2014年3月22日土曜日

就職活動における心構えと大学での学び

皆さん、こんにちは。

もうすぐ4月ですので、大学3年生、修士1年生の皆さんは就職活動の真っ最中ですね。
既に何社か面接を受けて、残念ながら不採用の通知が届いたという方もいるのではないかと思います。

会社が求める人材

皆さんは、どうすれば採用面接に受かると思いますか?
熱意?自己PR?企業研究?相性?


もちろん、そういったことも必要になるかも知れません。ただ、まずはなぜ会社がお金を出してまで、わざわざ皆さんを雇うのかということに考えを向けてみてください。会社というのは、何らかの活動を通じて社会貢献を行い、その結果として利益を上げています。その利益の一部が協力してくれた社員の皆さんに対価として支払われる訳です。当たり前の話しですね。そこで求められるのは、会社を支え目指すべき活動に協力してくれる人達です。

「自分はこれが好き、これが得意。将来はこういう人材に成長したいので、成長の場としてこの会社が最適である」というロジックで説明をしていませんか?勘違いしている人もいるかも知れませんが、採用面接の回答としてこれでは不十分です。自分の目線でしか物事を考えることができていません。※私自身も学生時代はこのようなロジックでした。

採用されるためには、会社の目指すべき方向にコミットして、それに貢献できることを証明する必要があります。




面接では大学での経験が問われる

では、どうすれば会社の活動に貢献できることを証明できるでしょうか?

面接で問われるのは、皆さんがこれまでの経験で得た考え方価値観です。その根拠となるのは、大学での勉強や研究、その他の活動すべてです。理想だけを語り、実(じつ)が伴っていない人を信用することはできません。面接官は多くの学生を見ているので、すぐに見抜きます。

もし面接で落ちてしまうのだとすれば、戦略(企業研究、自己PRの書き方)の問題もあるかも知れませんが、まずは自分のレベル不足を疑う必要があるでしょう。RPGとかでもそうですが、ボスを倒せなかったらまずは自分のレベル上げをしますよね?それと一緒です。そのレベル上げに相当するのが、大学での勉強や卒業研究です。特に卒業研究は重要です。自分で課題を見付けて、その解決のために地道に努力していくプロセスは、まさしく会社での仕事の進め方そのものだからです。

就職活動をうまく進めたいのであれば、遠回りのように思うかも知れないけれど、大学での研究をしっかり進めなさい。それに真剣に取り組むことが、自分の軸を作る土台になります。

会社を通じた自己実現

ここまでは、会社が求める人材や就職活動における心構えについて話しをしてきました。さてここまでの話しを聞くと、会社の発展のために粉骨砕身で働き、場合によってはいわゆる社畜になる覚悟がないといけないのかと思う人もいるかも知れません。でもそれは違います。

会社の中はいろいろな人達がいるため、その大きな力を借りて自分の成したいことを実現することができます。会社のビジョンに自分のビジョンを重ね合わせて、共感してくれる仲間を募り、その計画実行のための推進力を得ることができます。つまり、会社を通じて自己実現ができるのです。

そういう意味で考えると、就職活動において最も重要となるのは、自分のビジョンにマッチする会社を見付けることだと言えます。数え切れない程の会社がある中で、自分にマッチするところを見付けるのはかなり難しいことです。まずは自分の軸をしっかりと見付けることが大切です。マッチする会社の見付け方は、別途機会があれば述べたいと思います。

どのような状況であれ、今すべきことに真剣に取り組まないと、その先は見えてきません。私が言いたいのは、研究に対する取り組みと意識が就活の成否に大きく影響するということです。就活で苦労している学生とうまく進んでいる学生では、このあたりの意識が明らかに違うと感じています。

この記事が就活中の皆さんのお役に立てればと思います。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。