をブラッシュアップし、論文投稿を目指します。

次に第3、第4のストラテジーは教育者としての役割に関するものです。私のストレングスファインダーの強みによると、『学習欲』、『収集心』、『着想』、『未来志向』、『内省』の5つの資質が特に優位のようです。様々な知識や情報を収集し、未来のビジョンを語ることが得意なようです。第3のストラテジーでは、学生に対して現在の研究活動やプロジェクトがどのような未来につながるのか、自分がどう成長できるのか、そのビジョンを示します。学生自身の将来に大きく影響するであろう就職活動は、こういった活動の先にあるものです。決して疎かにすることはできません。

第4のストラテジーでは、学生自身が抱える問題や興味を汲み取り、その方向性を探る中で研究の種となるようなテーマに導きたいと考えています。現在の主な研究テーマは、モチベーションや自己実現、コミュニケーションといった自分自身が抱える課題や、SNS依存、情報リテラシー教育といった学生自身が社会の中に抱く問題意識などです。このような社会的課題をシステムで解決することをゼミの基本的な研究方針にしています。

第5、第6のストラテジーは家庭人としての役割に関するものです。とにかく健康第一ですね。すべての活動には健康が不可欠ですから。当面の目標は、筋肉量を増やしつつ体重をあと3kg減らすことです。今は毎週ジムに通っていて、ヨガやストレッチ、バイクやマシントレーニングをしています。特にヨガは、自分の体を通して自分の内面、心を理解するところがとても気に入って続けています。あくまで無理のない範囲で適切なポーズと呼吸を行うことで、自分の体に対する理解を深めるとともに、肩こりや腰痛といった体の不調にも効果があります。あとはインナーマッスルも鍛えて、姿勢と体型の改善が重要でしょうね。

第6のストラテジーは人生の愉しみのために。お酒が好きなのですが、その中でも特にワインが好きです。健康には気を付けつつも、お酒は愉しみたいですね。最近では、ワイングラスを専門に取り扱うRIEDEL社の講座を受けたのがきっかけで、ワインの種類とグラスのマッチングにも気を配るようになりました。ワインと言っても、赤か白か、酸味があるのかこってりなのかで、最適なグラスの形状が異なるようです。興味のある方は是非調べてみてください。あとは、家庭に貢献するという意味では、ワインに合う料理も研究したいです。

最後の第7のストラテジーは、すべての活動に関係するものです。これまで、有り難いことに多くの方々からお声掛け頂き、各種講演やプロジェクトなど、様々な活動に取り組んできました。次の活動につながると思い、頼まれたことには原則"YES"で回答していました。しかしながら、その結果、本当に優先すべき活動に十分に注力できず、成果の面で影響もありました。今年は、自分にとっての重要事項を優先し、時には"NO"と言える勇気を持ちます。これは7つの習慣における第3の習慣『重要事項を優先する』ですね。

以上が2014年の自己分析です。このバリュー、ミッション、ストラテジーに基づき、「穏やかに楽しく生きる」を実践していければと思っています。それでは、これからもよろしくお願いいたします。