本日2016年5月29日で35歳になりました。お祝いのメッセージをお送り頂いた皆さま、これからお祝いしてくださる方々、どうもありがとうございます!
さて、毎年恒例で行っている自己分析も今年で6年目です。例年通り、昨年の振り返りと今年の自己分析を行います。
2015年9月1日 北海道小樽にて |
昨年の振り返り
まずは、昨年の自己分析(参考:2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ)を振り返ります。毎年、バリュー(価値観)、ミッション(使命)、ストラテジー(戦略)の3つの軸で自己分析を行っています。昨年掲げたものは以下のとおりです。
- バリュー
- 穏やかに楽しく生きること
- ミッション
- 地道にコツコツと研究を進め、論文投稿すること
- 心身の健康に留意して、日々の活力を充実させること
- 大切な人達の声に耳を傾け、相手が大切にすることを自分も大切にすること
- 研究活動を通じた教育を実践し、学生とともに成長できること
- ストラテジー
- 丹念に現象を観察し、研究に必要なデータを収集すること
- 人や地域、組織などの社会的課題に対して、ITによる解決策を着想すること
- 適正な食事量を意識して、栄養・体重管理に努めること
- 自分の心と身体の平穏のための運動を心掛けること
- 相手の話を最後まで聞き、相手の人となりや考え方を理解すること
- 相手と自分の価値観を見極め、相乗効果を探ること
- 在り方(Being)に対する問い掛けを意識し、学生の主体性を育むこと
- 学生指導を通じて、自分自身の専門性を高めること
上記のミッションをもとに自身の活動を振り返ります。まず、1の論文投稿について、昨年は論文執筆に注力するため、国内外を含め学会発表の機会は持ちませんでした。しかし、1件の論文投稿はしたものの、研究の位置付けや評価が十分ではなかったため不再録でした。結果的に、学生指導に苦心したこともあり(これは言い訳ですが)、研究はあまり進んでいなかったように思います。
これまでは、研究がある程度まとまったら論文を書くという流れで進めてきましたが、それだと論文まではなかなか辿り着きません。研究と論文の順番は逆にしたほうがよいようです(参考:優れた研究論文の書き方―7つの提案)。研究のアイディアがあれば、まず論文を書く。それから研究を進める。「アイディア→論文執筆→研究」のように、「論文執筆は研究を行うための主要な手順である」のだそうです。そうすると、アイディアが整理されるし、最初はアイディアが明確でなくても、書き進めていくうちに分かるはずとのこと。
まさに目から鱗が落ちるようでした。今年からは「アイディア→論文執筆→研究」の方針で進めます!
次に、2の健康について、若干の体重増加はありましたが、ほぼ現状維持です。最近は、ジムにあまり行くことができていないので、日々の生活の中で身体に負荷を掛ける、食事に気を付ける、家でもヨガを取り入れてストレッチを行うといったことを心掛けたいと思っています。
3の耳を傾けるは、あまりできていなかったように思います。人の話を聞くのが苦手で、どうしても自分のことばかり話してしまいました。また、意見の食い違う人に対して、どうにかして納得させようとする節もありました。学生に対しては、こちらが理路整然と説明すれば納得せざるを得ない状況にはなりますが、他の先生方の場合は価値観の違いから互いの主張を繰り返すばかりで、議論が平行線だったこともあります。
そういった状況の中、友人の大塚英文さん(世界一周にチャレンジ後、ロルファーとして活躍中)よりロルフィングの施術や人の話の聴き方講座を受ける機会があり、少しずつ人の話を聞くことができるようになってきました。ロルフィングとは、全身の筋膜に圧を加えながら、身体のバランスを整える施術のことです。全10セッションを通じて身体の軸を整えるだけでなく、それによって主体的な行動ができるようになることを目指しているそうです。現在、5回のセッションが終了したところで、足腰が整い始め、少しずつ自分の軸が見えてきました。
2016年3月4日 大塚英文さんとのランチ |
2016年4月12日 仕事面について妻に見てもらったカード テーマ「上司と協働で研究を進めるにあたり、どのように関わればよいか」 |
2016年のバリュー、ミッション、ストラテジー
上記の振り返りをもとに、2016年はよりシンプルに、バリュー、ミッション、ストラテジーを考えました。- バリュー
- 穏やかに楽しく生きること
- ミッション
- 自分にとって清々しい行動を選択すること
- 3つのプロジェクト研究それぞれで成果を挙げること
- まず相手のことを理解し、相手と自分が利する案を考えること
- ストラテジー
- 自分の直感に従って行動すること
- ゼミの学生とともに月イチチャレンジに挑戦すること
- プロジェクト研究のチーム作りを大切にすること
- アイディア→論文執筆→研究の順で進め、成果を学会で発表すること
- 授業やゼミに参加した学生が持ち帰ることのできる何かを提供すること
- 年間50人を目標にタロットを見て、相手の考え方を知ること
上記のバリューに対して、3つのミッションに絞りました。自分自身の行動規範、研究方針、他者との関係構築についてです。
ミッション1:行動規範
ミッション1の行動規範では、自分にとって清々しいか、心地良いか、お天道様に顔向けできることなのか、といった自分の直感に従って行動することを重視します。行動規範の具体例として、今年度はゼミで月イチチャレンジを実施しています。毎月自分でチャレンジを決めて、それを次の月にみんなに報告するものです。読書やプログラミングでもよいし、人の話を聞くとか挨拶をするといった生活習慣でもよい。自分の成長につながり、達成できたかどうか評価できるものなら何でもよいです。とにかく自分でチャレンジしたと思うことが大事と考えています。ゼミ生にやってもらう以上、自分自身もチャレンジしないと説得力がないので、当然私もチャレンジしています。ミッション2:研究方針
ミッション2の研究について、現在ゼミでは「サイバーセキュリティ対策技術研究プロジェクト」「地域活性化のためのWebシステム」「なりたい自分でつながるソーシャルメディア開発」の3つのテーマでプロジェクト研究を進めています。どのプロジェクトも雰囲気は異なるものの、よいチーム作りができつつあります。ゼミの初回から数回に分けて、ワールドカフェ、マシュマロチャレンジといったワークショップ、社会人の方をお呼びした講座など、アクティブ・ラーニングを主体としたゼミがよく機能したと考えています。それを踏まえ、これから本格的に今年度の研究活動が始まる訳ですが、「アイディア→論文執筆→研究」の流れができつつあるので、期待しているところです。2016年4月14日 ゼミでのワールドカフェ テーマ「どうすればみんながゼミ室に集まるか?」 |
2016年4月28日 マシュマロチャレンジ(1) |
2016年4月28日 マシュマロチャレンジ(2) 1位のチームは79cm |
ミッション3:他者との関係構築
ミッション3の他者との関係構築では、授業やゼミで学生が持ち帰ることができるものを提供する、相手の考え方を理解するためのタロットを活用するの2点を重視します。これまで「授業=業(ごう)を授ける」という言葉の意味もあって、授業自体があまり好きではありませんでした。特に教員からの一方的な講義形式の授業は、学生は言葉のシャワーを浴びるだけで実際に知識があまり身に付いていない、教員も自己満足で話していることがあると考えていました。要はやり方次第と思いますが、もっと双方向の授業がしたいと考えるようになりました。
以前から「アクティブ・ラーニング」には関心が高いこともあり、今年はgaccoで東京大学MOOC講座「インタラクティブ・ティーチング」という講座を受講しています。アクティブ・ラーニングを取り入れるには、ワークショップ形式の授業でなければならないと考えていましたが、講義形式の授業であっても十分にできることが分かりました。学生が分からないところ聞く、聞きながら話を展開していくという工夫によって、学生とともに教員側の理解も高めることができます。
授業にしてもゼミにしても、せっかく同じ時間と場所を共有している人達なので、みんなが何かしら持ち帰れるものを提供しようと考えるようになりました。
この講座だけでなく、ロルフィングやタロットを通じて、少しずつ相手の考えを理解できるようになってきました。特にタロットは、これまで一方的に自分の考えを述べてきたことが多かった私にとって、重要な発見を促すツールとなりそうです。学生指導だけでなく、家族、夫婦との対話にも大いに役立ちそうです。これまで面と向かっては言い難かったことも、カードが代弁してくれると考えれば、直感に従って素直な気持ちで発言することができます。一人ひとりと向き合う時間を取ることが大切と考えています。
特に今、妻の由香は新しいことにチャレンジしています。子ども向けのコンピュータサイエンス教室を考えていて、定期的に講座を開催しながら、子どもたちや保護者の方の要望や効果的な教育方法を探っているところです。妻については、私が一番のファンでありたいと思っていて、全力で応援・協力したいと思っていますし、二人のことや将来のことももっと考えたい、行動したいと思っています。そういった時に話を聴くちょっとしたきっかけとして、タロットを使いたいと思っています。
2015年の自己分析:今年のテーマは刃を研ぐ
2014年の自己分析:今年のテーマは重要事項を優先する
2013年の自己分析:今年のテーマはモチベーション
2012年の自己分析(誕生日を迎えて)
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